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K 6404-3 : 2020
表1−試験の種類(続き)
箇条 試験の種類 内容 試験方法
13 透湿試験 水の入った容器を引布で覆い,
規定時間放置し,引布を透過する単位面積当たりの
水蒸気量を測定し,透湿度を評価する。 規定温度で規定時間放置した前
後の質量差から透湿性を評価す
る試験。
14 燃焼試験 JIS A 1322又はJIS L 1091によ
試験片を各角度に設置し,燃焼の広がりの程度(燃
る。
焼面積及び燃焼長さ),残炎時間,残じん時間などを
評価する。
15 耐液試験 A法 全面浸せき試験
引布を各種液体に浸せきし,特性値の浸せき前後の
B法 片面浸せき試験
変化率又は数値の変化から試験片の耐液性を評価す
る。この試験には,2種類の浸せき方法がある。
16 吸水試験 A法 赤インクを用いる方法
引布断面を水に浸せきし,水が吸水して上昇した高
B法 水分検出試験紙を用いる
さを評価する。この試験には,2種類の方法がある。
方法
5 試験の一般条件
5.1 状態調節及び試験の標準雰囲気
試料の状態調節は,JIS K 6404-1の4.2.2(状態調節“1”の方法)による。また,試験の標準雰囲気は,
他に規定がない場合は,JIS K 6404-1の4.3(試験の標準雰囲気)に規定する雰囲気“B”又は,雰囲気“D”
のいずれかとする。
なお,試験室が標準雰囲気に保てない場合は,試験時の温度及び湿度を試験報告書に記載する。
5.2 湿潤状態
湿潤状態で試験を行う場合は,試験液(蒸留水,イオン交換水又は非イオン性界面活性剤の水溶液)と
試験片との容量比は20 : 1とする。試験片は,液温(23±3)℃の試験液に,24時間,又は規定した時間
に従い,浸せきした後,試験液から取り出し1分以内に試験する。また,必要に応じて非イオン性界面活
性剤を加える場合は,体積分率0.1 %以下の水溶液とし,浸せき後,水ですすぎ,1分以内に試験を行う。
5.3 製造から試験までの時間
全ての試験は,製造後16時間以上経過した試料で行う。試料は,試験を行うバッチの代表となるように
採取する。非製品試験では,製造から4週間以内に実施する。比較試験では,同じ時間間隔で行うことが
望ましい。製品試験の場合は,製造から3か月以内に試験を行うことが望ましい。
6 防水試験
6.1 一般
この試験は,防水試験装置を用いて規定の水圧を試験片に加えて,目視で試験片からの漏水の有無を観
察することによって,引布の防水性を評価する。
注記 A法とB法とでは,結果が異なる。
6.2 試験片
6.2.1 試験片の採取及び調製
試験片を欠陥のない場所から採取する。状態調節及び試験の雰囲気は,5.1による。
6.2.2 試験片個数
試験片の個数は,次に示す個数とする。ただし,受渡当事者間の協定による場合,この限りではない。
――――― [JIS K 6404-3 pdf 6] ―――――
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A法 : 3個
B法 : 5個
6.2.3 試験片の形状及び寸法
それぞれの方法の試験片は,次に示す形状及び寸法とする。
a) 正方形の試験片 : 一辺が,A法は,約150 mm,B法は,約200 mm。
b) 円形の試験片 : 直径が130 mm200 mm。
6.3 A法(水圧が500 kPa以下の場合)
6.3.1 試験装置
試験装置は,次による。
6.3.1.1 一般 試験装置は,試験容器に試験片及び目皿を装着するときに,試験片を固定するためのリン
グ締付けクランプ及びクランプを駆動するピストンハンドルで構成されるものとする。また,三方弁を介
して高圧水を機械的に作りだすシリンダーに接続したノズル及び給水口を備えたものとする。さらに,一
定時間,1 MPaの静水圧を保持する能力をもつものとする。試験装置の例を,図1に示す。
6.3.1.2 圧力計 圧力計は,600 kPaまで測定できるものとする。容器内の静水圧を測定するために直接
容器に接続して用いる。
6.3.1.3 試験容器 試験容器は,直径100 mmの円筒形で,かつ,試験片を載せる円筒の端部に試験片の
破裂を防ぐためのOリング又は同等のゴムのシールを設けたものとする。また,圧力計及び三方弁を備え
たものとする。
6.3.1.4 目皿 目皿の厚さは5 mm,直径3 mmの45個の小さな孔が等距離であいたものとする。リング
締付けクランプを用いて直接試験片を上部から押さえて用いる。
――――― [JIS K 6404-3 pdf 7] ―――――
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K 6404-3 : 2020
1 給水口
2 圧力計
3 三方弁
4 シリンダー
5 ピストンハンドル
6 水出口
7 試験容器
8 リング締付けクランプ
9 ねじ
10 上部ねじハンドル
11 目皿
12 試験片
13 密封パッキン
a) 試験装置の概略図
単位 mm
b) 試験装置の詳細図
図1−防水試験A法の試験装置の例
――――― [JIS K 6404-3 pdf 8] ―――――
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K 6404-3 : 2020
単位 mm
c) 目皿の拡大図
図1−防水試験A法の試験装置の例(続き)
6.3.2 試験圧力
試験圧力は,次による。ただし,受渡当事者間の協定によって,圧力及び時間を設定してもよい。
a) 衣料用製品に用いる引布の場合は,200 kPaとする。
b) 工業用製品に用いる引布の場合は,300 kPaとする。
6.3.3 手順
手順は,次による。
a) リング締付けクランプ及び三方弁を開き,容器内に水を注ぎ,試験容器の口から水があふれるように
しておき,シリンダー(図1の4)を水で満たす。その後,三方弁を閉める。
b) 試験容器の口に,試験片を設置する。
c) 試験片の上に目皿(6.3.1.4参照)を配置し,上部ねじハンドルを回して,リング締付けクランプを締
め付ける。
d) ピストンハンドルを回して,水の供給を開始し,規定の静水圧にする。
e) 規定の静水圧に達した後,ピストンハンドルを調整して,1分間圧力を維持する。
f) 圧力を解放する前に,目皿の孔があいた部分で,試験片からの水漏れなどの異常がないかを調べる。
g) ピストンハンドルで圧力を解放した後,リング締付けクランプを解放し,目皿を外す。
h) 試験片を取り出して,水漏れなどの異常が発生していないかを再度調べる。異常がある場合には,試
験報告書に記録する。
6.4 B法(水圧が100 kPa以下の場合)
6.4.1 試験装置
試験装置は,次による。
6.4.1.1 一般 試験装置は,試験容器と試験片とを密着するリング締付けクランプ,及び直径1 mm1.2
mmのワイヤで30 mmを超えない正方形の網目状に編まれた試験片保持具(メッシュ)をもつものとする。
試験片保持具(メッシュ)は,試験片上面を支えるように取り付ける。
――――― [JIS K 6404-3 pdf 9] ―――――
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6.4.1.2 圧力計 圧力計は,上限が19.6 kPa(2 000 mmH2O)で,精度±1 %で読み取ることのできる水圧
計又は上限が100 kPaで1 kPa単位で読み取ることのできる圧力計のいずれかとする。
6.4.1.3 試験容器 試験容器は,一辺が100 mmの四角形又は直径113 mmの円形のもので,それぞれ
10 000 mm2の断面積をもち,試験容器の口に試験片を固定するリング締付けクランプをもち,下部に室温
の水で満たすために水入口配管に接続するノズルをもつものとする。リング締付けクランプによって試験
片を締め付ける場合には,試験片の損傷を防止するために,試験片とリング締付けクランプ表面との間に
ゴムの硬さが,約40 IRHD(国際ゴム硬さ)で,厚さが約5 mm又は断面直径10 mmのOリング状のゴム
製ガスケットを用いる。密度が45 kg/m355 kg/m3で,約10 mmの厚さをもつ独立気泡の架橋ポリエチレ
ンなどを用いてもよい。
6.4.2 試験圧力
試験圧力は,引布の用途に応じて決める。
6.4.3 手順
手順は,次による。
a) 水注入管を接続した試験容器で,注入バルブを開き,試験容器から水があふれるまで水を流し込む。
試験容器の上部から水が全て均一に流れ出ることを確認し,試験容器が水平であることを確認する。
注入管には,空気が残っていないことを確認し,試験容器内の水位は,水圧計又は圧力計(6.4.1.2参
照)の圧力がゼロを示していることを確認する。
b) 試験する面が,水と接触するように,試験片を試験容器に置く。そのとき,空気が残らないようにす
る。
注記 試験片は試験前に湿らせるとよい。
c) 試験片保持具(メッシュ)を取り付ける(6.4.1.1参照)。クランプの端が試験容器の上部と完全に平行
であることを確認しながら,リング締付けクランプを使用して試験容器,試験片及びメッシュを固定
する。
d) 試験容器内の圧力が,規定の速度で増加するように,圧力計を確認しながら,注入バルブを開く。
試験圧力が,30 kPa以下の場合,1分±10秒で試験圧力に達しなければならない。
試験圧力が,30 kPa以上の場合,2分±20秒で試験圧力に達しなければならない。
e) 規定の圧力に達した後,注入バルブを調整し,規定の時間圧力を保持する。
試験圧力が,30 kPa以下の場合,2分間保持する(全試験時間,3分)。
試験圧力が,30 kPa以上の場合,5分間保持する(全試験時間,7分)。
f) 水が,引布を通過したかどうかを試験片の表面を目視で確認する。
g) 給水管を閉じ,排水バルブを開くことによって圧力をゼロに戻す。試験中に漏れが試験片クランプゾ
ーン内で検出された場合は,試験をやり直す。
h) 試験片を取り出して,水漏れなどの異常が発生していないかを再度調べる。異常がある場合には,試
験報告書に記録する。
6.5 A法及びB法の試験の評価
試験片表面に,針をさして現れるような水滴,水が浸透した跡及び試験片端部の基布からとみなされる
水滴があると,水浸透点があったとみなす。ただし,クランプの端部で起こる浸透は,水浸透点とはみな
さない。
6.6 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
――――― [JIS K 6404-3 pdf 10] ―――――
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JIS K 6404-3:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1420:2016(MOD)
- ISO 4675:2017(MOD)
- ISO 5978:1990(MOD)
- ISO 6450:2005(MOD)
- ISO 7229:2015(MOD)
JIS K 6404-3:2020の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 6404-3:2020の関連規格と引用規格一覧
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- ゴム引布及びプラスチック引布試験方法―第1部:基本特性(標準雰囲気及び引布の寸法並びに質量の測定方法)
- JISK8125:1994
- 塩化カルシウム(水分測定用)(試薬)
- JISL1091:1999
- 繊維製品の燃焼性試験方法