JIS K 6558-8-1:2016 革試験方法―化学試験―第8-1部:酸化クロム含有量の測定―滴定法 | ページ 2

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K 6558-8-1 : 2016
温水が入ったビーカーにるつぼを入れ,融解混合物が完全に溶けるまで水を加熱し続ける。中身がはねて
溶液が減るようなことがないようにする。溶液をろ過(7.4)して共栓付三角フラスコ(7.1)に入れる。ビ
ーカー,るつぼ及びろ紙を温水でよく洗い,洗浄液もフラスコに集める。少なくとも塩酸10 mLを静かに
フラスコに加え,室温まで冷却する。
注記 融解しない場合は,超音波処理等を行うことが望ましい。

8.2 溶液の測定

  8.1.1又は8.1.2から得られた溶液に,よう化カリウム溶液(6.3.1)20 mLを加え,フラスコに栓をして,
暗所に10分間置く。チオ硫酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L)(6.3.2)で,フラスコ内の溶液がうすい緑又は
青色になるまで滴定する。でんぷん溶液(6.3.3)5 mL(又は,少量のでんぷん粉末)は,滴定の終点付近
で使用する。チオ硫酸ナトリウム溶液の使用量を記録する。
でんぷん溶液は,新しく調製したものを使用しなければならない。
滴定量が50 mLを超える場合は,試料採取量を減らし,8.1から再試験を行う必要がある。

9 計算及び試験結果の表し方

9.1 概要

  革に含まれる酸化クロム(Cr2O3)含有量(wCr)は,質量分率で表し,式(1)によって算出する。結果は,
揮発性物質を0 %に換算する必要があり(附属書A参照),式(2)で算出する係数Fを乗じ算出する。結果
は,四捨五入によって,小数点以下1桁とする。
V1 .0002 53100 F
wCr (1)
m0
ここに, V1 : 滴定に使用したチオ硫酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L)の滴定
量(mL)
m0 : 採取した試料の質量(g)
F : 揮発性物質を0 %に補正するための係数
Fは,次のように算出できる。
100
F (2)
100 wW
ここに, wW : JIS K 6558-2に基づいた揮発性物質の含有量(%)
注記 チオ硫酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L)の1 mLは,0.002 53 gの酸化クロム(Cr2O3)に相当する。
また,必要な場合には,乾燥した脱脂試料の質量に基づいて結果を計算してもよい。

9.2 繰返し性

  同一試料を再度測定した結果との差は,0.1 %を超えてはならない。測定結果の差が0.1 %を超える場合
は,再度測定しなければならない。

10 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の規格番号
b) 試料を識別するための詳細情報及び試料採取に関するJIS K 6556-1との相違点
c) 使用した分析用溶液の調製方法
d) 試料の揮発性物質の質量分率(%)
e) 試験結果の算術平均(%,小数点以下1桁,揮発性物質を0 %として換算)

――――― [JIS K 6558-8-1 pdf 6] ―――――

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f) この規格で規定した方法との相違点

――――― [JIS K 6558-8-1 pdf 7] ―――――

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附属書A
(参考)
水分及びその他の揮発性物質の測定
革中の揮発性物質の含有量は,JIS K 6558-2の規定に従って測定する。革中の揮発性物質の含有量は,
酸化クロム含有量測定用に調製した細切試料を用いて測定する。革が湿っている場合は,JIS K 6558-2の
規定に従って,揮発性物質の含有量を測定する前に乾燥する。測定前に乾燥中に失われた質量は,JIS K
6558-2の規定に従って,乾燥した場合の質量減に加える。

――――― [JIS K 6558-8-1 pdf 8] ―――――

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 5398-1:2007,Leather−Chemical determination of chromic oxide content−Part 1:
JIS K 6558-8-1:2016 革試験方法−化学試験−第8-1部 : 酸化クロム含有量の測
定−滴定法 Quantification by titration
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 酸化クロム含有量 1 JISとほぼ同じ。 変更 分析精度上,0.1 %まで測定可能で
ISO規格では,0.3 %以上であるが,
JISでは,0.1 %以上とした。 あり,我が国の使用実態に整合さ
せたもので,実質的な差異はない。
5 試料採取 試料採取 5 JISとほぼ同じ。 変更 ISO規格では0.001 gとあるが,JIS我が国の使用実態に整合させたも
及び調製 では0.000 1 gとした。 ので,実質的な差異はない。
6 試薬 蒸留水又は水 6 JISとほぼ同じ。 変更 ISO 3696のグレード3の水を使用 我が国の使用実態に整合させたも
するが,JISでは蒸留水又は水としので,実質的な差異はない。
た。
6.16.3各試薬に 6.1 JISとほぼ同じ。 追加 JISでは,試薬名を明確にし,規定実質的な差異はない。
JIS番号を記入 6.4 内容を明確にした。
7 器具 7.6分析用天びん − − 追加 分析用天びんについてISO規格で 実質的な差異はない。
は記載がない。他のISO規格では
0.001 gまで計測できるものとなっ
ているが,JISでは0.000 1 gまで計
測できるものとした。
8 手順 8.1.2アルカリ融解 8.1.2 JISとほぼ同じ。 追加 JISでは,“試料を直火で予備加熱我が国の使用実態に整合させたも
法 した後,750 ℃±50 ℃で4時間灰 ので,実質的な差異はない。
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化を行う。”また,“中身がはねて溶
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液が減るようなことがないように
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する。”を規定した。
-
8-1
9 計算及び 9.1 概要 − JISとほぼ同じ。 追加 四捨五入法を規定。 実質的な差異はない。
: 2
試験結果の
01
表し方
6
2

――――― [JIS K 6558-8-1 pdf 9] ―――――

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K 6558-8-1 : 20162019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格(日本産業規格)」を「日本産業規格」に読み替えてください。
K6
2
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
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規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
-1 : 2
及び題名 番号 の評価
0
10 試験報 b),e) 10 JISとほぼ同じ。 変更 b) 試料の採取に関して,JIS K 我が国の使用実態に合わせた。国
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告書 際規格の見直しの際,提案を行う。
6556-1と相違している場合に,その
相違点を記載することとした。
e) 試験結果の算術の詳細を規定。実質的な差異はない。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 5398-1:2007,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS K 6558-8-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5398-1:2007(MOD)

JIS K 6558-8-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6558-8-1:2016の関連規格と引用規格一覧