JIS K 6770:2016 架橋ポリエチレン管継手 | ページ 2

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a) 管をナット及びリングで締め付けて b) 管をバンド及びリングで締め付けて
水密性を確保する継手 Oリングで水密性を確保する継手
c) 管をスリーブ及びリングで締め付けて d) 管をスリーブで締め付けて
水密性を確保する継手 水密性を確保する継手
e) 管を保持リングで固定し,Oリングで
水密性を確保する継手
図1−M種の継手接合部の構造及び形状の例
図2−E種の継手接合部の構造及び形状の例

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8 材料

  継手の材料は,通常の使用及び施工に十分に耐えられるだけの強度及び耐久性をもち,かつ,接水部分
は,水質に悪影響を及ぼさないものを用いなければならない。

9 試験方法

9.1 外観,構造及び形状

  継手の外観,構造及び形状は,拡大せずに目視によって調べる。

9.2 寸法

  継手の寸法は,M種は常温で,E種は23 ℃±2 ℃で1時間以上状態調節した後,JIS B 7502に規定す
るマイクロメータ,JIS B 7507に規定するノギス,JIS B 0253に規定する管用テーパねじゲージ,JIS B 0254
に規定する管用平行ねじゲージ,JIS B 0251に規定するメートルねじ用限界ゲージ,又はこれらと同等以
上の精度をもつものを用いて測定する。

9.3 気密試験

  継手の気密試験は,金属部分の両端を適切な方法で封じ,その内部に常温の空気で0.6 MPaの圧力を加
え,5秒間以上保持した後,漏れ,その他の欠点を目視によって調べる。

9.4 水密試験

  継手の水密試験は,継手に長さ250 mm以上の管を接合し,JIS S 3200-1によって行う。ただし,試験圧
力は,0.02 MPaとし,試験時間は2分間とする。

9.5 耐圧試験

  継手の耐圧試験は,継手に長さ250 mm以上の管を接合し,JIS S 3200-1によって行う。ただし,試験圧
力は,2.5 MPaとし,試験時間は2分間とする。

9.6 負圧試験

  継手の負圧試験は,継手に長さ250 mm以上の管を接合し,内部を−54 kPaまで減圧して,2分間保持
し,吸い込み,その他の欠点を圧力計の変化によって調べる。

9.7 熱間内圧クリープ試験

  継手の熱間内圧クリープ試験は,JIS K 6769の附属書2(架橋ポリエチレン管の熱間内圧クリープ試験
方法)による。ただし,試験片の形状は,管軸に直角になるように両端を有効長250 mm以上で切断した
管に,継手を接合したものとする。

9.8 引抜試験

  継手の引抜試験は,継手に長さ200 mm以上の管を接合し,23 ℃±2 ℃で次の式によって算出した軸の
力を加え,1時間保持した後,抜け出し,その他の欠点を目視によって調べる。
K=1.5×σt×π(d02−d 2)/4
ここに, K : 軸の力(N)
σt : 管材に働く軸応力(MPa)=6.3とする
d0 : 管の平均外径(mm)
d : 管の内径(mm)
d=d0−2×t0
t0 : 管の最小厚さ(mm)
9.9 圧縮離試験
継手の圧縮離試験は,継手に長さ150 mm以上の管を融着接合し,24時間以上経過後,接合した状態
で半割りにし,試験片の融着接合部の電熱線両端間の距離を測定する。その後,図3に示すようにジグに

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取り付け,管内面が接触するまでジグを締め付けて10分間保持した後,界面状態を観察する。また,電熱
線部の離長さを測定し,融着接合部の電熱線両端間の距離に対する比率(離長さ率)を,次の式によ
って算出する。この場合,試験速度は毎分100 mm±10 mm,試験温度は23 ℃±2 ℃とする。
d2
Cc 100
ここに, Cc : 離長さ率(%)
d2 : 電熱線部の離長さ(mm)
y : 電熱線両端間の有効長さ(mm)
単位 mm
図3−圧縮離試験
9.10 浸出試験
継手の浸出試験は,附属書JAによる。

9.11 ゲル分率試験

  継手のゲル分率試験は,JIS K 6796による。

9.12 試験結果の数値の表し方

  9.9,9.10及び9.11の試験結果は,規定の数値より1桁下の位まで求め,四捨五入によって丸める。さら
に,9.10の試験結果の補正は,JIS S 3200-7の9.(分析結果の補正)による。

10 検査

  継手の検査は,形式検査1)と受渡検査2)とに区分し,箇条9によって試験を行い,箇条5箇条8及び箇
条11の規定に適合しなければならない。
なお,検査の試料の採取方法は,受渡当事者間の協定による。
注1) 形式検査とは,継手の品質が設計で示された全ての性能に適合するかどうかを判定するための
検査をいう。

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2) 受渡検査とは,継手を受け渡す場合に,必要と認められる性能に適合するかどうかを判定する
ための検査をいう。
a) 形式検査 形式検査は,次の項目について行う。
1) 外観,構造及び形状検査
2) 寸法検査
3) 材料検査
4) 気密検査
5) 水密検査
6) 耐圧検査
7) 負圧検査
8) 熱間内圧クリープ検査
9) 引抜検査
10) 圧縮離検査
11) 浸出検査
12) ゲル分率検査
13) 表示検査
b) 受渡検査 受渡検査は,次の項目について行う。
1) 外観,構造及び形状検査 受渡当事者間で取り交わした製品図面などに基づいて行う。
2) 寸法 受渡当事者間で取り交わした製品図面などに基づいて行う。
3) 気密検査
4) 水密検査
5) 耐圧検査
6) 熱間内圧クリープ検査 試験温度95 ℃,試験時間は1時間で行う。
7) 浸出検査 受渡当事者間の協定によって定めた期間ごとに行う。
8) ゲル分率検査
9) 表示検査

11 表示

  継手の外側には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。ただし,a) 及びc) に
ついては,包装ごとに表示することができる。
a) 種類の記号
b) IS K 6769による呼び径又は公称外径
c) 製造年月又はその略号
d) 製造業者名又はその略号

12 取扱い上の注意事項

  次の事項を,取扱い上の注意事項として取扱説明書などに記入することが望ましい。
a) 継手は,きず付きやすいので,注意して取り扱う。
b) 継手の保管は,屋内とする。やむを得ず屋外に保管する場合は,直射日光及び雨を防ぐため,シート
などによって覆いをする。また,多量の灯油,ガソリン,塗料などの有機溶剤を扱う場所での保管は

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避ける。
c) やむを得ず屋外露出配管する場合には,継手に直射日光が当たらないように外面被覆を施す。
d) 種の継手は,必ずE種の管と接合する。
注記 E種の継手の接合方法を,附属書JBに,架橋ポリエチレン管用ヘッダを,附属書JCに示す。

――――― [JIS K 6770 pdf 10] ―――――

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JIS K 6770:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15875-3:2003(MOD)

JIS K 6770:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6770:2016の関連規格と引用規格一覧