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K 6770 : 2016
附属書JA
(規定)
架橋ポリエチレン管継手の浸出試験方法
JA.1 共通的な条件
共通的な条件は,JIS S 3200-7の5.(共通的な条件)による。
JA.2 浸出液の調製方法
浸出液の調製方法は,JIS S 3200-7の6.(浸出液の調製方法)による。ただし,残留塩素の減量の試験
に用いる浸出液の遊離塩素濃度は,1.0 mg/L1.2 mg/Lとする。
JA.3 試料液の調製方法
試料液の調製方法は,JIS S 3200-7の7.2(部品試験及び材料試験)による。
JA.4 分析方法
JA.4.1 架橋ポリエチレン成形部分
架橋ポリエチレン成形部分の分析方法は,JIS S 3200-7の8.(分析方法)による。
なお,各項目の分析方法は,次による。
a) 濁度 濁度は,JIS S 3200-7の附属書19(濁度の分析方法)による。
b) 色度 色度は,JIS S 3200-7の附属書18(色度の分析方法)による。
c) 有機物[全有機炭素(TOC)の量] 有機物[全有機炭素(TOC)の量]は,JIS S 3200-7の附属書14
{有機物[全有機炭素(TOC)の量]及び有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)の分析方法}に
よる。
d) 残留塩素の減量 残留塩素濃度の測定は,JIS S 3200-7の附属書21(残留塩素の測定方法)による。
その減量は空試験値との差から求める。
e) 臭気 臭気は,JIS S 3200-7の附属書17(臭気の分析方法)による。
f) 味 味は,JIS S 3200-7の附属書16(味の分析方法)による。
JA.4.2 架橋ポリエチレン以外の部分
架橋ポリエチレン以外の部分の分析方法は,表JA.1の項目をJA.4.1によって行うとともに,継手の接
水する材料を明確にし,JIS S 3200-7の4.(項目)から選択し,それぞれの項目に適用されるJIS S 3200-7
の8.(分析方法)による。
表JA.1−架橋ポリエチレン以外の浸出性共通項目
浸出性共通項目
濁度
色度
臭気
味
――――― [JIS K 6770 pdf 11] ―――――
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附属書JB
(参考)
架橋ポリエチレン管継手のE種の継手と管との接合方法
JB.1 一般
この附属書は,E種の継手とJIS K 6769のE種の管との接合方法について記載する。
JB.2 工具
工具は,次による。
a) 樹脂管カッタ 管の潰れ防止用の管受け部をもつもので,切断後の管の断面が,ほぼ直角に正しく切
断できるもの。
b) スクレーパ 管の外表面の厚さ0.10 mm±0.05 mmを削り取ることができるもの。
c) コントローラ 図JB.1に示すもので,表JB.1の機能をもつもの。
1 コントローラ本体
2 LCD表示器
3 電源スイッチ
4 リセット/非常停止スイッチ
5 スタートスイッチ
6 漏電遮断機
7 温度センサ
8 コネクタ
9 電源プラグ
図JB.1−コントローラの例
表JB.1−コントローラの機能
機能項目 機能
適用継手 E種
使用電源 電圧 85 V115 V交流
周波数 50 Hz・60 Hz
通電機能 供給電力 継手の呼び径に応じた一定電圧又は一定電流を供給できるもの。
識別機能 管及び継手の自動識別又は手動切換機能をもつもの。
停止機能 表2の性能を満足できる状態まで加熱し,異常に加熱しすぎないよう
自動的に通電が切れるもの。
環境温度補正 作業環境温度−5 ℃40 ℃に応じて,供給電力を補正できるもの。
漏電遮断機能 感電などの事故防止のための漏電遮断機能をもつもの。
注記 識別機能及び環境温度補正は,融着温度によって供給電力及び通電停止する方式のコントローラ
については除外してもよい。
――――― [JIS K 6770 pdf 12] ―――――
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K 6770 : 2016
JB.3 接合方法
接合方法は,次による。
a) IS K 6769のE種の管を,樹脂管カッタを用いて,切断面が実用上直角になるように切断する。
b) 管の切断面から,継手に挿入する長さ以上の部分をスクレーパを用いて,管の外表面を削り取る。適
正な管理下で,清浄な布を用いてアセトンなどの揮発性溶剤で清掃してもよい。この場合,サンドペ
ーパ,やすりなどで表面を削り取ることは,管の表面に微粉の砂,鉄などを付着させ,融着接合に悪
影響を与えるので行ってはならない。
c) 表面を削り取った管をE種の継手に,挿入不足がないよう確実に差し込む。コントローラの電源を入
れ,コントローラのコネクタを継手に接続する。コネクタ接続の一例を,図JB.2に示す。
d) コントローラのスタートスイッチを入れ,融着接合が終了するまで自動通電する。通電が自動的に切
れ,融着接合が終了後,接合部分に強い力がかからないように3分間以上静置放冷する。
e) 試験に用いる場合,JIS K 6769で特に規定がない試験では,更に常温で1時間以上静置する。
図JB.2−コネクタ接続の例
JB.4 接合上の注意事項
接合上の注意事項は,次による。
a) 融着接合は,雨水などによる水ぬれ,泥,異物などによる汚染のおそれがない状態で行う。
b) 融着接合中に停電などの異常が発生した場合,継手の再使用又は再融着接合は行ってはならない。
c) コントローラを投げたり,強い衝撃又は強い振動を与えてはならない。
d) コントローラは,内部に電圧の高い部分があり,感電のおそれがあるので,分解してはならない。
――――― [JIS K 6770 pdf 13] ―――――
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K 6770 : 2016
附属書JC
(参考)
架橋ポリエチレン管用ヘッダ
JC.1 一般
この附属書は,JIS K 6769に規定する管(以下,管という。)を,この規格に規定する継手(以下,継手
という。)を介して2連以上に分岐して接続する分岐継手(以下,ヘッダという。)について記載する。
JC.2 種類
ヘッダの種類は,ヘッダの材料によって区分し,表JC.1による。
表JC.1−種類
種類 ヘッダの材料
M種 金属又は樹脂
E種 樹脂
注記 M種は,M種の管に用いるヘッダ
とし,E種は,E種の管に用いる
ヘッダとする。
JC.3 性能
ヘッダの性能は,箇条5による。ただし,JC.7のc) f) によって試験を行う。
なお,水密性,負圧性,熱間内圧クリープ性,引抜性及び圧縮離性は除く。
JC.4 外観
ヘッダの外観は,箇条6による。この場合,箇条6の中の継手は,ヘッダと読み替える。
JC.5 構造及び形状
ヘッダの構造及び形状の例を,図JC.1及び図JC.2に示す。
JC.6 材料
ヘッダの材料は,箇条8による。
JC.7 試験方法
試験方法は,次による。
a) 外観,構造及び形状 ヘッダの外観,構造及び形状は,拡大せずに目視によって調べる。
b) 寸法 ヘッダの寸法は,9.2による。
c) 気密試験 ヘッダの気密試験は,ヘッダ端部及び分岐口を適切な方法で封じ,9.3による。
d) 耐圧試験 ヘッダの耐圧試験は,ヘッダ端部及び分岐口を適切な方法で封じ,9.5による。
e) 浸出試験 ヘッダの浸出試験は,附属書JAによる。この場合,附属書JAの中の継手は,ヘッダと読
み替える。
――――― [JIS K 6770 pdf 14] ―――――
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K 6770 : 2016
f) ゲル分率試験 ヘッダのゲル分率試験は,JIS K 6796による。この場合,JIS K 6796の中の継手は,
ヘッダと読み替える。
g) 試験結果の数値の表し方 JC.7のe) 及びf) の試験結果は,規定の数値より1桁下の位まで求め,四
捨五入によって丸める。さらに,JC.7 e) の試験結果の補正は,JIS S 3200-7の9.(分析結果の補正)
による。
JC.8 検査
ヘッダの検査は,箇条10による。この場合,箇条10の中の継手は,ヘッダと読み替える。ただし,JC.7
によって試験を行い,JC.3JC.6及びJC.9の規定に適合しなければならない。
なお,水密検査,負圧検査,熱間内圧クリープ検査,引抜検査及び圧縮離検査は除く。
JC.9 表示
ヘッダの表示は,箇条11による。この場合,箇条11の中の継手は,ヘッダと読み替える。
なお,a) 及びb) は除く。
JC.10 取扱い上の注意事項
ヘッダの取扱い上の注意事項は,箇条12による。この場合,箇条12の中の継手は,ヘッダと読み替え
る。
図JC.1−M種のヘッダの構造及び形状の例
図JC.2−E種のヘッダの構造及び形状の例
――――― [JIS K 6770 pdf 15] ―――――
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JIS K 6770:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15875-3:2003(MOD)
JIS K 6770:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.30 : 非流体用プラスチックパイプ及び継手
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.040 : パイプライン部品及びパイプライン > 23.040.45 : プラスチック継手
JIS K 6770:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0251:2008
- メートルねじ用限界ゲージ
- JISB0253:1985
- 管用テーパねじゲージ
- JISB0254:2011
- 管用平行ねじゲージ
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISK6769:2004
- 架橋ポリエチレン管
- JISK6788:2016
- 水道用架橋ポリエチレン管継手
- JISK6796:1998
- 架橋ポリエチレン製(PE-X)管及び継手―ゲル含量の測定による架橋度の推定
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISK8271:2007
- キシレン(試薬)
- JISS3200-1:1997
- 水道用器具―耐圧性能試験方法
- JISS3200-7:2004
- 水道用器具―浸出性能試験方法
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態