JIS L 0801:2011 染色堅ろう度試験方法通則 | ページ 3

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L 0801 : 2011
号で表し,かつ,a) の例1のように添付白布のそれぞれについて記録する。ただし,必要に応じて,
汚染の最も著しいものだけの等級を記録してもよい。また,柄物及びしま物の白場部分に生じる汚染,
いわゆる“白場汚染”(ブリード)の場合には,同様に汚染用グレースケールを使用して判定し,別に
記録してもよい。
計器法の場合は,等級値の後に“(計器法)”を付記する。
c) 試験片の表裏に差がある場合には,記録は変退色及び汚染のいずれも,著しい側だけについて行う。
d) 視感法における変退色の場合は,変退色等級の後に,表5の記号を付けて記録してもよい。
例 洗濯試験 A-2号
変退色 3級(Y),汚染 3級(絹),2−3級(綿)
表5−変退色の記号及び意味
記号 意味
Y 黄みになる
R 赤みになる
Bl 青みになる
G 緑みになる
Br さえる
D くすむ
Str 濃くなる
W うすくなる
e) 染料の染色堅ろう度の記録には,使用繊維名を付記し,次の例のようにする。
例1 レーヨンを標準染色濃度表1号程度に染色し,洗濯試験A-2号によって試験し,視感法によ
って判定したとき,変退色3級,汚染4級(レーヨン),4級(絹)の場合
洗濯試験 A-2号 レーヨン(1/1濃度)
変退色 3級,汚染 4級(レーヨン),4級(絹)
例2 綿を標準染色濃度表1号程度の濃い黒に染色し,洗濯試験A-3号によって試験し,計器法に
よって判定したとき,変退色4級,汚染3級(綿),4級(毛)の場合
洗濯試験 A-3号 綿(濃い黒)
変退色 4級,汚染 3級(綿),4級(毛)(計器法)
参考文献 JIS Z 8701 色の表示方法−XYZ表色系及びX10Y10Z10表色系
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示

――――― [JIS L 0801 pdf 11] ―――――

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附属書JA
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(参考)
1 : 2
JISと対応国際規格との対比表
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JIS L 0801:2011 染色堅ろう度試験方法通則 ISO 105-A01:2010 Textiles−Tests for colour fastness−Part A01: General
principles of testing
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇(V) JISと国際規格との技術的
国際規格 条ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
2 引用規

3 用語及 3.1 繊維製品 − − 追加 ISO規格にはこの項目がない 構成上のため,技術的差異はな
び定義 3.2 試験片 が,JISは用語の意味を明確 い。
3.3 複合試験片 にするため追加した。
3.4 テストコントロー
ル試験片
3.5 添付白布
4 一般事 染色堅ろう度試験にお 1 JISとほぼ同じ 変更 ISO規格では,Scopeの項目 構成上のため,技術的差異はな
項 ける一般的事項を規定 い。
に記載。内容は同じであるが,
JISでは,新たに項目を設け,
詳しく七つに分けた。

――――― [JIS L 0801 pdf 12] ―――――

     (I)   JISの規定                   (II)      (III)国際規格の規定             (IV)   JISと国際規格との技術的差異の箇(V)   JISと国際規格との技術的
国際規格 条ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
5 試験に a) 恒温水槽及び恒温槽 9 装置及び材料に関して 追加 ISO規格では個々の試験方法 構成上のため,技術的差異はな
用いる共 b) 脱水用機器 はBritish Standards で規定することにしている い。
通的な装 c) 乾燥機 Institution及びAATCCに が,JISでは添付白布,試薬
置及び材 d) 添付白布 問合せをする。 及び試験液以外に共通性の高
料 e) テストコントロール 添付白布 いものはこの規格で規定し
試験片 試薬及び試験液 た。
f) 変退色用グレースケ
ール
g) 汚染用グレースケー

h) 標準染色濃度表
i) 灰色下敷及びマスク
j) 試薬及び試験液
6 試験片 6.1 試験片の調製 10.2 JISとほぼ同じ 追加 JISでは試料の大きさ100 mm 構成上のため,技術的差異はな
及び複合 6.1.1 布 10.2.1 ×40 mmと規定。ISO規格で い。
試験片の は規定がなく,各規格で規定。
調製 6.1.2 糸 10.2.2 JISとほぼ同じ 追加 JISでは添付白布(2枚)の質構成上のため,技術的差異はな
量の1/2を取る。湿式処理の い。
場合,約0.5 gの糸を束にする
規定。ISO規格では規定がな
く,各規格で規定。
6.1.3 ばら繊維 10.2.3 JISとほぼ同じ 追加 JISでは添付白布(2枚)の質構成上のため,技術的差異はな
量の1/2を取る。乾式処理の い。
場合には,これを白厚紙に取
り付けてもよいと規定。ISO
規格では規定がなく,各規格
で規定。内容は一致。
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− 10.2.4 “油性繊維材料” 削除 ISO規格の“油性繊維材料” 技術的な差は軽微であり,次回
8 0
特殊な例であり,削除した。提案する。
1 : 2
011
3

――――― [JIS L 0801 pdf 13] ―――――

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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇(V) JISと国際規格との技術的
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国際規格 条ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
01
番号
: 2
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名
1
の評価
1
6 試験片 6.2 複合試験片の調製 10.3.2
及び複合 6.2.2 2枚の単一繊維布
試験片の を使用する複合試験片
調製(続 b) 試験片が糸の場合 10.3.2.4 JISとほぼ同じ 変更 JISでは薄い層にして並べる 構成上のため,技術的差異はな
き) と規定。ISO規格では規定な い。
し。
ISO規格では糸及びばら繊維
を同じ項目で規定しているが
JISでは項目を分けた。
c) 試験片がばら繊維の 10.3.2.4 JISとほぼ同じ 追加 JISでは試料を100 mm×40 構成上のため,技術的差異はな
場合 mmの大きさの薄い層にする い。
と大きさを規定。ISO規格で
は規定なし。各規格で規定。
d) 試験片の表裏に違い 10.3.2.2 JISとほぼ同じ 追加 ISO規格は添付白布で挟むと 構成上のため,技術的差異はな
がある場合 規定。JISでは具体的に第1 い。
添付白布及び第2添付白布。
添付白布の大きさを規定。
e) 添付白布の繊維の種 9.2 JISとほぼ同じ 追加 JISでは試験片の種類に応じ 構成上のため,技術的差異はな
類 9.2.1 た第1添付白布及び第2添付 い。
9.2.2 白布の組合せ表を追加した。
9.2.3 ISO規格は添付白布の各規格
で規定。
6.2.3 多繊交織布を使 10.3.3
用する複合試験片
a) 試験片が布の場合 10.3.3.1 JISとほぼ同じ 追加 JISでは機械的作用を伴う試 技術的な差は軽微であり,次回
験の場合の縫い方を追加。 提案する。
c) 試験片の表裏に違い 10.3.3.2 JISとほぼ同じ 追加 JISでは機械的作用を伴う試 技術的な差は軽微であり,次回
がある場合 験の場合の縫い方を追加。 提案する。

――――― [JIS L 0801 pdf 14] ―――――

     (I)   JISの規定                   (II)      (III)国際規格の規定             (IV)   JISと国際規格との技術的差異の箇(V)   JISと国際規格との技術的
国際規格 条ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
7 試験 温湿度をJIS L 0105に 11 JISとほぼ同じ 変更 水分調整の条件をISO規格で 日本の気候条件から,変更し
片,添付 合わせた。 た。技術的差異はない。
は20±2 ℃,(65±4) %とし,
白布など 亜熱帯地域においては27±
の水分調 2 ℃,(65±4) %でも可として
整 いるが,JISでは削除。
8 試験操 試験の操作 12 JISとほぼ同じ 追加 JISでは複合試験片について 常識的事項の追加で技術的差
作 の操作をより詳しく記載。 異はない。次回提案する。
9 染料の 染料の染色堅ろう度試 13 JISとほぼ同じ 追加 ISO規格では染色濃度につい 構成上のため,技術的差異はな
染色堅ろ 験方法 て詳しく記載されているが い。
う度試験 JISでは染色濃度の規格JIS L
0808があり,その規格に規定
された濃度で染色とした。
10 染色 a) 視感法
堅ろう度 1) 観察及び照明条件 15 JISとほぼ同じ 追加 ISO規格では照明は北空,南 ISO規格は現在改正審議中。
の判定 空の光で明るさ600 lx又はそJISはその動向の妥当性から改
れ以上と規定。JISでは常用 正動向に沿って規定した。
光源D65で,600 lx2 150 lx
の明るさとし,原則として1
200 lxを用い,明るいものは
600 lx,暗いものは,2 150 lx
に近い照度で見る。
2) 変退色の判定 14.2 JISとほぼ同じ 追加 JISは判定基準を分かりやす 構成上のため,技術的差異はな
3) 汚染の判定 14.3 JISとほぼ同じ 追加 いように表2及び表3に規定 い。
した。
b) 計器法 14.2 JISとほぼ同じ 変更 ISO規格は疑義のときは計器 日本独自の方法で,計器法を規
14.3 法によるとしている。JISで 定したJIS L 0809をISO規格に
提案中。
はこのことを述べない。また,
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JISの計器法は,JIS L 0809
8 0
を引用(表4)した。
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――――― [JIS L 0801 pdf 15] ―――――

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JIS L 0801:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 105-A01:2010(MOD)

JIS L 0801:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 0801:2011の関連規格と引用規格一覧