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L 1058 : 2011
単位 mm 単位 mm
図11−回転箱 図12−ピン
c) 金のこ2枚を取り付けた回転箱 回転箱は,図13及び図14に示すように金のこを上面及び下面に1
枚ずつ対角線上に,刃の向きを回転方向として取り付けたものとする。金のこは,JIS B 4751-1に規
定する呼び寸法250 mm×12 mm×0.64 mm,刃数が25.4 mmにつき24個のものとし,通常,回転箱内
のコルク面に溝を切り,接着剤で直接取り付けたものとする。
単位 mm
図13−回転箱 図14−金のこ刃の向き
d) 研磨布2枚を取り付けた回転箱 回転箱は,図15に示すように研磨布を上面及び下面に1枚ずつ対角
線上に取り付けたものとする。研磨布は,JIS R 6251に規定する研磨布A-P40番を用い,30 mm×210
mmにとり,図16に示すように露出面が20 mm×200 mmになるように四辺を幅18 mmのビニル粘着
テープで止めて用いる。ただし,研磨布の使用限度は,通常15時間とするが,研磨材の脱落が認めら
れたときは,その都度取り替えるものとする。
――――― [JIS L 1058 pdf 11] ―――――
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L 1058 : 2011
単位 mm
単位 mm
図15−回転箱 図16−研磨布
7.3.2 操作
D法(ICI形ピリング試験機法)の操作は,次による。
a) 試料から,100 mm×120 mmの試験片を,織物ではたて糸及びよこ糸方向に,編物ではウェール及び
コース方向にそれぞれ2枚採取し,短辺方向に張力を与えないように自然な状態で,JIS L 1076の7.1
に規定するゴム管に巻き付け,図17に示すように試験片が重ならないように余分な試料を切り取って
縫い糸で縫い付け,両端を幅約18 mmのビニル粘着テープで,ゴム管の端が隠れないように止める。
図17−試料を巻いたゴム管
b) ゴム管に巻いた試験片を4本一組として回転箱に入れ,回転数60 min−1±2 min−1によって,次のいず
れかの方法で操作する。
1) -1法(ダメージ棒を回転箱に取り付ける方法) 7.3.1 a) の装置を用い,研磨布を用いる場合は1
時間,サーフェイスを用いる場合は30分間操作する。4枚の試験結果を7.3.3によって判定する。
さらに,平均値を算出し7.1.2 d) の方法によって,小数点以下を0又は5に丸める。
2) -2法(ピンを回転箱各面に取り付ける方法) 7.3.1 b) の装置を用い,5時間操作する。たて方向
2枚及びよこ方向2枚の試験結果を7.3.4によって判定する。さらに,それぞれの平均値を算出し,
JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数に丸める。
注記 たて方向とは,たて糸又はウェールをゴム管の軸方向に平行にし,また,よこ方向とは,
よこ糸又はコースをゴム管の軸方向に平行に縫い付けた場合をいう。
3) -3法(金のこを回転箱内の2面に取り付ける方法) 7.3.1 c) の装置を用い,5時間操作する。4
――――― [JIS L 1058 pdf 12] ―――――
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L 1058 : 2011
枚の試験結果を7.3.3によって判定する。さらに,平均値を算出し,7.1.2 d) の方法によって,小数
点以下を0又は5に丸める。
4) -4法(研磨布を回転箱の2面に取り付ける方法) 7.3.1 d) の装置を用い,3時間操作する。4枚
の試験結果を7.3.3によって判定する。さらに,平均値を算出し,7.1.2 d) の方法によって,小数点
以下を0又は5に丸める。
7.3.3 判定及び照明条件
判定は,JIS L 1076の9.1(判定条件)に規定する判定ボックスを使用し,試験後の試験片と図19のス
ナッグ判定標準写真2とを並べて比較して行う。
なお,判定ボックスを使用せず,試験片とスナッグ判定標準写真とを並べて比較する方法でもよい。こ
のとき,照明は7.2.3と同じとする。ただし,D-2法(ピンを回転箱各面に取り付ける方法)の判定は,試
験後の試験片に発生したスナッグの個数を肉眼で数えて行う。照明は,7.2.3と同じとする。
7.3.4 スナッグの等級判定
等級判定は,図19のスナッグ判定標準写真2と比較し,表5の判定基準によって等級を判定する。ただ
し,D-2法(ピンを回転箱各面に取り付ける方法)は,表6の判定基準によって等級を判定する。
表5−判定基準表[D-2法(ピンを回転箱各面に取り付ける方法)を除く]
等級(級) 判定基準
5 スナッグの発生が標準写真の5号程度のもの。
4.5 スナッグの発生が標準写真の4号と5号との中間程度のもの。
4 スナッグの発生が標準写真の4号程度のもの。
3.5 スナッグの発生が標準写真の3号と4号との中間程度のもの。
3 スナッグの発生が標準写真の3号程度のもの。
2.5 スナッグの発生が標準写真の2号と3号との中間程度のもの。
2 スナッグの発生が標準写真の2号程度のもの。
1.5 スナッグの発生が標準写真の1号と2号との中間程度のもの。
1 スナッグの発生が標準写真の1号又はその程度を超えるもの。
表6−判定基準表[D-2法(ピンを回転箱各面に取り付ける方法)に適用]
等級(級) 判定基準
5 スナッグの発生が認められないもの。
4 スナッグの数が5個以下のもの。
3 スナッグの数が10個以下のもの。
2 スナッグの数が20個以下のもの。
1 スナッグの数が20個を超えるもの。
8 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験年月日
b) 規格番号
c) 試験の種類
d) 試験条件
e) 試験結果
――――― [JIS L 1058 pdf 13] ―――――
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L 1058 : 2011
1号 1−2号
2号 2−3号
図18−スナッグ判定標準写真1
――――― [JIS L 1058 pdf 14] ―――――
13
L 1058 : 2011
3号 3−4号
4号 4−5号
図18−スナッグ判定標準写真1(続き)
――――― [JIS L 1058 pdf 15] ―――――
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JIS L 1058:2011の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1058:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB4751-1:1999
- ハクソー 第1部:ハンドハクソーの寸法
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3506:2017
- 硬鋼線材
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL1076:2012
- 織物及び編物のピリング試験方法
- JISR6251:2006
- 研磨布
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方