この規格ページの目次
2
M 8801 : 2004
JIS M 8814 石炭類及びコークス類−ボンブ熱量計による総発熱量の測定方法及び真発熱量の計算方
法
JIS M 8815 石炭灰及びコークス灰の分析方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
JIS Z 8801-2 試験用ふるい−第2部 : 金属製板ふるい
3. 一般事項
3.1 はかり
はかりの感量は,特に規定がなければ,ひょう量の1/1 000とする。はかりは,試料の量に
応じて,なるべくひょう量に近いものを使用する。
3.2 試料の取扱い
JIS M 8810の5.(試料の取扱い)による。
3.3 数値の丸め方
各試験における測定値の算出及び報告値については,JIS Z 8401によって丸める。
3.4 報告
JIS M 8810の12.(報告)による。
4. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS M 0104によるほか,次による。
a) 大口試料 (gross sample) サブロット又は分割しないロットから採取したインクリメント全部を集め
た試料。
b) 小口試料 (partial sample) ロットの全水分測定のために,サブロット又は分割しないロットから採取
した複数のインクリメントを集めた試料。
c) インクリメント (increment) サンプリングの一動作で採取するロットの一部分又はインクリメント
縮分方法によって採取する試料の一部分。
d) 最大粒度 (nominal top size) 試料のふるい上残留率が5 %以下となる試験用ふるい(JIS Z 8801-2,
角孔参照)の最小のふるい目(呼び寸法)の大きさ。
5. 粒度試験方法
5.1 試験・測定の原理
試料を所定のふるいでふるい分け,各ふるい上の残留量及び最小目開きのふる
いの通過量をはかり,試料に対する質量分率 (%) で試料の粒度を表す。
5.2 ふるい
通常,JIS Z 8801-1及びJIS Z 8801-2のふるいのうち必要なものを,受渡当事者間の協定に
よって決定して使用する。
5.3 試料の採取・調製・乾燥
5.3.1 試料の採取 JIS M 8811の表5.4[最大粒度とインクリメントの絶対的最小質量(平均質量)]に規
定する質量の一次インクリメントを,JIS M 8811の表5.1(分割しないロットから採取するインクリメン
トの最小必要個数)に規定する個数(石炭類については,灰分15 %未満の数値を適用する。)以上採取す
る。
備考 精度を確認したい場合は,JIS M 8811の11.(精度チェックの方法)によるとよい。
5.3.2 試料の調製 通常,インクリメントごと,小口試料ごと又は大口試料を縮分することなく,そのま
ま全量を粒度測定試料とする。ただし,粒度測定用試料の質量が表5.1に規定する質量の2倍を超える場
合には,表5.1の質量まで縮分してもよい(一般には精度±2 %の数値を適用してもよい。)。すなわち,大
口試料の場合には,表5.1の質量まで縮分してもよい。小口試料及びインクリメントの場合には,式(1)及
び式(2)から得られるmP及びmIまで縮分してもよい。
――――― [JIS M 8801 pdf 6] ―――――
3
M 8801 : 2004
nPmP mG (1)
nImI mG (2)
ここに, mP : 縮分後の小口試料の質量 (kg)
nP : 小口試料の個数
mG : 表5.1に規定する大口試料の質量 (kg)
mI : 縮分後のインクリメントの質量 (kg)
nI : インクリメントの個数
5.3.3 試料の乾燥 5.3.1及び5.3.2によって採取調製した試料は,ふるい分けに差し支えない程度に40 ℃
以下で乾燥する。
表 5.1 粒度測定用大口試料の最小質量
単位 kg
石炭の最大粒度 縮分精度と試料の最小質量
mm ±1 % ±2 %
125.0 4 000.00 1 000
90.0 1 500.00 400
63.0 500.00 125
45.0 200.00 50
31.5 65.00 15
22.4 25.00 6
16.0 8.00 2
11.2 3.00 0.70
8.0 1.00 0.25
5.6 0.50 0.25
4.0 0.25 0.25
2.8 0.25 0.25
備考 最小質量は,ふるい上,すなわち,最大粒度より大きい石炭の量をはかる精度について計算してあ
る。他の粒度区分に対する精度は,これよりもよいのが普通である。
5.4 操作
5.4.1 手動ふるい分け 操作は,次の手順によって行う。
a) 試料の質量を0.1 gまではかり,所定の最大目開きのふるい上に置く。
この場合,1回の挿入量は,ふるい分け操作を終了した際,各ふるいについて,すべての粒子がふ
るい目に直接接触する程度の量以下とする。
b) ふるい分けは,ふるいを水平に手で振とうする。
1) 目開き45 mm以上のふるいの場合 いずれかの方向で通過するものは通過させ,通過もれのないよ
うにする。
2) 目開き45 mm未満4 mm以上のふるいの場合 ふるい上の粒子が回転運動をするのに必要な速さで,
約100 mmの距離を水平に8回振とうする。
3) 目開き4 mm未満のふるいの場合 試料が飛散しないように,水平振とうを繰り返して行い,5分
間連続してふるい,ふるい上に残ったものの質量をはかる。これを同じふるいに戻し,ふるい分け
操作を繰り返す。質量を再びはかり,ふるい分け前後の差が,初めの質量の0.2 %以下になったら
この操作を中止する。
c) 湿式ふるい分け
――――― [JIS M 8801 pdf 7] ―――――
4
M 8801 : 2004
1) 湿式ふるい分けは,固まりやすい石炭に適用する。
2) 最大目開きのふるいを受器の上に保持し,試料約30 gを入れ,水流で洗う。全試料を約30 gずつ加
えて水洗する。ふるい上の載ったふるいを皿に載せ,40 ℃以下で乾燥する。乾燥後,ふるい上をは
かる。
3) 2番目のふるいを受器の上に保持し,第1の洗液をその上に注ぎ,水流で洗う。ふるい上を乾燥後
はかる。
4) 3)の操作を残りのふるいについても繰り返す。
5) 洗液が多量になった場合には,上澄みを捨ててよい。
6) 最終洗液に凝固剤を加え,固形物を定着させてよい。水はできるだけ捨ててからろ過し,ろ紙及び
ろ過物を105110 ℃で恒量になるまで乾燥し,最終ふるい下の質量を求める。
5.4.2 機械ふるい分け ふるい分けの操作に機械を用いる場合は5.4.1による。この場合,手動ふるい分
けと同じ結果が得られることを確認しておく。そのためには,載せた試料の量,機械的振とう条件などに
ついて確認実験を行い,適正操作基準を決めておく必要がある。
5.5 結果の表示
5.5.1 計算 各粒度区分の質量を試験試料の全質量に対する質量分率 (%) として求める。各粒度区分ご
と及び累積を0.1 %まで記録する。通常の場合,最大の粒度区分から進めるのが便利であるが,通過量に
特別な関心のある試料については最小粒度区分から始めてもよい。多数の試料について繰返し粒度試験を
行った場合は,各粒度区分の平均パーセントを計算する。粒度試験結果の表示の様式を表5.2に示す。
表 5.2 粒度試験結果の表示の様式
ふるい目形状 粒度区分 区分質量 累積質量
mm kg % kg %
+A
−A+B
−B+C
−C
誤差 100.0
合計 100.0
備考 A,B,Cは使用したふるいの目開き。
ふるい分け後,試験試料の全質量の得失を考慮して最小粒度区分の質量を調節する。ただし,得失が試
験試料の全質量の1 %を超えるときは,その試験の結果を捨てる。
粒度試験の工程の途中で縮分によってふるい下の質量を減らした場合には,それぞれの区分の質量を縮
分時のふるい下の全質量に対する質量分率として計算する。縮分を含む粒度試験の計算例を表5.3に,手
順を図5.1に示す。
5.5.2 図式表示 各区分の粒度範囲は一様でないので,区分粒度試験の図式表示は解釈が難しい。図式表
示が要求される場合は,横軸にふるいの目開きを,縦軸に各ふるい上の累積パーセントを打点することを
勧める。
粒度範囲が10の2乗より小さい場合以外は,1次スケールは,通常,十分ではない。できるだけ対数横
軸又はロジン−ラムラー表示を用いるのがよい。ロジン−ラムラー表示の縦軸は,1 log (1 log 100−1 log R)
で,Rは各ふるい上の累積パーセントであり,横軸は各ふるいの目開きの常用対数である。グラフは実験
範囲の外挿してはならない。表5.3のデータを用いたロジン−ラムラー表示の例を図5.2に示す。
5.6 報告書
報告書には,次の事項を含まなければならない。
――――― [JIS M 8801 pdf 8] ―――――
5
M 8801 : 2004
a) 試料の名称及び質量
b) 規格名称
c) 実施した試料調製の詳細
d) 使用した試験ふるいの詳細
e) ふるい分け[手動(乾式,湿式の別),機械の別]
f) 各粒度区分のパーセント又は平均パーセント
g) 繰り返しサンプリングを行った場合は,得られた精度
h) この規格に規定されていない操作又は随意に行った操作
i) 試験年月日
――――― [JIS M 8801 pdf 9] ―――――
M8
6
表 5.3 縮分を含む粒度試験の計算例
801
ふるい目の大きさ 原試料 第1縮分 第2縮分 第3縮分 粒度試験
: 2
質量 試験試 質量 縮分後試 試験試料 質量 縮分後試 試験試料 質量 縮分後試 試験試料 粒度区 累積ふるい
00
mm kg 料の % kg 料中 %(1) 中 %(2) g 料中 %(3) 中 %(4) g 料中 %(5) 中 %(6) 分% 上%
4
63 19.5 3.1 3.1 3.1
45 32.1 5.1 5.1 8.2
31.5 8.0 8.3 7.6 7.6 15.8
22.4 13.1 13.6 12.5 12.5 28.3
16 10.8 11.2 10.3 10.3 38.6
11.2 14.0 14.5 13.3 13.3 51.9
8 561.7 21.8 10.5 10.5 62.4
5.6 545.6 21.2 10.2 10.2 72.6
4 379.8 14.8 7.1 7.1 79.7
2.8 88.7 32.5 6.6 6.6 86.3
2 56.4 20.7 4.2 4.2 90.5
1.4 41.7 15.3 3.1 3.1 93.6
1 34.9 12.8 2.6 2.6 96.2
<1 3.8 100.0
ふるい上 (A) 51.6 8.2 45.9 47.7 43.8 1 487.1 57.8 27.8 221.7 81.3 16.5
最小ふるい下 (B) 576.4 91.5 50.2 52.1 47.8 1 079.7 42.0 20.2 50.0 18.3 3.7
使用試料量 (C) 629.7 100.0 96.3 100.0 91.8 2 573.0 100.0 48.1 272.8 100.0 20.3
損失 (D) 1.7 0.3 0.2 0.2 0.2 6.2 0.2 0.1 1.1 0.4 0.1
最小ふるい下 (B)
+損失 (D) 91.8 48.1 20.3 3.8
縮小係数
F= (B+D) /100 F1=0.918 F2=0.481 F3=0.203
備考 列(2),(4)及び(6)のデータは列,(1),(3)及び(5)の対応するデータにそれぞれ縮小係数F1,F2及びF3を乗じて求めた。
――――― [JIS M 8801 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS M 8801:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1953(MOD)
- ISO 335(MOD)
- ISO 349(MOD)
- ISO 501(MOD)
- ISO 5074(MOD)
- ISO 540(MOD)
- ISO 7936(MOD)
- ISO 8264(MOD)
JIS M 8801:2004の国際規格 ICS 分類一覧
JIS M 8801:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK2151:2004
- コークス類-試験方法
- JISM0104:1984
- 石炭利用技術用語
- JISM8810:1994
- 石炭類及びコークス類―サンプリング,分析並びに試験方法の通則
- JISM8811:2000
- 石炭類及びコークス類―サンプリング及び試料調製方法
- JISM8812:2004
- 石炭類及びコークス類-工業分析方法
- JISM8813:2004
- 石炭類及びコークス類-元素分析方法
- JISM8814:2003
- 石炭類及びコークス類―ボンブ熱量計による総発熱量の測定方法及び真発熱量の計算方法
- JISM8815:1976
- 石炭灰及びコークス灰の分析方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい
- JISZ8801-2:2000
- 試験用ふるい―第2部:金属製板ふるい