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ここに, ρ : バルク密度 (g / cm3)
g : 手すき紙の坪量 (g / m2)
d : 手すき紙1枚の平均厚さ(mm)
バルク密度の値を,JIS Z 8401に規定する方法によって,丸めの幅0.01に丸めて報告する。
6.4 試験片の調製
調湿した手すき紙から表1に示す大きさの試験片を,試験に必要な数切りそろえる。
各強さ試験用試験片の採取方法の一例を,参考図1に示す。
単位 mm
破裂強さ
mm
15
5
耐折強さ
mm 1
15
5
引張強さ
1
63
mm
引裂強さ
63
参考図 1 試験片採取方法の一例
参考 手すき紙が直径158 mmの円形の場合,平面圧縮強さ又はリングクラッシュ圧縮強さ測定用試
験片は各手すき紙から2枚しか切り取ることができない。これらの試験片は坪量の測定にも使
用できる。
――――― [JIS P 8223 pdf 6] ―――――
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表 1 試験片の調製
試験の種類 適用する 坪量 試験片の寸法 単位 mm 最低限必要な試験片数
規格 g/m2
長さ 幅
比引張強さ JIS P 8113 60又は75 つかみ具の間 少なくとも4枚の手すき紙から8
隔は(100±2) 15±0.1 枚
及びつかみ具
に挟むのに必
要な長さの和
比引裂強さ JISP 8116 60又は75 63±0.5 50±276±2 少なくとも4枚の手すき紙から2
組の試験片(1)
比破裂強さ JIS P 8112 60又は75 クランプにしっかり挟むのに必要な 少なくとも4枚の手すき紙から8
幅(60×60以上) 枚
耐折強さ JIS P 811460又は75 約110 15.0±0.1 少なくとも3枚の手すき紙から6
JIS P 8115 枚
ISO透気度 JIS P 8117 60又は75 試験装置に適った寸法 少なくとも2枚の手すき紙から4
(A形50×120,B形50×50) 枚
比曲げ抗力 JIS P 8125 (2) ≧ 70 38.0±0.1 少なくとも2枚の手すき紙から10
枚
比平面圧縮強さ ISO 7263 (2) ≧ 150 12.7±0.1 少なくとも2枚の手すき紙から10
枚
比圧縮強さ ISO 9895 (2) ≧ 70 15.0±0.1 少なくとも2枚の手すき紙から10
(ショートスパ 枚
ン)
比ISO圧縮強さ JIS P 8126 (2) 149.9152.4 12.7±0.1 少なくとも2枚の手すき紙から10
(リングクラッシ 枚
ュ)
注(1) 一組の試験片は2枚以上の手すき紙から4枚の試験片を切り取ったもので構成する。
(2) 坪量は規定しない。
7. 物理的特性の測定(坪量60 g/m2又は75 g/m2 )
7.1 比引張強さ
JIS P 8113に従い,定速伸張形引張試験法により引張強さを測定する。また,必要に応
じて引張破断伸びを測定する。少なくとも4枚の試験用手すき紙から8枚以上の試験片を採取して試験す
る。2個のつかみ具の間隔は100±2 mmとし,引張速度は,試験片の伸び量が毎分10±2.5 mmとなるよう
に設定する。
試験用手すき紙の面積が小さく,十分な長さの試験片が取れない場合はつかみ具の間隔を90 mmに縮め
て測定してもよい。その場合,測定時のつかみ具の間隔を報告書に記録する。
通常の引張速度では破断に要する時間が非常に短い試験片(例えば5秒以内),又は非常に長い試験片(例
えば30秒以上)については引張速度を変更してよい。その場合,測定時の引張速度を報告書に記録する。
比引張強さは,次の式によって算出する。
――――― [JIS P 8223 pdf 7] ―――――
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F
I
w g
ここに, I : 比引張強さ (N・m / g)
F : 目盛の読みの平均値[破断までの最大荷重の平均値(N)]
w : 試験片の幅 (m)
g : 6.3によって求めた,手すき紙の坪量 (g / m2)
比引張強さの値を,JIS Z 8401に規定する方法によって,丸めの幅0.5 N・m / g刻みに丸めて報告する。
必要に応じて,引張破断伸びの平均値をmm単位で計算し,試験片の初期長さに対するパーセントを求
め,JIS Z 8401に規定する方法によって,丸めの幅0.1に丸めて報告する。
7.2 比引裂強さ
JIS P 8116に従って,少なくとも2枚の試験用手すき紙から採取した4枚の試験片を一
組として,引裂強さを測定する。非光沢面が振り子の軸に向くようにして,つかみに挟む。測定は少なく
とも2組の試験片について行う。引裂強さ及び比引裂強さは,次の式によって算出する。
Fp
F
4
F
X
g
ここに, F : 引裂強さ (mN)
F : 目盛の読みの平均値
p : 振り子係数,すなわち,同時に引き裂いた試験片の枚数
によって引裂強さ(mN)が直読できるように振り子の目
盛を校正しておく。一般に,4, 8, 16及び32枚の読
みについて検量線を作成する。
X : 比引裂強さ (mN・m2 / g)
g : 6.3によって求めた,手すき紙の坪量 (g / m2)
比引裂強さの値を,JIS Z 8401に規定する方法によって,丸めの幅0.1に丸めて報告する。
7.3 比破裂強さ
JIS P 8112に従って,破裂強さを測定する。少なくとも4枚の試験用手すき紙から8
枚以上の試験片を採取する。表面及び裏面からの測定を,それぞれ少なくとも4枚の試験片について行う。
大きさが70 mm×70 mm以下の試験片を用いてもよいが,その場合,確実に指定の位置に試験片を締め付
けることができるようにする。比破裂強さは,次の式によって算出する。
P
X
g
ここに, X : 比破裂強さ (kPa・m2 / g)
P : 破裂強さの平均値 (kPa)
g : 6.3によって求めた,手すき紙の坪量 (g / m2)
比破裂強さの値を,JIS Z 8401に規定する方法によって,丸めの幅0.1に丸めて報告する。
7.4 ISO透気度
JIS P 8117によって,空気100 mlが通過する時間(s)を測定し,その平均を求める。空
気圧は,試験片の非光沢面にかかるようにする。少なくとも2枚の試験用手すき紙から採取した試験片に
対して,少なくとも4回測定する。
ISO透気度は,次の式によって算出する。
――――― [JIS P 8223 pdf 8] ―――――
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P127
t
ここに, P : ISO透気度[ 一 Pa・s)]
t : 空気100 mlが通過する時間の平均値 (s)
ISO透気度の値を,有効数字2けたに丸めて報告する。
7.5 耐折強さ
JIS P 8114又はJIS P 8115によって,往復折り曲げ回数を測定する。少なくとも3枚の試
験用手すき紙から6枚以上の試験片を採取して試験する。
往復折り曲げ回数の常用対数を平均し,JIS Z 8401に規定する方法によって,丸めの幅0.01に丸めて報
告する。使用した試験機の名称及び形式を明記する。
8. 坪量の大きい手すき紙の物理的特性の測定
8.1 比曲げ抗力
JIS P 8125によって測定し,曲げ抗力を計算によって算出する。少なくとも2枚の試験
用手すき紙から10枚以上の試験片を採取して試験する。次の式によって比曲げ抗力を算出する。
B 10 6
X 3
g
ここに, X : 比曲げ抗力 (N・m6 / kg3)
B : 試験片の曲げ抗力の平均値 (mN)
g : 6.3によって求めた手すき紙の坪量 (g / m2)
比曲げ抗力の値を,有効数字3けたに丸めて報告する。試験に用いたクランプの長さ,及び曲げ角度を
明記する。
8.2 試験用フルーティング後の比平面圧縮強さ
ISO 7263によって,少なくとも2枚の試験用手すき紙
から採取した10枚以上の試験片を用いて平面圧縮強さを測定する。試験片の非光沢面を接着テープの面に
設置する。平面圧縮強さの平均値を求め,次の式によって比平面圧縮強さを算出する。
F
X
g
ここに, X : 比平面圧縮強さ (N・m2 / g)
F : 試験片の平面圧縮強さの平均値 (N)
g : 6.3によって求めた手すき紙の坪量 (g / m2)
試験用フルーティング後の比平面圧縮強さを,有効数字3けたに丸めて報告する。
8.3 比ISO圧縮強さ(リングクラッシュ) JIS P 8126によって,ISO圧縮強さを測定する。試験片の
非光沢面及び光沢面が交互に試験片によって形成される円筒の中央を向くように設置する。少なくとも2
枚の試験用手すき紙から10枚以上の試験片を採取し,少なくとも10回測定してリングクラッシュ圧縮強
さの平均値を求める。次の式によって比ISO圧縮強さを算出する。
r
C
l
――――― [JIS P 8223 pdf 9] ―――――
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P 8223 : 2005
C
X
g
ここに, C : ISO圧縮強さの平均値(N / m)
r : 圧縮強さの平均値 (N)
l : 試験片の長さ (m)
X : 比ISO圧縮強さ (N・m / g)
g : 6.3によって求めた手すき紙の坪量 (g / m2)
比ISO圧縮強さの値を,有効数字3けたに丸めて報告する。
8.4 比圧縮強さ(ショートスパン)
ISO 9895によって,少なくとも2枚の試験用紙から採取した10
枚の試験片を用いてショートスパン圧縮強さを測定する。最大圧縮強さの平均値を求め,次の式によって
比圧縮強さを算出する。
F
X
15
1 000X
Y
g
ここに, X : 圧縮強さ (kN / m)
F : 最大圧縮強さの平均値 (N)
15 : 試験片の幅 (mm)
Y : 比圧縮強さ (N・m / g)
g : 6.3によって求めた手すき紙の坪量(g / m2)
比圧縮強さ(ショートスパン)の値を,JIS Z 8401に規定する方法によって,丸めの幅0.1に丸めて報
告する。
9. 報告
報告書には,必要に応じて次の事項を記録する。
a) 規格名称又は規格番号
b) 試験片の種類及び名称
c) 実験室でこう解した場合は,その関連規格の名称及び番号,並びにその“報告”に明記されている事
項
d) 未こう解パルプ又は規格にない方法でこう解したパルプから調製した手すき紙については,離解方法
に関する規格,及びその規格の“報告”に明記されている事項
e) 実際の調湿条件下における坪量
f) 試験用手すき紙の調製方法及びその規格番号
g) 試験片の前処置条件及び試験条件(温度及び相対湿度)
h) 試験室の調湿が脱着又は吸着,どちらの条件下で行われたかを明記
i) 試験結果
j) この規格及び関連規格にない操作で,観察された異常現象が結果に影響したと考えられる操作。特に,
引張試験で,引張速度における試験片の伸び量が毎分10±2.5 mmと異なる場合,実際の引張速度
k) その他必要とする事項
――――― [JIS P 8223 pdf 10] ―――――
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JIS P 8223:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5270:1998(MOD)
JIS P 8223:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS P 8223:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISP0001:1998
- 紙・板紙及びパルプ用語
- JISP8111:1998
- 紙,板紙及びパルプ―調湿及び試験のための標準状態
- JISP8112:2008
- 紙―破裂強さ試験方法
- JISP8113:2006
- 紙及び板紙―引張特性の試験方法―第2部:定速伸張法
- JISP8114:2003
- 紙及び板紙―耐折強さ試験方法―ショッパー試験機法
- JISP8115:2001
- 紙及び板紙―耐折強さ試験方法―MIT試験機法
- JISP8116:2000
- 紙―引裂強さ試験方法―エルメンドルフ形引裂試験機法
- JISP8117:2009
- 紙及び板紙―透気度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)―ガーレー法
- JISP8118:2014
- 紙及び板紙―厚さ,密度及び比容積の試験方法
- JISP8125:2000
- 紙及び板紙―こわさ試験方法―テーバーこわさ試験機法
- JISP8126:2015
- 紙及び板紙―圧縮強さ試験方法―リングクラッシュ法
- JISP8222:2015
- パルプ―試験用手すき紙の調製方法―標準手すき機による方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方