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R 1649 : 2002
10.2 加圧炭酸ナトリウム浸出・イオンクロマトグラフ分析法
10.2.1 原理 試料に炭酸ナトリウム溶液を加え,加圧分解容器中で加熱して浸出させ試料溶液を調製する。
その溶液をイオンクロマトグラフ分析装置に注入して,硫酸イオンを測定する。
10.2.2 試薬 試薬(1)は,次による。
a) 水 8.2.2a)を用いる。
b) 炭酸ナトリウム溶液 (20g/l) 炭酸ナトリウム(8)20gをポリエチレン製ビーカ (500ml) に取り,適量
の水に溶かしてから,ポリエチレン製全量フラスコ1 000mlに移し入れ,水で標線まで薄め,振り混
ぜて調整する。
注(8) 炭酸ナトリウムは,硫酸塩が0.001mass%以下のものを用いる。
c) 溶離液(9) 例えば,炭酸水素ナトリウム溶液 (4mmol/l) と炭酸ナトリウム溶液 (4mmol/l) との等容を
振り混ぜて調整する。
注(9) メーカー及び機種により異なるため,取扱説明書による。
d) 除去液(9) 例えば,ドデシベルベンゼンスルホン酸溶液 (50mmol/l)
e) 三酸化硫黄標準溶液 (0.10mgSO3/ml) 800±20℃の電気炉[10.2.3d) ]中で1時間強熱した後,デシケー
タ[10.2.3b) ]中で放冷した硫酸カリウム2.177gを適量の水に溶かし,ポリエチレン製全量フラスコ
1000mlに移し入れ,水で標線まで薄め,振り混ぜる。使用の都度水で正しく10倍に薄めて調整する。
10.2.3 装置及び器具 通常の装置及び器具は,次による。
a) 加圧分解容器 8.2.3a)を用いる。
b) デシケータ 5.2.2b)を用いる。
c) イオンクロマトグラフ分析装置 分離カラム,除去システム,検出器及び記録計JIS K 0127の4.1か
ら構成され,硫酸イオンを検出できる装置。
d) 電気炉 800±20℃を調整維持可能なもの。
e) 乾燥器 5.2.2a)を用いる。
f) 限外ろ過膜及び加圧器具
10.2.4 試料のはかり取り量 試料(5.2.3)のはかり取り量は,3.00gを0.1mgのけたまではかり取る。
10.2.5 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
a) 試料溶液の調整 試料(5.2.3)を加圧分解容器[10.2.3a) ]の樹脂製内筒容器にはかり取り,炭酸ナトリウ
ム溶液[10.2.2b) ]1ml及び水20mlを正確に加え,以降8.2.5a)の1)と同様に操作を行い,230±3℃の乾
燥器[10.2.3e) ]中で1夜間(約16時間)加熱して硫酸塩を浸出させる。冷却した後,8.2.5a)の1)に準じ
て開封し中ふたを取り出し,上澄液を試料溶液とする。
b) イオンクロマトグラフ分析装置の準備 イオンクロマトグラフ分析装置[10.2.3c) ]の取扱説明書に従っ
て装置を作動させ,あらかじめ分離カラム溶離液[10.2.2c) ]を,除去システムには除去液[10.2.2d) ]を,
指定量流して準備する。
c) 測定 試料溶液[10.2.5a) ]を限外ろ過膜[10.2.3f) ]を用してろ過する。そのろ液をシリンジを用いてイオ
ンクロマトグラフ分析装置[10.2.3c) ]に注入して硫酸イオンを記録し,そのピーク面積を測定する。
10.2.6 空試験 試料を用いないで,10.2.5a)及び10.2.5c)の操作を行う。
10.2.7 検量線の作成 三酸化硫黄標準溶液[10.2.2e) ]から,04mlをポリエチレン全量フラスコ100ml数
個に正しく採取し,水で標線まで薄め,振り混ぜて検量線用溶液とする。検量線用溶液を用いて[10.2.5c) ]
と同様に操作し,ピーク面積と三酸化硫黄の添加量との関係線を作成して,検量線とする。
――――― [JIS R 1649 pdf 11] ―――――
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R 1649 : 2002
10.2.8 計算 10.2.5c)で得たピーク面積と10.2.7で得た検量線とから,三酸化硫黄の量を求め,試料中の
三酸化硫黄の含有率を,次の式によって算出する。
A−
12 A0 21
SO 3= 100
m
ここに, SO3 : 三酸化硫黄の含有率 (mass%)
A12 : 試料溶液に含まれる三酸化硫黄の濃度 (g/ml)
A0 : 空試験溶液に含まれる三酸化硫黄の濃度 (g/ml)
21 : 試料溶液の体積 (ml)
m : 10.2.4ではかり取った試料の質量 (g)
――――― [JIS R 1649 pdf 12] ―――――
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参考付図1 加圧分解容器
――――― [JIS R 1649 pdf 13] ―――――
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参考付図1 試料の乾燥方法
参考付図2 強熱減量の定量方法
参考付図3 Si,Fe,Ti,Ca,Mg,Na,K,Cr,Mn,V,Zrの定量方法
――――― [JIS R 1649 pdf 14] ―――――
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R 1649 : 2002
参考付図4 三酸化硫黄の定量方法
――――― [JIS R 1649 pdf 15] ―――――
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JIS R 1649:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.30 : ニューセラミックス
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.10 : セラミック原材料
- 77 : 金属工学 > 77.120 : 非鉄金属 > 77.120.10 : アルミニウム及びアルミニウム合金
JIS R 1649:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH6201:1986
- 化学分析用白金るつぼ
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK0127:2013
- イオンクロマトグラフィー通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR6003:1998
- 研磨材のサンプリング方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方