JIS S 3102:1992 障子紙

JIS S 3102:1992 規格概要

この規格 S3102は、機械すきの障子紙について規定。

JISS3102 規格全文情報

規格番号
JIS S3102 
規格名称
障子紙
規格名称英語訳
SHOJIGAMI
制定年月日
1977年10月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

85.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
紙・パルプ 2021
改訂:履歴
1977-10-01 制定日, 1982-12-01 確認日, 1984-11-01 改正日, 1992-05-01 改正日, 1998-10-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS S 3102:1992 PDF [7]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
S 3102-1992

障子紙

SHOJIGAMI

1. 適用範囲 この規格は,機械すきの障子紙(以下,障子紙という。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS P 8110 試験用紙採取方法
JIS P 8111 試験用紙の前処置
JIS P 8112 紙及び板紙のミューレン低圧形試験器による破裂強さ試験方法
JIS P 8117 紙及び板紙の透気度試験方法
JIS P 8120 紙の繊維組成試験方法
JIS P 8123 紙及びパルプのハンター白色度試験方法
JIS P 8124 紙のメートル坪量測定方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. 種類 種類は,使用するレーヨン,マニラ麻,こうぞなど長繊維原料の混合率によって,表1のとお
りとする。
表1 配合率
種類 長繊維原料の配合率
○○(1)障子紙 長繊維原料のいずれか1種類を40%以上配合
したもの。
○○(1)入障子紙 長繊維原料のいずれか1種類を20%以上,40%
未満配合したもの。
混抄○○(2)障子紙長繊維原料を2種類以上混抄し,その合計が
40%以上のもの。
注(1) ○○には,使用する長繊維原料名を入れる。
(2) ○○には,最高配合率の長繊維原料名を入れる。
3. 品質・性能 障子紙の品質・性能は,次の各項目に適合しなければならない。
(1) 障子紙として適当な腰の強さがあり,地合い,風合いをもっていること。
(2) すきむら,あな,破れ,形など使用上の欠陥がないこと。
(3) 著しい蛍光色を発しないこと。
(4) 変退色が少ないこと。
(5) 巻式は,その継ぎ目が外れていないこと。
(6) 湿度による伸縮は,適当であること。
(7) ガラス繊維などで表面に加飾加工したものは,使用中はがれ落ちないこと。

――――― [JIS S 3102 pdf 1] ―――――

2
S 3102-1992
(8) 長繊維原料の配合率は,6.2によって試験し,表1に適合すること。
(9) ひょう(坪)量は,6.3によって試験し,40g/m2以上であること。
(10) 物理特性は,6.46.6によって試験し,表2に適合すること。
表2 物理特性
破裂強さ kPa 白色度 透気度 S
(3) %
78.45以上 80以上 4以上
注(3) 色つきのものは除く。
4. 形状・寸法 障子紙は,形状によって巻式,平判式及び一枚ばり式とし,その寸法は表3及び表4に
よる。
参考 紙幅は,大別して半紙判と美濃判の2種類があり,一般的な紙幅は半紙判で250mm,美濃判で
280mmである。ただし,地域によっては紙幅が半紙判で242266mm,美濃判で272303mm
の場合がある。
表3 一般的に使用されているもの
巻式
区分 紙幅 紙幅の許 適合する障子の種類
適合する柱間 容差
の内のり寸法 腰板付き 腰板なし
cm mm mm 紙長さ m 紙長さ m
384 250 ±2 22.5以上 26.3以上
280 18.8以上 22.5以上
364, 354 250 21.4以上 24.9以上
280 17.8以上 21.4以上
273, 263 250 16.9以上 19.7以上
280 14.1以上 16.9以上
182 250 11.2以上 13.1以上
280 9.4以上 11.2以上
平判式
区分 紙幅 紙幅の許 適合する障子の種類
適合する柱間 容差 腰板付き 腰板なし
の内のり寸法 紙長さ 枚数 紙長さ 枚数
cm mm mm cm 枚 cm 枚
384 250 ±2 94以上 24 94以上 28
280 20 24
364, 354 250 89以上 24 89以上 28
280 22 24
273, 263 250 70以上 24 70以上 28
280 22 24

――――― [JIS S 3102 pdf 2] ―――――

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S 3102-1992
一枚ばり式
区分 紙幅 適合する障子の種類
適合する柱間
腰板付き 腰板なし
の内のり寸法
cm mm 紙長さ m 紙長さ m
384 930以上 6.3以上 7.2以上
364, 354 880以上
273 690以上
263 660以上
表4 その他のもの
巻式
区分 紙幅 紙幅の許容差 適合する障子の種類
適合する柱間
腰板付き 腰板なし
の内のり寸法
cm mm mm 紙長さ m 紙長さ m
384 242, 254, 257, ±2 22.5以上 26.3以上
260, 263, 266
272, 284, 287, 18.8以上 22.5以上
290
266 −
303 −
364, 354 242, 254, 257, 21.4以上 24.9以上
260, 263, 266
272, 284, 287, 17.8以上 21.4以上
290
303 −
273, 263 242, 254, 257, 16.9以上 19.7以上
260, 263, 266
272, 284, 287, 14.1以上 16.9以上
290
303 −
182 242, 254, 257, 11.2以上 13.1以上
260, 263, 266
272, 284, 287, 9.4以上 11.2以上
290
303 −
平判式
区分 紙幅 紙幅の許 適合する障子の種類
適合する柱間 容差 腰板付き 腰板なし
の内のり寸法 紙長さ 枚数 紙長さ 枚数
mm mm
cm cm 枚 cm 枚
384 242, 254, 257, ±2 94以上 24 94以上 28
260, 263, 266
272, 284, 287, 20 24
290
533 30 − −
266 20 − −
364, 354 242, 254, 257, 89以上 24 89以上 28
260, 263, 266
272, 284, 287, 22 24

――――― [JIS S 3102 pdf 3] ―――――

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S 3102-1992
区分 紙幅 紙幅の許 適合する障子の種類
適合する柱間 容差 腰板付き 腰板なし
の内のり寸法 紙長さ 枚数 紙長さ 枚数
mm mm
cm cm 枚 cm 枚
290
273 242, 254, 257, 70以上 24 70以上 28
260, 263, 266
272, 284, 287, 22 24
290
備考 適合する柱間の内のり寸法とは図1に示す寸法をいい,384cm,364cm及び354cmは2間ばり,
273cm及び263cmは1.5間ばり,182cmは1間ばりに対応する。
図1
5. 材料 材料は,基材のパルプ(木材を原料とした化学パルプ)及び長繊維(レーヨン,マニラ麻,こ
うぞなど)を主原料として作られるものとする。
6. 試験方法
6.1 一般的事項 一般的事項は,次のとおりとする。
(1) 試料は,JIS P 8110によって採取する。
(2) 前処理は,JIS P 8111によって行う。ただし,JIS P 8111によって実施できない場合は温度20±5℃に
おいて亜硝酸ナトリウムの飽和溶液によって湿度 (65±5) %になるようにした密閉容器中で前処理を
行い,平衡状態にした後,速やかに試験する。
(3) 試験結果は,表1及び表2の数値の次の位まで求め,JIS Z 8401によって表1及び表2の数値の位に
丸める。
6.2 長繊維原料の配合率試験 長繊維原料の配合率試験は,JIS P 8120による。
6.3 ひょう(坪)量試験 ひょう(坪)量試験は,JIS P 8124による。
6.4 破裂強さ試験 破裂強さ試験は,JIS P 8112による。この場合,判定は平均値で行う。
6.5 白色度試験 白色度試験は,JIS P 8123による。
6.6 透気度試験 透気度試験は,JIS P 8117による。ただし,試験器,通気孔,通過空気量,試験片及び
透気度は,次のとおりとする。
(1) 試験器は,B形を用いる。
(2) 通気孔の直径は,10mmとする。
(3) 通過空気量は,200mlとする。
(4) 試験片は,2枚重ねて行うものとする。
(5) 透気度は,直径10mmの通気孔を障子紙2枚を通して空気200mlが通過する平均秒数をいう。
7. 検査 障子紙は,3.及び4.の規定に適合するかどうか検査する。この場合,検査は合理的な抜取りに
よって行ってもよい。

――――― [JIS S 3102 pdf 4] ―――――

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S 3102-1992
8. 表示 障子紙は,1巻又は最小包装ごとに,次の事項を表示しなければならない。ただし,(2),(5)及
び(6)については(7)によって表示される場合には省略してよい。
また,寸法,枚数についての表示は,10.5ポイント(5号)活字以上の大きさとする(表示例参照)。
(1) 種類 ○○障子紙,○○入障子紙,混抄○○障子紙
例 レーヨン障子紙,レーヨン入障子紙,混抄レーヨン障子紙
(2) 寸法及び枚数 寸法及び枚数の表示は,次による。
(a) 巻式及び一枚ばり式は,紙幅 (cm) 及び紙長さ(m又はcm)とする。
(b) 平判式は,紙幅 (cm),紙長さ(m又はcm)及び枚数とする。
(3) 適合する障子の図と適合する柱間の内のり寸法 一般的に使用されている障子紙(紙幅25cm又は
28cm)に適合する障子の種類は図2のとおり8種類とし,適合する障子の図を入れて“(柱間の内の
り○○cm以内)”と記載する。表4の障子紙については,これに準じる。
図2
(4) 製造番号
(5) 製造業者名及び所在地
(6) 製品及び苦情についての連絡先,名称,住所,電話番号

――――― [JIS S 3102 pdf 5] ―――――

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JIS S 3102:1992の関連規格と引用規格一覧