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S 6055 : 2013
単位 mm
図1−フィルムアプリケータの例
7.4 乾燥性試験
乾燥性試験は,温度20 ℃±5 ℃,相対湿度(65±10)%で,上質紙(坪量50 g/m2100 g/m2及び白色
度75 %以上)に修正液を幅6.0 mm±0.5 mm,隙間50 3 ィルムアプリケータ,同等以上の精
度をもつ塗布ジグ又は装置を用いて塗布し,次の時間放置した後,直ちにJIS S 6039に規定する細字用の
油性ボールペンを用いて通常に筆記し,塗膜の破れなどの異常の有無によって,乾燥したかどうかを調べ
る。
a) 油性インキ用 : 3分
b) 水性インキ用 : 1分
c) 油性インキ・水性インキ両用 : 1分
7.5 再筆記性試験
再筆記性試験は,7.4と同様の試験片を同じ条件で放置した後,修正液の種類によって次の筆記具を用い
て筆記し,インキのはじき,色沈み及びにじみの有無を目視で調べる。
a) 油性インキ用 JIS S 6037に規定する油性マーキングペン及びJIS S 6039に規定する油性ボールペン。
b) 水性インキ用 JIS S 6037に規定する水性マーキングペン,JIS S 6054に規定する水性ボールペン及び
JIS S 6061に規定するゲルインキボールペン。
c) 油性インキ・水性インキ両用 a) 及びb) の筆記具。
――――― [JIS S 6055 pdf 6] ―――――
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S 6055 : 2013
7.6 離性試験
離性試験は,7.4と同様の試験片を同じ条件で放置した後,塗布部を内側に二つ折りにして底面の直径
50 mm,質量500 gのおもりを載せ,更に初めの折り目に対して直角方向に折り曲げて同じおもりを載せ,
試験片を広げて塗膜の離がないかどうかを目視で調べる。
7.7 保存性試験
保存性試験は,製造後未使用のまま8か月間保存後の製品について,7.3の試験を行う。
7.8 有害物質試験
修正液の有害物質の試験は,次による。
a) 修正液1 g以上を0.1 mgまで正しく量り試料とする。
b) 適切な大きさの容器を用い,a) で採取した試料及びその質量の50倍量の0.07 mol/Lの塩酸溶液(37 ℃
±2 ℃)を混合し,1分間振り混ぜる。ただし,容器は総容量が塩酸抽出液の1.65.0倍の容器とす
る。また,塩酸は,JIS K 8180に規定するもの。
c) 混合液の酸性度をpH計で調べ,pHが1.5を超えるときは,2 mol/Lの塩酸溶液をpHが1.01.5とな
るまで振り混ぜながら滴下する。また,pH計は,±0.2 pH単位の精度をもつ計器を使用する。
d) 混合液に光が当たらないようにして,混合液を37 ℃±2 ℃で1時間連続して振り混ぜた後,37 ℃±
2 ℃で1時間放置する。
e) 混合液をろ過し,得られた溶液を原子吸光法又は誘導結合プラズマ発光分析法(ICP発光分析法)の
試験装置を用い,原子吸光法はJIS K 0121によって,ICP発光分析法はJIS K 0116によって分析する。
なお,ろ過する場合は0.45 μm孔サイズの膜フィルタを用いてろ過する。
f) 分析結果は,表3の補正値を用い,次の式によって補正する。
ρB1ρB 2
ρB ρB1−
100
ここに, 分析結果の補正後の値(mg/kg)
分析結果(mg/kg)
分析元素の補正値(%)
表3−補正値
単位 %
元素 アンチモン ひ素 バリウム カドミウム クロム 鉛 水銀 セレン
補正値 60 60 30 30 30 30 50 60
8 検査
修正液の検査は,形式検査2) と受渡検査3) とに区分し,それぞれ次の項目を箇条7によって試験した
とき,箇条5及び箇条6に適合したものを合格とする。
なお,受渡検査の抜取検査方式は,受渡当事者間の協定によって定める。
a) 形式検査項目
1) 品質 表2における全ての項目。ただし,有害物質の検査は少なくとも5年ごとに1回実施する。
2) 材料及び構造
b) 受渡検査項目
1) 隠ぺい率
2) 受渡当事者間で取り決めた品質項目
――――― [JIS S 6055 pdf 7] ―――――
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S 6055 : 2013
注2) 製品の品質が設計で示した全ての特性を満足するかどうか判定するための検査。
3) 既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める
特性を満足するものであるかどうかを判定するための検査。
9 表示
この規格の全ての要求事項に適合した修正液には,修正具に次の事項を表示する。ただし,b) e) は消
費者包装単位4) ごとに表示してもよい。
注4) 消費者包装単位とは,ブリスター包装,スキンパック,1本袋などの消費者の手元に渡る包装
をいう。
a) 製造業者名若しくは供給業者名又は登録商標
b) 規格番号
c) 製品名称
d) 修正液の種類5)
注5) 油性インキ・水性インキ両用は,油性・水性インキ両用又は油性・水性インキ共用と表示し
てもよい。
e) 製造年月又はその略号
f) 主溶剤の名称及び含有率
g) 内容量(g又はmL)
10 取扱い上の注意事項
修正具には,製品又は消費者包装単位ごとに,次の注意事項を表示しなければならない。ただし,油性
インキ用のものはc) を除く。
a) 幼児の手の届くところに置かないことの注意。
b) 使用後は必ずペン先6) をよく拭いてキャップを閉めることの注意。ただし,ノック式タイプの修正具
には,使用後のペン先収納の注意。
注6) ブラシを使用している場合には,容器の口元。
c) 長時間使用するときには,換気をよくすることの注意。
d) 可燃性7) 又は不燃性の別。
注7) 火気に注意する旨の表示でもよい。
e) 薄め液を使用するタイプのものについては,使用できる薄め液。
f) 使用前に必ずキャップを閉めた状態で修正具をよく振ってから使用することの注意。ただし,振る必
要のない修正具は除外する。
JIS S 6055:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.180 : 種々の家庭用及び商業用設備
JIS S 6055:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK5600-4-1:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISS6037:2006
- マーキングペン
- JISS6039:2006
- 油性ボールペン及びレフィル
- JISS6039:2020
- 油性ボールペン及びレフィル
- JISS6054:2006
- 水性ボールペン及びレフィル
- JISS6054:2020
- 水性ボールペン及びレフィル
- JISS6061:2010
- ゲルインキボールペン及びレフィル
- JISS6061:2020
- ゲルインキボールペン及びレフィル
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色