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T 8101 : 2020
附属書A
(規定)
ハイブリッド安全靴
A.1 一般
ハイブリッド安全靴は,A.2A.4に示す要件を満たさなければならない。
A.2 領域A
ハイブリッド安全靴の下側部分である領域Aに関しては,漏れ防止性(5.3.3参照)を除いて,クラス
IIに関する要件(表4参照)を満たさなければならない。
A.3 領域B
足首より上の部分に当たる領域Bで甲被部分を拡張する素材は,該当する甲被材に応じて5.4.3,5.4.4
及び5.4.5の要求を満たさなければならない。
A.4 耐水性
ハイブリッド安全靴の耐水性は,6.2.5の要件を満たさなければならない。図A.1の水の深さHは,80 mm
以上でなければならない。
1 地面
2 高分子材料(又はゴム)の上端の最も低い箇所
3 領域A
4 領域B
H 水の深さ
図A.1−ハイブリッド安全靴のデザイン
――――― [JIS T 8101 pdf 21] ―――――
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T 8101 : 2020
附属書JA
(参考)
作業内容に対応する安全靴の選択方法について
JA.1 一般
この規格では,作業区分として旧規格に規定されていた重作業用(H種),普通作業用(S種)及び軽作
業用(L種)に新規に超重作業用(U種)を加えた4種類の区分を規定している。これについては,従来
から重量物取扱い作業に対応する作業区分の種類を明確にする要求があり,規格の改正を契機としてここ
に考え方を示す。重量物取扱い作業に対応する安全靴の作業区分の種類については,取り扱う質量とそれ
をどの程度の高さで取り扱うかとによって計算できる“つま先部に落下した場合の想定される衝撃エネル
ギー”でおおむね判断,選択し,それは表JA.1による。また,導電靴,静電気帯電防止靴,絶縁安全靴な
どの特殊用途に対応する安全靴については,表JA.2によって選択する。
JA.2 重量物取扱い作業に対応する安全靴の選択について
重量物がつま先に落下した場合に想定される衝撃エネルギーから推奨される安全靴の作業区分を表
JA.1に示す。
表JA.1−重量物取扱い作業に対応する安全靴の選択
重量物がつま先に落下 推奨される安全靴 選択理由
した場合に想定される の作業区分
衝撃エネルギー
誤って重量物をつま先に落下させた場合の衝撃エネルギーが200 Jを
超える場合には,落下物の形状及び落下位置によってはつま先部を完
200 Jを超える U種
全に防護することは難しい面があるが,少しでも衝撃を軽減させるた
めに,U種の着用を推奨する。
衝撃エネルギーが100 Jを超え200 J以下の場合には,U種の安全靴を
100 Jを超え200 J以下 U種
推奨する。
衝撃エネルギーが70 Jを超え100 J以下の場合は,U種又はH種の安
70 Jを超え100 J以下 U種又はH種 全靴から選択する。
U種又はH種のいずれを選択するかは,他の必要な付加的要件による。
衝撃エネルギーが30 Jを超え70 J以下の場合は,U種,H種又はS種
の安全靴から選択する。
U種,H種 U種,H種又はS種の選択では,他の必要な付加的要件によって選択
30 Jを超え70 J以下
又はS種 すればよいが,我が国の安全靴の市場ではS種の安全靴が最も普及し
ているため,必要な付加的要件を備えている安全靴の種類が多く,選
択は容易である。
衝撃エネルギーが30 J以下の場合は,S種又はL種の安全靴から選択
する。
U種,H種, U種,H種,S種又はL種の選択では,他の必要な付加的要件によっ
30 J以下
S種又はL種 て選択すればよいが,我が国の安全靴の市場ではS種の安全靴が最も
普及しているため,必要な付加的要件を備えている安全靴の種類が多
く,選択は容易である。
・垂直の自然落下条件における衝撃エネルギーについては,次の計算式を使う。
衝撃エネルギー(J)=落下した重量物の質量(kg)×落下高さ(m)×9.8
――――― [JIS T 8101 pdf 22] ―――――
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T 8101 : 2020
JA.3 特殊作業用途に対応する安全靴の選択について
この規格では,旧規格に対して様々な付加的要件が追加されているが,作業用途から見た付加的要件の
選択について,表JA.2に示す。
表JA.2−特殊作業用途に対応する安全靴の選択
特殊作業用途 推奨される安全靴の付加的要件 選択時の留意事項
作業場所の床面に突起物がある耐踏抜き性 耐踏抜き性には限界があるため,飛び降りな
場合 どはしてはならない。
長時間の立作業又は歩行作業がかかと部の衝撃エネルギー吸収かかと部の衝撃エネルギー吸収性は,疲労防
ある場合 性 止に有効である。
つま先部だけでなく,甲部にも 足甲プロテクタは万能ではなく,衝撃エネル
足甲の保護性(足甲プロテクタの
重量物の落下の可能性がある場使用) ギーを先芯に分散させて衝撃を和らげるもの
合 であり,あらかじめ甲部に重量物を落とすこ
とを前提に使用してはならない。
作業場所の床面が滑りやすい場耐滑性 耐滑性の程度は動摩擦係数で規定されてお
合 り,水,油場の滑りには参考となるが,氷,
粉のある床面では動摩擦係数が高い安全靴で
あっても滑る危険があるため,使用する場合
には耐滑性の効果を確認してから使用するこ
とが望ましい。
作業場所で水を使用する場合,耐水性 クラスIの革製安全靴には限界があり,完全
又は水場若しくは雨天作業の場 な耐水性を望む場合は,クラスIIの総ゴム製
合 又は総高分子製安全靴の着用を推奨するが,
近年透湿フィルムを靴内部に貼って耐水性を
向上させたクラスIの革製安全靴もあり,用
途に応じて選択することが望ましい。
作業場所に突起物があり,かかかかとの保護性 靴のデザインでタイプAは避け,タイプB以
とをぶつけるような危険性があ 上を選択することが望ましい。また,当て革
る場合 などの仕様も有効である。
作業で刃物を使用する場合,又耐切創性a) 一般的にゴムよりも繊維層をもつ革の方が耐
は鋭利な突起物のある場所で作 切創性は良いので,クラスIの革製安全靴を
業する場合 選択することが望ましい。
変電所,高圧鉄塔の下などの強導電性 導電靴は,強電界下の人体帯電を防止する用
電界において作業する場合 途で使用する靴であり,感電のおそれのある
作業には使用してはならない。
有機溶剤,ガスの取扱い,半導静電気帯電防止性b) 作業場所の環境で取り扱う物質の最小着火エ
体の取扱いなど,体に静電気が ネルギーに応じて,特種静電靴及び一般静電
たまることによって爆発又は電 靴を選択する。
子素子の破壊が生じる危険性が また,特に電子部品の取扱いでは作業場所の
ある場合 湿度環境に応じて,C1,C2又はC3を選択す
ることが望ましい。
低中電圧での作業で,感電の 絶縁性 電気的等級によってI-0及びI-00があるため,
危険性がある場合 用途による使用電圧の確認が必要である。
炉前作業などの床面の温度が 靴内部の足の下の温度が40 ℃を超えると,作
靴底の高温熱伝導性(耐熱靴の選
150 ℃以上の高温となる場所で定) 業を続けることで低温やけどの危険性がある
作業する場合 ので,一定時間で作業を止め,靴内部を冷や
さなければならない。
――――― [JIS T 8101 pdf 23] ―――――
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T 8101 : 2020
表JA.2−特殊作業用途に対応する安全靴の選択(続き)
特殊作業用途 推奨される安全靴の付加的要件 選択時の留意事項
冷蔵庫,冷凍庫内の作業などの 長時間足が低温状態で作業していると,霜焼
靴底の低温熱伝導性(防寒靴の選
床面の温度が極めて低温な場所定) けなどの症状が生じる場合があるので,一定
で作業する場合 時間で作業を止めなければならない。
床面の温度が80 ℃以上の高温 表底にポリウレタンを使用した安全靴では熱
表底の耐高熱接触性(ポリウレタ
となる場所での作業 ンの使用は注意) による靴底の溶解,変形,又は耐久性の低下
が生じるおそれがあるので,使用する場合は
靴底の変化に注意を払うことが望ましい。
作業場所で有機溶剤又は薬品を甲被及び表底の耐燃料油性 甲被及び表底に耐燃料油性があっても全ての
使用する場合 溶剤,薬品に耐性があるわけではないので,
使用に当たって,溶解,変色などの劣化の兆
候が見えた場合は,直ちに使用を中止する。
注a) IS T 8125-3参照。
b) IS T 8103参照。
――――― [JIS T 8101 pdf 24] ―――――
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T 8101 : 2020
附属書JB
(参考)
安全靴の各部の名称
JB.1 革製(一層底)安全靴
革製(一層底)安全靴の各部の名称を,図JB.1に示す。
番号 名称 番号 名称
1 甲被(先革) 9 先芯
2 甲被(腰革) 10 先裏
3 はとめ 11 腰裏
4 市革 12 中敷
5 月形芯 13 べろ
6 中物 14 踏まず芯
7 表底(かかとを含む。) 15 靴ひも
8 中底 16 かかと芯
図JB.1−革製(一層底)安全靴の例
JB.2 革製(重層底)安全靴
革製(重層底)安全靴の各部の名称を,図JB.2に示す。
――――― [JIS T 8101 pdf 25] ―――――
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JIS T 8101:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 20345:2011(MOD)
- ISO 20346:2014(MOD)
JIS T 8101:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.50 : 足の保護
JIS T 8101:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISS5037:1998
- 靴のサイズ
- JIST8010:2017
- 絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法
- JIST8107:2020
- 安全靴・作業靴の試験方法