JIS T 8126:2014 液状農薬散布者が使用する防護服の性能要求事項 | ページ 4

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T 8126 : 2014
附属書A
(規定)
実用性能試験
この附属書は,7.2に規定する実用性能を評価するための試験方法について規定する。
実用性能評価のための被験者の動作は,JIS T 8115のA.3(手順C)による。
手順Cの動作は,次のとおりとする。
試験は,製造業者がパンフレットなどで示す適切なサイズの防護服を被験者が着用し,実施する。
必要であれば,取扱説明書に示された同時に使用する追加の個人用保護具も装着し,試験する。
試験は,次に示す七つの動作を普通の速さで,3回繰り返す。
どの動作も直立姿勢から開始する。
− 動作1 : 両膝でひざまずき,上体を前方へ曲げ,両手を膝の前方45±5 cmに置く。四つんばいの姿勢
で,前方及び後方にそれぞれ3 mずつ進む。
− 動作2 : 標準的なはしごを,垂直に4段以上登る。
− 動作3 : 手を胸の高さに上げ,手のひらを外側に向ける。その手を真っすぐに頭上まで伸ばし,親指
同士を絡み合わせ,上方向いっぱいに腕を伸ばす。
− 動作4 : 右膝を床につき,左足は膝を90±10°に曲げ,足裏を床につける。右手の親指で左足の爪先
に触れる。立ち上がり,直立姿勢に戻る。続いて,左膝を床につき,右足は,膝を90±10°に曲げ,
足裏を床につける。左手の親指で右足の爪先に触れる。すなわち,左右を入れ替えて同じ動作を繰り
返す。
− 動作5 : 腕を体の前方いっぱいに伸ばし,親指同士をしっかり絡み合わせ,上体を左及び右方向にそ
れぞれ90±10°ひねる。
− 動作6 : 足を肩幅に開いて立ち,腕は体側面につける。腕を床と平行になるまで体の前方に上げる。
そのまま可能な限りしゃがむ。
− 動作7 : 動作4のように右膝を床につき,左足は膝を90±10°に曲げ,足裏を床につける。左腕を横
にだらりと垂らした後,左腕を完全に頭上に上げる。立ち上がり,直立姿勢に戻る。続いて,左膝を
床につき,右足は,膝を90±10°に曲げ,足裏を床につける。右腕を横にだらりと垂らした後,右腕
を完全に頭上に上げる。すなわち,左右を入れ替えて同じ動作を繰り返す。

――――― [JIS T 8126 pdf 16] ―――――

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附属書B
(参考)
アトマイザー試験の概要
この附属書は,EN 14786に規定するアトマイザー試験方法についての概要を示している。詳細は,EN
14786を参照。
アトマイザー試験とは,農作物へ農薬などをスプレーするときに噴霧される乳濁状及び分散液状の化学
薬品が防護服材料にどの程度浸透するかを示す,浸透指数を測定するための試験である。試験の対象は,
限定使用防護服及び再使用可能防護服の両方の材料である。
浸透性は,試験片に噴霧された試験液質量に対し,試験片を通過した試験液質量の比率で示す。質量検
査のための定量化に用いる方法は,試験の対象となる化学薬品によって異なる。
マイクロプロセッサ制御のステップモータによって作動する二相ノズルを使って,少量の乳濁液又は分
散液の霧状試験液を試験片に吹き付け,これによって試験液の一部が試験片に浸透し,試験片を湿らす。
このうち試験片を通過した試験液は,試験片の下にある捕集層によって捕集される。
30分間放置した後に,試験液の浸透を判定するために試験片及び捕集層を取り出して分析する。定量化
分析には,対象となる化学薬品に応じて,高速液体クロマトグラフィー(HPLC),ガス・クロマトグラフ
ィー(GC)などの様々な技法がある。

――――― [JIS T 8126 pdf 17] ―――――

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T 8126 : 2014
参考文献
[1] SHAW,A. AND ABBI,R. 2004. “Comparison of Gravimetric and Gas Chromatographic Methods for
Assessing Performance of Textile Materials against Liquid Pesticides”. International Journal of Occupational
Safety and Ergonomics (JOSE),Vol. 10,No. 3,255-261

――――― [JIS T 8126 pdf 18] ―――――

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS T 8126:2014 液状農薬散布者が使用する防護服の性能要求事項 ISO 27065:2011 Protective clothing−Performance requirements for protective
clothing worn by operators applying liquid pesticides
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 液状農薬散布者が ISO JISに同じ 一致
囲 使用する防護服の 27065
最低性能,表示及び
分類について規定
3 用語及 3 JISにほぼ同じ 一致
び定義
3.1 防護服 3.9 JISにほぼ同じ 一致
3.2 全身防護服 − 追加
− 3.4 ガーメント 削除 この規格における“ガーメン
ト”は,“防護服”と同じ意味
で使用している。このため“ガ
ーメント”は削除し,用語を防
護服に統一した。
3.3 スプレー密閉形防 − 追加
護服
3.4 ミスト密閉形防護 − 追加

3.5 限定使用 3.5 限定使用化学防護服 変更
T8
3.6 再使用可能 3.11 再使用可能防護服 変更
126
3.7 防護服材料 3.10 JISにほぼ同じ 一致
: 2
3.8 縫合部 3.12 JISにほぼ同じ 一致
0 14
2

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T8
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
1
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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番号
: 2
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 の評価
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3.9 結合部 − 追加
3.10 連結部 − 追加
3.11 開閉具 − 追加
3.12 接合部 − 追加
3.13 農薬 3.8 JISにほぼ同じ 追加 農薬取締法の条項を追加した。
3.14 殺生物剤 3.1 JISにほぼ同じ 一致 農薬取締法の定義に整合。
3.15 くん(燻)蒸剤 3.3 JISにほぼ同じ 一致 3.13 農薬の定義に整合させ
た。
3.16 試験液 3.13 JISにほぼ同じ 一致
3.17 基準汚染面積 − 追加
3.18 浸透 3.6 JISにほぼ同じ 一致
3.19 透過 3.7 JISにほぼ同じ 一致
3.20 閉鎖回路系試験方 − 追加

3.21 開放回路系試験方 − 追加

3.22 標準透過質量 − 追加
3.23 標準透過速度 − 追加
3.24 除染 3.2 JISにほぼ同じ 一致
− 3.14 毒性 削除 本体に使用されていないため。
4 分類及 クラス分類及びそ 4 JISにほぼ同じ 変更 この箇条にクラス分類及び性 使用上の利便性を向上させるた
び性能要 の要求値を含む性 能要求事項を表形式にまとめ め。ISOへの提案を検討する。
求事項 能要求事項を一覧 た。
表の形式で規定 技術的な差異はない。

――――― [JIS T 8126 pdf 20] ―――――

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JIS T 8126:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 27065:2011(MOD)

JIS T 8126:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8126:2014の関連規格と引用規格一覧