この規格ページの目次
JIS L 1913:2010 規格概要
この規格 L1913は、天然繊維,化学繊維などを使用して作られる不織布の試験方法について規定。
JISL1913 規格全文情報
- 規格番号
- JIS L1913
- 規格名称
- 一般不織布試験方法
- 規格名称英語訳
- Test methods for nonwovens
- 制定年月日
- 1998年4月20日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 9073-1:1989(MOD), ISO 9073-2:1995(MOD), ISO 9073-3:1989(MOD), ISO 9073-4:1997(MOD), ISO 9073-7:1995(MOD), ISO 9092:1988(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 59.080.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 繊維 2020
- 改訂:履歴
- 1998-04-20 制定日, 2003-12-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2010-06-21 改正日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS L 1913:2010 PDF [29]
L 1913 : 2010
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 試験項目・・・・[2]
- 5 共通的な条件・・・・[3]
- 5.1 試験場所・・・・[3]
- 5.2 温度及び湿度・・・・[3]
- 5.3 試料又は試験片・・・・[3]
- 5.4 試料及び試験片の採取及び準備・・・・[3]
- 6 試験方法・・・・[3]
- 6.1 厚さ(ISO法)・・・・[3]
- 6.2 単位面積当たりの質量(ISO法)・・・・[6]
- 6.3 引張強さ及び伸び率(ISO法)・・・・[7]
- 6.4 引裂強さ(JIS法及びISO法)・・・・[7]
- 6.5 破裂強さ(JIS法)・・・・[9]
- 6.6 摩耗強さ(JIS法)・・・・[10]
- 6.7 剛軟度(JIS法及びISO法)・・・・[10]
- 6.8 通気性(JIS法)・・・・[13]
- 6.9 吸水性(JIS法)・・・・[15]
- 6.10 寸法変化率(JIS法)・・・・[16]
- 6.11 燃焼性(JIS法)・・・・[17]
- 6.12 遮光性及び透光性(JIS法)・・・・[17]
- 6.13 耐光堅ろう度(JIS法)・・・・[18]
- 6.14 圧縮率及び圧縮弾性率(JIS法)・・・・[18]
- 7 試験報告書・・・・[19]
- 附属書JA(参考)耐光性,耐候性及び透水率の試験方法・・・・[22]
- 附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[24]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS L 1913 pdf 1] ―――――
L 1913 : 2010
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本不織布協会
(ANNA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS L 1913:1998は改正されこの規格に置き換えられ,また,JIS L 1906:2000は廃止され,
この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS L 1913 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
L 1913 : 2010
一般不織布試験方法
Test methods for nonwovens
序文
この規格は,1989年に第1版として発行されたISO 9073-1,1995年に第2版として発行されたISO 9073-2,
1989年に第1版として発行されたISO 9073-3,1997年に第2版として発行されたISO 9073-4,1995年に
第1版として発行されたISO 9073-7及び1988年に第1版として発行されたISO 9092を基に,対応する部
分については,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で6.4(引裂強さ),6.5(破裂強さ),6.6(摩耗強さ),6.7(剛軟度),6.8(通気性),6.9
(吸水性),6.10(寸法変化率),6.11(燃焼性),6.12(遮光性及び透光性),6.13(耐光堅ろう度)及び6.14
(圧縮率及び圧縮弾性率)のJIS法,並びに附属書JAの耐光性,耐候性及び透水率の試験方法は,対応
国際規格にない事項である。変更の一覧表にその説明を付けて附属書JBに示す。
1 適用範囲
この規格は,天然繊維,化学繊維などを使用して作られる不織布の試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 9073-1:1989,Textiles−Test methods for nonwovens−Part 1: Determination of mass per unit area
ISO 9073-2:1995,Textiles−Test methods for nonwovens−Part 2: Determination of thickness
ISO 9073-3:1989,Textiles−Test methods for nonwovens−Part 3: Determination of tensile strength and
elongation
ISO 9073-4:1997,Textiles−Test methods for nonwovens−Part 4: Determination of tear resistance
ISO 9073-7:1995,Textiles−Test methods for nonwovens−Part 7: Determination of bending length
ISO 9092:1988,Textiles−Nonwovens−Definition(全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7721 引張試験機・圧縮試験機−力計測系の校正方法及び検証方法
JIS C 1609-1 照度計 第1部 : 一般計量器
JIS C 7527 ハロゲン電球(自動車用を除く)−性能規定
JIS H 4170 高純度アルミニウムはく
JIS K 0050 化学分析方法通則
――――― [JIS L 1913 pdf 3] ―――――
2
L 1913 : 2010
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
注記 対応国際規格 : ISO 139,Textile−Standard atmospheres for conditioning and testing(MOD)
JIS L 0208 繊維用語−試験部門
JIS L 0222 不織布用語
JIS L 0842 紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 0843 キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 0860 ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 1055 カーテンの遮光性試験方法
JIS L 1091 繊維製品の燃焼性試験方法
JIS L 1096 織物及び編物の生地試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 13934-1,Textiles−Tensile properties of fabrics−Part 1: Determination of
maximum force and elongation at maximum force using the strip method(MOD)
JIS L 1907 繊維製品の吸水性試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0105,JIS L 0208及びJIS L 0222によるほか,次による。
3.1
かさ高な不織布
圧力を0.10.5 kPaまで変化させたとき,厚さが20 %又はこれ以上圧縮するもの。
4 試験項目
試験項目は,次による。
なお,括弧の数字は,本文の箇条番号を示す。
a) 厚さ(6.1)
b) 単位面積当たりの質量(6.2)
c) 引張強さ及び伸び率(6.3)
d) 引裂強さ(6.4)
e) 破裂強さ(6.5)
f) 摩耗強さ(6.6)
g) 剛軟度(6.7)
h) 通気性(6.8)
i) 吸水性(6.9)
j) 寸法変化率(6.10)
k) 燃焼性(6.11)
l) 遮光性及び透光性(6.12)
m) 耐光堅ろう度(6.13)
n) 圧縮率及び圧縮弾性率(6.14)
――――― [JIS L 1913 pdf 4] ―――――
3
L 1913 : 2010
5 共通的な条件
5.1 試験場所
試験場所は,JIS L 0105の5.1(試験場所)の規定による。
5.2 温度及び湿度
温度及び湿度の測定は,JIS L 0105の5.2(温度及び湿度の測定)の規定による。
5.3 試料又は試験片
試料又は試験片は,試験の目的によって,JIS L 0105の5.3(試料又は試験片の調製)の規定する標準状
態又は絶乾状態とする。
5.4 試料及び試験片の採取及び準備
試料及び試験片の採取及び準備は,JIS L 0105の6.3(布状の試料及びその試験片)の規定による。ただ
し,個々の試験回数は,実際の試料の幅(0.1 mまで測定した値)に各試験で規定する幅1 m当たりの試
験回数を乗じ,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数に丸めた値とする。長さ方向の試験回数
は,受渡当事者間の協定による。
なお,たて方向は,不織布の製造方向(機械方向)をいい,よこ方向は,たて方向に対して直角の方向
(幅方向)をいう。
6 試験方法
6.1 厚さ(ISO法)
厚さの試験には,次のa) の三つ方法があり,b) の予備試験によって試験の種類を決定し,決定した方
法で試験を行い用いた方法を試験報告書に付記する。
注記 この方法は,ISO 9073-2を基に作成している。
a) 試験の種類
1) 法 一般的な不織布に適用する。
2) 法 かさ高な不織布のうち,厚さが20 mm以下のものに適用する。
3) 法 かさ高な不織布のうち,厚さが20 mmを超えるものに適用する。
b) 予備試験
1) 厚さ測定器 厚さ測定器は,厚さを0.01 mmまで測定できるもので,二つの円形水平板(上側円形
水平板をプレッサーフートといい,下側円形水平板をレファレンスプレートという。)をスタンドに
取り付けた構造とし,二つの円形水平板は,次のとおりとする。
1.1) プレッサーフートは,上側円形水平板の水平面に対して垂直に動かすことができ,面積が約2 500
mm2とする。
1.2) レファレンスプレートは,プレッサーフートより50 mm以上大きい直径で,表面を平滑とする。
2) 手順 手順は,次による。
2.1) 試料から2 500 mm2以上の大きさの予備試験片を,10枚採取する。
2.2) 0.1 kPaの圧力がかかるように,厚さ測定器の上側円形水平板の荷重を調整し,0点をセットする。
2.3) 厚さ測定器を用いて,標準状態で予備試験片に0.1 kPaの圧力を10秒間かけて,厚さを測定する。
2.4) 残りの予備試験片についても,同様に測定する。
2.5) 0.5 kPaの圧力がかかるように,厚さ測定器の上側円形水平板の荷重を調整し,0点をセットする。
2.6) 厚さ測定器を用いて,標準状態で予備試験片に0.5 kPaの圧力を10秒間かけて,厚さを測定する。
2.7) 残りの予備試験片についても,同様に測定する。
――――― [JIS L 1913 pdf 5] ―――――
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JIS L 1913:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9073-1:1989(MOD)
- ISO 9073-2:1995(MOD)
- ISO 9073-3:1989(MOD)
- ISO 9073-4:1997(MOD)
- ISO 9073-7:1995(MOD)
- ISO 9092:1988(MOD)
JIS L 1913:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1913:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7721:2018
- 引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法
- JISC1609-1:2006
- 照度計 第1部:一般計量器
- JISC7527:2011
- ハロゲン電球(自動車用を除く)―性能仕様
- JISH4170:1991
- 高純度アルミニウムはく
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL0222:2001
- 不織布用語
- JISL0842:2004
- 紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0843:2006
- キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0860:2020
- ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
- JISL1055:1961
- 染色物及び染料の酸化窒素ガス堅ロウ度試験方法
- JISL1055:2009
- カーテンの遮光性試験方法
- JISL1091:1999
- 繊維製品の燃焼性試験方法
- JISL1096:2010
- 織物及び編物の生地試験方法
- JISL1907:2010
- 繊維製品の吸水性試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8721:1993
- 色の表示方法―三属性による表示