JIS L 1913:2010 一般不織布試験方法 | ページ 2

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2.8) 各々の予備試験片について,0.1 kPaの圧力及び0.5 kPaの圧力での厚さの差を計算し,その平均値
を求める。
2.9) 厚さが20 %より小さく圧縮される場合はA法で試験し,その他の場合は,厚さが20 mmより小
さいか大きいかによって,B法又はC法で試験をする。厚さが20 mm近傍の試料の厚さを比較す
る場合は,同じ試験方法で測定する。
6.1.1 A法
A法は,次による。
a) 厚さ測定器 厚さ測定器は,6.1 b) の1) で規定するものを使用する。
b) 手順
1) 試料から2 500 mm2以上の大きさの試験片を10枚採取する。
2) 厚さ測定器の上側円形水平板に0.5 kPaの圧力をかけ,0点を調整する。
3) 厚さ測定器を用いて,標準状態で試験片に0.5 kPaの圧力を10秒間かけて,厚さを0.01 mmまで測
定する。
4) 試験片10枚の平均値を求め,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって有効数字2けたに丸める。
ただし,有効数字2けたが小数点以下2けたを超えるときは,小数点以下2けたに丸める。
6.1.2 B法
B法は,次による。
a) 厚さ測定器 厚さ測定器は,図1の構造とする。ただし,この図は適切な測定器の一例である。
1) 面積が1 000 mm2の鉛直なレファレンスプレートと左右に動かせる面積が2 500 mm2のプレッサー
フートがあり,これらの間に試験片を鉛直につり下げることができる構造とする。
2) エルボレバーがレファレンスプレートに図1の状態で取り付けられており,エルボレバーは,おも
りが所定の場所にないとき,非常に弱い力で左に移動するので,釣合いおもりで調整ができる構造
とする。
3) 図1に示す箇所が接触したとき,電気的に接続し,豆電球が点灯する。
4) 質量が2.05±0.05 gのおもりを所定の場所に載せたとき,図1に示す箇所の接触が離れ,豆電球が
消えなければならない。これは,0.02 kPaの測定圧力をかけたことになる。
5) ねじを回すことによってプレッサーフートを左に移動させ,おもりの力に対抗し,豆電球が再び点
灯するまでレファレンスプレートへの圧力を増加させることができ,これによって試験片に圧力を
かけることができる構造とする。
6) ダイヤルゲージは,規定の圧力における試験片の厚さに相当するプレッサーフート及びレファレン
スプレートの距離を指示できる構造とする。

――――― [JIS L 1913 pdf 6] ―――――

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図1−B法の厚さ測定器の一例
b) 手順
1) 試料から長さ130±5 mm,幅80±5 mmの大きさの試験片を,10枚採取する。
2) 質量が2.05±0.05 gのおもりを厚さ測定器の所定の場所に載せ,感度を確認し,0点を調整する。
3) プレッサーフートを右に移動させ,レファレンスプレートとプレッサーフートとの間に試験片をつ
るす。
4) ねじを回して,豆電球が点灯するまでゆっくりとプレッサーフートを左に移動させる。
5) 10秒後,ダイヤルゲージの目盛から厚さを0.1 mmまで読み取る。試験片が10秒間に,更に圧縮さ
れたときは,ダイヤルゲージから厚さを読み取る前に,豆電球が再び点灯するようにプレッサーフ
ートを調整する。
6) 試験片10枚の測定値の平均値を求め,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって小数点以下1け
たに丸める。
6.1.3 C法
C法は,次による。
a) 厚さ測定器 厚さ測定器は,図2に示す試験台及び測定プレートPからなる。
なお,図2に適切な測定器の一例を示す。
1) 試験台 一辺の長さが300 mmの正方形で,かつ,表面が平滑な水平台で,一つの側面の中央に最
小目盛が1 mmの垂直定規Mがあり,垂直定規Mに鉛直に動かすことのできる水平測定バーBが付
いているもの。
なお,水平測定バーBは,垂直定規Mから100 mmの距離に垂直さぐり針Tを支えている。
2) 測定プレートP 一辺の長さが200±2 mmの正方形で,質量が82±2 gで,かつ,0.7 mmの厚さが
あるガラス板。測定プレートPにおもりを追加することによって,必要な荷重を加えることができ
る。この測定プレートPは,0.02 kPaに相当する。測定プレートPにおもりを追加する必要がある
ときは,このプレート全体に均一に圧力がかかるように,おもりを均等に分散する。

――――― [JIS L 1913 pdf 7] ―――――

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図2−C法の厚さ測定器の一例
b) 手順
1) 試料から(200±0.2)mm×(200±0.2)mmの大きさの試験片を10枚採取する。
2) 厚さ測定器の試験台に測定プレートPを載せ,水平測定バーBの位置が垂直定規Mの0点になるよ
うに水平測定バーB及び垂直さぐり針Tの高さを調整する。
3) 試験片を試験台の上に置き,試験片の上に測定プレートPを余分な力が加わらないように載せる。
4) 10秒後,水平測定バーBを動かし,垂直さぐり針Tを測定プレートPに接触させ,厚さを0.1 mm
まで読み取る。
5) 10個の測定値の平均値を求め,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって小数点以下1けたに丸
める。

6.2 単位面積当たりの質量(ISO法)

  単位面積当たりの質量の試験は,次による。
注記 この方法は,ISO 9073-1を基に作成している。
a) 器具
1) 試験片作製器具 次のいずれかの器具を用いる。
1.1) 打抜き形 試験片を50 000 mm2以上の面積に切断できるもの。
1.2) テンプレート及びかみそり刃 テンプレートは,形の部分が50 000 mm2以上の面積(例えば,250
mm×200 mm)をもつもの。
1.3) 鋼製定規及びかみそり刃 鋼製定規は,最小目盛が1 mmのもの。
2) はかり 試験片の質量を0.1 %の精度で測定できるもの。
b) 手順
1) 試料から50 000 mm2以上の大きさの試験片を,打抜き形又はテンプレートとかみそり刃とを用いて
3枚以上採取する。ただし,試料から必要な大きさの試験片が採取できないときは,可能な大きさ
の長方形に切断し,鋼製定規で寸法を測定して面積を求める。
2) 標準状態における試験片の質量を測定する。
3) 単位面積当たりの質量を次の式によって算出し平均値を求め,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)
によって有効数字3けたに丸める。
ms Sm

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ここに, ms : 単位面積当たりの質量(g/m2)
m : 試験片の質量の平均値(g)
S : 試験片の面積(m2)

6.3 引張強さ及び伸び率(ISO法)

    注記 この方法は,ISO 9073-3を基に作成している。
6.3.1 標準時
標準時の引張強さ及び伸び率の試験は,次による。
a) 装置 荷重及びつかみ間隔を自動記録できる装置の付いた定速伸長形引張試験機で,JIS B 7721に規
定する精度があるもの。
b) 手順
1) 試料から幅が50±0.5 mmで,つかみ間隔を200 mmにできる長さ(例えば300 mm)の試験片を,
試料の端から100 mm以上離れた位置で,かつ,均等に離れた位置から,たて方向及びよこ方向に
それぞれ5枚採取する。
なお,受渡当事者間の協定によって,試料の幅が50 mm以下,又はつかみ間隔を200 mm以下に
してもよい。この場合,試験報告書にその旨を付記する。
2) 試験片を初荷重で引張試験機につかみ間隔を200±1 mmで取り付ける。ただし,初荷重は,試験片
を手でたるみが生じない程度に引っ張った状態とする。
3) 100±10 mm/minの引張速度で,試験片が切断するまで荷重を加える。
なお,受渡当事者間の協定によって100 mm/min以外の引張速度にしてもよい。この場合,試験
報告書にその旨を付記する。
4) 試験片の最大荷重時の強さを0.1 Nまで測定するとともに,最大荷重時の伸びを1 mmまで測定し,
この伸びから伸び率を求める。
5) 引張強さ及び伸び率の平均値を,たて方向及びよこ方向のそれぞれについて求め,引張強さは,JIS
Z 8401の規則B(四捨五入法)によって小数点以下1けたに丸め,伸び率は0.5 %の単位に丸める。
6.3.2 湿潤時
湿潤時の引張強さ及び伸び率の試験は,次による。
a) 装置 6.3.1 a) と同じ。
b) 水 JIS K 0050のA1A4に規定するもの又はこれと同等以上の質の水とし,その温度は20±2 ℃と
する。
c) 手順
1) 試験片を6.3.1 b) 1 ) によって採取する。
2) 試験片を水中にそれが自重で沈下するまでおくか,又は1時間以上水中に沈めておく。ぬれにくい
不織布の場合には,水1 L当たり1 gのJIS L 0860に規定する非イオン界面活性剤を含む溶液に1
時間以上浸せきする。この場合,試験前に十分水洗しなければならない。
3) 浸せき液から取り出したら速やかに6.3.1 b) の2)5) によって引張強さ及び伸び率を求める。

6.4 引裂強さ(JIS法及びISO法)

    注記 ISOの方法は,ISO 9073-4を基に作成している。
6.4.1 試験の種類
引裂強さの試験は,次の三つ方法があり,これらの中から適切な方法を選び,用いた方法を試験報告書
に付記する。

――――― [JIS L 1913 pdf 9] ―――――

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a) トラペゾイド法(ISO法) 主に方向性のある不織布の試験に適用する。
b) シングルタング法(JIS法) 主に方向性のない不織布の試験に適用する。
c) ペンジュラム法(JIS法) 簡易法で,試験に要する時間が短いという特徴がある。
なお,長さ方向に引き裂かれない場合など,引き裂かれた状態が異常な場合は,その旨を試験報告書に
付記する。
注記 引裂強さにおいて,“たて方向の引裂強さ”は不織布のたて方向に引き裂くことをいい,“よこ
方向の引裂強さ”は不織布のよこ方向に引き裂く場合をいう。
6.4.2 トラペゾイド法
トラペゾイド法は,次による。
a) 装置
1) 引張試験機 荷重及びつかみ間隔を自動記録できる装置の付いた定速伸長形引張試験機又は定速緊
張形引張試験機で,JIS B 7721に規定する精度があるもの。
2) テンプレート 図3に示すような形状とする。
単位 mm
図3−テンプレート
b) 手順
1) 試料からテンプレートを用い,75 mm×150 mmの試験片を,たて方向及びよこ方向にそれぞれ5枚
採取し,試験片上に図3に示す位置に等脚台形の印を付け,この印の短辺の中央に短辺と直角に15
mmの切れ目を入れる。
なお,試験片は,受渡当事者間の協定によって,この規定以外の寸法でもよい。この場合,試験
報告書にその旨を付記する。
2) 試験片の全幅を十分つかめるつかみ具をもつ引張試験機を用い,試験片のつかみ間隔を25±1 mm
として,台形の短片は張り,長片は緩めて印に沿ってつかみ具に取り付ける。
3) 引き裂くときに示す最大荷重が引張試験機の最大目盛の1090 %の範囲に入るように引張試験機
の最大目盛を選択する。
4) 引張速度は100±10 mm/minとし,引き裂くときに示す最大荷重を0.1 Nまで測定し,これを引裂強

――――― [JIS L 1913 pdf 10] ―――――

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JIS L 1913:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9073-1:1989(MOD)
  • ISO 9073-2:1995(MOD)
  • ISO 9073-3:1989(MOD)
  • ISO 9073-4:1997(MOD)
  • ISO 9073-7:1995(MOD)
  • ISO 9092:1988(MOD)

JIS L 1913:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1913:2010の関連規格と引用規格一覧