JIS X 0208:1997 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合 | ページ 2

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3.3.2 送信装置 送信装置は,採用した符号化文字集合から作られる任意の文字の列を,利用者が供給で
きるようにしなければならない。さらに,送信装置は,CCデータ要素中にあるそれらの文字のビット組
合せを送信する能力をもたなければならない。
3.3.3 受信装置 受信装置は,3.2に適合し,CCデータ要素を構成する任意の符号化文字を受信し,解釈
することができなければならない。さらに,採用した符号化文字集合の対応する文字を利用者がその文字
集合の中から識別し,互いに区別できるように利用者に渡さなければならない。ただし,受信装置に表現
上の制約がある場合は,点画の省略などを行ってもよいが,同じ種類の図形文字中の他のいかなる図形文
字とも区別できなければならない。
備考 装置に表現上の制約があるために点画の省略などを行う場合,利用者に渡される図形に,6.6.3
に定める包摂規準によって包摂できないものがあってもよい。
参考 表現上の制約がある場合とは,1文字当たり24ドット以下の表示装置,印字装置などを指す。

4. 定義

a) 空き領域 (unassigned code-points)規定する文字が存在しない区点位置。
b) エスケープシーケンス (escape sequence)符号拡張手順において制御のために使用する一つ以上の
ビット組合せ。先頭のビット組合せは,制御文字ESCAPE(エスケープ)を表現する。
c) 漢字集合 (Kanji set)この規格で規定する図形文字集合の全体。
参考 “漢字集合”には,平仮名,片仮名,ラテン文字なども含まれる(6.5.1参照)。
d) 区 (row) 2バイト符号の中で,第1バイトによって区別される符号又は図形文字の集合。
e) 区点位置 (code-point) ある区の点。区点番号(区点)によって参照できる。
f) 現在位置 (active-position)次にくる図形文字を表現する図形を表示するための文字位置又は次に実
行される制御機能の基点となる文字位置。
符号化文字
g) Cデータ要素 (CC-data-element),符号化文字データ要素 (coded-character-data-element)
集合に関する一つ以上の規格に適合する文字の符号化表現の列によって構成される情報交換の構成単
位。
参考1. JIS X 5003に従う通信環境においては,CCデータ要素は,JIS X 5003で定義されているプレ
ゼンテーションプロトコルデータ単位 (PPDU) に対応する情報の全部又は一部を構成する。
2. 交換可能な媒体によって情報交換を実現している場合,CCデータ要素は,利用者データに対
応する情報の全部又は一部からなり,媒体の初期化で生成されるものは含まない。
h) 字形 (ZIKEI) 字体を,手書き,印字,画面表示などによって実際に図形として表現したもの。
i) 字体 (ZITAI) 図形文字の図形表現としての形状についての抽象的概念。
j) 終端バイト (final byte)エスケープシーケンス又は制御シーケンスを終わらせるビット組合せ。
k) 図形記号 (graphic symbol)図形文字又は制御機能の視覚的表現。
l) 図形文字 (graphic character) 制御機能以外で,通常,手書き·印字·表示の可視的表現をもち,一
つ以上のビット組合せからなる符号化表現をもつ文字。
m) 制御機能 (control function)データの記録,処理,伝送及び解釈に影響を及ぼす作用で,一つ以上の
ビット組合せで表現するもの。
n) 制御シーケンス (control sequence) 制御機能CONTROL SEQUENCE INTRODUCER(CSI,制御
機能シーケンス開始)から始まるビット組合せの列。制御機能の符号化表現のために使う。
o) 制御文字 (control character)一つのビット組合せだけで表現する制御機能。

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p) 装置 (device) CCデータ要素の符号化情報を送信,受信又は送受信できる情報処理機械の一部分。
参考 通常の意味での入出力装置のほか,応用プログラム,ゲートウェイなどの場合もある。
q) 点 (cell)一つの区の中で,第2バイトによって区別される個々の符号又は図形文字。
r) バイト (byte) 一つの単位として操作するビット列。各ビットは,0又は1の値をもつ。
s) ビット組合せ (bit combination)文字表現に用いる1バイトの順序付けられたビットの集合。
t) 符号拡張 (code extension) 与えられた符号化文字集合に含まれていない文字の符号化のために用い
る手法。
u) 符号化文字集合 (coded character set),符号 (code)文字集合を定め,かつその集合内の文字とビット
組合せとを1対1に関係付ける,あいまいでない規則の集合。
参考 “符号化文字集合”と“符号”とは,交替可能な用語である。例えば,“7ビット符号化文字集
合”と“7ビット符号”とは,同じ意味である。
v) 符号表 (code table) 符号化文字集合の中の各ビット組合せに割り当てた文字を示す表。
w) 包摂 (unification)複数の字体を区別せずに,それらに同一の区点位置を与えることをいう。
備考 図形文字は図形概念によるものであるので,異なる文字であっても図形概念として区別が困難
なものは,この規格では,字体の包摂に準じて同一区点位置を与えることがある。
例 73区26点“藝”字の常用漢字体“芸”及び全く別起源の“芸”(ウン)字は,現在では図形
概念としての区別がわずかである“同形異字”とされており,これらは,図形文字としては
区別することができないので,この規格では,6.6.3.2の字体の包摂規準c)(連番82)を援用
して,両者を区別せずに23区61点の区点位置一つを与える。
x) 文字 (character)データの構成,制御又は表現に用いる構成単位の集合の要素。
y) 文字位置 (character position)図形を表示しているか,又は表示できる表示面上の部分。
z) 利用者 (user) 装置が提供するサービスを使う人又はそれに代わるもの。
参考1. “装置”が符号変換機能又はゲートウェイ機能の場合,“利用者”は,応用プログラムのよう
なものであってよい。
2. 利用者が用意するか又は利用者に提供される文字は,3.3を満足するものであれば装置固有の
符号化形式又は通常と異なる表示形式であってよい。
符号化文字集合の一つ以上のビット組合せによって表現される,規定され
aa) レパートリ (repertoire)
た文字の集合。

5. 表記法,符号表及び名前

5.1 表記法

5.1.1 7ビット符号化文字集合の記法 7ビット符号化文字集合のビットは,b7,b6,b5,b4,b3,b2及び
b1で識別する。ここで,b7は最上位ビット又は最も重いビットとし,b1は最下位ビット又は最も軽いビッ
トとする。ビット組合せは,各ビットに図1に示す重みを与えた2進数記法による,0127の整数と解釈
してよい。
ビット b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
重み 64 32 16 8 4 2 1
図1 7ビット符号化文字集合におけるビットの重み
この規格では,7ビット符号化文字集合のビット組合せをx/yの形で表記する。ここで,xは07の整
数とし,yは015の整数とする。x/yの形の記法とビットb7b1からなるビット組合せとの対応は,次の

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とおりとする。
a) は,b7,b6及びb5によって表現される整数とする。ここで,これらのビットは,それぞれ重み4,2
及び1をもつ。
b) は,b4,b3,b2及びb1によって表現される整数とする。ここで,これらのビットは,それぞれ重み8,
4,2及び1をもつ。
x/yの形の記法は,符号表の位置を識別するために使用するものと同じとする。ここで,xは列番号を表
し,yは行番号を表す(5.2.1参照)。
5.1.2 8ビット符号化文字集合の記法 8ビット符号化文字集合のビットは,b8,b7,b6,b5,b4,b3,b2
及びb1で識別する。ここで,b8は最上位ビット又は最も重いビットとし,b1は最下位ビット又は最も軽い
ビットとする。ビット組合せは,各ビットに図2に示す重みを与えた2進数記法による,0255の整数と
解釈してよい。
ビット b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
重み 128 64 32 16 8 4 2 1
図2 8ビット符号化文字集合におけるビットの重み
この規格では,8ビット符号化文字集合のビット組合せをx/yの形で表記する。
ここで,x及びyは,015の整数とする。x/yの形の記法とビットb8b1からなるビット組合せとの対
応は,次のとおりとする。
a) は,b8,b7,b6及びb5によって表現される整数とする。ここで,これらのビットは,それぞれ重み8,
4,2及び1をもつ。
b) は,b4,b3,b2及びb1によって表現される整数とする。ここで,これらのビットは,それぞれ重み8,
4,2及び1をもつ。
x/yの形の記法は,符号表の位置を識別するために使用するものと同じとする。ここで,xは列番号を表
し,yは行番号を表す(5.2.2参照)。
5.1.3 2バイト符号化文字集合の区点番号及び16進表記
5.1.3.1 区点番号 符号表上での各区点位置は,区点番号で示す。区の番号mは194,点の番号nは1
94とし,これをm区n点,又はmとnとをハイフンでつないでm-nの形で表記する。区の番号及び点
の番号194と列番号/行番号の2/17/14とが対応するか又は区の番号及び点の番号194と列番号/
行番号の10/115/14とが対応するかのいずれかとする(5.2.3参照)。
5.1.3.2 16進表記 2バイト符号化文字集合の各区点位置は,第1バイトを上位バイト,第2バイトを下
位バイトとし,4けたの16進表記で表す。各バイトの値は,16進表記で第1バイト及び第2バイトとも
217Eか又は第1バイト及び第2バイトともA1FEかのいずれかとする(5.2.3参照)。

5.2 符号表

5.2.1 7ビット符号表の構造 7ビット符号表は,8列16行に並べた128個の位置からなる。列には07,
行には015の番号を与える。7ビット符号表の位置は,7ビット符号化文字集合のビット組合せと1対1
の対応関係をもつ。7ビット符号表の位置は,x/yの記法で表し,対応するビット組合せと同じものとする。
5.2.2 8ビット符号表の構造 8ビット符号表は,16列16行に並べた256個の位置からなる。列及び行
にはそれぞれ015の番号を与える。8ビット符号表の位置は,8ビット符号化文字集合のビット組合せと
1対1の対応関係をもつ。8ビット符号表の位置は,x/yの記法で表し,対応するビット組合せと同じもの
とする。

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5.2.3 2バイト符号表の構造 2バイト符号表は,94列94行に並べた8836個の位置からなる。行及び列
には,それぞれ区及び点が対応し,それぞれ区の番号及び点の番号を与える。2バイト符号表の位置は,
区点番号で表すか,又は16進表記で表す。7ビット符号の場合のビット組合せは,対応するビット組合せ
と同じとする。8ビット符号の場合のビット組合せは,第1バイトと第2バイトとの両方のb8をともに0
又は1としたビット組合せと対応する。

5.3 名前

 この規格では,規定するすべての文字に対して名前を割り当てる。さらに,文字SPACE(ス
ペース)及び文字DELETE(抹消)に対する略号を規定する。文字の名前の表記には,ラテン大文字 (A
Z),スペース及びハイフンだけを使用する。略号には,ラテン大文字だけを使用する。図形文字を示す
ために付けられた名前は,文字の慣習的な意味を反映するようにしている。ただし,漢字の名前は,CJK
UNIFIED IDEOGRAPH-XXXXと表す。ここで,XXXXは,JIS X 0221の16進表記の2オクテット符号化
表現とする。
備考 この規格の漢字の区点位置の解釈(6.6参照)は,JIS X 0221のそれと必ずしも同一ではない。
参考 JIS X 0211で規定される制御機能の略号には,ラテン大文字及び数字だけを使用している。
この規格は,図形文字の意味及び用途を定義しないし,制限もしない。

6. 符号化文字集合の構成

6.1 符号化文字集合の構造

6.1.1 7ビット符号化文字集合の構造 7ビット符号化文字集合の構造は,図3に示すとおりとし,次の
領域からなる。
a) 列0及び列1に配置される32個の制御文字の領域(以下,CL領域と呼ぶ。)
b) 文字SPACE(スペース)を配置するビット組合せ2/0
c) 94個又は(94×94である)2バイトの8836個の図形文字を配置する,ビット組合せ2/17/14の領域
(以下,GL領域と呼ぶ。)
d) 文字DELETE(抹消)を配置するビット組合せ7/15

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図3 7ビット符号化文字集合の構造
6.1.2 8ビット符号化文字集合の構造 8ビット符号化文字集合の構造は,図4に示すとおりとし,次の
領域からなる。
a) 列0及び列1に配置される32個の制御文字の領域(以下,CL領域と呼ぶ。)
b) 文字SPACE(スペース)を配置するビット組合せ2/0
c) 94個又は(94×94である)2バイトの8836個の図形文字を配置する,ビット組合せ2/17/14の領域
(以下,GL領域と呼ぶ。)
d) 文字DELETE(抹消)を配置するビット組合せ7/15
e) 列8及び列9に配置される32個の制御文字の領域(以下,CR領域と呼ぶ。)
f) 94個又は(94×94である)2バイトの8836個の図形文字を配置する,ビット組合せ10/115/14の領
域(以下,GR領域と呼ぶ。)
g) ビット組合せ10/0及び15/15は使用しない。

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