JIS X 0210:1986 規格概要
この規格 X0210は、データ処理システム間の情報交換に用いるために機械的に読み取ることのできる文字列によって,数値を表現する場合の3種類の表現形式について規定。有限個の数字又は有限個の数字と小数点で構成される正負の10進数についてだけ適用。
JISX0210 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X0210
- 規格名称
- 情報交換用文字列による数値表現
- 規格名称英語訳
- Representation of numerical values in character strings for information interchange
- 制定年月日
- 1986年11月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 35.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 情報基本 2016
- 改訂:履歴
- 1986-11-01 制定日, 1987-03-01被移行日, 1992-02-01 確認日, 1997-06-20 確認日, 2002-07-20 確認日, 2007-09-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS X 0210:1986 PDF [14]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 0210-1986
情報交換用文字列による数値表現
Representation of Numerical Values in Character Strings for Information Interchange
1. 適用範囲 この規格は,データ処理システム間の情報交換に用いるために機械的に読み取ることので
きる文字列によって,数値を表現する場合の3種類の表現形式について規定する。
この規格は,有限個の数字又は有限個の数字と小数点で構成される正負の10進数についてだけ適用する。
表現する数値の精度を伝える方法,数値間の区切り方又は複素数のような高次元の数値を表現するため
の数値間の関係付けについては,この規格では規定しない。
また,この規格は,プログラム言語標準の開発者とプログラム製品の開発者に対する指針を提供するも
のでもある。この規格で規定する数値表現は,人にも了解可能であるから,人相互の伝達手段としても有
効である。
引用規格 :
JIS X 0201 情報交換用符号
JIS X 0202 情報交換用符号の拡張法
対応国際規格 :
ISO 6093 Representation of numerical values in character strings for information interchange
2. 適合性 数値表現は,ここに規定する3種類の表現形式のいずれか一つに該当する場合に,この規格
に適合する。
この規格に適合していることを宣言する場合には,数値表現がこの規格で規定する3種類のうちのいず
れであるかを明示するとともに,小数点記号を用いる場合には,それがコンマであるかピリオドであるか
を明示しなければならない。小数点記号の指定がない場合には,小数点記号はピリオドであるとみなされ
る。
3. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 位取り記数法 数を文字列で表し,その値が文字の値とその置かれた位置によって定まるような数の
表記法。
(2) 小数点記号 数の整数部の数字と小数部の数字とを分離する文字。
(3) 欄 データ伝送媒体上の文字位置列のある連続領域。
(4) 欄記述 欄の中の情報が情報交換当事者に数値として一意に解釈されることを保証するために,欄に
与えられる特性の集合。
備考 記述は,一群の交換データ内の各欄に対して,当事者間の情報交換の合意に伴う文書の中で定
める。欄記述は,欄幅の指定を含まなければならない。
(5) 欄幅 欄の文字位置の数。
4. 文字集合
――――― [JIS X 0210 pdf 1] ―――――
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X 0210-1986
4.1 概要 数値表現に用いる文字集合は,JIS X 0201(情報交換用符号)に規定された文字集合の部分集
合とする。
4.2 構文 附属書1に記述する構文記述法に従って,数値表現の記述に用いる構文要素を次のとおり定
義する。
(1) 数字=0/1/2/3/4/5/6/7/8/9
(2) 符号=+/−
(3) 小数点記号=, /.
(4) 間隔=間隔文字 (SP)
(5) 指数記号=E/e
4.3 構文の意味 構文要素を定義する文字は,JIS X 0201に規定された文字でなければならない。表4
は,JIS X 0201のローマ文字用7単位符号表であって,表中の斜線を施していない部分に配置された文字
を構文要素として用いられる文字とする。
4.4 文字の符号化 文字の符号化は,JIS X 0201の規定(ローマ文字用7単位符号及び8単位符号)に
よる。
なお,拡張符号系を使用する場合の符号化は,JIS X 0202(情報交換用符号の拡張法)の規定による。
5. 数値表現第1形式 (NR1) 数値表現第1形式は,数を数字列で表し,小数点記号は明示せず,その
小数点位置が固定である位取り記数法とする。
備考 この数値表現は,暗黙小数点表現とも呼ばれる。
5.1 概要 NR1は,先行間隔文字(任意)とそれに続く符号又は間隔文字(符号付き表現の場合)及び
数字列で構成しなければならない。
欄の中には,少なくとも1個の数字が含まれ,間隔文字は,間隔文字以外の文字の中間又は欄の後尾に
含まれてはならない。
5.2 構文 構文は,次による。
NR1 =符号なしNR1/符号付きNR1
符号なし NR1 =間隔* 数字 数字*
符号付き NR1 =間隔* (符号/間隔) 数字 数字*
備考 構文記述法については,附属書1を参照。
5.3 構文の意味 NR1を含む欄の欄幅は,間隔文字の数と数字の数の和又は符号付き表現で符号が存在
する場合には,それより1多い数に等しくなければならない。
符号なしNR1では,数値はゼロより大であるか,ゼロに等しくなければならない。
符号付きNR1では,正符号は間隔文字で置き換えてもよい。
NR1では,暗黙小数点の位置は,欄記述を規定した文書の中で欄の位取り因数が指定された場合以外は,
最右端の数字の直後になければならない。
数値0の符号付き表現は,正符号か間隔文字を含み,負符号を含んではならない。
――――― [JIS X 0210 pdf 2] ―――――
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X 0210-1986
5.4 NR1の例 表1の例では,欄幅を7とし,間隔文字は,△で表してある。
表1 NR1の例
通常の記法 符号なしNR1 符号付きNR1
0004902 +004902
△△04902 △+04902
4902
△△△4902 △△+4902
△△△4902
0001234 +001234
+1234 △△△1234 △△+1234
△△△1234
表現不能 −056780
−056780
△−56780
0000000 +000000
0 △△△△△△0 △△△△△+0
△△△△△△0
1234567 1234567 表現不能
6. 数値表現第2形式 (NR2) 数値表現第2形式は,数を文字列で表し,小数点は特定の文字で明示す
る位取り記数法とする。
備考 この数値表現は,明示小数点表現とも呼ばれる。
6.1 概要 NR2は,先行間隔文字(任意)とそれに続く符号又は間隔文字(符号付き表現の場合)及び
小数点記号を含む数字列で構成しなければならない。
欄の中には,少なくとも1個の数字が含まれ,間隔文字は,間隔文字以外の文字の中間又は欄の後尾に
含まれてはならない。
小数点記号の右に1個以上の数字がある場合でも,小数点記号の左に少なくとも1個の数字があること
が望ましい。
6.2 構文 構文は,次による。
NR2 = 符号なしNR2/符号付きNR2
符号なしNR2 = (間隔* 数字 数字* 少数点記号 数字*)/(間隔* 数字* 小数点記号 数
字 数字*)
符号付きNR2 = (間隔*(符号/間隔) 数字 数字* 小数点記号 数字*)/(間隔*(符号/
間隔) 数字* 小数点記号 数字 数字*)
備考 構文記述法については,附属書1を参照。
6.3 構文の意味 NR2を含む欄の欄幅は,間隔文字の数と数字の数の和より1多い数又は符号付き表現
で符号が存在する場合には,2多い数に等しくなければならない。
符号なしNR2では,数値はゼロより大であるか,ゼロに等しくなければならない。
符号付きNR2では,正符号は間隔文字で置き換えてもよい。
小数点記号の位置は,欄記述を規定した文書の中で欄の位取り因数が指定された場合以外は,数値の真
の小数点位置を表していなければならない。
数値0の符号付き表現は,正符号か間隔文字を含んでいるべきであって,負符号を含んではならない。
――――― [JIS X 0210 pdf 3] ―――――
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X 0210-1986
6.4 NR2の例 表2の例では,欄幅を8とし,間隔文字は,△で表してある。
表2 NR2の例
通常の記法 符号なしNR2 符号付きNR2
1327.000 +1327.00
1327. 0001327. △△+1327.
△△△1327. △△△1327.
00123,45 △+123,45
123,45
△△123,45 △△123,45
△△1237,0 △+1237,0
1237,0
△△1237,0
.00001 00.00001 +0.00001
表現不能 −5,67800
−5, 678
−05,6780
1234,567 1234,567 表現不能
000,0000 +0,00000
△△△△△0,0△△△△+0,0
0
△△△△△0,0
△△△△△△0,
7. 数値表現第3形式 (NR3) 数値表現第3形式は,数を仮数及び指数と呼ばれる2個の数で表す記数法
とし,その数値は,仮数の値に10の指数乗を乗じた値に等しい。
備考 この数値表現は,明示小数点指数表現とも呼ばれる。
7.1 概要 NR3は,数値A×10B(Bは整数)を表す一般形 (A) (B) の形式でなければならない。
NR3は,先行間隔文字(任意)とそれに続く符号又は間隔文字(符号付き表現の場合),仮数,文字E
(又はe)及び指数からなる文字列で構成しなければならない。
仮数は,小数点の位置を明示する小数点記号と1個以上の数字で構成しなければならない。
文字E(又はe)は仮数の直後に,指数は文字E(又はe)の直後に続かなければならない
指数は,先行符号(省略される場合がある。)とそれに続く1個以上の数字で構成しなければならない。
欄内の中では,間隔文字は,間隔文字以外の文字の中間又は欄の後尾に含まれてはならない。
小数点記号の右に1個以上の数字がある場合でも,小数点記号の左に少なくとも1個の数字があること
が望ましい。
7.2 構文 構文は,次による。
NR3 =符号なしNR3/符号付きNR3
符号なし NR3 =間隔* 仮数 指数記号 指数
符号付き NR3 =間隔* (符号/間隔) 仮数 指数記号 指数
仮数 =(数字 数字* 少数点記号 数字*)/(数字* 少数点記号 数字 数字*)
指数 =符号・ 数字 数字*
備考 構文記述法については,附属書1を参照。
――――― [JIS X 0210 pdf 4] ―――――
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X 0210-1986
7.3 構文の意味 NR3を含む欄の欄幅は,次による。
(1) 間隔文字の数と数字の数の和より4多い数(符号付き表現の場合)
(2) 間隔文字の数と数字の数の和より3多い数(符号付き表現で正符号が間隔文字で置き換えられた場合,
符号なし表現の場合及び符号付き表現で指数の符号が省略された場合)
(3) 間隔文字の数と数字の数の和より2多い数(符号付き表現で正符号が間隔文字で置き換えられ,かつ,
指数の符号が省略された場合及び符号なし表現で指数の符号が省略された場合)
符号なしNR3では,数値はゼロより大であるか,ゼロに等しくなければならない。
符号付きNR3では,正符号は間隔文字で置き換えてもよい。
指数の値がゼロである場合は,指数の符号は正符号でなければならない。指数の値がゼロでなく,かつ
符号が省略されている場合には,指数は正とする。
数値0の符号付き表現は,正符号か間隔文字を含み,仮数は数字0と小数点記号だけ,指数は正符号と
数字0だけでなければならない。
7.4 NR3の例 表3の例では,欄幅を8とし,間隔文字は△で表してある。
表3 NR3の例
通常の記法 符号なしNR3 符号付きNR3
00.56E+4 +0.56E+4
5600
△5.6e+03 +5.6e+03
00.3E−04 +0.3E−04
.00003
△0.3e−04 △0.3e−04
−2,8 表現不能 −2,8E+00
△0.0E+00 +0.0E+00
0
△△△0.e+0 △△△0.e+0
7.5 NR3の正規形 仮数が0.1≦仮数の値<1の範囲の適当な小数であるようなNR3は,正規形と呼ば
れる。任意の数値は,指数の値を適当に選ぶことによって,次の例に示すようにただ一通りの正規形で表
現することができる。
例 : 通常の表記法 : 6.1902×103
正規形NR3 : +0.61902E+04
――――― [JIS X 0210 pdf 5] ―――――
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JIS X 0210:1986の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 0210:1986の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0201:1997
- 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合
- JISX0202:1998
- 情報技術―文字符号の構造及び拡張法