JIS X 0505:2012 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―インタリーブド2オブ5 | ページ 2

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X 0505 : 2012 (ISO/IEC 16390 : 2007)
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図1−“03 67”を符号化したインタリーブド2オブ5のキャラクタ対
4.3.3 スタートパターン及びストップパターン
スタートパターンは,バー − スペース − バー − スペースの連続した四つの細エレメントで構成し,
ストップパターンは,連続した太バー − 細スペース − 細バーで構成する。
スタートパターンは,最上位桁のデータキャラクタの最初のバーの左側に,ストップパターンは,最下
位桁のデータキャラクタの最終スペースの右端に隣接して配置する。
スタートパターン及びストップパターンには可読表示は割り当てず,復号器で伝送しない。
図2に,スタートパターン,ストップパターン及びデータキャラクタとの位置関係を図示する。
クワイエットゾーン 第一キャラクタ 最終キャラクタ クワイエットゾーン
スタートパターン ストップパターン
図2−スタートパターン及びストップパターン

――――― [JIS X 0505 pdf 6] ―――――

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X 0505 : 2012 (ISO/IEC 16390 : 2007)
図3に,必要なクワイエットゾーンも含めた,数字“1234”を符号化したバーコードシンボルの全体図
を示す。
クワイエットゾーン スタート第一キャラクタ対 第二キャラクタ対 ストップ クワイエットゾーン
1234
図3−クワイエットゾーンも含めたインタリーブド2オブ5シンボル
4.3.4 任意選択のシンボルチェックキャラクタ
附属書Aにチェックキャラクタの位置及び計算方法を示す。

4.4 寸法

  インタリーブド2オブ5シンボルでは,次の公称寸法を用いる。
− 細エレメント幅(X) : インタリーブド2オブ5シンボルのX寸法は,当該アプリケーションの要求に
従って,アプリケーション仕様で規定することが望ましい(4.7.1参照)。
− 太細比(N) : 2.0:13.0:1
− クワイエットゾーンの最小幅 : 10X
− 手動走査用に推奨する最小のバーコード高さ : 5.0 mm又はクワイエットゾーンを除くシンボル幅の
15 %のいずれか大きい値
クワイエットゾーンを含むインタリーブド2オブ5シンボルの幅(W)(単位 : mm)は,次の式によっ
て計算する。
W=[P(4N+6)+N+6]X+2Q
ここに, P : キャラクタ対の個数
N : 太細比
X : 細エレメント幅(mm)
Q : クワイエットゾーン幅(mm)

4.5 参照復号アルゴリズム

  バーコード読取システムは,実際のアルゴリズムが許容する範囲で,不完全なシンボルでも読み取るこ
とができるように設計されている。ここでは,JIS X 0520に規定する復号容易度を計算するときに用いる
参照復号アルゴリズムについて規定する。
a) 先頭クワイエットゾーンが存在することを確認する。
b) 最初の4エレメントそれぞれについて,次にくる10エレメントの合計値の647より小さいことを確認
して,有効なスタートパターンがあることを確認する(確認できなかった場合,反対側からの復号を
試してもよい。)。
c) 次の手順で,アプリケーションに規定するキャラクタ対の数を正確に復号する。
1) 一組のキャラクタ対に含まれる10エレメントの幅を記録し,合計値Sを算出する。

――――― [JIS X 0505 pdf 7] ―――――

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2) しきい(閾)値Tを求める。T= S
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3) 各エレメント幅をしきい値と比較する。エレメント幅がTより大きければ太エレメント,小さけれ
ば細エレメントとみなす。
d) 5本のバー及び5本のスペースそれぞれのグループのうち,2本のバー及び2本のスペースが太エレメ
ントで,3本のバー及び3本のスペースが細エレメントであることを検証する。
e) 表1を用いて,5本のバー及び5本のスペースの太細パターンをデジットペアの最初の桁及び2番目
の桁に変換する。
f) 正確な数のキャラクタ対を復号した後,次に続くエレメント幅が,前のシンボルキャラクタのしきい
値T以上であること及び次の二つのエレメント幅がT未満であることを調べて,有効なストップパタ
ーンが存在することを確認する。
g) 末尾のクワイエットゾーンが存在することを確認する。

4.6 シンボル品質

4.6.1  試験仕様
シンボルがこの規格の仕様に適合するか否かを検証するため,バーコードシンボルを測定し,グレード
付けするための標準化された手法を規定しているJIS X 0520及び4.6.2に補足する試験仕様を用いて,当
該シンボルを試験する。JIS X 0520は,測定条件を規定し,バーコードシンボルの属性に基づいて総合的
な品質グレードを決定する方法を規定している。JIS X 0520に基づいて“復号”及び“復号容易度”を評
価するために,4.5に規定する参照復号アルゴリズムを用いる。
総合的なシンボルグレードは,次の例に示す形式で表記する。
1.5/10/660
ここに, 1.5 : 総合的なシンボル品質グレード
10 : 測定開口径番号(この例では直径0.25 mm)
660 : 最大感応波長[ナノメータ(nm)]
JIS X 0520は,シンボル体系仕様で,追加の合格基準・不合格基準を定めることを許容している。イン
タリーブド2オブ5について,追加基準を4.6.2に定める。これらの要求事項を満たさない,いかなる個々
の走査波形も品質グレードは,0とする。
注記 ある種のアプリケーションでは,JIS X 0520の手法を取り入れる場合に,4.5又はJIS X 0520
の指定とは異なる復号アルゴリズム及び復号容易度の計算方法を規定していることがある。
4.6.2 追加のパラメタ
4.6.2.1 太細比
生成するシンボルのNの公称値(設計値)は,2.03.0でなければならない。走査波形におけるNの測
定値は,1.83.4の範囲内でなければならない。JIS X 0520に基づき,走査反射率波形の中の太細比を測
定し,次のようにグレード付けする。
1.8≦N≦3.41 : グレード4
N<1.8又はN>3.4 : グレード0
4.6.2.2 クワイエットゾーン
シンボル両端のクワイエットゾーンはそれぞれ,最小10Zとする。JIS X 0520において,走査反射率波
形の中の先頭クワイエットゾーン及び末尾クワイエットゾーンは,次のように測定及びグレード付けをす
る。

――――― [JIS X 0505 pdf 8] ―――――

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クワイエットゾーン ≧ 10Z : グレード4
クワイエットゾーン 10Z : グレード0
注記 4.6.2.1及び4.6.2.2の要件は,設定値ではなくて,パラメタの実際の測定値を基礎とする。した
がって,X寸法よりもZ寸法の方が適切である。

4.7 アプリケーション定義パラメタ

4.7.1  シンボル体系及び寸法特性
特定のアプリケーションで,インタリーブド2オブ5の印字及び読取りを可能にするためには,アプリ
ケーション規格で,次に挙げるシンボル体系のパラメタ及び寸法のパラメタを規定することが必要である。
a) シンボル中のデータキャラクタの数。これは固定,可変又は指定上限までの可変のいずれでもよい(A.1
参照)。
b) モジュラス10シンボルチェックキャラクタを用いるかどうか(A.2参照)。モジュラス10シンボルチ
ェックキャラクタを伝送するかどうか。
c) データチェックキャラクタを用いるかどうか。用いる場合の計算アルゴリズム。
d) 寸法の範囲。
e) 公称太細比の範囲。
f) キャラクタ間ギャップ。
g) 最小のバーコードの高さ。
注記1 当該アプリケーションでデータ安全性強化機能を利用したい場合は,シンボルチェックキャ
ラクタを用いるのがよい。
注記2 太細比は,読取性能を最大にするために4.4 に指定する範囲内で可能な限り大きくするのが
よい。
附属書Dに例を示す。
4.7.2 光学的特性
当該アプリケーションでシンボルの読取りができるようにするには,特定の光学パラメタを指定する必
要がある。アプリケーション規格では,このパラメタを選択し,次の規定を含めなければならない。
a) 最大感応波長
b) シンボル及びスキャナが適合しなければならないスペクトル半値幅
c) スキャナのスポットサイズ
d) バー及びスペースの反射率パラメタ
e) 光学測定の実施条件
f) バーコードシンボル内のボイド,スポットなどの許容程度
附属書Dに例を示す。
注記 最大感応波長(peak response wavelength)は,バーコードシンボルから反射した光信号を感知す
るためにスキャナに実装された素子の感度が最大となる波長を意味する。
4.7.3 品質仕様
シンボルを,JIS X 0520に基づいて測定する場合には,最小グレードレベル,必要な測定開口及び最大
感応波長を含む,許容可能な総合的シンボルグレードの最小値をアプリケーション仕様で規定することが
望ましい。
シンボルの復号容易度を評価するために,アプリケーション仕様に規定した代替の復号アルゴリズムで
参照復号アルゴリズムを置き換えてもよい。

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附属書A
(参考)
補足特性
A.1 ショートスキャン防止
インタリーブド2オブ5シンボルでは,スタートパターンとストップパターンとに相当するバーパター
ンが,コード内に符号化されたシンボルキャラクタの末尾と先頭とに検出されることがある。そのため,
シンボルの一部分が,キャラクタ数の少ない一つのシンボルとみなされてしまい,有効に読まれなくなる
可能性がある。こうした部分読みのリスクを最小限に抑える手段として,次の二つの方法がある。
A.1.1 固定長シンボル
どのアプリケーション規格においても,インタリーブド2オブ5は,一つのシンボルに符号化するキャ
ラクタ数をアプリケーションごとに決めることが望ましく,読取装置などのデータ処理装置は,指定した
長さのメッセージだけを許可するようにプログラムするのがよい。
A.1.2 ベアラバー
固定長シンボルを使えないアプリケーションには,ベアラバーを用いることが望ましい。ベアラバーを
使う目的は,スキャニングビームがシンボルの最上部又は最下部を入射及び/又は出射するときに,シン
ボルのショートスキャンという誤りであるにもかかわらず,読取りが有効と判断されてしまうのを防ぐた
めである。技術的な制約から部分読みが発生する可能性を避けることができない場合,又は読取装置など
のデータ処理装置が固定長シンボル用にプログラムされている場合を除き,ベアラバーを付加することが
望ましい。
ベアラバーはシンボルバーに対して直角に配置され,シンボルの全長に沿ってシンボルバーの上エッジ
と下エッジとに接している。ベアラバーをクワイエットゾーンまで伸ばして,終端を垂直なバーで結合し
てもよい。ただし,4.4に規定する最小幅以上のクワイエットゾーンが,縦に置かれたベアラバー内側のエ
ッジと第1シンボルバーとの間,及び縦に置かれたベアラバー内側のエッジと最終シンボルバーとの間に
それぞれ存在する場合に限られる。ベアラバー幅は,シンボルのX寸法の2倍5倍の長さとする。
A.2 チェックキャラクタ
A.2.1 シンボルチェックキャラクタ
データに高い安全性が要求されるアプリケーションでは,シンボルチェックキャラクタを用いることが
望ましい。その場合,シンボルチェックキャラクタは,最終デジットペアの第2キャラクタとして符号化
し,最終データキャラクタの直後で,ストップパターンの直前に配置する。シンボルチェックキャラクタ
の有無は,アプリケーション規格で決める。
注記 チェックキャラクタも含め,符号化するキャラクタ数は,偶数の必要があるため,データ列の
先頭にゼロを置いてもよい。
チェックキャラクタを付加する場合,次のシンボルチェックキャラクタのアルゴリズムを用いる。
a) 数字(チェックキャラクタを除く。)の右桁から,右から左に向かって奇数桁の値を加算する。
b) 手順a)で求めた値に3を乗じる。
c) 残った桁の値を全て合計する。
d) 手順b)で求めた値と手順c)で求めた値とを合計する。

――――― [JIS X 0505 pdf 10] ―――――

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JIS X 0505:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 16390:2007(IDT)

JIS X 0505:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0505:2012の関連規格と引用規格一覧