JIS X 0505:2012 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―インタリーブド2オブ5 | ページ 3

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X 0505 : 2012 (ISO/IEC 16390 : 2007)
e) 手順d)で求めた値に加算して10の整数倍となる最小の値をチェックキャラクタとする。
例 データ1937のチェックキャラクタの算出手順
9 3 7
1
9 7
手順a) + = 16
3
手順b) × = 48
3
手順c) 1 + = 4
4
手順d) + 48 = 52
手順e) 60 − 52 = 8
(52に最も近い次の10の倍数は,60) よって,チェックキャラクタ(C)は,8となる。
全ての数字を表すと19378となるが,この場合は,符号化する桁数を偶数とするために先頭にゼロを付
加する必要がある。したがって,符号化するデータは019378である。
重み付けされたモジュラス10シンボルチェックキャラクタは,復号器で伝送することが望ましい。
A.2.2 データチェックキャラクタ
データチェックキャラクタは,ISO/IEC 7064に規定するアルゴリズム又は別のアプリケーション仕様で
規定するアルゴリズムを用いてもよい。ただし,シンボル生成及びメッセージ処理ソフトウェアが,算出
及び検証に適した条件を備えていることが前提である。このデータチェックキャラクタは,データ列の最
後のキャラクタとするのが望ましく,復号器で伝送する。
A.3 可読表示
通常,データキャラクタの可読表示(シンボルチェックキャラクタが使われている場合はその可読表示
も含む。)は,符号化した“インタリーブド2オブ5”シンボルとともに印刷するのがよい。ただし,スタ
ートパターン及びストップパターンには,可読表示を付けない。文字のサイズ及びフォントには指定がな
く,クワイエットゾーン領域に侵入しない限り,可読表示はシンボルを取り囲む領域のどこに印刷しても
よい。

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X 0505 : 2012 (ISO/IEC 16390 : 2007)
附属書B
(参考)
インタリーブド2オブ5を利用するためのガイドライン
B.1 自動識別の互換性
インタリーブド2オブ5は,自動的にこのシンボルを他のシンボル体系と識別するように設計され,適
切にプログラムされたバーコードリーダを用いて読むことができる。特に,このシンボルは,ISO/IECで
規定したシンボル体系を含む,多くのシンボル体系と完全に識別することができ,共に用いることができ
る。
読取りの安全性を最大にするためには,復号器に有効なシンボル体系を,対象のアプリケーションで必
要なものだけに制限することが望ましい。
自動識別環境でインタリーブド2オブ5シンボルをコード39シンボルと併用する場合は,次の指針に従
わなければならない。
a) コード39シンボルの公称キャラクタ間ギャップは,細エレメントより広くてはならない。
b) 読取りシステムに制約条件を課して,コード39シンボルのキャラクタ総数(スタートキャラクタ及び
ストップキャラクタを含む)が,インタリーブド2オブ5シンボルのデータキャラクタ数の2分の1
以上となるように復号器をプログラムしなければならない。
c) インタリーブド2オブ5シンボルとコード39シンボルとが自動識別される環境では,インタリーブド
2オブ5のシンボル長を最小で6キャラクタとする。
A.1及びA.2の推奨事項に従うことで,自動識別環境での読取りは,更に保護される。
B.2 システムの考察
バーコードシステムの各種構成要素[プリンタ,ラベル及びリーダ(スキャナ)]が一体的なシステムと
して機能することが重要である。いずれかの構成要素の不具合又は構成要素間の不整合が,システム全体
の性能を低下させることがある。要求性能を達成するためには,プリンタ,シンボル及びリーダ間の整合
性が確立していることが望ましい。
B.3 印刷に関する考慮事項
ここでは,画素ベースプリンタを用いてインタリーブド2オブ5を印刷する場合の考察を記載する。こ
の考察は,全てのシンボル体系に適用することができる。
B.3.1 画素ベース印刷
画素ベースプリンタ(ドットプリンタなど)でバーコードを生成するのに用いる画像ソフトウェアは,
シンボル体系とは関係なく,各バー及び各スペースを正確にプリンタの画素ピッチに合わせて縮小又は拡
大する能力を備えたものでなければならない。インタリーブド2オブ5などの2値幅シンボル体系の場合,
バー幅の太り(又は細り)の補正前の状態において,細バー及び細スペースのエレメントを構成する画素
数は一定の整数定数であり,太エレメントを構成する画素数は細エレメントの画素数に太細比を乗じた整
数とする。また,必要なキャラクタ間ギャップの画素数も一定の整数定数でなければならない。したがっ
て,画素ベースプリンタで印刷可能なのは,X寸法及び太細比の特定の組合せに限られる。
均一なバー幅の太り(又は細り)の補正は,シンボル内の全てのバー及びスペースで行い,各部での補

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正量は同じでなければならない。これは,シンボルのバーとスペースとのペアごとに同じ規則で,明から
暗又は暗から明の箇所で,及びシンボルの最後のバーで,ピクセル数を整数単位で変えることによって達
成してもよい。例として,プリンタの解像度さえ許せば,シンボルの全ての同じ側のエッジに沿った全画
素を,暗から明に変更することもできる。また,シンボルの全てのバーの両側のエッジに沿った全画素を,
暗から明に変更することもできる。ただし,暗から明へ又は明から暗への画素の変換が可能なのは,補正
がシンボル全体に一様に施されていて,かつ,シンボル全体のキャラクタ幅が変わらないことが前提とな
る。
この原則が守られないと,シンボル品質が低下するばかりか,シンボルが読取り不能になってしまうこ
ともある。
様々なプリンタで利用できるように設計された,汎用印刷ソフトウェアは,利用者に,X寸法及びバー
幅の太り(又は細り)を調整する機能を提供することが望ましい。
プログラム作成者のための例
これらの原則は,デジタルバーコード設計ファイルに対する規則として次のように要約できる。
a) 希望の倍率に変換する場合,X寸法は,最も近い整数まで切り捨てた画素数で細エレメント幅にし,
太エレメント幅が,整数の画素数となる太細比を選択する。
b) バー幅の太りが均一に補正される画素数を求め,それに最も近い整数に切り上げる。
c) 上記の結果を適用し,シンボルの全てのバー及びスペースについて画素数を決定する。
例 1 mm当たり24ドットをもつ印刷機器及びデジタルバーコード設計ファイルを用いて,X寸法
が0.27 mmで,太細比が2.5 : 1 で,かつ,X寸法が0.06 mm縮小するシンボルを作成する。
− 細エレメント寸法は,24ドット/mm×0.27 mm=6.5画素になる。これを切り捨てて細エレ
メントにつき6画素とする。
− したがって,太エレメントサイズは6×2.5=15画素になる。
− バー幅の太りの補正は,0.06 mm×24画素/mm=1.4画素になる。これを切り上げて2画素
とする。
表B.1は,上記に従って算出したバー及びスペースの画素数である。
表B.1−画像密度及びバー幅縮小のための画素数修正
画素数
バー スペース
細エレメント 4 8
太エレメント 13 17
B.3.2 画素ベース印刷ソフトウェアガイドライン
バーコード印刷ソフトウェア及びプリンタで構成された印刷システムで最初にシンボルを印刷する場合,
使用者は,JIS X 0520に基づいて,印刷したシンボルが必要なシンボル品質グレード及びX寸法を満足す
るかどうかを検証することが望ましい。印刷したシンボルが必要なシンボル品質グレードに達していない
場合は,X寸法を拡大するか,又はバー幅の太り若しくは細りを変える必要がある。X寸法を拡大する場
合は,最小クワイエットゾーンが保たれていることを確認するのがよい。必要なシンボル品質グレードに
なるまでこの処理を繰り返す必要がある。X寸法が小さいと,印刷システムによっては読取可能なシンボ
ルを作成できないこともある。

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X 0505 : 2012 (ISO/IEC 16390 : 2007)
B.3.3 プロセス制御について
プロセス制御のためには,平均のバー幅の太り(又は細り)の評価をし,太り(又は細り)の適切な低
減処置を施すことが望ましい。JIS X 0520を基に測定された復号容易度パラメタが,規則性のあるバー幅
の太り(又は細り)の影響を受けるからである。

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X 0505 : 2012 (ISO/IEC 16390 : 2007)
附属書C
(規定)
シンボル体系識別子
復号器によっては,復号されるデータメッセージにプリアンブルとして,シンボル体系識別子を付加す
るようプログラミングされる場合もある。JIS X 0530でインタリーブド2オブ5には,次のシンボル体系
識別子が割り当てられている。
]Im
ここに, ] : ASCIIキャラクタ93を表す。
I : インタリーブド2オブ5シンボル体系を表すコードキャ
ラクタ。
m : 変更子。値及び適用可能で有効な任意機能を,表C.1に
規定する。mが取り得る値は,0,1,及び3である。
表C.1−シンボル体系識別子任意機能及び変更子値
mの値 任意機能
0 チェックキャラクタ検証なし。
1 モジュラス10チェックキャラクタを検証し,伝送する。
3 モジュラス10チェックキャラクタを検証するが,伝送しない。
この情報は,バーコードシンボルに符号化するのではなく,復号器が,復号後に生成し,データメッセ
ージのプリアンブルとして伝送することが望ましい。

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JIS X 0505:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 16390:2007(IDT)

JIS X 0505:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0505:2012の関連規格と引用規格一覧