48
X 0515 : 2013 (ISO 15394 : 2009)
注記 この図は,実物大ではない。
図H.1−ラベル上のQRコードシンボルの位置
H.3.6 シンボル印刷品質
QRコードシンボルの印刷品質は,JIS X 0510に従って決めなければならない。関係書類アプリケーシ
ョンに用いる場合は,このシンボルのグレードを最小限,次に示すとおりにしなければならない。
− シンボルを作成した時点での印刷品質が3.0以上(値3.0のアルファベット表記は“B”)
− 照明光源の波長が660 nm±10 nm
H.3.7 向き及び配置
H.3.7.1 向き
QRコードシンボルの性質上,特にシンボルの向きを指定する必要はない。
H.3.7.2 配置
QRコードシンボルは,全て,文書自体の折り目にかからないように配置しなければならない。
注記 文書は,印刷後に折りたたまれる可能性があるため,シンボルの適切な配置位置を選択するた
めに試験を行うことが望ましい。
H.3.8 シンボルの連結
H.3.8.1 概要
――――― [JIS X 0515 pdf 51] ―――――
49
X 0515 : 2013 (ISO 15394 : 2009)
関係書類アプリケーションでは,単一のQRコードシンボルに符号化できる最大データ量よりも長いデ
ータメッセージは,JIS X 0510で規定している構造的連接QRコードシンボルを用いて符号化することが
できる。最大16個までのQRコードシンボルを連結構造で連結することができる。
H.3.8.2 大量メッセージのための設計
大量のデータを符号化するアプリケーションを設計する場合は,単一のメッセージに符号化できるデー
タ量に配慮しなければならない。単一のデータメッセージが,QRコードの型番が22を超える文字数(詳
細は,JIS X 0510を参照。)の場合には,構造的連接QRコードを用いることが望ましい。
H.3.8.3 連結シンボルの印刷
単一のメッセージとして符号化されるデータ量が単一のシンボルの容量を超えた場合に,印刷システム
が連結QRコードを自動的に用いることができるようにするか又は用いることができるように印刷システ
ムの構成を変更できるようにすることが望ましい。
H.3.8.4 連結シンボルの読取り
QRコードシンボルを適切に読み取るためには,復号器の伝送プロトコルをJIS X 0510に規定している
構造的連接QRコードにすることが望ましい。復号器は,QRコードのシンボル体系識別子オプションを
全てサポートすることが望ましい。
H.4 QRコードシンボルの印刷要件
H.4.1 概要
QRコードシンボルを印刷する場合は,複数の要素について考慮することが望ましい。これら全ての要
素に基づいて,どのモジュール寸法を用いるかを決めることが望ましい。こうした検討すべき要素には,
次のものを含んでいる。
a) データ要件
b) 走査装置の技術
c) ラベル領域の要件
d) 印刷装置の技術
QRコード印刷ソフトウェアの開発者及び使用者は,どのモジュール寸法を用いるのがよいかを決める
場合は,これらの指針に従うことが望ましい。これらの指針によって,有効なシンボルの印刷を保証する。
さらに,これらは,使用者による走査及び印刷の要件を保証するように考慮されている。そのため,H.4.2
及びH.4.3を,表H.1の内容と併せて考慮することが望ましい。
H.4.2 ラベルレイアウトの設計
H.4.2.1 使用可能な最大モジュールの寸法の設計
QRコードシンボルをこの規格のラベルに配置するのに必要な印刷領域について設計する場合は,設計
者は,印刷に用いる最大のモジュール寸法について考慮することが望ましい。シンボルをどのモジュール
寸法で印刷するかは,最終的にはラベルの供給者及び/又は発行者が決めるため,出荷及び荷受けのアプ
リケーションで印刷されるQRコードシンボルのモジュール寸法は,0.33 mm0.42 mmの範囲内の値にし
てもよい。
H.4.2.2 最大データ量の設計
メッセージに必要な領域及び各領域の最大長を決めなければならない。また,フォーマットに必要な追
加文字も付加しなければならない。
H.4.2.3 使用が見込まれる走査装置の設計
――――― [JIS X 0515 pdf 52] ―――――
50
X 0515 : 2013 (ISO 15394 : 2009)
QRコードシンボルを符号化する印字領域を選択する場合は,使用が見込まれる走査装置の機能につい
て検討することが重要である。
表H.1−QRコードシンボルの一辺の長さ及び文字数の近似値
(誤り訂正レベルM,クワイエットゾーンを含む。)
文字数 モジュール寸法
英数字 漢字 0.42 mm 0.33 mm
50 25 15.91 mm 12.21 mm
100 50 19.35 mm 14.85 mm
150 65 21.07 mm 16.17 mm
200 90 24.51 mm 18.81 mm
250 110 26.23 mm 20.13 mm
300 130 27.95 mm 21.45 mm
400 170 31.39 mm 24.09 mm
500 220 34.83 mm 26.73 mm
750 345 41.71 mm 32.01 mm
1 000 435 46.87 mm 35.97 mm
1 250 560 N/A 39.93 mm
1 500 650 N/A 42.57 mm
1 750 770 N/A 46.53 mm
2 000 890 N/A 49.17 mm
注記 N/Aは,“適用外”であることを意味する。
H.4.2.4 表での適切なサイズの選択
表H.1には,誤り訂正レベルをM(約15 %),モジュール寸法を0.42 mm及び0.33 mm,文字数を英数
字で最大2 000字までとした場合のQRコードシンボルのおおよその一辺の長さを示している。この表を
参照してアプリケーションで予想される最大モジュール寸法を選択し,これに基づいて最大サイズを表す
文字数を決定すればよい。ただし,表に示されたサイズは近似値であり,実際のサイズは,圧縮アルゴリ
ズム及び符号化するデータの性質によって異なる場合がある。利用できる印字領域に,当初の文字数では
収まらない場合は,文字数の削減を検討することも選択肢の一つである。
H.4.3 ラベルへのシンボルの印刷
この規格で規定するラベルにQRコードシンボルを印刷する場合は,ラベルの供給者及び/又は発行者
は,そのシンボルに割り当てられた印字領域の大きさについて考慮しなければならない。
参考までに,2種類のモジュール寸法について,QRコードシンボルのサイズが30 mm及び50 mm,誤
り訂正レベルがM(約15 %)のQRコードシンボルに符号化できる英数字数の近似値を表H.2に示す。
表H.2−2種類のサイズのQRコードシンボルに収めることのできる文字数の近似値
(誤り訂正レベルM,クワイエットゾーンを含む。)
モジュール寸法 0.42 mm 0.33 mm
文字種 英数字 漢字 英数字 漢字
シンボルサイズ 366文字 155文字 656文字 277文字
30 mm
シンボルサイズ 1 248文字 528文字 2 113文字 894文字
50 mm
――――― [JIS X 0515 pdf 53] ―――――
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X 0515 : 2013 (ISO 15394 : 2009)
参考文献
[1] ISO /IEC 24728,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−
MicroPDF417 bar code symbology specification
[2] ISO/IEC TR 24729-1,Information technology−Radio frequency identification for item management−
Implementation guidelines−Part 1: RFID-enabled labels and packaging supporting ISO/IEC 18000-6C
[3] The Fibre Box Handbook, Fibre Box Association, 25 Northwest Point Blvd. Suite 510, Elk Grove Village, IL
60007, USA, http://www.fibrebox.org/
[4] JIS Q 9000 品質マネジメントシステム−基本及び用語
注記 対応国際規格 : ISO 9000,Quality management systems−Fundamentals and vocabulary(IDT)
[5] JIS X 0516 製品包装用1次元シンボル及び2次元シンボル
注記 対応国際規格 : ISO 22742,Packaging−Linear bar code and two-dimensional symbols for product
packaging(IDT)
[6] JIS X 0530 データキャリア識別子(シンボル体系識別子を含む)
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 15424,Information technology−Automatic identification and data capture
techniques−Data Carrier Identifiers (including Symbology Identifiers)(IDT)
[7] JIS X 0532-2 情報技術−固有の輸送単位識別子−パート2 : 登録手順
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 15459-2,Information technology−Unique identifiers−Part 2: Registration
procedures(IDT)
JIS X 0515:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15394:2009(IDT)
JIS X 0515:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 0515:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0500-1:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第1部:一般
- JISX0500-2:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第2部:光学的読取媒体
- JISX0500-3:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第3部:RFID
- JISX0503:2012
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード39
- JISX0504:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード128
- JISX0508:2010
- バーコードシンボル体系仕様―PDF417
- JISX0510:2018
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―QRコード バーコードシンボル体系仕様
- JISX0520:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―一次元シンボル
- JISX0531:2020
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―GS1アプリケーション識別子及びASC MH10データ識別子並びにその管理
- JISX0532-1:2018
- 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―ユニーク識別―第1部:個々の輸送単位
- JISX0533:2003
- 情報技術―大容量自動認識情報媒体のための転送構文