JIS X 4003:1989 日本語文書交換用ファイル仕様(幾何学図形) | ページ 3

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X 4003-1989

4.2 領域定義ラベル

 領域定義ラベルは,文書ファイル内に収容する文書の見出しラベルを格納する領
域を示す。領域定義ラベルの内容は,表1のとおりとする。詳細は,(1)(5)のとおりとする。
表1 領域定義ラベル
ラベル内の位置 名前 長さ(バイト) 内容
13 ラベル識別子 3 図形文字“DHL”
4 ラベル番号 1 数字“1”
5 103 (将来の標準化のために確保) 99 間隔
104 108 文書見出し部最終見出しラベルのアドレス 5 数字
109 113 文書見出し部の終端アドレス 5 数字
114 256 (将来の標準化のために確保) 143 間隔
備考 内容を表現する文字の符号は,JIS X 0201による。
(1) ラベル識別子(ラベル内の位置 13) ラベル識別子を指定する欄とし,図形文字“DHL”とする。
(2) ラベル番号(ラベル内の位置 4) ラベル番号を指定する欄とし,数字“1”とする。
(3) 文書見出し部最終見出しラベルのアドレス(ラベル内の位置 104108) 文書見出し部最終見出し
ラベルのレコード番号を示す欄とし,ファイルの先頭からの相対レコード番号を5けたの数字で指定
する。ファイルの先頭レコードの番号は,“00000”とする。
(4) 文書見出し部の終端アドレス(ラベル内の位置 109113) 文書見出し部の終端のレコード番号を
示す欄とし,ファイルの先頭からの相対レコード番号を5けたの数字で指定する。ファイルの先頭レ
コードの番号は,“00000”とする。
(5) 将来の標準化のために確保する欄(ラベル内の位置 5103,114256) 将来の標準化のために確
保する欄とし,間隔で埋める。

4.3 文書見出しラベル

 文書見出しラベルは,文書ファイルに含まれる文書ごとに作成し,文書の識別,
ファイル内における格納場所の指定,文書交換水準などを示す。
最初の文書見出しラベルは,領域定義ラベルの直後,すなわちレコード番号“00001”に記録する。
後続の文書見出しラベルは,先行する文書見出しラベルの直後に記録する。
文書見出しラベルの内容は,表2のとおりとする。詳細は,(1)(20)のとおりとする。

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表2 文書見出しラベル
ラベル内の位置 名前 長さ(バイト) 内容
13 ラベル識別子 3 図形文字“DHL”
4 ラベル番号 1 数字“2”
5 (将来の標準化のために確保) 1 間隔
665 文書識別名 60 図形文字 (JIS X 0208)
6685 著者名 20 図形文字 (JIS X 0208)
8687 版数 2 数字
8895 作成日付け 8 数字
9699 ページ数 4 数字
100 (将来の標準化のために確保) 1 間隔
101102 文書交換水準 2 数字“10”,“11”,“20”又は“30”
103 (将来の標準化のために確保) 1 間隔
104108 文書実体の先頭アドレス 5 数字
109113 文書実体の終端アドレス 5 数字
114116 テキストの最終レコードの未使用バイト数 3 数字
117 バイパス標識 1 図形文字
118125 パスワード 8 図形文字
126 (将来の標準化のために確保) 1 間隔
127131 最初のブロックデータ部の先頭アドレス 5 数字又は間隔
132136 最後のブロックデータ部の終端アドレス 5 数字又は間隔
137180 (将来の標準化のために確保) 44 間隔
181 事務用グラフ標識 1 間隔又は数字“1”
182 幾何学図形標識 1 間隔又は数字“1”
183 二値図形標識 1 間隔
184196 (将来の標準化のために確保) 13 間隔
197256 文書メモ 60 図形文字 (JIS X 0208)
備考 内容を表現する文字の符号は,JIS X 0208と断らない限り,JIS X 0201による。
(1) ラベル識別子(ラベル内の位置13) ラベル識別子を示す欄とし,図形文字“DHL”とする。
(2) ラベル番号(ラベル内の位置4) ラベル番号を示す欄とし,数字“2”とする。
(3) 文書識別名(ラベル内の位置665) 文書を識別する欄とし,図形文字で表現する。文書識別名は,
文書の作成者が文書作成時にその文書に対して指定する。
(4) 著者名(ラベル内の位置6685) 文書の著者を示す欄とし,図形文字で表現する。
(5) 版数(ラベル内の位置8687) 文書の版数を示す欄とし,数字で表現する。
(6) 作成日付け(ラベル内の位置8895) 文書の作成された日付けを示す欄とし,西暦の下2けたの年,
2けたの月及び2けたの日からなる6けたの数字によって表現し,年,月,日の間にハイフン“−”
を入れる。
(7) ページ数(ラベル内の位置9699) 文書のページ数を示す欄とし,数字で表現する。
(8) 文書交換水準(ラベル内の位置101102) 文書中に含まれる図形用ブロックのありなし及び取り扱
う制御文字の種類を指定する欄とし,次の数字で表す。
数字“10” : 表5からBUSを除いた21種類の制御機能を取り扱い,図形用ブロックを含まない
(基本形)。
数字“11” : 表5からCHT,HTSA,JHY,NUL,DT及びBUSを除いた16種類の制御機能を
取り扱い,図形用ブロックを含まない(基本形)。
数字“20” : 表5に示す22種類の制御機能を取り扱いJIS X 4002[日本語文書交換用ファイル

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仕様(事務用グラフ)]で規定する事務用グラフのブロック又は空白ブロックだけ
を必ず含む。
数字“30” : 表5に示す22種類の制御機能を取り扱い,幾何学図形用のブロックを必ず含む。
ただし,事務用グラフのブロック・空白ブロックを含むことができる。
(9) 文書実体の先頭アドレス(ラベル内の位置 104108) 文書実体が格納されている先頭レコードの
番号を示す欄とし,ファイルの先頭からの相対レコード番号を5けたの数字で指定する。ファイルの
先頭レコードの番号は,“00000”とする。
(10) 文書実体の終端アドレス(ラベル内の位置 109113) 文書実体が格納されている最終レコードの
番号を示す欄とし,ファイルの先頭からの相対レコード番号を5けたの数字で指定する。ファイルの
先頭レコードの番号は,“00000”とする。
(11) テキストの最終レコードの未使用バイト数(ラベル内の位置 114116) テキストの最終レコード
内の未使用部分のバイト数を3けたの数字で指定する。
(12) バイパス標識(ラベル内の位置 117) 文書交換のとき,この文書を無視するか否かを示す欄とし,
次の文字で指定する。
間隔 : 無視しない。
図形文字“B” : 無視する。
(13) パスワード(ラベル内の位置 118125) 文書に対するパスワードを指定する欄とし,8けたの図
形文字で指定する。パスワードに合致する文字列が与えられたときに,文書を読み取ることができる。
8けたの図形文字列がすべて間隔の場合だけ,パスワードなしとする。
(14) 最初のブロックデータ部の先頭アドレス(ラベル内の位置 127131) 最初のブロックデータ部が
格納されている先頭のレコード番号を示す欄とし,ファイルの先頭からの相対レコード番号を5けた
の数字で指定する。ファイルの先頭レコードの番号は,“00000”とする。ただし,ブロックデータ部
の個数が0個のときは,間隔で埋める。
(15) 最後のブロックデータ部の終端アドレス(ラベル内の位置 132136) 最後のブロックデータ部が
格納されている最終のレコード番号を示す欄とし,ファイルの先頭からの相対レコード番号を5けた
の数字で指定する。ファイルの先頭レコードの番号は,“00000”とする。ただし,ブロックデータ部
の個数が0個のときは,間隔で埋める。
(16) 事務用グラフ標識(ラベル内の位置 181) 文書中に事務用グラフのブロックを含むかどうかを示す
欄とし,次の文字によって指定する。
間隔 : 事務用グラフのブロックを含まない。
数字“1” : 事務用グラフのブロックを含まない。
(17) 幾何学図形標識(ラベル内の位置 182) 文書中に幾何学図形用のブロックを含むかどうかを示す欄
とし,次の文字によって指定する。
間隔 : 幾何学図形のブロックを含まない。
数字“1” : 幾何学図形のブロックを含む。
(18) 二値図形標識(ラベル内の位置 183) 文書中に二値図形用のブロックを含むかどうかを示す欄とし,
次の文字によって指定する。
間隔 : 二値図形のブロックを含まない。
ラベル内の位置 181183の各欄は,文書交換水準が“20”又は“30”の場合に文書中に含まれる
図形の種類を示す。これらの位置がすべて間隔のときには,文書中に図形用のブロックを含まない。

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(19) 文書メモ(ラベル内の位置 197259) 文書作成時又は文書交換時における注記のために使用する
欄とし,図形文字で埋める。
(20) 将来の標準化のために確保する欄(ラベル内の位置 5,100,103,126,137180,184196) 将
来の標準化のために確保する欄とし,間隔で埋める。

5. 文書データ部

5.1 文書データ部の構成

 文書データ部は,文書見出し部内の文書見出しラベルで定義された一つ以上
の文書実体からなる。各文書実体は,256バイトの文書書式情報と,その直後に続くテキスト及びブロッ
クデータ部からなる。

5.2 文書書式情報

 文書書式情報は,交換文書の書式の初期値を定義するデータであって,その内容は,
表3のとおりとする。詳細は,(1)(9)のとおりとする。文書書式情報は,その一部又は全部を省略するこ
とができる。省略するときには,該当する欄を間隔で埋める。全部を省略したときの書式は,附属書2に
よる。
表3 文書書式情報
レコード内の位置 名前 長さ(バイト) 内容
12 ページ書式 2 数字
3 縦書き・横書き選択 1 数字“0”又は“1”
45 文字ピッチ 2 数字
67 行ピッチ 2 数字
814 (将来の標準化のために確保) 7 間隔
1517 1行当たり文字数 3 数字
1820 1ページ当たり行数 3 数字
2122 行方向余白 2 数字
2324 字方向余白 2 数字
25256 (将来の標準化のために確保) 232 間隔
備考 内容を表現する文字の符号は,JIS X 0201による。
(1) ページ書式(レコード内の位置 12) 用紙の寸法と方向の組合せごとの書式を指定する欄とし,
次の2けたの数字で指定する。省略時は,数字“10”とみなす。
数字“00” : A4及び北米寸法に共通な短辺方向行の書式
数字“10” : A4寸法短辺方向行の書式
数字“11” : A4寸法長辺方向行の書式
数字“12” : B5寸法短辺方向行の書式
数字“13” : B5寸法長辺方向行の書式
数字“14” : B4寸法短辺方向行の書式
数字“15” : B4寸法長辺方向行の書式
備考1. 北米寸法は,215.9×279.4mm
2. 数字“00”は欧文文書用,数字“10”“15”は日本語文書用とする。
(2) 縦書き・横書き(レコード内の位置 3) 縦書き・横書きの区別を指定する欄とし,次に示す1けた
の数字で指定する。省略時は,数字“0”とみなす。
数字“0” : 横書き
数字“1” : 縦書き
備考 数字“0”は欧文文書用,数字“0”及び“1”は日本語文書用とする。
(3) 文字ピッチ(レコード内の位置 45) 文字ピッチを指定する欄とし,次に示す2けたの数字で指

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定する。省略時は,数字“03”とみなす。
数字“00” : 25.4mm当たり10文字
数字“03” : 25.4mm当たり6文字
備考 数字“00”は欧文文書用,数字“03”は日本語文書用とする。
(4) 行ピッチ(レコード内の位置 67) 行ピッチを指定する欄とし,次に示す2けたの数字で指定す
る。省略時は,数字“01”とみなす。
数字“00” : 25.4mm当たり6行
数字“01” : 25.4mm当たり4行
数字“02” : 25.4mm当たり3行
数字“03” : 25.4mm当たり12行
備考 数字“00”“03”は欧文文書用,数字“00”“02”は日本語文書用とする。
5) 1行当たり文字数(レコード内の位置 1517) 1行当たりの文字数を指定する欄とし,3けたの数
字で指定する。省略時は,附属書3表1に示す値とみなす。
(6) 1ページ当たり行数(レコード内の位置 1820) 1ページ当たりの行数を指定する欄とし,3けた
の数字で指定する。省略時は,附属書3表2に示す値とみなす。
(7) 行方向余白(レコード内の位置 2122) 用紙端から第1行までの余白を指定する欄とし,2けた
の数字で余白の量を指定する。余白の量は,行ピッチ[(4)参照]で定義された行ピッチを単位とする
行数で表す。省略時は,数字“03”とみなす。
(8) 字方向余白(レコード内の位置 2324) 用紙端から第1文字位置までの余白を指定する欄とし,2
けたの数字で余白の量を指定する。余白の量は,文字ピッチ[(3)参照]で定義された文字ピッチを単
位とする文字数で表す。省略時は,数字“06”とみなす。
(9) 将来の標準化のために確保する領域(レコード内の位置 814,25256) 将来の標準化のために
確保する欄とし,間隔で埋める。

6. テキスト

6.1 テキストの構成

 テキストは,図形文字と制御機能とからなる。

6.2 図形文字

 テキストは,JIS X 0208の状態で始まる。図形文字は,JIS X 0208の文字集合及びJIS X
0201のローマ文字用文字集合の両方を使用する。両者の切換えは,表4に示すエスケープシーケンスによ
って指示する。
なお,JIS X 0208によって規定される図形文字のうち,第1区の第13点から第18点まで(アクセント
記号)並びに第2区の第94点(合成用丸)の文字及び記号は,他の図形文字と組み合わせて使用する。組
合せの方法は,処理系定義とする。
表4 図形文字切換えのエスケープシーケンス
7単位 8単位
JIS X 0201への切換え ESC 2/84/10 ESC
02/804/10
JIS X 0208への切換え ESC 2/44/2 ESC 02/404/2

6.3 制御機能

6.3.1 制御機能の種類及び表現

 制御機能は,表5に示す22個の文字の組合せを使用する。
なお,符号の拡張法は,JIS X 0202(情報交換用符号の拡張法)による。

――――― [JIS X 4003 pdf 15] ―――――

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JIS X 4003:1989の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 4003:1989の関連規格と引用規格一覧