JIS X 4003:1989 日本語文書交換用ファイル仕様(幾何学図形) | ページ 7

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X 4003-1989
1.0としたときの値を8けたの実数で表す[8.4.3 (9)参照]。
(10) 文字の色(レコード内の位置 4649) 図形要素の文字列及び追加文字列の描画色を指定する欄と
し,色指標値を表す4けたの正整数で表す[8.4.3 (10)参照]。
(11) 文字の高さ(レコード内の位置 5057) 文字の高さを指定する欄とし,仮想装置座標の単位を用
いて8けたの正整数で表す[8.4.3 (11) 参照]。
(12) 文字方向(レコード内の位置 5889) 文字列の占める領域を構成する四辺形の2辺の向きを指定
する欄とし,仮想装置座標の単位を用いて8けたの整数で表す[8.4.3 (12)参照]。
位置 5865 : 文字上方向ベクトルのx成分 (Ux)
位置 6673 : 文字上方向ベクトルのy成分 (Uy)
位置 7481 : 文字下方向ベクトルのx成分 (Bx)
位置 8289 : 文字下方向ベクトルのy成分 (By)
(13) 文字列方向(レコード内の位置 90) 文字の読みの方向を指定する欄とし,数字“0”,“1”,“2”又
は“3”のいずれかで表す[8.4.3 (13)参照]。
(14) 文字列位置合せ(レコード内の位置 91108) 配置された文字列によって形成される長方形領域内
において,各文字を並べるときの基準位置の属性を指定する欄とし,次の四つの値で表す[8.4.3 (14)
参照]。
位置 91 : 数字“0”“4”のいずれか(水平配置情報 : E1)
位置 92 : 数字“0”“6”のいずれか(垂直配置情報 : E2)
位置 93100 : 8けたの実数(水平調整値 : R1)
位置 101108 : 8けたの実数(垂直調整値 : R2)
(15) 内部様式(レコード内の位置 109) 図形内部の描画様式を指定する欄とし,数字“0”,“1”,“3”
又は“4”のいずれかで表す[8.4.3 (15)参照]。
(16) 図形内部の色(レコード内の位置 110113) 図形内部の描画色を示す欄とし,4けたの整数で指
定する[8.4.3 (16)参照]。
(17) ハッチ指標(レコード内の位置 114115) 図形内部のハッチング種別を示す欄とし,整数“1”
“5” で指定する[8.4.3 (17)参照]。
(18) 輪郭線のありなし(レコード内の位置 116) 図形要素の輪郭線のありなしを指定する欄とし,数字
“0”又は“1”のいずれかで表す[8.4.3 (18)参照]。
(19) 将来の標準化のために確保(レコード内の位置 117256) 将来の標準化のために確保する領域と
し,140けたの間隔で埋める。

8.3 幾何学図形データ列

8.3.1 幾何学図形データ列の構成

 幾何学図形データ列の構成は,次のとおりとする。
(1) 幾何学図形データ列は,幾何学図形属性に引き続くレコードの先頭位置から始まり,ブロック書式情
報のブロックデータ長(位置 14)及び形式属性の図形データの未使用領域(位置 140143)に
よって決定される位置で終わる。
(2) 幾何学図形データ列は,ブロック内に表示される幾何学図形を,図形要素又は属性要素の描画を指示
する演算コードとパラメタの組によって一つの図形ごとに記述したデータからなる。
(3) 幾何学図形データ列の構成列は,次のとおりとする。
〈演算コード〉〈パラメタ列〉〈演算コード〉〈パラメタ列〉······〈演算コード〉〈パラメタ列〉

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8.3.2 演算コード

 演算コードは,描画する図形要素又は属性要素の種別を指示するコードとし,1バイ
ト又は2バイトの符号化文字で表現する。その一覧を表18に示す。
表18 演算コードの符号化表現
図形要素 符号化表現
対応英語(参考)
属性要素 7単位 8単位
折れ線 2/0 02/0 Polyline
マーカ列 2/2 02/2 Polymarker
文字列 2/3 02/3 Text
追加文字列 2/5 02/5 AppendText
多角形 2/6 02/6 Polygon
セル配列 2/8 02/8 CellArray
長方形 2/10 02/10 Rectangle
円 3/4 2/0 03/4 02/0 Circle
3点指定円弧 3/4 2/1 03/4 02/1 Circular Arc3-point
3点指定閉円弧 3/4 2/2 03/4 02/2 Circular Arc3-point Close
中心指定円弧 3/4 2/3 03/4 02/3 Circular Arc Centre
中心指定閉円弧 3/4 2/4 03/4 02/4 Circular Arc Centre Close
長円(だ円) 3/42/5 03/402/5 Ellipse
長円弧(だ円弧) 3/42/6 03/402/6 EllipticalArc
閉長円弧(閉だ円弧) 3/42/7 03/402/7 Elliptical Arc Close
線種 3/5 2/1 03/4 02/1 LineType
線幅 3/5 2/2 03/4 02/2 Line Width
線の色 3/5 2/3 03/4 02/3 Line Colour
マーカ種 3/5 2/5 03/4 02/5 MarkerType
マーカ寸法 3/5 2/6 03/4 02/6 Marker Size
マーカ色 3/5 2/7 03/4 02/7 Marker Colour
文字列精度 3/5 3/2 03/5 03/2 Text Precision
文字幅比 3/5 3/3 03/5 03/3 Character Expansion Factor
文字間隔 3/5 3/4 03/5 03/4 Character Spacing
文字の色 3/5 3/5 03/5 03/5 Character Colour
文字の高さ 3/5 3/6 03/5 03/6 haracter Height
文字方向 3/5 3/7 03/5 03/7 Character Orientation
文字列方向 3/5 3/8 03/5 03/8 Text Path
文字列位置合せ 3/53/9 03/5 03/9 Text Alignment
内部様式 3/6 2/1 03/6 02/1 InteriorStyle
図形内部の色 3/62/2 03/6 02/2 Fill Colour
ハッチ指標 3/6 2/3 03/6 02/3 Hatch Index
輪郭線のありなし 3/6 2/9 03/6 02/9 EdgeVisibility
色テーブル 3/6 3/0 03/6 03/0 Colour Table
要素拡張(エスケープ) 3/72/0 03/702/0 Escape

8.3.3 パラメタ

 パラメタ列は,1個以上のパラメタを並べて構成する。パラメタの型,図形要素に対す
るパラメタ列の構成及び属性要素に対するパラメタ列の構成は表1921のとおりとする。パラメタ列の符
号化の方法は,附属書5による。
パラメタの記述に関する一般規則は,次のとおりとする。
(1) この規格で定義する以外の正整数値の指標は,将来の標準化のために確保されており,使用してはな
らない。負の整数はこの規格の適用範囲外とし,その解釈は,処理系依存とする。
(2) 仮想装置座標領域の寸法及び原点は,幾何学図形属性の中の形式属性によって定義する[8.2.1参照]。
座標を表す数値は,領域内のスカラ値として表現する。領域内の任意の点を表す座標は,仮想装置座

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標領域の座標系のx座標とy座標の対で指定する。
(3) 図形の文字列 (S) は,文字列開始制御文字,一つ以上の図形文字,文字列終了制御文字の順に構成す
る。文字列及び追加文字列の図形要素のパラメタで使用し,二つの制御文字に挟まれた図形文字が幾
何学図形領域に配置される。文字列開始制御文字及び文字列終了制御文字は附属書5,図形文字は6.2
でそれぞれ規定する符号化表現を使用する。
(4) データレコード (D) は,この規格の適用範囲外のデータを表現するときに使用し,附属書5に従って
符号化する。
(5) 色指標並び (n CI) は,セル配列を描画するときに使用し,各セルに割り当てる色を指定する。
(6) 直接色指定値並び (n CD) は,色テーブルを定義するときに使用し,色指標とRGB色彩系の3原色
(赤・緑・青)の直接色指定値とを対応づける。
(7) 座標並び (nP) は,点の座標を順番に使用する図形要素のパラメタとして使用する。
表19 パラメタの型
抽象記号 名前 意味
I 整数 整数
E 列挙値 この規格で定義される順序数
IX 指標 この規格で定義される順序数及び負の整数
R 実数 浮動小数点数
VDC VDCの値 VDC領域内で定まる整数値
P 座標 VDC領域内の点のx座標とy座標の対 (x, y)
nP 座標並び 座標 (x, y) の順序付けられた列
CI 色指標 色指標を表す正整数
nCI 色指標並び 色指標の順序付けられた列
nCD 直接色指定値の順序付けられた列
直接色指定値並び
S 図形の文字列 図形の文字列を形成する連続した文字の並び
D データレコード この規格の適用範囲外のデータ
備考 英小文字nは,説明のために使用する記号とし,複数のパラメタの出
現順序が意味をもつことを表す。

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表20 図形要素のパラメタ
図形要素 記述順序及び型 意味
折れ線 nP 折れ線の端点の座標
マーカ列 nP 複数個のマーカ位置の座標
P 文字列の配置開始位置の座標
文字列 E 文字列の終了又は継続の指示
S 文字列用文字
E 文字列の終了又は継続の指示
追加文字列
S 文字列用文字
多角形 nP 多角形の端点の座標
P1 P2 P3 平行四辺形の3頂点の座標
I1 I2 縦及び横のセル分割数
セル配列
13 局所的な色指標の最大値
nCI 各セルの色
長方形 P1 P2 長方形の対角点の座標
P 円の中心の座標

VDC 円の半径
3点指定円弧 P1 P2 P3 円弧の起点,通過点及び終点の座標
P1 P2 P3 円弧の起点,通過点及び終点の座標
3点指定閉円弧
E 閉円弧の種別
P 円の中心の座標
VDC1 VDC2 起点のベクトルのx成分及びy成分
中心指定円弧 VDC3 VDC4 終点のベクトルのx成分及びy成分
VDC5 円の半径
P 円の中心の座標
VDC1 VDC2 起点のベクトルのx成分及びy成分
中心指定閉円弧 VDC3 VDC4 終点のベクトルのx成分及びy成分
VDC5 円の半径
E 閉円弧の種別
P1 長円の中心の座標
長円(だ円)
P2 P3 第1主軸及び第2主軸を指定する座標
P1 長円の中心の座標
P2 P3 第1主軸及び第2主軸を指定する座標
長円弧(だ円弧)
VDC1 VDC2 起点のベクトルのx成分及びy成分
VDC3 VDC4 終点のベクトルのx成分及びy成分
P1 長円の中心の座標
P2 P3 第1主軸及び第2主軸を指定する座標
閉長円弧(閉だ円弧) VDC1 VDC2 起点のベクトルのx成分及びy成分
VDC3 VDC4 終点のベクトルのx成分及びy成分
E 閉長円弧の種別
備考1. 添字は,説明のために使用する記号とする。実パラメタの表現は,附属
書5による。
2. パラメタの出現順序は,同一欄内では,左から右へ,次に上から下へと
読む。

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表21 属性要素のパラメタ
属性要素 記述順序及び型 意味
線種 IX 線の種別
線幅 VDC 線の幅
線の色 CI 輪郭線を含む線の色
マーカ種 IX マーカの種別
マーカ寸法 VDC マーカの寸法
マーカ色 CI マーカの色
文字列精度 E 文字列精度の種別
文字幅比 R 文字の高さに対する比率
文字間隔 R 文字の高さに対する比率
文字の色 CI 文字の色
文字の高さ VDC 文字の高さ
文字方向 VDC1 VDC2 文字上方向のベクトル
VDC3 VDC4 文字基底方向のベクトル
文字列方向 E 文字列を表示する方向
文字列位置合せ E1 E2 水平及び垂直配置情報
R1 R2 水平及び垂直調整値
内部様式 E 内部様式の種別
図形内部の色 CI 図形内部の描画色
ハッチ指標 IX ハッチングの種別
輪郭線のありなし E 輪郭線表示のありなし
色テーブル CI 色テーブルの下限の指標値
nCD 色指標に対応づける直接色指定値の並び
図形拡張(エスケープ) I 識別値
D この規格の適用外のデータ
備考1. 添字は,説明のために使用する記号とする。実パラメタの表現は,附属書5に
よる。
2. パラメタの出現順序は,同一欄内では,左から右へ,次に上から下へと読む。

8.4 幾何学図形の表現

8.4.1 ブロック領域内での表示

 幾何学図形データ列で表現された図形は,ブロック領域内の幾何学図形
領域に表示される(8.2.1参照)。詳細は,附属書4による。

8.4.2 図形要素

 幾何学図形を表現する図形要素は,折れ線,マーカ列,文字列,追加文字列,多角形,
セル配列,長方形,円,3点指定円弧,3点指定閉円弧,中心指定円弧,中心指定閉円弧,長円(だ円),
長円弧(だ円弧)及び閉長円弧(閉だ円弧)の15種とする。図形要素のパラメタに値を指定することによ
って,図形の形状を定義する。個々の図形要素の記述は,(1)(15)のとおりとする。
なお,パラメタ名の右側の括弧内の英字は,表19で示すパラメタの型を表す。
(1) 折れ線 パラメタの形式及びその意味は,次による。
形式 nP
nP : 折れ線の端点の座標並び (nP)
意味 複数個の座標を端点とする折れ線を表示する。座標の並びの最初の点と2番目の点,2番目と3
番目の点,······を順番に直線で結んで形成される折れ線を表す。
(2) マーカ列 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 nP
nP : マーカ位置の座標並び (nP)

――――― [JIS X 4003 pdf 35] ―――――

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JIS X 4003:1989の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 4003:1989の関連規格と引用規格一覧