JIS X 4003:1989 日本語文書交換用ファイル仕様(幾何学図形) | ページ 8

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X 4003-1989
意味 1個以上の座標を表示位置とする1個以上のマーカを表示する。
(3) 文字列 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P,E,S
P : 文字列の配置開始位置の座標 (P)
E : 後続文字列の追加のありなし (E)
列挙値“0” : 追加あり
列挙値“1” : 終了
S : 文字列 (S)
意味 指定された座標Pを起点にして,直前の文字列の属性[8.4.3 (11)(14)参照]に従って,文字
列Sを配置する。第2パラメタが“追加あり”(Eが列挙値“0”)の場合は,追加文字列によって,
後続の文字列が配置されることを表す[(4)参照]。
(4) 追加文字列 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 S,E
E : 後続文字列の追加のありなし (E)
列挙値“0” : 追加あり
列挙値“1” : 終了
S : 文字列 (S)
意味 直前の“文字列”又は“追加文字列”機能によって配置された文字列に文字列Sを結合して配
置する。“文字列”機能の第2パラメタが“追加あり”(Eが列挙値“0”)の場合は,この機能によ
って,後続の文字列を配置しなければならない。“追加文字列”機能の前には,文字属性を指定する
属性要素[8.4.3 (7)(10)参照]だけを指定することができる。
備考 文字列は,“文字列”機能単独,又は“文字列”機能と複数の“追加文字列”機能の組合せで表
示される。そのとき,“追加文字列”機能と文字属性を設定する機能とともに使用し,文字属性
を変更することができる。しかし,文字列の位置決めを設定する機能とは,組み合わせること
ができない。
(5) 多角形 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 nP
nP : 多角形の頂点の座標 (nP)
意味 複数個の座標を頂点とする多角形を表示する。座標の並びの最初の点と2番目の点,2番目と3
番目,······を順番に直線で結び,最後の点と最初の点を結ぶことによって形成される多角形を描く。
多角形の辺どうしが互いに交差し,幾つかの閉領域から構成されるような複雑な図形も表示すること
ができる。そのとき,ある一点から任意の方向に無限の長さの半直線を延ばしたときに,その多角形
の辺と奇数回交差するならば,その点は,その多角形の内部であるとする。
(6) セル配列 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P1,P2,P3,I1,I2,I3,nCI
P1,P2,P3 : 平行四辺形の3頂点の座標 (P)
I1 : 縦方向の分割数 (I)
I2 : 横方向の分割数 (I)
I3 : 局所的な色指標の最大値 (I)
nCI : 各セルの色 (n CI)

――――― [JIS X 4003 pdf 36] ―――――

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意味 三つの点P1(左上隅),P2(右下隅)及びP3(右上隅)を頂点とする平行四辺形の領域を,辺
P1P3を辺P3P2に平行にI1等分,辺P3P2を辺P1P3に平行にI2等分して,I1I2個の相似平行四辺形(セ
ル配列)に分割する。分割された平行四辺形の領域(セル)を色指標 (CI) で指定した色で塗りつぶ
す。
領域 (1,1) は頂点P1,領域 (I1,1) は頂点P3,領域 (I1,I2) は頂点P2を含む相似平行四辺形にそれ
ぞれ対応する。色指標は,同一行内でP1の側からP3の側へと進み,次の行に移って再びP1の側から
P3の側へと進む。局所的な色指標の最大値 (I3) は,そのnCI中の最大値を表し,このパラメタの中だ
けで有効とする。
(7) 長方形 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P1,P2
P1 : 長方形の一方の対角点の座標 (P)
P2 : 長方形の他方の対角点の座標 (P)
意味 二つの座標によって定義される,仮想装置座標の軸に平行な辺をもつ長方形を表示する。
(8) 円 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P,L
P : 中心の座標 (P)
L : 円の半径 (VDC)
意味 中心座標P及び半径Lによって定義される円を表示する。
(9) 3点指定円弧 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P1,P2,P3
P1 : 円弧の起点の座標 (P)
P2 : 円弧の通過点の座標 (P)
P3 : 円弧の終点の座標 (P)
意味 起点P1通過点P2及び終点P3の3点の座標によって定義される円弧を表示する。
(10) 3点指定閉円弧 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P1,P2,P3,F
P1 : 円弧の起点の座標 (P)
P2 : 円弧の通過点の座標 (P)
P3 : 円弧の終点の座標 (P)
F : 閉円弧の種別 (E)
列挙値“0” : 扇形
列挙値“1” : 円弦弧形
意味 起点P1,通過点P2及び終点P3の3点の座標によって定義される円弧[(9)参照]に対して,円
弧の両端を直線で結んで形成される円弦弧形,又は円弧の両端と円の中心とを結んで形成される扇形,
のいずれかの閉図形を表示する。
(11) 中心指定円弧 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P,SV,EV,L
P : 中心の座標 (P)
SVx : 起点のベクトルのx成分 (VDC)
SVy : 起点のベクトルのy成分 (VDC)

――――― [JIS X 4003 pdf 37] ―――――

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EVx : 終点のベクトルのx成分 (VDC)
EVy : 終点のベクトルのy成分 (VDC)
L : 半径 (VDC)
意味 中心座標P及び半径Lによって定義される円[(8)参照]に対して,起点ベクトル及び終点のベ
クトルで区切られる逆時計回りの円弧を表示する。
(12) 中心指定閉円弧 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P,SV,EV,L
P : 中心の座標 (P)
SVx : 起点のベクトルのx成分 (VDC)
SVy : 起点のベクトルのy成分 (VDC)
EVx : 終点のベクトルのx成分 (VDC)
EVy : 終点のベクトルのy成分 (VDC)
L : 半径 (VDC)
F : 閉円弧の種別 (E)
列挙値“0” : 扇形
列挙値“1” : 円弦弧形
意味 中心座標,半径,起点のベクトル及び終点のベクトルによって定義される円弧[(11)参照]に
対して,円弧の両端を直線で結んで形成される円弦弧形,又は円弧の両端と円の中心とを結んで形成
される扇形のいずれかの閉図形を表示する。
(13) 長円(だ円) パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P1,P2,P3
P1 : 中心の座標 (P)
P2 : 第1主軸を指定する座標 (P)
P3 : 第2主軸を指定する座標 (P)
意味 中心の座標,第1主軸及び第2主軸を指定する座標によって定義される長円(だ円)を表示す
る。
(14) 長円弧(だ円弧) パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P1,P2,P3
P1 : 中心の座標 (P)
P2 : 第1主軸を指定する座標 (P)
P3 : 第2主軸を指定する座標 (P)
意味 中心の座標,第1主軸及び第2主軸の座標によって定義される長円(だ円)[(13)参照]に対
して,始点のベクトル及び終点のベクトルで区切られる逆時計回りの長円弧を表示する。
(15) 閉長円弧(閉だ円弧) パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P1,P2,P3,SV,EV,F
P1 : 中心の座標 (P)
P2 : 第1主軸を指定する座標 (P)
P3 : 第2主軸を指定する座標 (P)
SVx : 起点のベクトルのx成分 (VDC)
SVy : 起点のベクトルのy成分 (VDC)

――――― [JIS X 4003 pdf 38] ―――――

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X 4003-1989
EVx : 終点のベクトルのx成分 (VDC)
EVy : 終点のベクトルのy成分 (VDC)
F : 閉長円弧の種別 (E)
列挙値“0” : 扇形
列挙値“1” : 円弦弧形
意味 中心の座標,第1主軸を指定する座標,第2主軸を指定する座標,起点のベクトル及び終点の
ベクトルによって定義される長円弧(だ円弧)[(14)参照]に対して,長円弧(だ円弧)の両端を直
線で結んだ円弦弧形,又は長円弧の両端と長円の中心とを結んで形成される扇形のいずれかの閉図形
を表示する。

8.4.3 属性要素

 幾何学図形に対して共通に指定できる属性要素は,線種,線幅,線の色,マーカ種,マ
ーカ寸法,マーカ色,文字列精度,文字幅比,文字間隔,文字の色,文字の高さ,文字方向,文字列方向,
文字列位置合せ,内部様式,図形内部の色,ハッチ指標,輪郭線のありなし,色テーブル及び図形拡張(エ
スケープ)の20種とする。属性要素のパラメタに値を指定することによって,図形に対する属性を定義す
る。個々の属性要素の記述は,(1)(20)のとおりとする。パラメタ名の右側の括弧内の英字は,表19で示
すパラメタの種類を表す。
(1) 線種 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : 線の種別 (IX)
指標“1” : 実線
指標“2” : 破線
指標“3” : 点線
指標“4” : 一点鎖線
指標“5” : 二点鎖線
意味 図形要素の輪郭線及び線分の種類を,指標で指定する。上の5種類以外の線種を表示する場
合には,負の整数で指定する。6以上の正整数は,将来の標準化のために確保されており,使用して
はならない。
(2) 線幅 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : 線の幅 (VDC)
意味 図形の輪郭線及び線分の幅を仮想装置座標 (VDC) の単位で指定する。
(3) 線の色 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : 線の色指標 (CI)
意味 図形要素の輪郭線及び線分の表示色を,色指標で指定する。
(4) マーカ種 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : マーカ線の種別 (IX)
指標“1” : 点(ドット)
指標“2” : 正符号(十字)
指標“3” : アステリスク

――――― [JIS X 4003 pdf 39] ―――――

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X 4003-1989
指標“4” : 白丸
指標“5” : 斜め十字(ばつ印)
意味 マーカの種類を,指標で指定する。上の5種類以外のマーカ種を表示する場合には,負の整
数で指定する。6以上の正整数は,将来の標準化のために確保されており,使用してはならない。
(5) マーカ寸法 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : マーカの寸法 (VDC)
意味 マーカ列の各マーカの大きさを仮想装置座標 (VDC) の単位で指定する。
(6) マーカ色 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : マーカの色指標 (CI)
意味 マーカの描画色を,色指標を表す正整数で指定する。
(7) 文字列精度 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : 文字列精度 (E)
列挙値“0” : ストリング
列挙値“1” : キャラクタ
列挙値“2” : ストローク
意味 文字列を配置する際,どの程度の文字属性までを要求するかの精密度を指定する。
備考 精度を表す用語の意味は,次のとおりとする。
ストリング : 文字列の配置開始位置だけ要求し,その他の属性は処理系依存とする。
キャラクタ : 各文字の配置位置まで,すなわち,文字列の位置及び方向までは要求する。文
字幅,文字の傾き,文字の方向及び大きさは,装置依存とする。
ストローク : すべての文字属性を要求する。
(8) 文字幅比 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 R
R : 文字の縦横比の係数 (R)
意味 文字の高さに対する文字幅の通常の縦横比と,表示の際の縦横比の比率を実数で指定する。
文字幅比が1.0より小さいときには縦長,大きいときには横長の文字がそれぞれ表示される。
備考 文字の通常の縦横比は,処理系依存とする。実際の文字幅wは,次の計算式から求めることが
できる。
W=h×r×e×(u÷b)
ここに, h : 文字の高さ[(11)参照]
r : 文字の通常の縦横比
e : 文字幅比
u : 文字上方向ベクトルの長さ
b : 文字基底方向ベクトルの長さ
(9) 文字間隔 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 R
R : 文字間の余白 (R)

――――― [JIS X 4003 pdf 40] ―――――

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JIS X 4003:1989の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 4003:1989の関連規格と引用規格一覧