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意味 隣り合う二つの文字枠間の距離を,文字の高さを1.0とした比率で表し,実数で指定する。
代数符号は,余白が取られる方向を表す。正のときには文字枠間に余白が取られ,負のときには文
字枠の領域の一部が重なり合う。
備考 実際に取られる余白の大きさ4は,次の計算式から求めることができる。
(1) 文字列方向[(13)参照]が“右”又は“左”の場合
d=h×s×(u÷b)
ここに, h : 文字の高さ[(11)参照]
s : 文字間隔
u : 文字上方向ベクトルの長さ
b : 文字基底方向ベクトルの長さ
(2) 文字列方向[(13)参照]が“上”又は“下”の場合
d=h×s
ここに, h : 文字の高さ[(11)参照]
s : 文字間隔
(10) 文字の色 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 CI
CI : 文字の色の色指標 (CI)
意味 図形の文字列の描画色を色指標を表す正整数で指定する。
(11) 文字の高さ パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : 文字の高さ (VDC)
意味 図形の文字列の文字の高さを,VDC領域の単位で指定する。
(12) 文字方向 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 Ux,Uy,Bx,By
Ux : 文字上方向ベクトルのx成分 (VDC)
Uy : 文字上方向ベクトルのy成分 (VDC)
Bx : 文字基底方向ベクトルのx成分 (VDC)
By : 文字基底方向ベクトルのy成分 (VDC)
意味 文字の方向,傾き及びゆがみを,文字枠を構成する平行四辺形の2辺の向きによって表す。2
辺の向きは,文字上方向及び文字基底方向の二つのベクトルによって求める。
備考 文字上方向ベクトル長さを文字基底方向ベクトルの長さで除算した値が,文字枠の縦横比に対
するゆがみを表す。この値が次のものに乗算される。
(a) “文字幅比”[(8)参照]
(b) “文字列方向”[(13)参照]のパラメタに右(列挙値“0”)又は左(列挙値“1”)を指定した
場合の“文字間隔”[(9)参照]。
(13) 文字列方向 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 E
E : 文字列の表示方向 (E)
列挙値“0” : 右
――――― [JIS X 4003 pdf 41] ―――――
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X 4003-1989
列挙値“1” : 左
列挙値“2” : 上
列挙値“3” : 下
意味 文字を表示していく方向を指定する。方向の意味は,次のとおりとする。
右 : 文字基底方向ベクトルの方向
左 : 文字基底方向ベクトルの反対方向
上 : 文字上方向ベクトルの方向
下 : 文字上方向ベクトルの反対方向
備考1. 文字列方向を右又は左(列挙値“0”又は“1”)と指定したときには,各文字は,それぞれの
文字の基底(ベース)が同一線上に並ぶように配置される。
2. 文字列方向を上又は下(列挙値“2”又は“3”)と指定したときは,各文字は,それぞれの文
字の垂直中線(センタ)が同一線上に並ぶように配置される。
(14) 文字列位置合せ パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 E1,E2,R1,R2
E1 : 水平配置情報 (E)
列挙値“0” : 正規水平位置
列挙値“1” : 左端(レフト)
列挙値“2” : 垂直中線(センタ)
列挙値“3” : 右端(ライト)
列挙値“4” : 連続水平位置
E2 : 垂直配置情報 (E)
列挙値“0” : 正規垂直位置
列挙値“1” : 上端(トップ)
列挙値“2” : 大文字線(キャップ)
列挙値“3” : 水平中線(ハーフ)
列挙値“4” : 基底線(ベース)
列挙値“5” : 下端(ボトム)
列挙値“6” : 連続垂直位置
R1 : 水平調整値 (R)
R2 : 垂直調整値 (R)
意味 図形要素の“文字列”機能で指定された文字列の配置開始点を,文字列のどの部位に置くか
を指定する。正規水平位置及び正規垂直位置は,文字列方向のパラメタ値[(13)参照]に従って,
次の部位とする。
文字列方向 正規水平位置 正規垂直位置
右 左端 基底線
左 右端 基底線
上 垂直中線 基底線
下 垂直中線 上端
備考1. 水平配置情報E1に“連続水平位置”(列挙値“4”)を指定すると,文字列の配置開始点から,
水平調整値R1で指定した距離だけ離れた位置に,文字列の左端(レフト)を合わせる。水平
調整値R1は,“連続水平位置”(列挙値“4”)が選択された場合だけ有効とし,文字列の配置
――――― [JIS X 4003 pdf 42] ―――――
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X 4003-1989
開始点から,文字基底方向ベクトルの方向に移動する距離を,文字枠の幅を1.0としたときの
比率で表す。
2. 垂直配置情報E2に“連続垂直位置”(列挙値“6”)を指定すると,文字列の配置開始点から,
垂直調整値R2、で指定した距離だけ離れた位置に,文字列の下端(ボトム)を合わせる。垂
直調整値R2は,“連続垂直位置”(列挙値“6”)が選択された場合だけ有効とし,文字列の配
置開始点から,文字上方向ベクトルの方向に移動する距離を,文字枠の高さを1.0としたと
きの比率で表す。
(15) 内部様式 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 IX
IX : 図形内部の描画様式 (IX)
指標“0” : 中空
指標“1” : 塗りつぶし
指標“2” : 将来の標準化のために確保
指標“3” : ハッチング
指標“4” : 空
意味 この命令以降に現れる閉図形の内部様式を指定する。上の4種類以外の内部様式で表示する
場合には,負の整数で指定する。“2”及び“5”以上の正整数は,将来の標準化のために確保され
ており,使用してはならない。
備考 図形の内部様式の意味は,次のとおりとする。
中空 : 図形内部の色と同じ色で輪郭線を表示する。
塗りつぶし : 図形内部の色[(16)参照]で指定した色で図形内部全体を塗りつぶす。
ハッチング : ハッチ指標[(17)参照]で選択されたハッチングパターンで塗りつぶす。そのとき,
ハッチングパターンは,図形内部の色[(16)参照]で指定した色で表示する。
空 : 輪郭線だけ表示され,図形内部の領域は,ハッチングパターンも色も表示されない。
(16) 図形内部の色 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : 色指標 (CI)
意味 図形内部の描画様式[(15)参照]に塗りつぶし(指標“1”)又はハッチング(指標“3”)
が指定された時点から有効となり,このパラメタ以降に現れる図形の内部を指定した色で塗る。
(17) ハッチ指標 パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 P
P : ハッチングの種類 (IX)
指標“1” : 横線
指標“2” : 縦線
指標“3” : 右斜線
指標“4” : 左斜線
指標“5” : 格子
指標“6” : 斜め格子
意味 図形内部の描画様式[(15)参照]にハッチング(指標“3”)が指定された時点から有効とな
り,このパラメタ以降に現れる図形の内部を,指定したハッチングパターンで表示する。上の4種
――――― [JIS X 4003 pdf 43] ―――――
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類以外のハッチングパターンで表示する場合には,負の整数で指定する。
“0”及び“7”以上の正整数は,将来の標準化のために確保されており,使用してはならない。
(18) 輪郭線のありなし パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 E
E : 輪郭線のありなし (E)
数字“0” : 輪郭線あり
数字“1” : 輪郭線なし
意味 図形要素の輪郭線を表示するかどうかを指定する。輪郭線の線種,線幅及び線の色は,それ
ぞれ,線種[(1)参照],線幅[(2)参照]及び線の色[(3)参照]による。
(19) 色テーブル パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 CI,nCD
CI : 色指標の下限 (CI)
nCD : 直接色指定値並び (nCD)
意味 色指標の下限で示される色テーブルの項目位置に最初の直接色指定値,その次の位置に2番
目の直接色指定値,······というように,順次,色テーブルの項目をパラメタで指定した直接色指定
値に置き換える。パラメタによって置換えの対象とならなかった色テーブル中の内容は,影響を受
けない。色テーブルの内容を変更したとき,既に装置上で図形の描画に使用されていた色との対応
づけは,処理系依存とする。
(20) 要素拡張(エスケープ) パラメタの形式及びその意味は,次のとおりとする。
形式 I,D
I : 拡張要素を識別するための負号付き整数 (I)
D : データレコード(図形を表現するためのデータ列) (D)
意味 この規格の適用範囲外の図形要素又は属性要素を定義して表示する。
8.4.4 図形要素と属性要素の組合せ
一つの図形に関しては,属性要素は,図形要素に先行して記述する。
一度設定した属性要素は,新たに別の値を設定するまで,以降に現れる図形要素に対して有効となる。同
一ブロック内において,必要な属性要素が,ある図形要素に対して一度も定義されていないときには,既
定値属性で与えられた値を用いる(8.2.2参照)。
個々の図形要素に対して指定可能な属性要素は,表22のとおりとする。詳細については(1)(15)のとお
りとする。
――――― [JIS X 4003 pdf 44] ―――――
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表22 図形要素と属性要素の組合せ
属性要素 線 線 線 マ マ マ 文 文 文 文 文 文 文 文 内 図 ハ 輪 色
種 幅 の ー ー ー 字 字 字 字 字 字 字 字 部 形 ッ 郭 テ
色 カ カ カ 列 幅 間 の の 方 列 列 様 内 チ 線 ー
種 寸 色 精 比 隔 色 高 向 方 位 式 部 指 の ブ
法 度 さ 向 置 の 標 あ ル
合 色 り
図形要素 せ な (6)
折れ線 ○ ○ ○ ○
マーカ列 ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
文字列
(5) (5) (5)
○ ○ ○ ○ ○ ○
追加文字列
(4) (4) (4) (4) (4)
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
多角形
(pdf 一覧ページ番号 )
セル配列 ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
長方形
(pdf 一覧ページ番号 )
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
円
(pdf 一覧ページ番号 )
3点指定円弧 ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
3点指定閉円弧
(pdf 一覧ページ番号 )
中心指定円弧 ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
中心指定閉円弧
(pdf 一覧ページ番号 )
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
長円
(pdf 一覧ページ番号 )
長円弧 ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
閉長円弧
(pdf 一覧ページ番号 )
図形拡張 (2)
(エスケープ)
注(2) 図形拡張(エスケープ)には,関連する属性要素はない。
(3) 輪郭線(閉図形)の境界線の色を指定する。
(4) 追加文字列の直前でも定義できる。
(5) 文字列及び追加文字列の命令列によって表現される図形用文字列全体に適用する。追加文字列命令の
直前では定義できない。
(6) 線の色,マーカ色,文字の色及び図形内部の色で参照される色指標と,RGB色彩系の直接色指定値と
の対応関係を定義する。
(1) 折れ線 折れ線は,図形要素の折れ線,要素属性の線種,線幅及び線の色によって構成する(附属書
4図4参照)。
(2) マーカ列 マーカ列は,図形要素のマーカ列,要素属性のマーカ種,マーカ寸法及びマーカ色によっ
て構成する(附属書4図5参照)。
(3) 文字列 文字列は,図形要素の文字列,要素属性の文字列精度,文字幅比,文字間隔,文字の高さ,
文字方向,文字列方向,文字列位置合せ及び文字の色によって構成する(附属書4図6参照)。
(4) 追加文字列 追加文字列は,図形要素の追加文字列,要素属性の文字列精度,文字幅比,文字間隔,
文字の高さ,及び文字の色によって構成する(附属書4図6参照)。
――――― [JIS X 4003 pdf 45] ―――――
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JIS X 4003:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 4003:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0201:1997
- 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合
- JISX0202:1998
- 情報技術―文字符号の構造及び拡張法
- JISX0208:1997
- 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合
- JISX0603:2000
- 情報交換用フレキシブルディスクカートリッジのラベル及びファイル構成
- JISX4002:1987
- 日本語文書交換用ファイル仕様(事務用グラフ)