JIS Z 0303:2009 さび止め包装方法通則 | ページ 4

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d) 溶剤試験 清浄方法として5.2 a)を適用し,高度の清浄度を要求する場合は,新しい溶剤を使って洗
い,その液について,汚れ,浮遊物及び沈殿などの有無を調べる。
e) アルカリ及び酸の残留試験 金属製品の表面がぬれている間に(乾燥している場合は,その一部を蒸
留水でぬらす。)pH試験紙で中性領域であることを確認する。
この試験は,清浄方法としてアルカリ清浄方法,乳剤清浄方法,電解清浄方法,超音波清浄方法,
酸除せい方法,アルカリ除せい方法又は電解除せい方法を採用した場合だけに適用する。

6.2 水溶性さび止め剤及び気化性水溶性さび止め剤の選定試験

  JIS K 2246:2007の6.3(試験片に関する共通事項)に準じて試験片を作製し,温度40 ℃,相対湿度80 %
の環境に24時間放置する。試験終了後,JIS K 2246:2007の6.4(さび発生度測定方法)によって評価し,
評価面にさびの発生が認められないことを確認する。

6.3 ヒートシール強さ

  JIS Z 1514:1994の7.7(ヒートシール強さ)によって評価する。

7 表示

  包装の見やすい場所に,次の項目を表示する(例参照)。
a) 適用した包装方法の種類又は記号,及び規格番号
b) 適用したさび止め処理材料の種類又は記号
c) 包装を行った年月又はその略号
d) 包装実施者名

項目 記号
包装方法の種類,及び規格番号 RP1-P1,JIS Z 0303
さび止め処理材料の種類 NP-6
包装年月 2008−1
包装実施者名 ○○△△工場

――――― [JIS Z 0303 pdf 16] ―――――

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附属書A
(参考)
さび止め包装方法の記号の新旧対照表

序文

  この附属書は,さび止め包装方法の記号について新旧規格の対比を記載するものであって,規定の一部
ではない。
A.1 さび止め包装の種類及び記号
旧規格では方法Aから方法Fの6方法に大別していたが,このうち方法Aは廃止し,可はく性プラスチ
ックによる包装Cは防湿包装方法に含めて4方法に集約し,新たに1方法を追加して5方法とした。包装
方法が新旧で混同されることを避けるために記号の付け方を一新し,“さび止め”の英訳(Rust Preventive)
の頭文字RPを頭に付け,必要に応じて,用いるさび止め処理材料を示す記号をハイフンでつないで示し
た。
表A.1−包装方法の記号の新旧対照表
包装方法の種類 記号 旧JISの記号
RP1-P1 E-1,E-2,E-3
RP1-P2 E-4
RP1-V E-1,E-2,E-3
RP1-W −
RP1 防湿包装
RP1-K1 E-1,E-2,E-3
RP1-K2 −
RP1-F −
RP1-S C-1,C-2,C-3
RP2-P D-1,D-2,D-3,D-4
RP2-V D-1,D-2,D-3,D-4
RP2 防水包装
RP2-W −
RP2-K D-1,D-2,D-3,D-4
RP3-P B
RP3-V B
RP3 一般包装 RP3-W1 −
RP3-W2 −
RP3-K B
RP4-1 F-1
RP4 除湿包装 RP4-2 F-2,F-3
RP4-3 F-4
RP5 脱酸素包装 RP5 −
注記 旧規格の方法A,E-5及びE-6は廃止。

――――― [JIS Z 0303 pdf 17] ―――――

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附属書B
(参考)
さび止め包装方法の選択の指針

序文

  この附属書は,さび止め包装方法を選択するときの指針について記載するものであって,規定の一部で
はない。
B.1 指針の必要性
表1に示してあるように,さび止め包装方法は21種類が規定されており,包装の技術的内容については
本体に正確,かつ,簡潔に記述されている。しかし,具体的にさび止め包装を実施する個々の場面におい
て,どのさび止め包装方法を選択すべきかについては,箇条4の冒頭に基本姿勢が示されているにすぎな
い。したがって,どのさび止め包装方法を用いて包装作業を行うのが適切なのか,判断は容易とはいえな
い。
そこで,代表的な保管環境を設定し,例示した具体的な製品についてどのようなさび止め包装方法が適
切なのか,選択の指針を作成し,表B.1として参考に供することにした。
B.2 利用に際しての注意点
この指針はあくまでも目安であって,記号が○である方法を選択したからといって,完璧なさび止めが
できることを保証したものではなく,また,記号が×である方法は,それを選択したために,鉄鋼のさび
を促進させるなどの害を及ぼすおそれがあることを意味するものではない。
なお,素材はさびやすさの観点から分類例示したものであるから,表B.1にない鉄鋼製品のさび止め包
装方法については,そのさびやすさを基準として選択する必要がある。また,一つ一つの製品の熱容量が
小さいときでも,複数個をまとめて包装するときには熱容量は大きいと考えてさび止め包装方法を選択す
る必要がある。

――――― [JIS Z 0303 pdf 18] ―――――

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表B.1−さび止め包装方法の選択の指針a) ) )
脱酸素
防湿包装 防水包装 一般包装 除湿包装
素材 代表的な製品 保管環境d) 包装
RP1-P1 RP1-P2 RP1-V RP1-W RP1-K1 RP1-K2 RP1-F RP1-S RP2-P RP2-V RP2-W RP2-K RP3-P RP3-V RP3-W1 RP3-W2 RP3-K RP4-1 RP4-2 RP4-3 RP5
レベル1 ○ × △ × × △ △ − × × × × × × × × × × × − ×
レベル2 ○ × △ × × △ △ − △ △ × × △ × × × × × × − ×
炭素鋼 酸洗コイル・冷延コイル
レベル3 ○ × △ × × △ △ − △ △ × △ △ △ × × △ × × − ×
レベル4 ○ × △ △ × △ △ − ○ △ △ △ △ △ △ × △ × × − ×
レベル1
工作機械・シャフト・ピストン・シ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ × △ △ △ × × △ × △ × ○ ○ ○ ○
炭素鋼・合金鋼 レベル2
リンダ・歯車・試験機・発動機・圧 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ × △ △ △ △ × △ × ○ × ○ ○ ○ ○
[熱容量大e)] レベル3
縮機,及び肉厚3 mm以上又は積層 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ △ ○ △ △ △ ○ △ ○ ○ ○ ○
物 レベル4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − ○
レベル1 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ × △ △ △ △ × △ × △ × ○ ○ ○ ○
ボディプレス品・製缶品・ボルト・
炭素鋼・合金鋼 レベル2 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ × ○ ○ △ ○ △ △ × ○ △ ○ ○ ○ ○
ナット・プラグ・スプリング・家電
[熱容量小e)] レベル3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ △ ○ △ ○ △ ○ △ ○ ○ ○ ○
製品・一般測定器・精密計器
レベル4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − ○
レベル1 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ △ △ △ × △ × △ × △ × ○ ○ ○ ○
レベル2 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ △ ○ ○ △ ○ △ △ △ ○ △ ○ ○ ○ ○
工具鋼 刃物・工具・ジグ・ベアリング
レベル3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○
レベル4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − ○
レベル1 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ △ × △ × × × △ × × × ○ ○ ○ ○
エンジン(除エンジンアッシ)・ト
レベル2 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ △ △ △ △ △ △ △ △ △ × ○ ○ ○ ○
鋳鉄 ランスミッション・クラッチ・建設
レベル3 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ △ △ △ △ △ ○ △ △ ○ × ○ ○ ○ ○
機械・農業機械
レベル4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ △ ○ ○ △ △ ○ △ ○ ○ − ○
レベル1 ○ × △ × × ○ ○ △ × × × × × × × × × × × − △
レベル2 ○ × △ × × ○ ○ △ × △ × × × × × × × × × − △
ステンレス鋼 コイル・ロール・シャフト
レベル3 ○ × △ × × ○ ○ △ × △ × × × △ × × × × × − △
レベル4 ○ × △ △ × ○ ○ △ △ △ △ △ △ △ △ × △ × × − △
レベル1 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △
ステンレス鋼 レベル2 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △
肉厚3 mm以上又は積層物
[熱容量大e)] レベル3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ △ △ △ ○ △ △ △ △ △ △ △ △
レベル4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ △ △ △
レベル1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ △ △ △ △ △ △ △ ○ ○ ○ ○
ステンレス鋼 レベル2
プレス品・パイプ・刃物・ボルト・ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
[熱容量小e)] ナット レベル3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
レベル4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − ○
レベル1 ○ × △ × × ○ ○ △ × × × × × × × × × × × − △
レベル2 ○ × △ × × ○ ○ △ × △ × × × × × × × × × − △
各種めっき鋼 コイル・ロール・シャフト
レベル3 ○ × △ × × ○ ○ △ △ △ × × × △ × × × × × − △
レベル4 ○ × △ △ × ○ ○ △ ○ △ △ △ ○ △ △ × △ × × − △
レベル1 ○ ○ △ △ ○ ○ ○ △ ○ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △
各種めっき鋼 レベル2 ○ ○ △ △ ○ ○ ○ △ ○ △ △ △ ○ △ △ △ △ △ △ △ △
肉厚3 mm以上又は積層物
[熱容量大e)] レベル3 ○ ○ △ △ ○ ○ ○ △ ○ △ △ △ ○ △ △ △ △ △ △ △ △
レベル4 ○ ○ △ △ ○ ○ ○ △ ○ △ △ △ ○ △ △ △ ○ △ △ △ △
レベル1 ○ ○ △ △ ○ ○ ○ − ○ △ △ ○ ○ △ △ △ ○ ○ ○ ○ ○
各種めっき鋼 レベル2 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ − ○ ○ △ ○ ○ ○ △ △ ○ ○ ○ ○ ○
電池・製缶品・家電製品
[熱容量小e)] レベル3 ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ − ○ ○ △ ○ ○ ○ △ △ ○ ○ ○ ○ ○
レベル4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ △ ○ ○ ○ − ○
注a) 記号 ○ : 推奨する方法 △ : 注意を払って使用すべき方法 × : 用いてはならない方法 − : 適用対象外
b) 多種の素材が混在している場合は,最もさびやすい素材に合わせて,包装方法を選択する。
c) 保管環境は空調のない屋内を基準とし,それ以上の過酷な環境であれば,レベルを一つ以上あげる。
d) レベル1 : 1年以上の保管及び/又は輸出包装 レベル2 : 1年程度の保管 レベル3 : 数か月程度の保管 レベル4 : 1か月未満の保管
e) 熱容量大 : 厚みがあり,重量物で結露しやすい製品 熱容量小 : 厚みがなく,軽量物で結露しにくい製品

――――― [JIS Z 0303 pdf 19] ―――――

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Z 0303 : 2009
附属書C
(参考)
さび止め油適用後の保管期間の目安

序文

  この附属書は,さび止め処理材料としてさび止め油を適用した後(包装なし)の保管期間の目安につい
て記載するものであって,規定の一部ではない。
C.1 保管期間
JIS K 2246:2007に規定されているさび止め油は,その品質によって適用後(包装なし)の適切な保管期
間がある。したがって,さび止め処理材料としてさび止め油を適用するときには,保管期間を目安にして
選定する必要がある。
表C.1にさび止め油を適用したときの保管期間の目安をまとめた。
表C.1−JIS K 2246:2007に規定されたさび止め油適用後の保管期間の目安
適用後の保管期間 適用可能なさび止め油
屋内2年程度 NP-1,NP-6
屋外1年程度 NP-1
屋内1年程度 NP-2,NP-19
屋外6か月程度 NP-19
屋内6か月程度 NP-3-1,NP-3-2,NP-7,NP-8,NP-10-2,NP-10-3
屋外3か月程度 NP-6
屋内3か月程度 NP-0,NP-9,NP-10-1,NP-20-1,NP-20-2

――――― [JIS Z 0303 pdf 20] ―――――

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JIS Z 0303:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 0303:2009の関連規格と引用規格一覧