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と平行に測定基準線を設ける(図4参照)。
e) 体積膨潤率の計算には,繊維方向の長さを測定する必要はないが特に測定する場合には,板目面に繊
維方向の一辺と平行な測定基準線を設ける(図5参照)。
f) 基準線の長さを7.3で規定した寸法測定器を用いて測定する。ただし,割れが生じた試験体は,測定
に用いない。
g) 必要に応じて密度及び試験体の中央年輪を円とみなして,その円の曲率半径を測定する。
7.5.2 標準状態の試験体の準備及び測定手順
標準状態の試験体の準備及び測定手順は,次による。
a) 試験体を温度20±2 ℃,相対湿度 (65±3) %の条件下におき,標準状態の試験体を作製する。
b) 平衡状態は,環境が安定した後,数個の試験体の寸法を6時間ごとに測定し,連続した測定において
寸法の差が0.02 mm以下になったことによって確認する。この確認は,4.5 b)の質量測定の方法を用い
てもよい。
c) 測定基準線の長さを7.3で規定した寸法測定器を用いて測定する。
7.5.3 繊維飽和点以上の試験体の準備及び測定手順
繊維飽和点以上の試験体の準備及び測定手順は,次による。
a) 試験体を20±5 ℃の水に浸せきして含水率が繊維飽和点以上の試験体を作製する。
b) 含水率が繊維飽和点以上であるかの確認は,吸水させた数個の試験体の寸法を3日ごとに測定し,連
続した測定において寸法の差が0.02 mm以下になったことによる。
c) 測定基準線の長さを,7.3に規定した寸法測定器を用いて測定する。
7.6 結果の計算及び表示
7.6.1 半径方向,接線方向及び繊維方向の膨潤率
全膨潤率及び標準状態に達するまでの膨潤率は,次の式によって計算し,小数点以下2けたまで表示す
る。
L1 L4
max 100
L4
L3 L4
100
L4
ここに, αmax : 全膨潤率 (%)
α : 標準状態に達するまでの膨潤率 (%)
Lr1,Lt1,Ll1 : 繊維飽和点以上に達したときの基準線の寸法 (mm)
Lr3,Lt3,Ll3 : 標準状態に達したときの基準線の寸法 (mm)
Lr4,Lt4,Ll4 : 全乾状態に達したときの基準線の寸法 (mm)
ただし,r : 半径方向の基準線の寸法 (mm)
t : 接線方向の基準線の寸法 (mm)
l : 繊維方向の基準線の寸法 (mm)
7.6.2 体積膨潤率
体積膨潤率は,次による。
a) 全体積膨潤率は,次の式によって算出し,値を小数点以下2位まで表示する。
Lt1 Lr1 Lt4 Lr4
vmax 100
Lt4 Lr4
ここに, αvmax : 全体積膨潤率 (%)
L t1 : 繊維飽和点以上での接線方向の基準線の長さ (mm)
L r1 : 繊維飽和点以上での半径方向の基準線の長さ (mm)
――――― [JIS Z 2101 pdf 21] ―――――
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L t4 : 全乾状態での接線方向の基準線の長さ (mm)
L r4 : 全乾状態での半径方向の基準線の長さ (mm)
b) 標準状態に達するまでの全体積膨潤率は,次の式によって計算し,小数点以下2位まで表示する。
Lt3 Lr3 Lt4 Lr4
v 100
Lt4 Lr4
ここに, αv : 標準状態に達するまでの全体積膨潤率 (%)
L t3 : 標準状態での接線方向の基準線の長さ (mm)
L r3 : 標準状態での半径方向の基準線の長さ (mm)
なお,繊維方向の測定を行った場合の全体積膨潤率及び標準状態に達するまでの体積膨潤率は,次
の式によって計算し,値を小数点以下2けたまで表示する。
Lt1 Lr1 Ll1 Lt4 Lr4 Ll4
vmax 100
Lt4 Lr4 Ll4
Lt3 Lr3 Ll3 Lt4 Lr4 Ll4
v 100
Lt4 Lr4 Ll4
ここに, L l1 : 繊維飽和点以上での繊維方向の基準線の長さ (mm)
L l3 : 標準状態での繊維方向の基準線の長さ (mm)
L l4 : 全乾状態での繊維方向の基準線の長さ (mm)
c) 膨潤率及び繊維方向の測定を行った場合を含む体積膨潤率の平均値は,小数点以下2位まで表示する。
7.7 試験報告
試験結果は,3.9によって報告する。また,3.9 e)には,1) 中央年輪を円としたときの円の曲率半径及び
木埋の方向,2) 平衡させた試験体の気乾状態の含水率を追加する。
8 吸水性試験
8.1 一般
この箇条では,木材の吸水性の試験方法について規定する。
8.2 測定概要
直方体の試験体の対面する2面(木口の場合は1面だけ)から一定時間吸水させたときの吸水量を測定
する。
8.3 装置
8.3.1 天びん 5.3.2の規定による。
8.3.2 容器 水を25±1 ℃に保持できるもの。
8.3.3 寸法測定器 6.3の規定による。
8.4 試験体の作製
試験体は,30 mm×30 mm×100 mmで二方まさ(柾)木取りの直方体とし,長軸は繊維方向にとる。
8.5 試験手順
吸水性試験の手順は,次による。
a) 試験体の質量を,気乾状態で8.3.1に規定した天びんを用いて測定する。
b) 測定しようとする一対の相対する面(木口の場合は1面だけ)を吸水面として残し,他はパラフィン
とワセリンとの等量混合物など十分に耐水性のある被覆剤を数回塗って完全被覆し,被覆剤を含む質
量を8.3.1に規定した天びんを用いて測定する。
c) 試験体を8.3.2に規定した容器に24時間浸せきする。試験体の吸水面が水面に垂直で,上端が水面下
50 mmの深さになり,かつ,試験体の繊維方向が水面と平行になるように保持しなければならない。
――――― [JIS Z 2101 pdf 22] ―――――
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d) 容器から取り出した試験体は,湿らしたガーゼなどで試験体表面を素早くぬぐい,余分な水気を除い
て8.3.1に規定した天びんを用いて吸水後の質量を測定する。
e) 吸水後の試験体の吸水面の総面積は,吸水面の寸法を8.3.3に規定した寸法測定器を用いて測定し,計
算によって求める。
f) 試験体の気乾状態での含水率を測定するために,吸水試験後に試験体を全乾状態にして質量を8.3.1
に規定した天びんを用いて測定する。
8.6 結果の計算及び表示
試験結果の計算方法及び表示は,次による。
a) 吸水量は,次の式によって計算し,小数点以下2けたまで表示する。
m3 m2
Sw
A
ここに, Sw : 吸水量 (g/cm2)
m2 : 被覆後の試験体の質量 (g)
m3 : 24時間浸せき完了直後の試験体の質量 (g)
A : 吸水面の総面積 (cm2)
b) 気乾状態での試験体の含水率は,次の式によって計算し,小数点以下1けたまで表示する。
m2 m4
u
m4 m2 m1
ここに, u : 気乾状態での試験体の含水率 (%)
m1 : 気乾状態の試験体の質量 (g)
m4 : 吸水試験後の全乾状態での試験体の質量 (g)
c) 吸水量の平均値は,小数点以下2けたまで表示する。
8.7 試験報告
試験結果は,3.9によって報告する。また,3.9 e)には,必要があれば,吸水面の性状を追加する。
9 吸湿性試験
9.1 一般
この箇条では,木材の吸湿性の試験方法について規定する。
9.2 測定概要
直方体の試験体の一対の相対する面から,一定時間吸湿させたときの吸湿量を測定する。
9.3 装置
9.3.1 天びん 5.3.2の規定による。
9.3.2 恒温恒湿装置 温度40±1 ℃を維持できる恒温装置とそれに収納できる気密容器,又は温度40±
1 ℃で相対湿度(90±2) %及び(75±2) %を維持できるもの。
9.3.3 寸法測定器 6.3の規定による。
9.4 試験体の作製
試験体は,図7に示すように30 mm×30 mm×60 mmで二方まさ(柾)の直方体で,長軸を繊維方向に
平行にとったものを作製する。
単位 mm
――――― [JIS Z 2101 pdf 23] ―――――
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単位 mm
図7−吸湿量測定用試験体
9.5 試験手順
吸湿性試験の手順は,次による。
a) 試験体は常温で含水率約10 %以下になるまで予備乾燥1) する。予備乾燥後試験体を,温度40±1 ℃,
相対湿度 (75±2) %に調整した9.3.2に規定した恒温恒湿装置2) の中に移し,質量が恒量に達するまで
放置する。質量が恒量に達した試験体の質量を9.3.1に規定した天びんを用いて測定する。また,試験
体の吸湿面積を9.3.3に規定した寸法測定器を用いて試験体の吸湿面の寸法を測定し,計算によって求
める。
注1) 塩化カルシウムの結晶を入れたデシケータ中で,ほぼ平衡に達するまで保存してもよい。
2) IS K 8150の試薬特級 塩化ナトリウムの結晶と共存する飽和水溶液を入れた気密容器を使
用することもできる。
b) )の測定が終わった後,吸湿面以外を融点70 ℃以上のパラフィンなどの被覆剤又はこれと同等以上
の耐湿効果のある被覆剤で被覆する。被覆剤を含む試験体の質量を9.3.1に規定した天びんを用いて測
定する。
なお,被覆剤の質量は,b)で測定した質量からa)で測定した質量を引いた値である。
c) )の測定が終わった後,試験体を温度40±1 ℃,相対湿度 (90±2) %の空気が試験体面を十分に循環
できるような装置3) に移し6時間目,24時間目,必要な場合は,72時間目の質量をそれぞれ9.3.1に
規定した天びんを用いて測定する。
注3) IS K 8540の試薬特級 酒石酸ナトリウムの結晶と共存する飽和水溶液を入れて調湿するこ
ともできる。この場合,調湿用溶液の蒸発水面は,試験体の吸湿面の合計の2倍以上でなけ
ればならない。
d) )の測定が終わった後,それぞれの質量からb)に規定した被覆剤の質量を引いた値を計算する。
e) 試験の温度は,設定温度に対して±1 %の精度で維持できる装置なら,2040 ℃の温度で設定するこ
とができる。ただし,相対湿度はこの箇条の規定による。
9.6 結果の計算及び表示
試験結果の計算方法及び表示は,次による。
a) 吸湿量は,次の式によって計算し,小数点以下3けたまで表示する。
なお,吸湿量を一つの値で表示するときは,m24hによって計算した値を用いる。
m0h
m24h 又はm6h 必要な場合は m72h
Sm24h
A
――――― [JIS Z 2101 pdf 24] ―――――
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ここに, Sm24h(又はSm6h,Sm72h) : 各所定時間における吸湿量 (g/cm2)
m0h : 40 ℃(又は2040 ℃),75 %で平衡した
ときの質量 (g)
m24h(又はm6h,m72h) : 24時間目(又は6時間目,72時間目)の
質量からパラフィン(又は被覆剤)の質量
を差し引いた質量 (g)
A : 吸湿面積 (cm2)
b) 吸湿量の平均値は,小数点以下3けたまで表示する。
9.7 試験報告
試験報告は,3.9によって報告する。また,3.9 e)には,1) 板目面からの吸湿量については,吸湿面にお
ける早晩材の状態を必ず付記する。 2) 予備乾燥と試験の温度が40 ℃以外のとき,温度及び試験前後の
含水率を明記する。
10 縦圧縮試験
10.1 一般
この箇条では,木材の縦圧縮強さ,縦圧縮比例限度応力及び縦圧縮ヤング係数の測定方法について規定
する。
10.2 測定概要
試験体の繊維に平行な単調増加の圧縮荷重を,破壊するまで加え,縦圧縮強さを測定する。また,試験
中に試験体の縮みの測定を行って,縦圧縮比例限度応力,及び縦圧縮ヤング係数を求める。
10.3 装置
10.3.1 圧縮試験機 試験体へ一定の荷重速度,又は変形速度で圧縮荷重を負荷することができ,最大荷重
を1 %の精度で測定できる試験機。
10.3.2 均一載荷ジグ 試験体に圧縮荷重を負荷するときに試験体の材端の両面に均一の荷重がかかるよ
うに,球座又はその他の細工を施した装置をもった二つの向き合った鋼鉄製の板から構成されるジグ。
10.3.3 標点距離測定器 縮みを1 %の精度で測定できる測定器。
10.3.4 寸法測定器 6.3の規定による。
10.4 試験体の作製
試験体は,図8に示すように一辺の長さ(a)を2030 mmの正方形の断面とし,繊維に沿った長さは一辺
の長さ(a)の24倍の直方体とする。
なお,試験体の作製に当たっては,その長手方向を繊維方向に平行にし,その両端面を長手方向に垂直,
かつ,平行になるように注意しなければならない。
――――― [JIS Z 2101 pdf 25] ―――――
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JIS Z 2101:2009の引用国際規格 ISO 一覧
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- ISO 3130:1975(MOD)
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JIS Z 2101:2009の国際規格 ICS 分類一覧
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