JIS Z 2357:2019 超音波探傷によるライニング材の剥離検出試験方法及び評価方法

JIS Z 2357:2019 規格概要

この規格 Z2357は、内面と外面とが平行で厚さが変化しない母材金属の片面に,ライニング材をライニング又はコーティング施工した機器を対象に,超音波探傷によってライニング材の剥離を検出する試験方法及び評価方法について規定。

JISZ2357 規格全文情報

規格番号
JIS Z2357 
規格名称
超音波探傷によるライニング材の剥離検出試験方法及び評価方法
規格名称英語訳
Inspection method and evaluation method for lining material delamination by ultrasonic testing
制定年月日
2019年10月21日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

19.100
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2019-10-21 制定
ページ
JIS Z 2357:2019 PDF [12]
                                                                                   Z 2357 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 試験技術者・・・・[2]
  •  5 原理・・・・[2]
  •  5.1 一般・・・・[2]
  •  5.2 境界の状態によるエコー高さの違い・・・・[2]
  •  5.3 判定方法の概要・・・・[4]
  •  6 装置及び材料・・・・[5]
  •  6.1 超音波探傷器・・・・[5]
  •  6.2 探触子・・・・[5]
  •  6.3 接触媒質・・・・[5]
  •  7 超音波探傷器の調整・・・・[5]
  •  7.1 調整用試験片・・・・[5]
  •  7.2 反射回数の選定・・・・[6]
  •  7.3 基準感度の設定・・・・[7]
  •  7.4 時間軸の調整・・・・[8]
  •  8 試験・・・・[9]
  •  8.1 準備・・・・[9]
  •  8.2 測定・・・・[9]
  •  9 測定結果の評価・・・・[9]
  •  9.1 健全部の判定・・・・[9]
  •  9.2 離部の判定 99.3 留意部の判定・・・・[9]
  •  9.4 ひろ(拡)がり範囲の測定・・・・[9]
  •  10 試験報告書・・・・[9]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 2357 pdf 1] ―――――

Z 2357 : 2019

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人樹脂ライニング工業会(PLA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から団体規格(PLA-R-110-16)を基に作成した産業標準原案を添
えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定
した日本産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。
特許番号 特許権の名称 所有者 有効期限
第5624250号 積層体の剥離検査方法及び剥離検査装置氏名 : 三菱化工機株式会社 2033年4月23

住所 : 神奈川県川崎市川崎区大川
町2番1号
氏名 : 非破壊検査株式会社
住所 : 大阪府大阪市西区北堀江1
丁目18番14号
第5735706号 積層体の剥離検査方法及び剥離検査装置氏名 : 三菱化工機株式会社 2033年4月23

住所 : 神奈川県川崎市川崎区大川
町2番1号
氏名 : 非破壊検査株式会社
住所 : 大阪府大阪市西区北堀江1
丁目18番14号
上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施
の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対
しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本産業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。
注記 工業標準化法に基づき行われた申出,日本工業標準調査会の審議等の手続は,不正競争防止法
等の一部を改正する法律附則第9条により,産業標準化法第12条第1項の申出,日本産業標準
調査会の審議等の手続を経たものとみなされる。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 2357 pdf 2] ―――――

                                       日本産業規格                             JIS
Z 2357 : 2019

超音波探傷によるライニング材の離検出試験方法及び評価方法

Inspection method and evaluation method for lining material delamination by ultrasonic testing

1 適用範囲

  この規格は,内面と外面とが平行で厚さが変化しない母材金属の片面に,ライニング材をライニング又
はコーティング(以下,ライニングという。)施工した機器を対象に,超音波探傷によってライニング材の
離を検出する試験方法及び評価方法について規定する。ライニング施工した機器には,装置,配管,タ
ンクなどが含まれる。
なお,ライニング材は,有機材料の樹脂若しくはゴム又はそれらの複合材料とする。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0801 圧力容器用鋼板の超音波探傷検査方法
JIS Z 2300 非破壊試験用語
JIS Z 2305 非破壊試験技術者の資格及び認証
JIS Z 2345-3 超音波探傷試験用標準試験片−第3部 : 垂直探傷試験用標準試験片

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 2300によるほか,次による。
3.1
母材金属
ライニング材をライニング施工する金属。
3.2
接着剤
ライニング材を母材金属に接着させる材料。のり(糊),接着シート,プライマーなどがある。
3.3
健全部
母材金属とライニング材(接着剤を含む。)との境界に隙間がない部位。
3.4
離部
母材金属とライニング材(接着剤を含む。)との境界に隙間がある部位。

――――― [JIS Z 2357 pdf 3] ―――――

2
Z 2357 : 2019
3.5
留意部
超音波の反射信号の強さが大きく低下し,健全部又は離部と明確に判定できない部位。
3.6
距離振幅補正曲線,DAC(Distance Amplitude Correction Curve)
多重反射エコーの各ピーク位置をつないだ曲線。
注記 JIS Z 2300の定義とは異なるので注意する。

4 試験技術者

  試験技術者は,JIS Z 2305に規定する超音波探傷試験のレベル1以上の資格者で,試験対象物の特性に
ついて十分な知識をもつ技術者とする。レベル1技術者が試験を行う場合は,レベル2又はレベル3の資
格をもつ者が監督を行う。

5 原理

5.1 一般

  超音波探傷器を使用し,内面にライニング施工した試験対象物に外表面側から超音波を入射した場合,
母材金属とライニング材との境界の状態(健全部,離部,腐食部など)によって,反射信号のエコー高
さが異なる。超音波信号を繰り返し反射することによって反射信号は減衰する。境界の状態によって減衰
量に差が表れ,この減衰量の差を検出し,母材金属とライニング材との離の有無を判定する。

5.2 境界の状態によるエコー高さの違い

5.2.1  健全部及び離部の場合
健全部及び離部における超音波の反射を図1 a) に示す。健全部の場合は,境界1,境界2及び内表面
からの反射信号がそれぞれ得られ,離部の場合は,境界1だけからの反射信号が得られる。それぞれの
1回目の反射信号を図1 b) に示す。
健全部では離部と比較して反射信号の減衰率が大きい。このため,境界1の健全部と離部とでは,
超音波信号が繰り返し入射したとき,反射回数が増えるほど反射信号の強さ(エコー高さ)の差が大きく
なる[図1 c) 参照]。

――――― [JIS Z 2357 pdf 4] ―――――

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Z 2357 : 2019
1 超音波探触子 2 塗膜 3 母材金属 4 接着剤 5 ライニング材
6 外表面 7 境界1 8 境界2 9 内表面 10 離
a) 健全部及び離部における超音波の反射
1 離部 : 境界1 2 健全部 : 境界1
3 健全部 : 境界2 4 健全部 : 内表面
5 送信波
b) 1回目の反射信号 c) 多重反射信号(境界1の多重反射信号)
注a) エコーの相関を見やすくするため,健全部と離部とのエコー位置は時間軸をずらして表記している。
b) 健全部のエコー高さは境界1の離部の約90 %となる。
図1−試験対象物の超音波反射信号

――――― [JIS Z 2357 pdf 5] ―――――

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