JIS Z 3318:2010 モリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼用マグ溶接フラックス入りワイヤ | ページ 2

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Z 3318 : 2010
表2−溶着金属の化学成分
単位 %(質量分率)
化学成分a), b), c)
記号
C Si Mn P S Cr Mo V その他
0.12 0.80 1.50 0.030 0.030 0.40
2M3 − − −
以下 以下 以下 以下 以下 0.65
0.05 0.80 1.50 0.030 0.030 0.40 0.40
CM − −
0.12 以下 以下 以下 以下 0.65 0.65
0.05 0.80 1.50 0.030 0.030 0.40 0.40
CML − −
以下 以下 以下 以下 以下 0.65 0.65
0.05 0.80 1.50 0.030 0.030 1.00 0.40
1CM − −
0.12 以下 以下 以下 以下 1.50 0.65
0.05 0.80 1.50 0.030 0.030 1.00 0.40
1CML − −
以下 以下 以下 以下 以下 1.50 0.65
0.10 0.80 1.50 0.030 0.030 1.00 0.40
1CMH − −
0.15 以下 以下 以下 以下 1.50 0.65
0.05 0.80 1.50 0.030 0.030 2.00 0.90
2C1M − −
0.12 以下 以下 以下 以下 2.50 1.20
0.05 0.80 1.50 0.030 0.030 2.00 0.90
2C1ML − −
以下 以下 以下 以下 以下 2.50 1.20
0.10 0.80 1.50 0.030 0.030 2.00 0.90
2C1MH − −
0.15 以下 以下 以下 以下 2.50 1.20
0.05 1.00 1.50 0.030 0.030 4.00 0.45
5CM − Ni 0.40以下
0.12 以下 以下 以下 以下 6.00 0.65
0.05 1.00 1.50 0.030 0.030 4.00 0.45
5CML − Ni 0.40以下
以下 以下 以下 以下 以下 6.00 0.65
0.05 1.00 1.50 0.030 0.030 8.00 0.85
9C1M − Ni 0.40以下
0.12 以下 以下 以下 以下 10.50 1.20
0.05 1.00 1.50 0.030 0.030 8.00 0.85
9C1ML − Ni 0.40以下
以下 以下 以下 以下 以下 10.50 1.20
Ni 1.0以下
Cu 0.25以下
0.08 0.50 1.20 0.020 0.015 8.00 0.85 0.15
9C1MV Al 0.04以下
0.13 以下 以下 以下 以下 10.50 1.20 0.30
Nb 0.020.10
N 0.020.07
Ni 1.0以下
Cu 0.25以下
0.05 0.50 1.25 0.020 0.015 8.00 0.85 0.15
9C1MV1 Al 0.04以下
0.12 以下 2.00 以下 以下 10.50 1.20 0.30
Nb 0.010.08
N 0.020.07
G 化学成分の要求値は,受渡当事者間の協定による。
注a) 分析値は,JIS Z 8401によって,表中に規定する値と同じ有効数字に丸めなければならない。
b) “−”は,その化学成分を規定しないことを意味する。
c) 鉄以外の成分であって,この表で規定しない成分を溶着金属の分析試験(6.2参照)の過程で検出したと
き又は意図的に添加したときは,それらの成分の合計は,0.50 %(質量分率)以下でなければならない。
また,この表で規定しない成分を意図的に添加したときは,分析値を報告しなければならない。

5.3 溶着金属の機械的性質

  溶着金属の引張強さ,0.2 %耐力及び伸びは,6.3の方法によって引張試験を行ったとき,表3の規定に
適合しなければならない。

――――― [JIS Z 3318 pdf 6] ―――――

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表3−溶着金属の機械的性質
ワイヤの種類 引張強さ 0.2 %耐力 伸びa) 熱管理条件
溶着金属の 溶着金属の 予熱及び 溶接後熱処理
機械的性質 化学成分の パス間温度 温度b) 保持時間c)
の記号 記号 MPa MPa % ℃ ℃ min
49 2M3 490670 390以上 18以上 135165 605635 60
55 2M3 550740 460以上 17以上 135165 605635 60
55 CM 550740 460以上 17以上 160190 675705 60
55 CML 550740 460以上 17以上 160190 675705 60
55 1CM 550740 460以上 17以上 160190 675705 60
55 1CML 550740 460以上 17以上 160190 675705 60
55 1CMH 550740 460以上 17以上 160190 675705 60
62 2C1M 620820 530以上 15以上 160190 675705 60
69 2C1M 690890 600以上 14以上 160190 675705 60
62 2C1ML 620820 530以上 15以上 160190 675705 60
62 2C1MH 620820 530以上 15以上 160190 675705 60
55 5CM 550740 460以上 17以上 150250 730760 60
55 5CML 550740 460以上 17以上 150250 730760 60
55 9C1M 550740 460以上 17以上 150250 730760 60
55 9C1ML 550740 460以上 17以上 150250 730760 60
69 9C1MV 690890 565以上 14以上 150250 730760 60
69 9C1MV1 690890 565以上 14以上 150250 730760 60
XX G 機械的性質の要求値は,受渡当事者間の協定による。
注記 1 MPa=1 N/mm2
注a) 伸びは,破断伸びとする。
b) 試験材を炉に入れるときの温度は,315 ℃以下とする。また,315 ℃以上の温度域において,加熱速度は,
280 ℃/h以下,かつ,冷却速度は,195 ℃/h以下とする。
+15
c) 保持時間の許容差は, minとする。
0

5.4 ワイヤの適用溶接姿勢

  ワイヤの適用溶接姿勢は,ワイヤ径によって異なってもよいが,6.4の方法によってすみ肉溶接試験を行
ったとき,表4に規定する合格判定基準に適合しなければならない。
注記 この規定は,使用者の溶接姿勢を限定するものではない。
表4−溶接姿勢適応性の合格判定基準
合格判定基準
記号a) 適用溶接姿勢b) 膨らみc) 脚長差c) ルート部の不完全
mm mm 溶込部分の長さ
0 PA及びPB
全姿勢は次のいずれかによる。
S<7の場合 : 2.0以下
− PA,PB,PC,PD,PE,PF 全溶接長の20 %以下
(0.5 S−0.5) 以下
1 S≧7の場合 : 2.5以下
− PA,PB,PC,PD,PE,PG
− PA,PB,PC,PD,PE,PF,PG
注a) 適用溶接姿勢の記号
b) 溶接姿勢の記号は,JIS Z 3011による。
PA : 下向,PB : 水平すみ肉,PC : 横向,PD : 上向水平すみ肉,PE : 上向,PF : 立向上進,PG : 立向下進
c) : すみ肉のサイズ (mm)

――――― [JIS Z 3318 pdf 7] ―――――

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5.5 溶着金属の水素量

  溶着金属の水素量は,6.5の方法によって水素量試験を行ったとき,表5の規定に適合しなければならな
い。
なお,製造業者は,表5の水素量の規定を満たすのに適した保管条件,溶接電流,アーク電圧,ワイヤ
突出し長さ,電流の種類及びシールドガスについての情報を提供しなければならない。
表5−溶着金属の水素量
単位 mL/100 g
記号 水素量
H5 5以下
H10 10以下
H15 15以下

6 試験方法

6.1 ロットの決め方

  ワイヤのロットは,JIS Z 3423による。

6.2 溶着金属の分析試験

  溶着金属の分析試験は,次による。
a) 試験は,すべてのワイヤ径で行う。
b) 溶着金属の作製方法及び分析試料の採取方法は,JIS Z 3184による。
c) 溶着金属の分析試料として,b) の代わりに6.3の試験によって破断した引張試験片の平行部の残材又
は平行部該当位置から採取してもよい。
d) 溶着金属の分析方法は,JIS G 0321の5.(分析方法)に規定する方法又はそれに対応するISO規格の
分析方法による。

6.3 溶着金属の引張試験

  溶着金属の引張試験は,次のa)   i) によるほか,JIS Z 3111による。
a) 試験を行うワイヤの径は,1.2 mmとする。この径のワイヤを製造していない場合には,1.2 mmより
大きい径のワイヤを製造しているときは,1.2 mmに最も近い径とし,それ以外のときは,製造業者が
推奨する径とする。
b) 電流の種類は,表1による。ただし,複数の種類が規定されている場合は,製造業者が推奨する種類
とする。
c) 試験に使用するシールドガスは,ワイヤの種類を区分したガスとする。
d) 試験に使用する試験板の材質は,表6による。ただし,JIS Z 3111の規定によってバタリングを行う
場合は,この規定以外の鋼材を試験板として用いてもよい。

――――― [JIS Z 3318 pdf 8] ―――――

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表6−試験板の材質
溶着金属の化学成分の記号 試験板の材質
2M3 JIS G 3103に規定するSB450M又はSB480M a)
CM,CML JIS G 4109に規定するSCMV1 a)
1CM,1CML,1CMH JIS G 4109に規定するSCMV3 a)
2C1M,2C1ML,2C1MH JIS G 4109に規定するSCMV4 a)
上記以外 溶着金属と同等の機械的性質をもつ鋼材
注a) ここで規定する試験板と同等の機械的性質及び化学成分をもつ鋼材を試験板として用いてもよい。
e) 試験板の形状及び寸法は,JIS Z 3111に規定する記号1.3の試験板を使用する。
f) 試験板の予熱及びパス間温度は,表3による。
g) 積層要領は,表7による。
表7−積層要領
ワイヤ径 平均入熱 各層のパス数 層数
mm kJ/cm 初層 2層目以降a)
0.8,0.9 816 1又は2 2又は3 69
1.0,1.2 1220 1又は2 2又は3 69
1.4,1.6 1422 1又は2 2又は3 58
2.0 1824 1又は2 2又は3 58
2.4 2026 1又は2 2又は3 48
2.8 2028 1又は2 2又は3 47
3.2 2230 1又は2 2 47
注a) 最終層は,4パスでもよい。
h) 溶接後熱処理は,表3による。
i) 引張試験片は,JIS Z 3111に規定するA0号試験片とする。

6.4 すみ肉溶接試験

  すみ肉溶接試験は,次のa)   d) によるほか,JIS Z 3181による。
a) 適用溶接姿勢の記号が0の場合は,水平すみ肉 (PB) で,1の場合は,上向すみ肉 (PE) 及び製造業者
の推奨する立向姿勢(PF又はPG)で行う。
b) 試験板の材質は,次の1)3) のいずれかとする。
1) IS G 3101に規定するSS400
2) IS G 3106に規定するSM400ASM400C又はSM490ASM490C
3) 炭素含有量が0.30 %(質量分率)以下の非合金鋼
c) 溶接条件及びワイヤ径は,製造業者の推奨条件とする。
d) 溶接は,試験板の片側とし,繰返し数は,1回とする。

6.5 溶着金属の水素量試験

  溶着金属の水素量試験は,JIS Z 3118による。

7 検査方法

  検査方法は,次による。

――――― [JIS Z 3318 pdf 9] ―――――

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a) ワイヤの検査項目は,JIS Z 3423に規定する試験スケジュールによる。
b) 検査は,ワイヤのロットごとに,JIS Z 3423による試験スケジュールに従い,箇条6によって試験し,
該当する箇条5の規定に適合しなければならない。
c) 試験スケジュールに従い,箇条6によって実施した分析試験,引張試験,すみ肉溶接試験及び水素量
試験のいずれかの試験結果が,箇条5の規定に適合しなかった場合には,適合しなかったすべての試
験について倍数の再試験を行い,そのいずれの試験結果も規定に適合しなければならない。この場合
の再試験のための試験片は,当初の試験材の残材から採取するか,又は新たな試験板を用いて作製し
た試験材から採取する。また,分析試験において,当初の試験結果が規定に適合した成分は,再試験
を行わなくてもよい。
d) 試験片の作製から試験の実施を通して正規の手続きを行っていない試験を含み,試験結果が合否の判
定に供し得ないようなことが生じるおそれがある場合には,試験の進行状況又は結果のいかん(如何)
にかかわらず無効とする。無効となった試験は,正規の手続きに従って繰り返されなければならない。
なお,この場合は,c) に規定する再試験の対象とはしない。

8 製品の呼び方

  製品の呼び方は,ワイヤの種類,径及び質量による。
例 T55T1-1M-1CM-H10−1.2−20
ワイヤの種類 径 質量
55 : 溶着金属の引張強さが550 MPa740 MPa,(0.2 %耐力が460 MPa以上)
T1 : 使用特性がシールドガス−あり,ワイヤプラス,ルチール系
1 : 適用溶接姿勢が全姿勢
M : シールドガスが炭酸ガス20 %25 %(体積分率)とアルゴンとの混合ガス
1CM : 溶着金属の化学成分(表2による。)
H10 : 溶着金属の水素量(単位 : mL/100g)が10以下

9 表示

9.1 製品の表示

  製品の表示は,JIS Z 3200による。

9.2 包装の表示

  包装の表示は,規格番号を表示するほか,JIS Z 3200による。

10 包装

  包装は,JIS Z 3200による。

11 検査証明書

  検査証明書は,JIS Z 3200による。

――――― [JIS Z 3318 pdf 10] ―――――

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JIS Z 3318:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 17634:2004(MOD)

JIS Z 3318:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 3318:2010の関連規格と引用規格一覧