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Z 3950 : 2021
5.2.3 圧電天びん式濃度計による測定方法
この方法は,JIS Z 8813の6.2.2に規定する装置を用いる方法で,次のa) c)による。
a) 圧電天びん式濃度計 圧電天びん式濃度計の構成例を,図5に示す。
圧電素子
図5−圧電天びん式濃度計の構成例
b) 測定 5.2.2 b)による。
c) 質量濃度変換係数,K値 質量濃度変換係数は,次の式による。
C
K2
RM
ここで, K2 : 質量濃度変換係数
C : 吸入性粉じんの質量濃度(mg/m3)
RM : 圧電天びん式濃度計の測定値の平均値(mg/m3)
5.3 総粉じんの質量濃度測定方法
総粉じんの質量濃度は,ロウボリウム エアサンプラのろ過材保持具に分粒装置を装着しないオープン
フェイス型ホルダを取り付けて,吸入口において50 cm/s80 cm/sの流速で粉じんをろ過材に捕集し,そ
の質量から質量濃度を求める。総粉じん質量濃度測定装置の例を,図6に示す。各部の詳細は5.2.1 b) 2)
8),測定の準備は5.2.1 c),測定は5.2.1 d)及び質量濃度の決定は5.2.1 e)による。
――――― [JIS Z 3950 pdf 11] ―――――
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図6−総粉じん質量濃度測定装置の構成例
6 個人ばく露粉じん質量濃度測定
6.1 一般
個人ばく露粉じん質量濃度は,呼吸域で測定する。個人ばく露粉じん質量濃度測定用のサンプリングは,
作業者の作業状態を代表するように設定する。限界値と比較する目的で,試料空気の時間加重平均粉じん
質量濃度を求めるには,通常の作業活動を妨げることなく,サンプリング時間を通して,ろ過材保持具又
は粉じん濃度計の吸引口を作業者の呼吸域に保持されるよう装着する。個人ばく露粉じん質量濃度測定は,
次による。
a) 個人ばく露粉じん質量濃度測定における試料空気のサンプリング方法は,作業者及びその正常な作業
に対する妨害が最小になるように設定しなければならない。測定する時期及び時間は,溶接作業の実
施頻度,時間,測定目的などを考慮して設定する。
b) ろ過材保持具又は粉じん濃度計の吸引口は,呼吸域に設置する。呼吸域に直接設置できない場合は,
小口径の採気管を通して呼吸域から試料空気を吸引する。
c) 個人ばく露粉じん質量濃度は,サンプリング期間にわたる時間加重平均粉じん質量濃度として算出す
る。
6.2 吸入性粉じんの個人ばく露質量濃度測定方法
6.2.1 分粒装置付きろ過捕集による測定方法
この方法は,個人ばく露粉じん質量濃度測定用分粒装置付きろ過材保持具を作業者の呼吸域に取り付け,
ろ過材が捕集した粉じんの質量から吸入性粉じんのばく露濃度を測定する方法で,次のa) e)による。
注記 分粒装置は,慣性衝突式,サイクロン式などがある。
a) 装置 慣性衝突式分粒装置による吸入性粉じん個人ばく露質量濃度測定装置の構成例を,図7に示す。
――――― [JIS Z 3950 pdf 12] ―――――
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図7−個人ばく露粉じん質量濃度測定用吸入性粉じんろ過捕集装置例
b) 各部の詳細 各部の詳細は,次の1)7)による。
1) 分粒装置 5.2.1 b) 1)による。
2) ろ過材 5.2.1 b) 2)による。
3) ろ過材保持具 ろ過材保持具は,5.2.1 b) 3)に規定する特性をもち,作業者が装着して作業を行って
も支障を与えない大きさのものとする。
4) 流量計 流量計は,5.2.1 b) 4)と同等の特性をもち,吸引ポンプに内蔵又は取付け可能なものとする。
5) 吸引ポンプ 吸引ポンプは,5.2.1 b) 6)に規定する特性をもち,作業者が装着して作業を行っても支
障を与えない大きさのものとする。
6) 天びん 5.2.1 b) 7)による。
7) その他の器具 5.2.1 b) 8)による。
c) 測定の準備 5.2.1 c)による。
d) 測定 測定は,次の1)5)による。
1) 作業者の呼吸域に,個人ばく露粉じん質量濃度測定用吸入性粉じんろ過捕集装置を装着する。
2) 吸引ポンプのスイッチを入れ,使用する分粒装置によって定められた流量でサンプリングを開始す
ると同時に,時刻,流量及び対象作業場所の気温を測定し,記録する。
3) 終了直前に,時刻を記録した後,吸引ポンプのスイッチを切る。
4) サンプリング時間を記録する。
5) 測定終了後,直ちに吸引ポンプのスイッチを入れて,測定終了後の吸引ポンプの流量を読み取り,
記録する。次に,読み取った吸引ポンプ流量とサンプリング時間から,サンプリング中の積算吸引
流量値を求め,記録する。
e) 個人ばく露粉じん質量濃度の決定 5.2.1 e)の式によって,質量濃度を算出する。
6.2.2 光散乱式相対濃度計による測定方法
この方法は,5.2.2 a)で規定する光散乱式相対濃度計のうち,呼吸域に装着できるものを用いる方法で,
次のa) c)による。
a) 光散乱式相対濃度計 個人ばく露粉じん質量濃度測定用光散乱式相対濃度計の構成例を,図8に示す。
――――― [JIS Z 3950 pdf 13] ―――――
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図8−個人ばく露粉じん質量濃度測定用光散乱式相対濃度計の構成例
b) 測定 測定は,次の1)3)による。
1) 作業者の呼吸域に個人ばく露粉じん質量濃度測定用光散乱式相対濃度計を装着する。
2) 相対濃度計を作動させ,所定時間測定を行う。
3) 測定終了後,測定時間中の積算相対濃度値(カウント数)を測定時間(min)で除して1分間当たり
の測定値RL(cpm)を求める。
c) 質量濃度変換係数,K値 質量濃度変換係数は,次の1)4)の手順で求める。
1) 6.2.1 a)に規定する装置と,質量濃度変換係数を求めようとする6.2.2 a)に規定する相対濃度計を作業
者の呼吸域に装着して,同時に併行測定を行う。
2) 吸入性粉じんの質量濃度Cを6.2.1 e)によって求める。
3) 相対濃度計による計測は,ろ過捕集と同時に併行測定を行い,得られた積算相対濃度値(カウント
数)を測定時間(min)で除した値RLM(cpm)を求める。
4) 質量濃度変換係数は,5.2.2 c)の4)によって求める。
6.2.3 分粒装置付き光散乱式相対濃度計による測定方法
この測定は,6.2.2 a)で規定する光散乱式相対濃度計の吸入口に,6.2.1 a)で規定する慣性衝突式分粒装置
のろ過材保持具を取り付けた分粒装置付き光散乱式相対濃度計を作業者の呼吸域に取り付けて,ろ過材で
捕集した粉じん質量から吸入性粉じんのばく露濃度を測定する方法である。光散乱式相対濃度計から求め
た相対濃度及び粉じん濃度から質量濃度変換係数を求めることができ,求めた質量濃度変換係数を用いて
相対濃度を質量濃度に変換することで,粉じんの時間的濃度変動状況を求めることができる。測定方法は,
次のa) c)による。
a) 個人ばく露粉じん質量濃度測定用分粒装置付き光散乱式相対濃度計の構成例を,図9に示す。
――――― [JIS Z 3950 pdf 14] ―――――
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分粒装置
粉じん検出部
ろ過材保持具 信号ケーブル
吸引ポンプ
接続チューブ 粉じん濃度演算部
図9−個人ばく露粉じん質量濃度測定用分粒装置付き光散乱式相対濃度計の構成例
b) 測定 測定は,次の1)6)による。
1) 作業者の呼吸域に,個人ばく露粉じん質量濃度測定用分粒装置付き光散乱式相対濃度計の粉じん検
出部を装着する。
2) 吸入性粉じん濃度を測定する吸引ポンプのスイッチを入れると同時に相対濃度計を作動させ,吸入
性粉じん濃度測定と同じ時間測定を行う。
3) 終了直前に,時刻を記録した後,吸引ポンプのスイッチを切る。
4) サンプリング時間を記録する。
5) 測定終了後,直ちに吸引ポンプのスイッチを入れて,測定終了後の吸引ポンプの流量を読み取り,
記録する。次に,読み取った吸引ポンプ流量とサンプリング時間から,サンプリング中の積算吸引
流量値を求め,記録する。
6) 測定終了後,相対濃度計の測定時間中の積算相対濃度値(カウント数)を測定時間(min)で除して
1分間当たりの測定値RL(cpm)を求める。
c) 質量濃度変換係数,K値 5.2.2 c)による。
6.3 総粉じんの個人ばく露質量濃度測定方法
この方法は,分粒機能をもたない個人ばく露濃度測定用の粉じんろ過捕集装置を用いる方法で,装置の
構成は,図10に示す。各部の詳細は,6.2.1 b)の2)7)による。
――――― [JIS Z 3950 pdf 15] ―――――
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JIS Z 3950:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 10882-1:2011(MOD)
JIS Z 3950:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.10 : 溶接工程
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.100 : 職業安全.産業衛生
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.30 : 作業場所の雰囲気
JIS Z 3950:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7551:1999
- フロート形面積流量計
- JISK0083:2017
- 排ガス中の金属分析方法
- JISZ3920:2011
- 溶接ヒューム分析方法
- JISZ8813:1994
- 浮遊粉じん濃度測定方法通則
- JISZ8814:2012
- ロウボリウム エアサンプラ