23
Z 4514 : 2010
附属書C
(規定)
基準条件
C.1 基準条件及び標準試験条件の要求事項に関する記述
C.1.1 放射線に関する量
放射線に関する量の基準条件及び標準試験条件は,表C.1による。
表C.1−放射線に関する量の基準条件及び標準試験条件
影響量 基準条件 標準試験条件
(特記がない場合)
90Sr+90Y a) 90Sr+90Y a)
β線標準場
ファントムc) ICRU組織のスラブ a) Wファントム
(個人線量計の場合) 30 cm×30 cm×15 cm 30 cm×30 cm×15 cm
(全身用線量計) 水ファントム
前面2.5 mm 厚PMMA
他の面10 mm厚 PMMA
b) MMAスラブファントム10 cm
以上×10 cm 以上×1 cm 以上
ICRU組織の直円柱 a) SOピラーファントム
直径73 mm,高さ300 mm 直径73 mm,高さ300 mmの水
(手首・足首用線量計) で満たした直円柱
側面2.5 mm厚PMMA
底面10 mm厚PMMA
b) MMAピラーファントム直径
73 mm 高さ300 mm以上
ICRU組織の直円柱 ISO ロッドファントム
直径19 mm,高さ300 mm PMMAの直円柱
(指用線量計) 直径19 mm,高さ300 mm
入射角 基準の向き 基準の向き±5°
放射能汚染 無視できるb) 無視できるb)
放射線のバックグラウン 周辺線量当量率 周辺線量当量率
ド H*(10)≦0.1 μSv・h−1 H*(10)≦0.25 μSv・h−1
方向性線量当量率 方向性線量当量率
H′(0.07, →Ω)≦0.25 μSv・h−1
H′(0.07, →Ω)≦0.1 μSv・h−1
注a) より適している場合は,他の標準場を使うことができる。
b) 放射性物質による汚染の許容限度は,国が定める。“無視できる”とは,汚染の程度が校正の
正確さに影響を与えず,校正作業員及び校正施設に危険を及ぼさないことをいう。
c) 個人線量計の校正において,末端部個人線量計の校正にピラーファントム又はロッドファン
トムを用いることができる。
――――― [JIS Z 4514 pdf 26] ―――――
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Z 4514 : 2010
C.1.2 放射線に関連する量以外の量
放射線に関連する量以外の量の基準条件及び標準試験条件は,表C.2による。
表C.2−放射線に関連する量以外の量の基準条件及び標準試験条件
影響量 基準条件 標準試験条件
(ほかに指示がない場合)
環境温度 ℃ 20 18 22 b), c)
相対湿度 % 65 30 75 b), c)
気圧 kPa 101.3 86 106 b), c)
安定時間 分 15 15 以上
電源電圧 正規電源電圧 正規電源電圧±3 %
電源周波数a) 正規電源周波数 正規電源周波数±1 %
正弦波からのひずみ
電源波形a) 正弦波
5 %以下
影響が認められる
外部電磁波 無視できるレベル
レベル以下
外部磁気誘導 無視できるレベル 地球磁界の2倍以下
装置 通常動作の設定 通常動作の設定
注a) コンセントからの電圧供給で動作する装置に適用する。
b) 試験時のこれらの量の実際の値を記述する。
c) 温暖気候での校正を想定した値である。他の気候においては,校正のときのこれらの量の実
際の値を記述する。同様に,高地において使用する装置の場合は,下減気圧70 kPaとしてよ
い。
――――― [JIS Z 4514 pdf 27] ―――――
25
Z 4514 : 2010
附属書D
(参考)
β線標準場の換算係数
六つの標準場におけるスラブファントムの換算係数を,ある校正距離において5度ステップで測定した
測定値を図D.1及び表D.1に示す。この測定値の標準不確かさは,2 %4 %である(参考文献[9]参照)。
1.4
1.4
1 ))
1.2
1.2
−1-
( vy
・G
S Gy
1.0
1.0
ur
rc
ce
e;)
α
; )
S
(v
0.8
0.8
0
0
D(
7
.;
07s
;o
o
su
0.6
.
0.6
hp,
換算係数
D
(
h0
p,
0.4
0.4
換算係数
0.2
0.2
0.0
0.0
0 10
10 20
20 30
30 40
40 50
50 60
60 70
70 80
80
入射角度(°)
入射角度(°)
□ : ビームフラッタニングフィルタを用い,校正距離が20 cmの147Pm線源
☆ : ビームフラッタニングフィルタを用い,校正距離が30 cmの85Kr線源
○ : ビームフラッタニングフィルタを用いず,校正距離が20 cmの90Sr+90Y線源
△ : ビームフラッタニングフィルタを用いず,校正距離が30 cmの90Sr+90Y線源
▽ : ビームフラッタニングフィルタを用い,校正距離が30 cmの90Sr+90Y線源
◇ : ビームフラッタニングフィルタを用いず,校正距離が50 cmの90Sr+90Y線源
図D.1−市販のβ線源における入射角度に依存するスラブファントムの換算係数測定値
(表D.1を参照)
――――― [JIS Z 4514 pdf 28] ―――――
Z4
7
表D.1−市販のβ線源における入射角度に依存するスラブファントムの換算係数測定値(図D.1を参照)[9]
51
線源 α及びαに対応する換算係数hp,D(0.07;source;α)(Sv・Gy−1)
4 : 2
核種 フィルタ 距離 0° 5° 10° 15° 20° 25° 30° 35° 40° 45° 50° 55° 60° 65° 70° 75°
0 1
cm
0
90Sr+90Y
あり 30 1.00 1.00 1.01 1.01 1.02 1.04 1.06 1.08 1.10 1.12 1.14 1.15 1.14 1.10 1.01 0.86
90Sr+90Y
なし 20 1.00 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.06 1.09 1.11 1.14 1.17 1.20 1.21 1.19 1.12 −
90Sr+90Y
なし 30 1.00 1.00 1.01 1.01 1.03 1.04 1.06 1.08 1.10 1.13 1.15 1.16 1.16 1.14 1.06 0.91
90Sr+90Y
なし 50 1.00 1.00 1.00 1.01 1.02 1.03 1.05 1.07 1.08 1.10 1.11 1.11 1.10 1.06 0.98 0.84
85Kr
あり 30 1.00 1.00 1.00 0.99 0.98 0.97 0.96 0.94 0.91 0.88 0.83 0.78 0.72 0.65 0.57 0.49
147Pm
あり 20 1.00 1.00 0.98 0.96 0.94 0.91 0.87 0.82 0.77 0.72 0.66 0.59 0.53 − − −
――――― [JIS Z 4514 pdf 29] ―――――
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Z 4514 : 2010
附属書JA
(参考)
校正の階層及びトレーサビリティ体系
JA.1 一般
この附属書は,β線組織吸収線量(率)及び70 μm線量当量(率)を対象とした校正の階層及びトレー
サビリティ体系について記載するものであり,規定の一部ではない。
JA.2 校正の階層及びトレーサビリティ体系
β線組織吸収線量測定器及び線量当量測定器の校正の階層及び実用に供している測定器及び計測素子
(以下,実用器という。)の国家計量標準へのトレーサビリティ体系の例を,図JA.1に示す。
国家計量標準
外挿電離箱
国 一次標準場(シリーズA)
二次標準a)
校正機関 外挿電離箱又は電離箱式吸収線量測定器
二次標準場(シリーズA,B又はC )b)
参照標準
電離箱式吸収線量測定器等 実用標準c)
吸収線量測定器等
参照標準場b)
(シリーズA,B又はC) β線源c)
産業界
実用器
吸収線量測定器,線量当量測定器,線量計測素子等
注記 計量法に基づく登録事業者が行う当該構成の階層の場合には,国家計量標準及び二次標準はそれぞれ特定標
準器及び特定二次標準器となる。
注a) 二次標準器に連鎖して校正した標準器を保有する校正機関もある。
b) 二次標準場及び参照標準場は,各機関の保有する標準器によって校正される場合と,上位機関の保有する仲介
標準器によって出張校正される場合とがある。
c) 実用標準とする標準器及びβ線源を用いた実用器の簡略化した校正方法は,附属書JCによる。
図JA.1−校正の階層及びトレーサビリティ体系
――――― [JIS Z 4514 pdf 30] ―――――
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JIS Z 4514:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6980-1:2006(MOD)
- ISO 6980-2:2004(MOD)
- ISO 6980-3:2006(MOD)
JIS Z 4514:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.240 : 放射線測定
JIS Z 4514:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ4001:1999
- 原子力用語
- JISZ4331:2005
- 個人線量計校正用ファントム
- JISZ8103:2019
- 計測用語
- JISZ8202-10:2000
- 量及び単位―第10部:核反応及び電離性放射線
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方