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JIS Z 8734:2021 規格概要
この規格 Z8734は、残響室を用いて,定常性の騒音を放射する騒音源の音響パワーレベル及び単発性の騒音を放射する騒音源の音響エネルギーレベルの測定方法について規定。
JISZ8734 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z8734
- 規格名称
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定―残響室における精密測定方法
- 規格名称英語訳
- Acoustics -- Determination of sound power levels and sound energy levels of noise sources using sound pressure -- Precision methods for reverberation test rooms
- 制定年月日
- 1988年3月1日
- 最新改正日
- 2021年3月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 3741:2010(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 17.140.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1988-03-01 制定日, 1993-05-01 確認日, 2000-05-20 改正日, 2005-03-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認日, 2021-03-22 改正
- ページ
- JIS Z 8734:2021 PDF [69]
Z 8734 : 2021
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[2]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[3]
- 4 基準気象条件・・・・[6]
- 5 残響室・・・・[7]
- 5.1 一般事項・・・・[7]
- 5.2 残響室の容積・・・・[7]
- 5.3 残響室の吸音・・・・[7]
- 5.4 暗騒音に関する基準・・・・[8]
- 5.5 大気の気温,湿度及び気圧・・・・[8]
- 6 測定装置・・・・[8]
- 6.1 一般事項・・・・[8]
- 6.2 校正・・・・[8]
- 7 測定対象騒音源の特定,配置,据付け及び作動・・・・[9]
- 7.1 一般事項・・・・[9]
- 7.2 補助装置・・・・[9]
- 7.3 騒音源の配置・・・・[9]
- 7.4 騒音源の据付け・・・・[9]
- 7.5 測定中の騒音源の作動・・・・[10]
- 8 残響室内における測定・・・・[11]
- 8.1 一般事項・・・・[11]
- 8.2 測定対象騒音源の最初の設置位置・・・・[11]
- 8.3 マイクロホン位置・・・・[11]
- 8.4 時間平均音圧レベルの測定・・・・[12]
- 8.5 時間積分音圧レベルの測定・・・・[14]
- 8.6 比較法における基準音源による時間平均音圧レベルの測定・・・・[15]
- 8.7 残響時間の測定・・・・[15]
- 8.8 気象条件の測定・・・・[15]
- 9 音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの算出・・・・[16]
- 9.1 音響パワーレベルの算出・・・・[16]
- 9.2 音響エネルギーレベルの算出・・・・[19]
- 9.3 A特性音響パワーレベル及びA特性音響エネルギーレベルの計算・・・・[21]
- 10 測定不確かさ・・・・[21]
- 10.1 評価の方法・・・・[21]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 8734 pdf 1] ―――――
Z 8734 : 2021
pdf 目次
ページ
- 10.2 σomcの算定・・・・[21]
- 10.3 σR0の算定・・・・[22]
- 10.4 σR0の代表的な上限値・・・・[23]
- 10.5 全標準偏差σtot及び拡張測定不確かさU・・・・[23]
- 11 記録事項・・・・[24]
- 11.1 一般事項・・・・[24]
- 11.2 測定対象騒音源・・・・[24]
- 11.3 測定環境・・・・[24]
- 11.4 測定器・・・・[24]
- 11.5 音響データ・・・・[24]
- 12 試験報告書・・・・[25]
- 附属書A(参考)残響室の設計指針・・・・[26]
- 附属書B(参考)回転拡散翼の設計指針・・・・[28]
- 附属書C(規定)広帯域音の測定のための残響室の適性試験方法・・・・[29]
- 附属書D(規定)離散周波数成分を含む音の測定のための残響室の適性試験方法・・・・[31]
- 附属書E(参考)100 Hz未満の周波数の測定のための周波数範囲の拡張・・・・[36]
附属書F(規定)1/3オクターブバンドレベルからオクターブバンド音響パワーレベル及び音響エネルギー
レベル,A特性音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルを計算する方法 38
- 附属書G(参考)測定不確かさに関する情報の開発のための手引・・・・[41]
- 附属書JA(参考)ISO 3741:2010における残響室の暗騒音に関する記載・・・・[52]
附属書JB(参考)残響室を用いる音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定の原理並びに各種の
補正 56
- 参考文献・・・・[60]
- 附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[62]
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――――― [JIS Z 8734 pdf 2] ―――――
Z 8734 : 2021
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本音響学会(ASJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を
改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格で
ある。これによって,JIS Z 8734:2000は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 3)
――――― [JIS Z 8734 pdf 3] ―――――
日本産業規格 JIS
Z 8734 : 2021
音響−音圧法による騒音源の音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定−残響室における精密測定方法
Acoustics-Determination of sound power levels and sound energy levels ofnoise sources using sound pressure-Precision methods for reverberationtest rooms
序文
この規格は,2010年に第4版として発行されたISO 3741を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本産業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。
この規格で規定する音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定では,一定の音響的条件を満た
した残響室を用いる。測定の原理としては,騒音源が放射する音響パワー又は音響エネルギーは,残響室
内の2乗音圧の時間平均値又は時間積分値の空間平均値に比例することに基づいている。これらの音圧に
関する量は,残響室の音響特性及び測定時の気象条件に依存する。
狭帯域の音又は離散周波数の音を放射する騒音源を対象とする場合には,広帯域にわたって平たんな周
波数成分を放射する騒音源を対象とする場合に比べて,音響パワーレベル又は音響エネルギーレベルの測
定により高い厳密さが必要である。その理由は,次のとおりである。
a) マイクロホン位置の数が少ない場合,又はマイクロホントラバースの経路の長さが十分でない場合に
は,測定される2乗音圧の時間平均値又は時間積分値は,必ずしも残響室内全体にわたる2乗音圧の
時間平均値又は時間積分値の空間平均値の推定値にはならない。
b) 騒音源が放射する音響パワー又は音響エネルギーは,残響室のノーマルモードの影響を強く受け,騒
音源の残響室内の位置によって変化する。
卓越した狭帯域成分又は離散周波数成分の音を放射する騒音源を対象とする場合には,残響室の特性を
最適化する,又は騒音源及びマイクロホンの設置位置の数を多くする(マイクロホントラバースによる場
合には,経路を長くする。)などが必要となる。このような場合には,低周波数帯域に有効な吸音体の付加
及び回転拡散装置の設置によって,測定が容易となる。
この規格で規定する方法では,1/3オクターブバンドごとの音響パワーレベル又は音響エネルギーレベ
ルを算出し,その結果から,オクターブバンドの値,A特性周波数重み付けをした値及び周波数重み付け
をしない全帯域の値を求める。
この規格で規定する測定方法によれば,ISO 12001に規定するグレード1(精密級)の精度が得られる。
音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定結果は,測定時の気象条件における値をこの規格で
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2
Z 8734 : 2021
規定する基準気象条件における値に換算して表示する。
1 適用範囲
この規格は,残響室を用いて,定常性の騒音を放射する騒音源の音響パワーレベル及び単発性の騒音を
放射する騒音源の音響エネルギーレベルの測定方法について規定する。
この規格で規定する方法は,ISO 12001:1996に規定されている全ての騒音の種類(定常性,非定常性,
変動性,単発性など)に適用可能である。
この規格を適用する騒音源は,残響室の容積の2 %以下の体積のものに限られる。体積が残響室の容積
の2 %を超える騒音源については,ISO 12001:1996に規定するグレード1(精密級)の精度は実現できな
い可能性がある。
残響室を用いる音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定方法には,直接法及び比較法があり,
この規格では,これら二つの方法の測定及び計算の手順を規定する。
この規格による測定の対象とする周波数範囲は,一般的な測定では中心周波数が100 Hzから10 000 Hz
までの1/3オクターブバンドの範囲である(3.12参照)。この範囲を低周波数まで拡張する場合の指針を,
附属書Eに示す。
注記1 高い周波数については,ISO 9295に規定する方法を適用することが可能である。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3741:2010,Acoustics−Determination of sound power levels and sound energy levels of noise
sources using sound pressure−Precision methods for reverberation test rooms(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1508 騒音計のランダム入射及び拡散音場校正方法
注記 対応国際規格 : IEC 61183,Electroacoustics−Random-incidence and diffuse-field calibration of
sound level meters
JIS C 1509-1 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第1部 : 仕様
注記 対応国際規格 : IEC 61672-1,Electroacoustics−Sound level meters−Part 1: Specifications
JIS C 1513-1 電気音響−オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)−第1部 :
仕様
注記 対応国際規格 : IEC 61260-1,Electroacoustics−Octave-band and fractional-octave-band filters−
Part 1: Specifications
JIS C 1515 電気音響−音響校正器
注記 対応国際規格 : IEC 60942,Electroacoustics−Sound calibrators
JIS Z 8402(規格群) 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)
注記 対応国際規格 : ISO 5725 (all parts),Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and
results
――――― [JIS Z 8734 pdf 5] ―――――
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JIS Z 8734:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3741:2010(MOD)
JIS Z 8734:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.01 : 音響測定及び雑音除去一般
JIS Z 8734:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1508:2000
- 騒音計のランダム入射及び拡散音場校正方法
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC1513-1:2020
- 電気音響―オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)―第1部:仕様
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器