この規格ページの目次
24
Z 9010 : 1999 (ISO 8423 : 1991)
そうでなければロットは不合格とする。
3.5.2.2 図式判定法 3.2.2.2によって作成した合否判定図に,点 (ncum ; Y) をプロットする。
a) 点が合格域に入れば,ロットを合格とする。
b) 点が不合格域に入れば,ロットを不合格とする。
c) 点が検査続行域にあれば,もう1個のアイテムを抜き取って検査する。
検査結果の傾向を見やすくするために,図上で引き続く点の間を折れ線で結ぶとよい。
注意 点が合格判定線又は不合格判定線に接近した場合には,合否の判定は数値判定法によらなければ
ならない。
3.5.2.3 例 逐次抜取方式L=200mm,U=210mm, 1.2mm,hA=4.312,hR=5.536,g=2.315及びnt
=49に対しては,3.2.2.3の例で合格判定値及び不合格判定値を求めてある。
あるロットからのサンプルの最初の12個のアイテムの検査結果xが図4の第2列に示してある。第3
列には余裕値y=x−200が与えてあり,第6列には累計余裕値が記録されている。検査は12番目のアイテ
ムまで続けられたが,それは1,2,···,11番目の各アイテムの検査後,累計余裕値が3.5.2.2のa)とb)の
両方とも満足しないという状態が続いたからである。12番目のアイテムの検査後,累計余裕値が対応する
上側及び下側合格判定値の間に入ったので,検査は終了し,ロットは合格となった。
図9には,この逐次抜取方式に対する合否判定図を示す。この図の作り方は,3.2.2.3の例で示してある。
図4に示した累計サンプルサイズ及び累計余裕値の組合せ (ncum ; Y) を引き続き合否判定図にプロット
し,折れ線でつなぐ。点 (12 ; 38.8) が合格域に入ったので,12番目のアイテムの検査後,検査は終了し,
ロットは合格となった。
図9 3.5.2.3中の例で考察した連結式両側規定限界の場合の逐次抜取方式に対する合否判定図
3.5.3 個別式両側規定限界
――――― [JIS Z 9010 pdf 26] ―――――
25
Z 9010 : 1999 (ISO 8423 : 1991)
3.5.3.1 数値法 3.5.3.1.1及び3.5.3.1.2の合否判定基準を各規定限界に個別に適用してロットの合否を判
定する。ロットが3.5.3.1.1 a)及び3.5.3.1.2 a)によって両方の規定限界に対して合格と判定された場合には,
検査は終了し,ロットは合格とする。
3.5.3.1.1 上側規定限界に対する合否判定基準 累計余裕値Yを対応する合格判定値A (U) 及び不合格判定
値R (U) と比較する。
a) ≦A (U) ならば,上側規定限界に対してロットは合格とし,上側規定限界に対する検査は終了する。
b) ≧R (U) ならば,上側規定限界に対してロットは不合格とし,両方の規定限界に対する検査を終了す
る。
c) )とb)の両方とも満足が得られなければ,もう1個のアイテムを抜き取って上側規定限界に対して検
査する。
累計サンプルサイズが打切り値ntに達した場合で,Y>At (U) ならば,ロットは不合格とし,検査は
終了する。
累計サンプルサイズが打切り値ntに達した場合で,Y≦At (U) ならば,ロットは上側規定限界に対し
ては合格とする。もし下側規定限界に対してすでにロットが合格となっている場合又はY≧At (L) の場
合には,ロットは合格とし,検査は終了する。そうでなければ,ロットは不合格とし,検査は終了す
る。
3.5.3.1.2 下側規定限界に対する合否判定基準 累計余裕値Yを対応する合格判定値A (L) 及び不合格判定
値R (L) と比較する。
a) ≧A (L) ならば,下側規定限界に対してロットは合格とし,下側規定限界に対する検査は終了する。
b) ≦R (L) ならば,下側規定限界に対してロットは不合格とし,両方の規定限界に対する検査を終了する。
c) )とb)の両方とも満足が得られなければ,もう1個のアイテムを抜き取って下側規定限界に対して検
査する。
累計サンプルサイズが打切り値ntに達した場合で,Y終了する。
累計サンプルサイズが打切り値ntに達した場合で,Y≧At (L) ならば,ロットは下側規定限界に対し
ては合格とする。上側規定限界に対してすでにロットが合格となっている場合又はY≦At (U) の場合に
は,ロットは合格とし,検査は終了する。そうでなければ,ロットは不合格とし,検査は終了する。
3.5.3.2 グラフ法 3.2.3.2によって作成した合否判定図に,点 (ncum ; Y) をプロットする。
3.5.3.2.1及び3.5.3.2.2の合否判定基準を各規定限界に個別に適用してロットの合否を判定する。ロット
が3.5.3.2.1 a)及び3.5.3.2.2 a)によって両方の規定限界に対して合格と判定された場合には,検査は終了し
ロットは合格とする。
3.5.3.2.1 上側規定限界に対する合否判定基準
a) 点が上側規定限界に対する合格域に入れば,上側規定限界に対してロットは合格とし,上側規定限界
に対する検査は終了する。
b) 点が上側規定限界に対する不合格域に入れば,上側規定限界に対してロットは不合格とし,両方の規
定限界に対する検査を終了する。
c) 点が上側規定限界に対する検査続行域にあれば,もう1個のアイテムを抜き取って上側規定限界に対
して検査する。
3.5.3.2.2 下側規定限界に対する合否判定基準
a) 点が下側規定限界に対する合格域に入れば,下側規定限界に対してロットは合格とし,下側規定限界
――――― [JIS Z 9010 pdf 27] ―――――
26
Z 9010 : 1999 (ISO 8423 : 1991)
に対する検査は終了する。
b) 点が下側規定限界に対する不合格域に入れば,下側規定限界に対してロットは不合格とし,両方の規
定限界に対する検査を終了する。
c) 点が下側規定限界に対する検査続行域にあれば,もう1個のアイテムを抜き取って下側規定限界に対
して検査する。
3.5.3.3 例 逐次抜取方式L=5 900mV,U=6 000mV, 12mV,h (L) =3.318,hR (L)=4.260,g (L) =1.621,
hA (U) =4.312,hR (U) =5.536,g (U) =2.315及びnt=49に対しては,3.2.3.3の例で個別式両側規定限界に対
する合格判定値及び不合格判定値を求めてある。
あるロットからのサンプルの,最初の11個のアイテムの検査結果xが図6の第2列に示してある。第3
列には余裕値y=x−5 900が与えてあり,第6列には累計余裕値が記録されている。
2番目のアイテムの検査後,累計余裕値が上側規定限界に対する合格判定基準 [3.5.3.2.1 a) ] を満足した
ので,上側規定限界に対してロットは合格となり,上側規定限界に対する検査は終了した。下側規定限界
に対する検査は11番目のアイテムまで続けられた。11番目のアイテムの検査後,累計余裕値が下側規定
限界に対する合格判定基準 [3.5.3.2.2 a) ] を満足したので,ロットは合格となった。
図10には,この逐次抜取方式に対する合否判定図を示す。この図の作り方は,3.2.3.3の例で示してある。
図6に示した累計サンプルサイズ及び累計余裕値の組合せ (ncum ; Y) を引き続き合否判定図にプロット
し,折れ線でつなぐ。
点 (2 ; 39) が上側規定限界に対する合格域に入ったので,2番目のアイテムの検査後,上側規定限界に
対する検査は終了した。下側規定限界に対する検査は,11番目のアイテムまで続けられた。11番目のアイ
テムの検査後,点 (11 ; 264) が下側規定限界に対する合格域に入ったので,検査は終了し,ロットは合格
となった。
――――― [JIS Z 9010 pdf 28] ―――――
27
Z 9010 : 1999 (ISO 8423 : 1991)
図10 3.5.3.3中の例で考察した個別式両側規定限界の場合の逐次抜取方式に対する合否判定図
3.6 OC曲線及び平均サンプルサイズ
3.6.1 OC曲線 OC曲線は,抜取方式に対して,ロットが合格する割合の期待値(合格の確率)を工程
品質水準の関数として示すものである。
2.3.2及び2.4.1に示した方法で抜取方式を決定すると,合格の確率Paは工程品質水準がPRQのときには,
近似的に1− また,工程品質水準がCRQのときには,近似的に消費者危険 戰
に,OC曲線の中間の値を求める方法を示す。
注意 工程標準偏差の実際の値が抜取方式に使用した 識 は,実際の生産者危険は公称
値 估 実際の消費者危険は公称値 戰 艙 估
3.6.2 平均サンプルサイズ 平均サンプルサイズは,ある抜取方式がある工程品質水準に対して適用され
たときに起こり得るいろいろなサンプルサイズの平均値である。附属書Cに,平均サンプルサイズの近似
値を求める方法を示す。
――――― [JIS Z 9010 pdf 29] ―――――
28
Z 9010 : 1999 (ISO 8423 : 1991)
附属書A(規定) ISO 3951の1回抜取方式に対応する逐次抜取方式
A.1 序論 この附属書には,ISO 3951に与えられている抜取方式のシステムを補足する逐次抜取方式を
含んでいる。逐次抜取方式で使用するAQL及びサンプル文字は,ISO 3951と同じである。
抜取方式は,hA=hRとして求めてある。したがって,hAとhRは,共通のhで与えてある。
A.2 ISO 3951との関係 ISO 3951に規定されている抜取方式のシステムを補足するために,この附属書
の抜取方式を使用するときには,ISO 3951のすべてのルールを適用する。ただし,唯一の例外として,ISO
3951 : 1989の15.の合否判定基準だけは本体の3.5に示す逐次抜取方式のための合否判定基準に置き換える。
A.3 1回及び逐次抜取方式の選択 本体の2.1参照。
A.4 抜取方式の求め方 附属書A付表A.1から抜取方式を求めるには,AQL及びサンプル文字を指標と
して使用する。
なみ検査に対する抜取方式は,表の上の段のAQL及び左側のサンプル文字を使用して読み取る。
きつい検査に対する抜取方式は,表の下から2番目の段のAQL及び左側のサンプル文字を使用して読
み取る。
ゆるい検査に対する抜取方式は,表の一番下の段のAQL及び右側のサンプル文字を使用して読み取る。
附属書A付表A.1に逐次抜取方式のパラメータh及びgを示す(本体の2.4.1参照)。
附属書A付表A.2に,この附属書の逐次抜取方式に対する累計サンプルサイズの打切り値nt及びこれに
対応する合格判定値を求めるための係数At/
示されたAQLとサンプル文字との組合せに対する抜取方式が使用できないときには,表中の矢印に従
って使用する抜取方式を求める。
A.5 合否の判定 ロットの合否の判定には,本体の3.5に従って適切な抜取方式を使用する。
A.6 切替えルール ISO 3951に示されている抜取方式の代わりに,この附属書の逐次抜取方式を使用す
るときには,ISO 3951 : 1989の19.に規定されている切替えルールを適用する。
A.7 工程標準偏差の最大値
A.7.1 連結式両側規定限界に対する限界工程標準偏差,LPSD (com.) 連結式両側規定限界の場合には,
この附属書の逐次抜取方式のためのLPSDを求めるのに係数 罵 する(本体の2.4.3.1参照)。 規
定されたAQLだけで決まる値である。
附属書A付表A.3に,AQLに対応する
(U−L) 識 は,逐次抜取方式は使用できない。 ISO 39
の)MPSDとの間にある場合は,ISO 3951の1回抜取方式を使用できる。
A.7.2 個別式両側規定限界に対する最大工程標準偏差,MPSD (sep.) 個別式両側規定限界の場合には,
この附属書の逐次抜取方式に対する工程標準偏差の最大許容値は,次の式で与えられる。
MPSD= (U−L)
――――― [JIS Z 9010 pdf 30] ―――――
次のページ PDF 31
JIS Z 9010:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8423:1991(IDT)
JIS Z 9010:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.120 : 品質 > 03.120.30 : 統計的方法の応用
JIS Z 9010:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8101-1:2015
- 統計―用語及び記号―第1部:一般統計用語及び確率で用いられる用語
- JISZ8101-2:2015
- 統計―用語及び記号―第2部:統計の応用
- JISZ9009:1999
- 計数値検査のための逐次抜取方式
- JISZ9015-1:2006
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式