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A 1621 : 2020
4 システムの区分
システムの区分は,表1及び表2による。
表1−集熱媒体及び用途による区分
蓄熱槽出湯
集熱媒体 用途 燃焼
温度制御機能
液体 給湯 表2による。 あり
暖房 − なし
空気
給湯 表2による。 あり
表2−蓄熱槽種類による区分
出湯温度 補助熱源
補助熱源燃料
制御機能 設置形態
あり −
分離形
なし −
ガス
あり 一体形
石油
5 測定原理
屋内試験での集熱媒体,入力装置及び試験内容の対応を,表3に示す。
試験条件を一定にするため,入力装置を使用する。
液体集熱式のソーラシミュレータによる放射は,6.5の放射条件によって,1時間ごとに段階制御する。
液体集熱式のシステムで,2台目以降の集熱器を試験する場合に使用する外部加熱装置の制御方法につい
ては,附属書Dに示す。
また,空気集熱式の集熱は集熱量を集熱媒体加熱装置で模擬することによって行う。空気集熱式システ
ムの集熱媒体加熱装置の制御方法については附属書Eに示す。
なお,集熱器の集熱効率特性は,事前に評価しておく。
表3−集熱媒体,入力装置及び試験内容
集熱媒体 入力装置 試験内容
ソーラシミュレータ及び
液体 給湯
外部加熱装置
暖房
空気 集熱媒体加熱装置
給湯
――――― [JIS A 1621 pdf 6] ―――――
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6 試験条件
6.1 試験室の条件
試験室の条件は,表4による。
表4−試験室の条件
項目 条件
試験室の温度 試験中の試験室の温度は,20 ℃±4 ℃とする。
試験室の湿度 試験室の湿度は,JIS Z 8703に規定する常湿(45 %85 %)とする。
試験室の雰囲気 室内の雰囲気は,0.2 %以上の二酸化炭素及び0.002 %以上の一酸化炭素が含まれていない。
(燃焼を伴う場合に限また,燃焼に影響を与える気流がない。
る。)
6.2 給水条件
試験中の安定出湯時の給水温度は,15 ℃±2 ℃とする。
なお,断続的な出湯を再現したこの試験では,給水配管は極力短くなるように工夫する。また,非出湯
時にも断続燃焼する機器については,試験室の温度と給水温度との影響を強く受けるため,試験室温度と
給水温度との差が5 K±2.0 Kとなるようにする。
6.3 システムの設置状態及び使用状態
システムの構成機器は,取扱説明書などに示す通常の据付状態とする。使用状態は,出荷状態とし,試
験結果に影響する特殊な改造及び接続を行ってはならない。
空気集熱式システムでは,ダクトの材料は製造業者の推奨部材を用いる。蓄熱槽,集熱ユニットなど試
験に用いるシステム構成機器の使用状態は出荷状態とし,試験結果に影響する特殊な改造及び接続を行っ
てはならない。
6.4 出湯温度の設定
出湯温度は,出湯温度設定の可否によって異なり,表5による。
出湯温度が設定できるシステムにおいては,給湯使用温度と同じ40 ℃とし,それ以外のシステムにお
いては,表5に示す温度が目標となるように調節する。
――――― [JIS A 1621 pdf 7] ―――――
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A 1621 : 2020
表5−システムの設定出湯温度・目標出湯温度
単位 ℃
設定出湯温度
出湯温度の設定a) 湯水の混合 湯水混合温度b)
・目標出湯温度c)
補助熱源一体形 − 40
機器通信可能な混合弁で湯水を
リモコンなどで出湯温度が40 ℃に設 40 40
混合するシステム
定できるシステム
温度固定式別付け混合弁で湯水
30 40
を混合するシステム
機器通信可能な混合弁で湯水を
40 40
混合するシステム
上記以外のシステム
温度固定式別付け混合弁で湯水
30 40
を混合するシステム
注記 太陽蓄熱槽に出湯温度制御装置が内蔵されておらず,かつ,外部混合装置をもたない機器に関しては,事前
に試験機関と製造業者との間で試験条件を協議する。
注a) 試験中の出湯温度の許容変動幅は,設定値40 ℃に対して−2.0 Kとする。
b) 補助熱源の上流側の温度
c) 補助熱源の下流側の温度
6.5 液体集熱式における放射条件
ソーラシミュレータによる放射条件は,表6の各時刻の放射照度の±10 %とする。
なお,放射照度がソーラシミュレータによる制御下限未満の場合の放射条件設定方法を附属書Hに示す。
表6−放射条件
7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00
時刻
8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00
放射照度
快 98 291 501 679 793 832 793 679 501 291 98
(W/m2)
晴
時間(h) 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
照射量
98 291 501 679 793 832 793 679 501 291 98
(Wh/m2)
7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00
時刻
8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00
放射照度
73 216 391 548 652 684 652 548 391 216 73
晴 (W/m2)
時間(h) 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
照射量
73 216 391 548 652 684 652 548 391 216 73
(Wh/m2)
7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00
時刻
8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00
放射照度
55 150 284 411 501 531 501 411 284 150 55
曇 (W/m2)
時間(h) 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
照射量
55 150 284 411 501 531 501 411 284 150 55
(Wh/m2)
――――― [JIS A 1621 pdf 8] ―――――
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6.6 試験用燃料
試験用燃料は,表7による。
表7−試験用燃料
種類 規定
ガス JIS S 2093による。
石油 JIS K 2203に規定する1号灯油とする。
6.7 給湯使用条件
使用する給湯標準使用モードは,附属書Bによる[JIS S 2075の表8(給湯機の給湯標準使用モード)
参照]。
6.8 試験開始条件
試験室に試験体を十分な時間放置し,試験体内部の温度が試験室温度と同等とみなせる状態とする。
6.9 試験中のリモコンの運転スイッチ
リモコンの運転スイッチをもつシステムにおいては,出湯のない夜間においてもリモコンの運転スイッ
チはONの状態を維持する。
7 試験装置
7.1 試験装置の概要
7.1.1 液体集熱式試験装置の概要
液体集熱式試験装置の概要は次による。
なお,間接集熱方式(蓄熱槽内に集熱系の熱交換器のあるもの)の試験装置の例を図1及び図2に示す。
a) 冷温水供給装置は,継続的に安定した水温が得られる装置でなければならない。
b) 液体集熱式の試験で使用する送風装置は,継続的に安定した風量が得られる装置でなければならない。
c) 給湯系統の出湯は,あらかじめ給湯使用量が5 L/分,10 L/分及び15 L/分となるような給湯使用流量に
調整する。このとき,図1 b)に示した装置を用いる場合には,出湯温度制御装置の下流側における流
量が給湯使用流量となるように調整する。試験時には,給湯標準使用モードの給湯系統における開始
時刻及び継続時間に基づき,シーケンス制御,リレーなどによって配管に設置した電磁弁を自動開閉
する。流量調整弁は,安定出湯時においてそれぞれの給湯使用流量に対し,±5 %となるようにし,
システム性能試験開始前に必ず確認する。
d) 出湯温度制御装置が内蔵された補助熱源分離形太陽蓄熱槽[図1 a)]で試験する場合は,太陽蓄熱槽
と補助熱源との間の配管の長さは2 mとし,配管材料は製造業者の推奨部材を用いる。
e) 出湯温度制御装置が内蔵されていない補助熱源分離形太陽蓄熱槽で試験する場合[図1 b)]は,太陽
蓄熱槽と出湯温度制御装置との間の配管の長さを2 m,また,出湯温度制御装置と補助熱源との間の
配管の長さを2 mとし,配管材料は製造業者の推奨部材を用いなければならない。
f) 液体集熱式システムの集熱配管は集熱器から太陽蓄熱槽までの往復の長さを配管長とし,配管長は40
mの長さで設置する。給水温度は太陽蓄熱槽に近い点で測定し,出湯温度は太陽蓄熱槽又は補助熱源
に近い点で測定する。実使用における配管長の変更による影響を検討するなど,配管保温性能を測定
する場合は,附属書Cによる。
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g) 許容差指定のない配管長は,基準値05
――――― [JIS A 1621 pdf 9] ―――――
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A 1621 : 2020
h) エネルギー量は,次の4項目を測定する。
1) 傾斜面日射量
2) 太陽蓄熱槽消費電力
3) 集熱ポンプ消費電力
4) ガス(ガス流量,ガス温度及びガス圧力)又は石油質量
a) 太陽蓄熱槽に出湯温度制御装置が内蔵されている機器
図1−液体集熱式,太陽蓄熱槽が補助熱源分離形システムの試験装置の例
――――― [JIS A 1621 pdf 10] ―――――
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JIS A 1621:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.160 : 太陽エネルギー工学
JIS A 1621:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA4112:2020
- 太陽集熱器
- JISA4113:2011
- 太陽蓄熱槽
- JISA4113:2021
- 太陽蓄熱槽
- JISB7414:2018
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- JISC1602:2015
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- JISZ8703:1983
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