JIS A 6921:2014 壁紙 | ページ 6

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− 対象VOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の空気捕集に関する情報(使用した捕集管,
空気捕集量,放散試験チャンバーに入れてからの空気捕集時間の長さ及び回数など)
f) 測定機器
− 使用した器具及び方法に関する情報(放散試験チャンバー,シール材・シールボックス,空気清浄
装置,温度・湿度制御装置,積算流量計,オーブン,空気捕集装置,分析装置など)
g) 品質管理/品質保証
− 対象VOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物のバックグラウンド濃度及びトラベルブラ
ンク濃度
− 対象VOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物のシンク効果を評価するための回収率デー

− 測定回数
− 複数回空気捕集を行った場合はその個々の分析結果
− 温度,相対湿度及び換気回数の精度
− 品質保証の報告
h) 追加事項 接着剤・塗料などの蒸散支配型建築材料,及び接着剤で接合されている製品に関しては,
次の内容も加えて記載する。
− 試験片の数
− 単位面積当たりの質量
− 厚み
− 試験の結果に影響を及ぼす可能性のあるその他の事項(乾燥条件,時間経過,保存,水分含有量,
表面加工など)
− 使用接着剤の種類(原料及び不揮発分)
− 塗布量(g/m2)
− 塗布面積
− 塗布方法
− 接着剤塗布と表面材料を張り合わせるまでの時間(オープンタイム)
− 基材の種類

――――― [JIS A 6921 pdf 26] ―――――

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附属書B
(参考)
室内空間モデルにおける気中濃度増分値の算出
B.1 一般
壁装材料協会規格(放散試験チャンバー法 : 2000)を基に作成したこの附属書は,放散試験チャンバー
法(附属書A)によって得られた放散速度EFについて,室内空間モデルにおける気中濃度増分値の算出
法を記載する。
B.2 室内空間モデルにおける気中濃度増分値の算出法
室内空間モデルにおける影響を考えるため,表面積ARの建築材料を用いたときのVOC,ホルムアルデ
ヒド及び他のカルボニル化合物の室内濃度増分値を,式(B.1)によって予測することができる。吸着が試料
負荷率に関して無視できない場合,放散量の補正が必要である。室内空間モデルを図B.1に示す。
注記 この室内空間モデルは,デンマーク規格による。
図B.1−室内空間モデル
EFa AR
ΔC= (B.1)
nR VR
ここに, AR : 各部位の表面積(m2)
(壁24 m2,床7 m2,天井7 m2)
表面積ARの建築材料を用いたときの気中濃度増分値
( 最一
EFa : 単位面積当たりの放散速度[ 最一 m2・h)]
nR : 室内空間モデル内の換気回数(0.5 回/h)
VR : 室内空間モデルの体積(17.4 m3)
壁装材料による気中濃度の増分は,式(B.2)によって求めることができる。
愀 2.8EFa (B.2)
床材による気中濃度の増分は,式(B.3)によって求めることができる。
0.8EFa (B.3)
天井材による気中濃度の増分は,式(B.4)によって求めることができる。
攀椀 椀柿 0.8EFa (B.4)

――――― [JIS A 6921 pdf 27] ―――――

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例えば,壁装材料からの単位面積当たりの放散速度EFaが50 最一 m2・h)の場合,
愀 最一
2.8EFa=2.8×50=140
参考文献 JIS A 1460 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法−デシケーター法
JIS A 1901 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合
物放散測定方法−小形チャンバー法
JIS A 1962 室内空気中のホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の定量−ポンプサンプ
リング
JIS A 1965 室内及び放散試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenax TA 吸着剤を用
いたポンプサンプリング,加熱脱離及びMS/FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる
定量
JIS A 1966 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集/加熱脱離/キャピラリーガ
スクロマトグラフ法によるサンプリング及び分析−ポンプサンプリング
JIS K 0123 ガスクロマトグラフィー質量分析通則
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 7136 プラスチック−透明材料のヘーズの求め方
JIS P 8222 パルプ−試験用手すき紙の調製方法
ENV 13419-1:1999,Building products−Determination of the emission of volatile organic compounds
−Part 1: Emission test chamber method
ENV 13419-3:1999,Building products−Determination of the emission of volatile organic compounds
−Part 3: Procedure for sampling, storage of samples and preparation of test specimens
ASTM D 5116:1997,Standard Guide for Small Scale Environmental Chamber Determinations of
Organic Emissions from Indoor Materials/Products
ASTM D 6007:1996,Standard Test Method for Determining Formaldehyde Concentration in Air from
Wood Products Using a Small Scale Chamber
Danish Standard INF 90:1994,Directions for the determination and evaluation of the emission from
building products
ECA Report No.19:1997,Total volatile organic compounds (TVOC) n indoor air quality investigations
Technical Note AIVC 28:1990,A Guide to air change sufficiency, Air Infiltration and Ventilation
Centre
シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会/厚生省 中間報告−第1回第3回のま
とめ,2000年6月29日
シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会/厚生省 中間報告−第4回第5回のま
とめ,2000年12月22日
シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会/厚生省 中間報告−第6回第7回のま
とめ,2001年7月24日
シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会/厚生省 中間報告−第8回第9回のま
とめ,2002年1月22日

――――― [JIS A 6921 pdf 28] ―――――

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附属書C
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 6921:2014) 旧規格(JIS A 6921:2003) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
6.3 規定されている試験において,“あらかじめ 記述なし 壁紙の定義に含まれているにもかかわ
試験方法 接着剤,粘着剤などを塗布した壁紙”につ らず,明確な試験方法が記載されていな
いての試験の説明を加えた。 かった。
6.3.2 表題の変更 6.3.2 この試験項目は壁紙が摩擦によって色
摩擦色落 耐摩擦性試 落ちする程度を評価するための項目で
ち度試験 験 あり,試験の目的が誤解されないよう,
より的確な表題へ変更した。
表3 表3
試験条件I−,試験条件I,及び試験条件II 試験条件I及び試験条件IIについて規定 自然素材で製造された壁紙にも対応で
試験条件 について規定 試験条件 きるよう新たな基準として試験条件I−
を追加した。
表4 摩擦色落ち度の判定基準を表4に規定 なし 記述なし 判定基準について記載がされていなか
摩擦色落 った。
ち度の判
定基準
6.3.4 6.3.4
施工性試験用接着剤は,でん粉のり80 %, 施工性試験用接着剤は,でん粉80 %,酢施工接着剤についてより実際に即した
施工性試 酢酸ビニル系エマルジョン20 %の割合で 施工性試験 酸ビニル系エマルジョン20 %の割合で作形に変更した。
験 作成した接着剤,JIS A 6922に規定する2 試験台について,試験台の品質の安定を
成した接着剤。試験台の用材はラワン,ほ
種1号又は2種2号のもの。試験台の用材 図るため,合板を使用する場合はJAS
お又はかつらのいずれかとする。寄せ木で
は,ラワン,ほお又はかつらのいずれかそ もよい。合板の場合は,表面に厚さ5 mm製品とした。JAS製品の合板を使用した
れらの寄せ木,又は合板とする。合板を使 場合,試験台のサイズが旧規定の範囲に
以上の同材を張り付ける。張り付けた後,
用する場合はJAS製品とする。張り付けた 2時間,4時間及び24時間後に,A,B,C 収まらないため,ある程度幅をもたせ
後,24時間後に,図3のA,B,Cの各部 た。
の各部分について,試験片と試験台との接
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分について,試験片と試験台との接着状態 着状態を観察する。 24時間後の接着状態を観察することで
9
を観察する。 施工性は評価できると判断されたため
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観察回数を減らした。
: 2
0 14
2

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現行規格(JIS A 6921:2014) 旧規格(JIS A 6921:2003) 改正理由
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箇条番号 内容 箇条番号 内容
: 2
及び題名 及び題名
0 14
6.3.5 引張速度は毎分20±5 mmに設定する。 6.3.5 記述なし 引張速度を定めていないため。
湿潤強度 湿潤強度試
試験 験
− 試験に関する記述を全面削除 6.3.7 硫化汚染性試験について規定 この試験においては,有毒な硫化水素を
硫化汚染性 発生させる必要があり,大変危険な一方
試験 で,硫化水素による壁紙の変色は原因物
質も特定され,現在は原因物質を含有し
ていない。今後も原因物質の不使用と情
報共有を徹底することを前提に,硫化汚
染性試験項目を削除した。
8 e) 退色性・摩擦色落ち度 選択した試験条8.e) 退色性・耐摩擦性 選択した試験条件の
件のI−,I,IIを示す。 I,IIを示す。
例 退色性・摩擦色落ち度I 表示例 退色性・耐摩擦性I
9 添付文 なし
添付文書 試験条件I−を選択した場合, 記述なし 自然素材特有の特性及び特徴について
書 次に示す注意事項を添付しなければなら 注意を促す必要があると判断されたた
ない。 め。
a)退色性及び摩擦色落ち度が劣ることに
よる取扱い上の注意事項
b)運搬及び保管上の注意事項
c)その他必要な注意事項

JIS A 6921:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 6921:2014の関連規格と引用規格一覧