JIS B 7420:1997 限界プレーンゲージ | ページ 2

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B 7420-1997
図1 穴用限界ゲージの公差域と穴公差との関係
備考 棒ゲージの場合は,図のHをHsに変える。

――――― [JIS B 7420 pdf 6] ―――――

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図2 軸用限界ゲージ及び基準円盤の公差域と軸公差の関係
6. 限界ゲージ及び基準円盤の寸法 限界ゲージ及び基準円盤の寸法を求める式は表5によることとし,
求めるための諸数値は付表212による。表5によって求めた寸法が,少数点以下5けた以上になる場合
はJIS Z 8401によって少数点以下4けたに丸める。その計算結果を,付表1323に示す。

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B 7420-1997
表5 限界ゲージ及び基準円盤の寸法を求める計算式
区分 呼び寸法の区分
180mm以下 180mmを超え
穴用限界ゲージ 通り側 最大許容寸法 +2H
MML +z(1)
最小許容寸法 −2H
MML +z(1)
止り側 最大許容寸法 H +2H
LML+ (1) LML − (1)
2
最小許容寸法 H −2H
LML− (1) LML − (1)
2
軸用限界ゲージ 通り側 最大許容寸法 +H1
MML 2−z1
最小許容寸法 −H1
MML 2−z1
止り側 最大許容寸法 H1 H
LML+ LML+21 +
2
最小許容寸法 H1 H
LML− LML−21 +
2
基準円盤 通り側用 最大許容寸法 Hp
MML+ 2−z1
新製時点検
最小許容寸法 Hp
MML− 2−z1
通り側用 最大許容寸法 Hp+ Hp
MML+ y1 MML+ +y1−1
摩耗点検 2 2
最小許容寸法 Hp+ Hp
MML− y1 MML− +y1−1
2 2
止り側用 最大許容寸法 Hp Hp
LML+ LML+ + 1
2 2
最小許容寸法 Hp Hp
LML− LML− + 1
2 2
注(1) 棒ゲージの場合は,HをHsに変えて計算する。
7. ゲージ面の表面粗さ ゲージ面の表面粗さはゲージ公差の10%を超えないものとし,最大で0.2 刀
とする。
8. 材料及び硬さ ゲージ部の材料は,JIS G 4404に規定する合金工具鋼SKS3又はこれと機械的性質が
同等以上のものとする。ただし,挟みゲージは,JIS G 4401に規定する炭素工具鋼SK4又は機械的性質が
これと同等以上のものとする。
ゲージ面の硬さは,700HV以上(60HRC以上)とし,寸法の安定化処理を行う。
9. 検査 限界ゲージの検査は,寸法,形状,表面粗さ,材料及び硬さについて行い,3.8.の規定に適合
しなければならない。
なお,ゲージ部の寸法の測定方法を付表24に示す。ただし,これと同等以上の精度で測定できれば,こ
の限りではない。

――――― [JIS B 7420 pdf 8] ―――――

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10. 標準温度 この規格に定める各寸法の数値は,20℃におけるものとする。
11. 限界ゲージの使用目的及び使い方
11.1 穴用限界ゲージ
11.1.1 通り側プラグゲージ このゲージは,穴の直径が規定された最大実体寸法より大きいかどうかを検
査するもので,無理なく穴の全長にわたって通り抜けなければならない。
11.1.2 止り側プラグゲージ このゲージは,穴の直径が規定された最小実体寸法より小さいかどうかを検
査するもので,穴に入ってはならない。
11.1.3 通り側棒ゲージ このゲージは,穴の直径が規定された最大実体寸法より大きいかどうかを検査す
るもので,穴の直径を無理なく通過しなければならない。
11.1.4 止り側棒ゲージ このゲージは,穴の直径が規定された最小実体寸法より小さいかどうかを検査す
るもので,無理な力を加えることなしに,穴の直径に入ってはならない。
11.2 軸用限界ゲージ
11.2.1 通り側リングゲージ このゲージは,軸の直径が規定された最大実体寸法より小さいかどうかを検
査するもので,無理なく軸の全長にわたって通り抜けなければならない。
11.2.2 止り側リングゲージ このゲージは,軸の直径が規定された最小実体寸法より大きいかどうかを検
査するもので,軸に入ってはならない。
11.2.3 通り側挟みゲージ このゲージは,軸の直径が規定された最大実体寸法より小さいかどうかを検査
するもので,ゲージ面の方の口元を軸に当て,そこを支点として振り動かすようにして静かに支点の対称
点(測定点)をもう一方のゲージ面で挟む。検査は少なくとも直角2方向について行い,軸方向にはその
長さに応じて少なくとも3か所以上は行い,全箇所無理なく作動荷重で通過しなければならない。
11.2.4 止り側挟みゲージ このゲージは,軸の直径が規定された最小実体寸法より大きいかどうかを検査
するもので,少なくとも直角2方向,軸方向はその長さに応じて少なくとも3か所以上について検査する。
ゲージに作動荷重をかけたとき,軸のすべての箇所において通ってはならない。
12. 限界ゲージによる合否の判定 この規格に規定する限界ゲージによる検査に合格した穴又は軸は,JIS
B 0401に規定する上の寸法許容差及び下の寸法許容差の限界内にあるものとする。
13. 取引上の限界ゲージによる合否の判定の不一致の取扱い 限界ゲージによる合否の判定で生産者側
及び使用者側の使用する限界ゲージの違いによって不一致がおきた場合は,合格の判定をした方の限界ゲ
ージがこの規格の規定(許容できる摩耗を考慮に入れる。)を満足しているならば,その穴又は軸は寸法検
査に合格したものとして扱う。
14. 限界ゲージの呼び方 限界ゲージの呼び方は,規格番号又は規格名称,限界ゲージの種類,呼び寸法,
公差域の位置・等級を表す数値及び通り側,止り側の別とする。
例1. JIS B 7420 全形プラグゲージ 20H7 通り側
例2. 限界プレーンゲージ リングゲージ 30h7 止り側
15. 表示 限界ゲージの適当な箇所に,次の事項を表示する。

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(1) 呼び寸法
(2) 公差域の位置及び等級を表す数値
(3) 必要に応じて“通”又は“止”の文字
備考 これらを示す記号を用いてもよい。

(4) 挟みゲージの場合,必要に応じて作動荷重
(5) 製造年月若しくはその略号又は製造番号
(6) 製造業者名又はその略号
付表1 引用規格
JIS B 0023 製図−幾何公差表示方式−最大実体公差方式及び最小実体公差方式
JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 0621 幾何偏差の定義及び表示
JIS B 7451 真円度測定機
JIS B 7506 ブロックゲージ
JIS B 7519 指針測微器
JIS B 7535 流量式空気マイクロメータ
JIS B 7536 電気マイクロメータ
JIS G 4401 炭素工具鋼鋼材
JIS G 4404 合金工具鋼鋼材
JIS Z 8103 計測用語
JIS Z 8401 数値の丸め方
付表2 IT 6用限界ゲージ及び基準円盤の公差及び寸法を求めるための諸数値
単位
呼び寸法 T 穴用限界ゲージ 軸用限界ゲージ
(mm) プラグゲージ 棒ゲージ リングゲージ,挟みゲージ,基準円盤
を超え 以下 z y y' 愀 H z y y' 愀 Hs z1 y1 y'1 愀 H1 Hp
IT6 IT2 IT2 IT3 IT1
1以上 3 6 1 1 − − 1.2 − − − − − 1.5 1.5 − − 2 0.8
3 6 8 1.5 1 − − 1.5 − − − − − 2 1.5 − − 2.5 1
6 10 9 1.5 1 − − 1.5 1.5 1 − − 1.5 2 1.5 − − 2.5 1
10 18 11 2 1.5 − − 2 2 1.5 − − 2 2.5 2 − − 3 1.2
18 30 13 2 1.5 − − 2.5 2 1.5 − − 2.5 3 3 − − 4 1.5
30 50 16 2.5 2 − − 2.5 2.5 2 − − 2.5 3.5 3 − − 4 1.5
50 80 19 2.5 2 − − 3 2.5 2 − − 3 4 3 − − 5 2
80 120 22 3 3 − − 4 3 3 − − 4 5 4 − − 6 2.5
120 180 25 4 3 − − 5 4 3 − − 5 6 4 − − 8 3.5
180 250 29 5 4 2 2 7 5 4 2 2 7 7 5 3 2 10 4.5
250 315 32 6 5 2 3 8 6 5 2 3 8 8 6 3 3 12 6
315 400 36 7 6 2 4 9 7 6 2 4 9 − − − − − 7
400 500 40 8 7 2 5 10 8 7 2 5 10 − − − − − 8

――――― [JIS B 7420 pdf 10] ―――――

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JIS B 7420:1997の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/DIS 1938-1:1996(MOD)

JIS B 7420:1997の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7420:1997の関連規格と引用規格一覧