この規格ページの目次
9
B 7726 : 2017
表7−ロックウェルスーパーフィシャル硬さ(N)だけに用いる
ダイヤモンド圧子に対する硬さレベル
スケール 呼び硬さ 硬さレベル
HR15N 91 8894
HR30N 64 6069
HR15N 25 2229
表8−限定したスケールの試験に用いるダイヤモンド圧子に対する硬さレベル
スケール 呼び硬さ(高) 硬さレベル(高) 呼び硬さ(低) 硬さレベル(低)
HRA 83 8184 63 6165
HRD 73 7075 44 4146
HR15N 91 8894 72 7074
HR30N 80 7782 46 4349
HR45N 70 6672 25 2229
8.2.3.3 試験は,次の手順を使用してJIS Z 2245によって実施しなければならない。
・ 各基準片ごとに検証対象の圧子で3回のくぼみ付けを行った平均硬さ値と,校正された圧子で3回の
くぼみ付けを行って得られた平均硬さ値との差異は,ロックウェル硬さで±0.8であることを検証する。
・ 検証対象の圧子によるくぼみ付けと,校正された圧子によるくぼみ付けは,各基準片上で互いに隣接
していなければならない。
8.3 球圧子
8.3.1 一般
球圧子は,通常,球と圧子ホルダーとで構成する。試験片と接触する部分の大きさ,形状及び硬さが8.3.2
の規定に適合し,硬さ試験を実施したときの性能が8.3.3に適合している場合,先端球と圧子ホルダーと
が一体構成の圧子を使用してもよい。
8.3.2 球圧子の直接校正及び検証
8.3.2.1 球は研磨され,表面欠陥がないものとする。
8.3.2.2 使用者は,球が次の要件を満たしていることを確認するために計測を行うか,又は次の項目に合
致していることを証する製造業者からの球を入手しなければならない。
− 球の寸法,密度及び硬さを検証するために一つのロットからランダムに取り出した一つ以上の球を試
験しなければならない。
− 硬さの検証に使用した球は,破棄しなければならない。
8.3.2.3 球の直径は,異なる3か所以上で測った直径の平均とする。球の直径は表9に示す許容値を満た
さなければならない。
――――― [JIS B 7726 pdf 11] ―――――
10
B 7726 : 2017
表9−球の直径の許容値
ロックウェル 球直径 許容値
硬さスケール (mm) (mm)
B 1.587 5 ±0.003 5
F 1.587 5 ±0.003 5
G 1.587 5 ±0.003 5
T 1.587 5 ±0.003 5
E 3.175 ±0.004
H 3.175 ±0.004
K 3.175 ±0.004
8.3.2.4 超硬合金球は,次の特性をもつものとする。
a) 硬さは,JIS Z 2244によって4.903 N(HV0.5)以上の試験力で試験したとき,1 500 HV以上とする。
注記1 超硬合金球の硬さ試験は,その表面を直接試験しても,球を切断し内部を試験してもよい。
注記2 HV10で試験する場合のくぼみ対角線長さの許容値を表10に示す(球面補正済)。
b) 密度は,(14.8±0.2) /cm3とする。
注記3 密度は,抜取りで硬さ試験を実施した球又はロット全体から決めてもよい。
組成は次によることが望ましい。
・ タングステンカーバイド(WC) : 残り
・ タングステン以外のカーバイド : 2.0 %
・ コバルト(Co) : 5.0 %7.0 %
注記4 化学成分については推奨事項であり,他の要求事項を満足する場合には,検証は不要であ
る。
8.3.2.5 鋼球の硬さは,JIS Z 2244によって98.07 Nの試験力で試験し,750 HV以上とする(表10参照)。
表10−球の表面のビッカース硬さ試験(HV10)の最大対角線長さ
単位 mm
球の直径 球面の試験力98.07 Nのビッカース
硬さ(HV10)の最大対角線長さ
焼入り鋼球 超硬合金球
3.175 0.153 0.109
1.587 5 0.150 0.107
8.3.3 球圧子の間接検証
8.3.3.1 試験機によって与えられるB,EH,K及びTスケールの硬さ値は,球圧子の直径によるものだ
けでなく,球とホルダーとの関係,及びアライメントにも依存する。これらの影響を調べるために,球圧
子の性能の間接検証がこの規格を満たす試験機を用いて,JIS B 7730の要件を満たしている基準片に一連
の試験を行い,JIS Z 2245で規定する手順に従う。
8.3.3.2 検証は,少なくとも一つのHRBスケールの基準片又は使用する最高の試験力のスケールの基準
片に3回以上行う。
8.3.3.3 球圧子を使用した3か所の平均硬さ値と基準片に付けられた硬さ値との差が表3のかたよりの許
容値を超えていないことを検証する。
8.4 識別
8.4.1 全てのダイヤモンド圧子及び球ホルダーは,識別記号を表示しなければならない。大きさの制限の
――――― [JIS B 7726 pdf 12] ―――――
11
B 7726 : 2017
ために圧子の識別記号を表記することが現実的ではない場合には,識別記号が容器上に表示されていなけ
ればならない。
8.4.2 使用範囲に制限があるダイヤモンド圧子は,適切に表示しなければならない。例えば,ダイヤモン
ド圧子は,スーパーフィシャルNスケールだけの使用として認定された圧子にはNと表記する。A,C,
Dスケールだけの使用を認定された圧子にはCと表記する。
9 校正及び検証の周期
試験機の直接検証の周期を表11に示す。
間接検証は,少なくとも12か月ごとに行わなければならず,また,直接検証の後にも実施しなければな
らない。使用頻度の高い試験機では,より短い周期が適切な場合がある。
間接検証が13か月以内に行われていない場合には,試験機を使用する前に,直接検証を実施しなければ
ならない(表11参照)。
表11−試験機の直接検証
検証の実施時期 試験力 押込み深さ 試験動作 試験機の 圧子a)
測定装置 時間 ヒステリシス
出荷時 ○ ○ ○ ○ ○
試験力,測定システム,又は試験動作時間に影○ ○ ○ ○ −
響する分解・組立を行ったとき
間接検証が不合格のときb) ○ ○ (○)c) ○ −
間接検証を13か月を超えて行っていないとき ○ ○ (○)c) ○ −
注a) 加えて,2年ごとに圧子の直接検証を実施することが望ましい。
b) これらのパラメータの直接検証は,順次実施する(間接検証が合格するまで)。圧子が原因で合格しない
場合は(例えば,圧子を交換して実施)直接検証は必要ない。
c) 全試験力の保持時間を最低限確認する。
10 検証報告書及び校正証明書
検証報告書及び校正証明書には,次の情報を記載する。
a) この規格によって検証した旨の記載
b) 検証方法の種類(直接検証又は間接検証)
c) 試験機,ダイヤモンド圧子及び球圧子ホルダーの識別記号
d) 使用検証機器(硬さ基準片,力計など)
e) 検証したロックウェルスケール
f) ダイヤモンド圧子に対して使用が認定されているスケールの表示
g) (23±5) ℃の範囲外で検証された場合,その検証温度
h) 得られた結果
i) 検証年月日及び検証機関名
j) 可能な場合には,検証結果の不確かさ(附属書B参照)
――――― [JIS B 7726 pdf 13] ―――――
12
B 7726 : 2017
附属書A
(規定)
試験機の繰返し性
A.1 試験機の繰返し性
試験機の繰返し性の許容値を,図A.1及び図A.2に示す。
X軸 ロックウェル硬さ値
Y軸 試験機の繰返し性
図A.1−ロックウェル硬さ(AH及びKスケール)の繰返し性の許容値
――――― [JIS B 7726 pdf 14] ―――――
13
B 7726 : 2017
X軸 ロックウェル硬さ値
Y軸 試験機の繰返し性
図A.2−ロックウェルスーパーフィシャル硬さ(N及びTスケール)の繰返し性の許容値
――――― [JIS B 7726 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS B 7726:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6508-2:2015(MOD)
JIS B 7726:2017の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 7726:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7728:2013
- 一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法
- JISB7730:2017
- ロックウェル硬さ試験―基準片の校正
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ8103:2019
- 計測用語