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表2 測定原理と干渉影響試験用ガス及び影響の求め方
測定原理
磁気風方式 磁気力方式 ジルコニア方式 電極方式
項目
試験用ガス 二酸化炭素 10% 二酸化炭素 10% 一酸化炭素 0.1% 二酸化炭素 10%
窒素バランス 窒素バランス 酸素 4% 窒素バランス
一酸化窒素 0.1% 一酸化窒素 0.1% 窒素バランス 一酸化窒素 0.1%
窒素バランス 窒素バランス 窒素バランス
影響の求め方 指示値(6)による 指示値(6)による 干渉値(7)による 指示値(6)による
注(6) 指示値と使用測定段階(レンジ)の最大目盛値との比率を算出する。
(7) 同じ濃度レベルの酸素ガスの指示値から試験用ガスで示すべき酸素指示値を求め,これと実際指示値とから干
渉影響を算出する。
(9) 周囲温度変化に対する安定性 ゼロドリフト及びスパンドリフト試験中に周囲温度を記録し,10.(8)
の周囲温度範囲内の任意の温度で5℃の温度変化に対するゼロドリフト及びスパンドリフトを調べる。
(10) 試料ガスの流量変化に対する安定性 校正用ガス導入口からスパンガスを設定流量で導入する。指示
が安定したときの値をAとし,次に流量を設定値から+5%変化させ,指示が安定したときの値をB
とする。次に流量を設定値から−5%変化させ,指示が安定したときの値を読み,Cとする。B−A, C
−Aの測定段階(レンジ)の最大目盛値に対する比を求める。
(11) 電源変動に対する安定性 校正用ガス導入口からスパンガスを導入し,指示が安定していることを確
認し,その値をAとする。次に電源電圧を定格電圧の+10%の電圧に徐々に変化させる。指示が安定
したとき,その値をBとする。次に定格電圧の−10%の電圧に徐々に変化させ,指示が安定したとき,
その値をCとする。B-A, C-Aの測定段階(レンジ)の最大目盛値に対する比を求める。
(12) 耐電圧 計測器の電気回路を閉の状態で,電源端子一括と外箱との間に定格周波数の交流電圧1 000V
を1分間加え,異常の有無を調べる。
(13) 絶縁抵抗 計測器の電気図路を閉の状態で,電源端子一括と外箱との間の絶縁抵抗を,JIS C 1302〔絶
縁抵抗計(電池式)〕に規定する500V絶縁抵抗計で測定する。
備考 (12), (13)の試験は,計測器の作動停止状態で行う。
8. 操作方法
8.1 設置 計測器の設置は,次による。
(1) 振動が少ない場所であること。
(2) 腐食性ガスやほこりが少ない場所であること。
(3) 湿度が高くなく,温度変化が少ない場所であること。
(4) 直射日光が当たらない場所であること。
(5) 保守上障害とならない場所であること。
(6) 電源電圧及び周波数の変動の少ないこと。
(7) 試料ガス導管が短くてすむこと。
8.2 測定準備 計測器の各部を点検し,JIS K 0095の4.3.3の規定によって特にガス漏れのないことを確
かめてから,所定の順序に従って電源を入れ,各部が安定するまで待機する。
8.3 校正 計測器が定常状態に達していることを確認した後(8),次の要領で校正を行う。
注(8) あらかじめ,計測器に空気又はスパンガスを導入して,指示値が安定していることを確認する。
(1) ゼロガスを設定流量で導入し,指示安定後,ゼロ調整を行う。
――――― [JIS B 7983 pdf 11] ―――――
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(2) 次にスパンガスを設定流量で導入し,指示安定後,スパン調整を行う。
(3) 必要に応じて(1), (2)の調整を繰り返し,ゼロ,スパンのそれぞれが5.(2)の範囲内で合うまで行う。
(4) 日常の校正は,原則として1日1回とする。ただし,5.(4)及び(5)の性能を満足することが確認できた
場合は,校正周期を延長してもよい。
8.4 校正用ガス 校正用ガスは,次による。
(1) ゼロガス 原則としてゼロガスには,JIS K 1107の2級以上のものを用いる。ただし,JIS K 0055の
3.1の注(1)に準拠し,測定値に影響を与えないことが確認された成分を含む他の計測器のスパン校正用
ガスを用いてもよい。
また,ジルコニア方式では,最大目盛値の10%程度の酸素を含む窒素バランスの混合ガスを用いる。
(2) スパンガス 原則としてスパンガスには,測定目盛範囲に応じて,酸素濃度4%付近,9%付近,21%
付近(9)の窒素バランスの混合ガスを用いる。
注(9) 除湿器を通した空気を用いてもよい。
8.5 測定 校正用ガスの導入を止め,試料ガスを設定流量で導入し,連続測定を行う。
9. 保守点検 必要に応じて次の事項を点検する。
(1) 全般的事項
(a) 試料採取部のガス漏れ点検
(b) 試料ガス流量の点検
(c) 除湿器の動作点検
(d) フィルタエレメントの交換
(e) 記録紙の交換
(f) 記録紙の時間合せの確認
(g) 記録インクの補給
(h) その他必要な事項
(2) 磁気風方式
(a) 恒温そう温度調節動作の点検
(b) ブリッジ電流の点検
(3) 磁気力方式
(a) 恒温そう温度調節動作の点検
(b) 圧力形では,補助ガス流量(又は供給圧力)の点検
(4) ジルコニア方式
(a) 炉の温度調節動作の点検
(b) 検出器(ジルコニア素子)の動作の点検
(5) 電極方式
(5.1) 定電位電解形
(a) 検出器(電解そう)の動作点検
(b) 定電位電解電圧の点検
(5.2) ポーラログラフ形及びガルバニ電池形
(a) 隔膜の点検及び交換
(b) 電解液の交換
――――― [JIS B 7983 pdf 12] ―――――
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(c) 指示電極及び対電極の点検
10. 表示 計測器には,次の事項を表示する。
(1) 製造業者名又は登録商標
(2) 製造業者が与えている計測器の形名(可搬形の場合は,それを識別できる形名)
(3) 器物番号,必要ある場合は相番号又は略号
(4) 製造年月又はその略号
(5) 計測器の種類
(6) 測定対象成分
(7) 測定範囲
(8) 使用周囲温度範囲 (℃)
(9) 電源の種類,電圧 (V) , 周波数 (Hz) 及び所要電力 (W) 又は皮相電力 (VA)
(10) 必要ある場合には伝送出力の種類
備考 これらの表示は,計測器面のいずれかに分散されて明示されていてもよい。
関連規格 : JIS B 7981 排ガス中の二酸化硫黄自動計測器
JIS B 7982 排ガス中の窒素酸化物自動計測器
JIS Z 8761 フロート形面積流量計による流量測定方法
関連法規 : 高圧ガス取締法(通商産業省)
――――― [JIS B 7983 pdf 13] ―――――
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参考1 触媒燃焼方式排ガス中の酸素自動計測器
この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
1. 原理 試料ガスを水素ガスのような燃料ガスと混合し,あらかじめ加熱した熱線素子に導入すると,
試料ガス中に含まれる酸素濃度に比例して燃料ガスが燃焼し,熱線素子の温度が上がるので,この温度変
化を熱線素子によって測定し,試料ガス中の酸素濃度を測定する。
2. 性能 主な性能は,次のとおりでなければならない。
(1) 測定範囲 測定範囲は,05%O2, 010%O2, 025%O2とする。
(2) 繰返し性(再現性)及びドリフト 繰返し性,ゼロドリフト及びスパンドリフトは,いずれも各測定
段階ごとに最大目盛値の±2%範囲内とする。
(3) 応答時間 90%応答時間は,2分以下とする。
3. 構成 参考1図1に示すように,計測器は,熱線素子による検出部,増幅器,指示記録計などで構成
する。
参考1図1 触媒燃焼分析計の構成例
――――― [JIS B 7983 pdf 14] ―――――
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参考2 オルザット法
この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
1. 原理 試料ガスを吸収液(ピロガロールを含む水酸化カリウム溶液)に通して酸素を吸収させ,試料
ガスの体積の減少量から試料ガス中の酸素濃度を求める。ただし,この吸収液は試料ガス中の二酸化炭素
も吸収するので,それぞれの吸収液を用い,二酸化炭素,酸素の順に吸収させる。試料ガスの計量,吸収
による減少量の測定及び吸収にはオルザット分析装置を使用する。
2. 器具 器具は,次による。
(1) オルザット分析装置 オルザット分析装置は,次の部品からなり,例を参考2図1に示す。
参考2図1 オルザット分析装置
(a) ガスビュレット : ガスの体積を測定するガスビュレットは,容量約100mlのガラス管で,その細管
部に0.1mlごとに目盛を刻み,かつ1mlごとに目盛を示す数字を記入したものとし,例を参考2図
2に示す。
(b) ガスビュレット冷却筒
(c) 水準びん : 内容量250ml以上のものとする。
――――― [JIS B 7983 pdf 15] ―――――
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JIS B 7983:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.40 : 固定施設からの発生ガス
JIS B 7983:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISK0055:2002
- ガス分析装置校正方法通則
- JISK0095:1999
- 排ガス試料採取方法
- JISK0213:2014
- 分析化学用語(電気化学部門)
- JISK1107:2005
- 窒素
- JISZ8103:2019
- 計測用語