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3.3.2.9
排気条件(exhaust condition)
タービン出口における蒸気条件
3.4 回転速度
3.4.1
定格速度(rated speed)
定格出力時の設計回転速度
注釈1 定格速度を超えて連続運転できる回転速度の上限値を連続最大速度(maximum continuous speed)
という。
注釈2 任意の負荷1)において,所定条件の下で運転しているタービンの調速装置が正常に作動してい
る状態で,その負荷を急に遮断した際,過渡的に上昇する回転速度を瞬時最大速度(instantaneous
maximum speed)という。定格速度時に定格負荷を遮断した場合の瞬時最大速度を定格瞬時最大
速度という。
注釈3 定格速度で運転される定格負荷1)における負荷遮断後で,調速システムが作動しないで過速度
トリップが作動した際の,計算上の過渡的なタービン回転速度の最大値を最大速度上昇
(maximum speed rise)という。
注釈4 非常調速装置が作動する回転速度を過速度トリップ設定値(overspeed trip setting)という。
注1) 定格負荷を超えて蒸気タービンを運転する場合にあっては,その最大の負荷。
3.4.2
整定速度(permanent speed)
タービンの調速装置が正常に作動している状態で,負荷遮断したときに,最終的に安定した状態におけ
るタービン回転速度
3.5 出力
注釈1 ここでいう出力とは,特に断りがない限り,指定取合条件におけるタービンに関するものであ
る。
3.5.1
出力(power, output, load)
タービン又はそのタービンが駆動する発電機が発生する電力
注釈1 測定点及び各種損失,補機用動力の取扱いについては,明確に定義しなければならない。
3.5.2
正味軸端出力(net power at coupling)
タービン軸端(軸継手部)における出力で,タービンが直接駆動しないタービン補機用動力を差し引い
た出力
3.5.3
発電機出力(generator output)
発電機端子における出力
注釈1 明確な定義をしていない場合は,励磁電力を差し引かないものを指す。
――――― [JIS B 8101 pdf 11] ―――――
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B 8101 : 2021
3.5.4
連続最大出力,MCR(maximum continuous rating),定格出力(rated output,rated power, rated load)
指定された寿命を超えることなく,所定の条件でタービンを運転する場合に,発電機端子における連続
出力
注釈1 蒸気加減弁は,必ずしも全開とは限らない。
注釈2 通常,定格出力は連続最大出力と同義であるが,別に決められる場合もある。
3.5.5
最大出力(maximum capability),VWO(valves-wide-open)
所定の取合条件において,蒸気加減弁を全開にしたときの運転可能な出力
注釈1 コンバインドサイクルプラントで使用される蒸気タービンの最大出力は,外気温度の低下によ
るガスタービン発電出力の増加,又は排熱回収ボイラの補助燃焼容量(適用される場合)によ
って決まる。
3.5.6
最大過負荷出力(maximum overload capability)
過負荷条件でタービンを運転する場合の発電機端子における,計算上の可能最大出力
注釈1 過負荷条件は,必要な場合,受渡当者間の協議によって決めるものであり,必ずしも出力の保
証を伴うものではない。
3.5.7
経済出力,ECR(most economical continuous rating)
熱消費率又は蒸気消費率が最小となる出力
注釈1 この値は,熱消費率を保証するものとなる。
注釈2 定圧運転又はノズル締切運転のタービンでは,個別のECR が一般的である。それ以外のター
ビンでは,ECR はVWO 又はMCR と同等となることもある。
3.5.8
正味電気出力(net electrical power)
発電機端子の出力から補機動力を差し引いた電気出力
3.5.9
補機動力(electrical auxiliary power)
主機が直接駆動しないタービン及び発電機の補機用動力
注釈1 一般的に,この動力には,励磁電力,制御,潤滑,発電機冷却,発電機シールなどに要する全
ての動力を含む。補機動力として含める補機については,受渡当事者間で協議する。補機動力
には,電動機駆動の給水ポンプを含む場合もある。
3.6 蒸気流量及び蒸気消費率
3.6.1
主蒸気流量(initial steam flow rate)
タービン主蒸気条件におけるタービンの(呑)み込み蒸気流量
注釈1 バルブステム,グランド,バランスピストンなどへの供給蒸気,及び給水ポンプ駆動用タービ
ン,蒸気加熱器,エゼクタなどのプラント補機への供給蒸気も含める。
――――― [JIS B 8101 pdf 12] ―――――
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3.6.2
蒸気消費率(steam rate)
1 kWh当たりの蒸気消費量
(出典 : JIS B 0127:2012の1507を変更)
3.7 熱消費率
注釈1 詳細については,JIS B 8102参照。
3.7.1
熱消費率(heat rate)
1 kWh当たりの熱消費量
注釈1 これは熱効率の逆数である。
注釈2 試験結果を契約仕様書に記載の計算式を用いて計算した熱消費率を未修正試験熱消費率
(uncorrected test heat rate)という。
注釈3 取合条件などの周囲条件が全て,性能保証上の所定条件にある状態における熱消費率を修正熱
消費率(fully-corrected heat rate)という。
(出典 : JIS B 0127:2012の1509及びJIS B 0130:2019の3111を変更)
3.7.2
保証熱消費率(guarantee heat rate)
契約に基づいて保証される熱消費率
注釈1 熱消費率を定義した計算式は,契約仕様書に記載する。
注釈2 外部からの流入,補給水,加熱又は除熱に関する仮定が記載される。いずれの場合も,熱消費
率を定義するために使用される計算式は契約仕様書に記載される。
3.8 熱効率(thermal efficiency)
サイクルへの入熱に対する出熱(出力)の比
注釈1 保証である場合は,熱効率の定義が契約仕様書に記載される。
3.9 運転方式
3.9.1
ベースロード運転(base-load operation)
定格又はそれに近い負荷で長時間運転する運転方式
3.9.2
2シフト運転(two-shift operation)
1日(24時間)のうち16時間程度を定格又はそれに近い負荷で運転し,それ以外は停止する運転方式
3.9.3
1シフト運転(one-shift operation)
1日(24時間)のうち8時間程度を定格又はそれに近い負荷で運転し,それ以外は停止する運転方式
3.9.4
負荷サイクル(load cycling)
高負荷·低負荷を交互に行う運転方式
――――― [JIS B 8101 pdf 13] ―――――
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3.9.5
デイリーサイクル(daily cycling)
高負荷·低負荷を交互に,又は運転停止を毎日行う運転方式
3.9.6
ピークロード運転(peak-load operation)
ピーク電力の要求に応じて,短時間高負荷で運転して,それ以外の時間は停止する運転方式
注釈1 これらの運転方式は,代表的なものを示す。
3.10 負荷変化方式
3.10.1
定圧運転(constant-pressure operation)
主蒸気圧力を一定に保持し,蒸気加減弁開度の変化によって負荷を変化させる運転方式
3.10.2
変圧運転(sliding-pressure operation)
負荷に応じた主蒸気圧力及び流量で運転する運転方式
注釈1 並列に作動する制御弁は全て一定開度で固定のままであるため,主蒸気流量と圧力とはほぼ比
例し,一方,体積流量は一定のままである。
3.10.3
複合変圧運転(modified sliding-pressure operation)
ある負荷以上は定圧運転とし,それ以下の負荷では,変圧運転とする運転方式
注釈1 定圧運転域における負荷変化(降下)は,主蒸気圧力を一定に保ち,最小限の蒸気加減弁を全
開保持としたまま,順次絞り込むことによって行う運転方式。さらに,負荷降下する場合は,
全開近傍で保持した蒸気加減弁は開保持のままとし,主蒸気圧力及び流量を下げることによっ
て運転する。
3.10.4
過負荷弁,OLV(overload valve)
過負荷に備えて,定格流量を超えた蒸気量をタービンに流入させる弁
(出典 : JIS B 0127:2012の1246を変更)
3.10.5
過負荷弁運用(overload valve operation)
過負荷弁を用い,タービンに更なる蒸気を導入することで,定格負荷より大きい負荷を得る運転
注釈1 この運用は,蒸気発生装置と組み合わせて,周波数急変対応に用いられることもある。その際
の運転方法の詳細及び要求事項については,購入者と製造業者との契約にて議論し合意される。
3.10.6
絞り制御(throttle control)
蒸気加減弁の開度を加減して蒸気を絞り,熱落差と蒸気流量とを変化させて出力を調整する制御
(出典 : JIS B 0127:2012の1401を基に作成)
3.10.7
ノズル締切り制御(nozzle control)
――――― [JIS B 8101 pdf 14] ―――――
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有効熱落差一定のままで,蒸気加減弁の数を加減し,蒸気を流入するノズルの数を増減し,蒸気流量を
変化させて出力を調整する制御
(出典 : JIS B 0127:2012の1402を基に作成)
3.11 運転寿命
3.11.1
設計寿命(life time, design life)
ロータのような大規模部品の更新なしに計画的な保守で運転できる時間
3.11.2
運転時間(running hours),OH(operating hours)
タービンに蒸気が導入され運転した総時間
注釈1 初通気からの暦上の経過時間を年,又は月によって表したプラントの総経過時間を暦日時間
(calendar age)という。
注釈2 タービン運転状態に応じて重み付けをした運転時間を等価運転時間,EOH(equivalent operating
hours)という。製造業者によって重み付けの方法が異なる。
3.12 制御及び保安装置
3.12.1
調速装置(control system)
タービンの速度制御を行う装置で,負荷の変動にかかわらず,常に所定の回転速度となるように,蒸気
加減弁開度を変えて蒸気流量を調整する装置
注釈1 並列運転時には,負荷の増減を行うことが可能である。機械式及び電気式がある。
注釈2 電気式(電子式)調速装置には,センサ,電子制御装置,及び蒸気加減弁制御装置が含まれる。
注釈3 機械式調速装置には,センサ及び電子制御装置の代わりに,調速機,調速機構,速度検出部,
及び負荷調整システムが含まれる。
3.12.2
タービン·発電機保安装置(turbine-generator protection system)
タービン及び発電機を発電所内の事故,又は他の発電所の系統事故から保護するために設置する装置全
般
注釈1 この保安装置は,様々なハードウェアで構成可能である。
3.12.3
定常状態(steady-state condition)
回転速度及び負荷を一定に保持した運転状態
3.12.4
安定運転(stable operation)
回転速度又は負荷の変動後,定常状態に整定した運転
3.12.5
整定速度調定率(droop, steady-state speed regulation)
調速装置の設定を変えずに,タービン出力を定格負荷から無負荷まで変化させたときの回転速度変化量
を,定格速度に対する比率で表した値
――――― [JIS B 8101 pdf 15] ―――――
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JIS B 8101:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60045-1:2020(MOD)
JIS B 8101:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.040 : ガス及び蒸気タービン.蒸気機関
JIS B 8101:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0127:2012
- 火力発電用語―蒸気タービン及び附属装置並びに地熱発電設備
- JISB0130:2019
- 火力発電用語―一般
- JISB8102:2012
- 蒸気タービン―受渡試験方法
- JISB8105:2004
- 蒸気タービン―受渡試験方法―改造時の性能確認
- JISB9700:2013
- 機械類の安全性―設計のための一般原則―リスクアセスメント及びリスク低減
- JISB9703:2019
- 機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
- JISB9960-1:2019
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様