JIS B 8361:2013 油圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項 | ページ 2

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B 8361 : 2013
ISO 6162-1,Hydraulic fluid power−Flange connectors with split or one-piece flange clamps and metric or
inch screws−Part 1: Flange connectors for use at pressures of 3,5 MPa (35 bar) o 35 MPa (350 bar), DN
13 to DN 127
ISO 6162-2,Hydraulic fluid power−Flange connectors with split or one-piece flange clamps and metric or
inch screws−Part 2: Flange connectors for use at pressures of 35 MPa (350 bar) o 40 MPa (400 bar), DN
13 to DN 51
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ISO 6164,Hydraulic fluid power−Four-screw, one-piece square-flange connections for use at pressures of
MPa and 40 MPa (250 bar and 400 bar)
ISO 23309,Hydraulic fluid power systems−Assembled systems−Methods of cleaning lines by flushing

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0142及びJIS B 9700によるほか,次による。
3.1
コミッショニング(commissioning)
購入者がシステムを正式に受領するに至るまでの手続き。
3.2
操作銘板(function plate)
手動式装置の動作(例えば,オン−オフ,前進−後退,左−右,上−下など)又はシステムによって達
成する機能の状態(例えば,クランプ,つり上げ,前進など)のいずれかを表記した板。

4 重大な危険源の一覧表

  機械に油圧を使用することに伴う重大な危険源の一覧を,表A.1に示す。

5 一般規則及び安全のための要求事項

5.1   一般
5.1.1 油圧システムを設計する場合,全ての意図した操作及び使用を考慮しなければならない。システム
が意図した使い方をされたときの予見可能なリスクを特定するために,JIS B 9700などに従ってリスクア
セスメントを実行しなければならない。合理的に予見可能な誤使用によって危険を生じさせてはならない。
特定されたリスクを設計によって除去し(ステップ1),これが実行不能な場合は,JIS B 9700で規定され
た階層に従って,そのリスクに対する安全防護(ステップ2)又は警告(ステップ3)を組み込まなければ
ならない。
注記 この規格は,油圧システム及びその機器の安全に関する要求事項について規定している。それ
らの要求事項は,搭載する機械の危険源によって異なる。したがって,その油圧システムの最
終仕様及び構成は,リスクアセスメント,及び供給者と購入者との協定に基づく必要がある。
5.1.2 制御システムは,リスクアセスメントに従って設計をしなければならない。JIS B 9705-1は,この
要求事項について規定している。
5.1.3 機械,システムの損傷及び環境汚染の防止を考慮しなければならない。
5.2 油圧システムの設計及び仕様に関する基本的要求事項
5.2.1 機器及び配管の選定
5.2.1.1 システムに用いる全ての機器及び配管は,使用上安全で,かつ,確かな作動ができる十分な特性

――――― [JIS B 8361 pdf 6] ―――――

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をもつものを選定又は指定しなければならない。また,システムが意図した使われ方をしているときには,
全ての機器及び配管は定格値内で作動されていなければならない。
機器及び配管の故障又は機能不良の場合には,危険が発生し得るため,機器及び配管の信頼性に対し特
に注意を払わなければならない。
5.2.1.2 機器及び配管は,試験又は実地試験をしない限り,供給者の指示及び推奨に従って選定,適用及
び据付けしなければならない。ただし,車両機械の場合は設置空間の制限があり,この規定の適用を除外
する場合がある。
5.2.1.3 機器及び配管は,可能な限り規格に従って製作されたものを使用することが望ましい。
5.2.2 予期しない圧力
5.2.2.1 システムの最高使用圧力又はシステムのいかなる部分の定格圧力をも超える過剰な圧力が危険
をもたらすおそれがある場合には,システムの全ての部品は,予見可能な圧力を考慮して設計するか,又
は保護しなければならない。
外部負荷又は流体温度の変動によって,システム内の圧力が上昇し,危険を生じる可能性がある場合は,
圧力を制限する方法を設けなければならない。
5.2.2.2 過剰な圧力に対する優先的保護手段として,一つ以上のリリーフ弁を設置し,システムの全ての
部分での圧力を制限する。システムの運転圧力を制限するには,圧力補償形ポンプ制御のような別の手段
を用いてもよい。
5.2.2.3 システムは,圧力サージ及び圧力変動を最小にするように設計,組立及び調整しなければならな
い。圧力サージ及び圧力変動が危険を生じさせてはならない。
5.2.2.4 圧力損失又は圧力降下が,人に危険を及ぼしてはならない。また,これが機械に損傷を与えない
ことが望ましい。
5.2.2.5 大きな外部負荷がアクチュエータにかかる場合は,許容範囲を超えた圧力が発生しないような措
置を講じなければならない。
5.2.3 機械的動作
産業機械の場合には,意図したものか否かにかかわらず,機械的動作(例えば,質量の加速又は減速,
質量のつり上げ又は保持などによる影響を含む。)が,人体に危険な状況をもたらしてはならない。
5.2.4 騒音
油圧システムを設計する場合は,予見される騒音を考慮し,音源における騒音の発生を最小にしなけれ
ばならない。用途によっては,騒音が引き起こすリスクを最小にするための措置を講じなければならな
い。空気伝ぱ騒音,固体伝ぱ騒音及び液体伝ぱ騒音を考慮しなければならない。
注記 低騒音機械及びシステムの設計については,ISO/TR 11688-1を参照。
5.2.5 漏れ
内部漏れ又は外部漏れが危険を引き起こしてはならない。
5.2.6 温度
5.2.6.1 運転温度
システム又は機器の運転温度の最大範囲は,それらが安全に使用できる限界を超えてはならない。
5.2.6.2 表面温度
油圧システムは,設置場所又は安全装置によって,触れることのできる限度を超えた表面温度から人を
守るように設計しなければならない。このような保護が不可能なときは,適切な警告をしなければならな
い。

――――― [JIS B 8361 pdf 7] ―――――

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5.2.7 油圧システムの運転及び機能に関する要求事項
運転及び機能について次の仕様を明確にしなければならない。
a) 使用圧力範囲
b) 使用温度範囲
c) 使用する作動液の種類
d) 使用流量範囲
e) つり上げ対策
f) 非常時の要求事項,安全要求事項及び蓄圧エネルギー源からの遮断のための要求事項
g) 塗装又は保護被膜
附属書Bは,産業機械の場合には,上記の情報を容易に記録するための書式及びチェックリストとして
用いることができる。車両機械の場合には,油圧システムの必要不可欠な仕様を記録するのに適している。
5.3 追加要求事項
5.3.1 設置条件及び運転環境
産業機械は,次の設置条件及び運転環境を明確にしなければならない。
a) 設置場所の周囲温度範囲
b) 設置場所の周囲湿度範囲
c) 利用可能な公益施設(ユーティリティ),例えば,電気,水道,廃棄物処理など
d) 電気系統の詳細,例えば,電圧及びその許容変動,周波数,供給電力(限度がある場合)など
e) 電気回路及び装置の保護
f) 気圧
g) 汚染源
h) 振動源
i) 火災,爆発,その他の危険が発生する可能性,及び利用可能な緊急事態用設備
j) 設置場所による制限,例えば,流量,圧力,容量など
k) 機器及びシステムの設置,取付けに必要な空間だけでなく,使用中の安定性及び安全性確認のための,
接近,操作,保守に必要な空間
l) 冷却及び加熱の可能な手段並びにその容量
m) 人体,油圧システム及びその関連機器を保護するための要求事項
n) 法的規制及びその他の環境規制
o) その他の安全要求事項
附属書Bは,産業機械の場合には上記の情報を容易に記録するための書式及びチェックリストとして用
いることができる。車両機械の場合には,使われる油圧システムの必要不可欠な環境条件を記録するのに
適している。
5.3.2 機器,配管及び組立品の据付け,使用及び保守
5.3.2.1 交換
機器,配管及び組立品は,次の事項を考慮して,容易に交換できるように取り付けることが望ましい。
a) 作動液の過度の損失を招かない。
b) 産業機械の場合には,油タンクの油抜きを必要としない。
c) 隣接する部品の広範囲の取外しを必要としない。

――――― [JIS B 8361 pdf 8] ―――――

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5.3.2.2 保守のための要求事項
システムは,調整又は点検を必要とする機器及び配管に近づきやすく,安全に調整,点検が行える位置
に配置するように設計し,構成しなければならない。この要求事項が実行可能でない場合には,保守及び
点検のための情報を備えなければならない[7.3.1.1 g)及びn)参照]。
5.3.2.3 つり上げ対策
全ての機器,組立品又は配管で質量が15 kg以上のものは,つり上げ対策を施すことが望ましい。
5.3.2.4 据付け
機器は,安全な作業位置(例えば,地面又は作業台)から危険なく近づけるように据え付けることが望
ましい。
5.3.2.5 規格部品の使用
5.3.2.5.1 システムの供給者は,国際規格に基づいて製作され,呼び番号の決められている市販部品(キ
ー,ベアリング,パッキン,シール,座金,プラグ,締付金具など)及び部品形状(軸及びスプライン寸
法,ポート寸法,取付寸法,合わせ面形状,キャビティなど)を採用した機器を使用することが望ましい。
5.3.2.5.2 油圧システム内に使用するポート,スタッド及び管継手は,標準シリーズを使用し,可能な限
り最少の数量にすることが望ましい。全てのポート接続は,ねじポート接続の場合には,JIS B 2355-1JIS
B 2355-3(Oリングシールによるメートルねじ),4穴フランジポート接続の場合には,ISO 6162-1,ISO
6162-2又はISO 6164に従っていることが望ましい。
注記 異なる種類のねじポート接続をシステムに使用する場合[例えば,ISO 1179-1(Gねじポート),
JIS B 2356規格群(エラストマシール又はエッジシールによるメートルねじポート)及びJIS B
2358-1(UNねじポート)]において,ポート及び継手端部で異なる種類のねじが混同して使わ
れた場合には,油漏れ及び接続システムの重大な故障を生じるおそれがある。このため,JIS B
2355-1JIS B 2355-3に従うポート及び継手端部は分かるように表記することが望ましい。
5.3.2.6 シール及び密封装置
5.3.2.6.1 材料
シール及び密封装置の材料は,使用する作動液,隣接する材料及び作動条件並びに環境に適合するもの
でなければならない。
5.3.2.6.2 交換
機器の設計は,シール及び密封装置の点検及び交換が容易に行えるようにしなければならない。
5.3.3 洗浄及び塗装
5.3.3.1 機械の外部洗浄及び塗装を行うときには,使用する溶剤に適合しない材料は保護しなければなら
ない。
5.3.3.2 塗装のとき,塗装してはならない領域(例えば,ピストンロッド,表示器)は,塗装防止のカバ
ーをしなければならない。また,そのカバーは,塗装後取り除かなければならない。塗装後,全ての警告
及び安全に関する表示は,判読可能でなければならない。
5.3.4 輸送準備
5.3.4.1 配管の識別
輸送のために油圧システムを分解する必要があり,再接続の誤りによって危険を生じる可能性がある場
合には,配管及び対応する接続は明確に識別しなければならない。また,識別は対応する図面情報と一致
しなければならない。

――――― [JIS B 8361 pdf 9] ―――――

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5.3.4.2 包装
油圧システムの全ての部品は,輸送中の損傷,変形,汚染及び腐食を防止し,識別を保護するように包
装しなければならない。
5.3.4.3 開口部の密封及び保護
油圧システム及び機器の開口部(特に,チューブ,ホースなど)は,輸送中,密封するか又は清浄な密
閉容器に入れて保護しなければならない。おねじ部も保護しなければならない。また,どのような保護手
段であっても,これらを取り除くまでは再組立ができないようにしなければならない。
5.3.4.4 搬送設備
輸送のための大きさ及び質量は,購入者の構内で使用可能な設備(つり上げ設備,通路,構内荷積みな
ど)に合致するものでなければならない(B.1.5参照)。必要な場合には,油圧システムは,簡単にサブア
センブリに分解できる設計にしなければならない。
5.4 機器及び制御装置の要求事項
5.4.1 油圧ポンプ及び油圧モータ
5.4.1.1 取付け
油圧ポンプ及び油圧モータは,次のように取り付けなければならない。
a) 保守のために近づきやすい。
b) 負荷サイクル,温度変動又は質量負荷によっても軸心のずれが生じない。
c) アキシアル荷重及びラジアル荷重は,使用する油圧ポンプ及び油圧モータの定格値以内である。
d) 配管の接続部は,正しく接続されている。油圧ポンプの軸が表示どおり正しい方向に回転する。油圧
ポンプは,作動液を吸込ポートから吐出ポートへ送る。油圧モータの軸が作動液の流れに沿って,正
しい方向に回転する。
e) 振動は,十分に抑えられている。
5.4.1.2 駆動カップリング及び取付金具
5.4.1.2.1 駆動カップリング及び取付金具は,意図した全ての条件において,最大トルクに耐えなければ
ならない。
5.4.1.2.2 駆動カップリングは,油圧ポンプ及び油圧モータの作動中に触れることができない適切な保護
カバーを設けなければならない。
5.4.1.3 回転速度
回転速度は,許容限度を超えてはならない。
5.4.1.4 ドレンポート,空気抜きポート及び補助ポート
ドレンポート,空気抜きポート及び補助ポートは,システム内に空気を侵入させてはならない。また,
それらのポートは,油圧ポンプ及び油圧モータの製造業者が推奨する背圧を超えないように設計し取り付
けなければならない。空気抜きは,高圧で使用する場合には人体に及ぼす危険を最小とするように設置し
なければならない。
5.4.1.5 ケーシング内への作動液の充
運転開始に先立ち油圧ポンプ又は油圧モータのケーシング内に,前もって作動液を充することが必要
な場合は,作動液充のために容易に近づけるようにするとともに,ケーシング内に空気が閉じ込められ
ないようにしなければならない。
5.4.1.6 使用圧力範囲

――――― [JIS B 8361 pdf 10] ―――――

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JIS B 8361:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4413:2010(MOD)

JIS B 8361:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8361:2013の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0125-1:2020
油圧・空気圧システム及び機器―図記号及び回路図―第1部:図記号
JISB0125-2:2018
油圧・空気圧のシステム及びその機器―図記号及び回路図―第2部:回路図
JISB0142:2011
油圧・空気圧システム及び機器―用語
JISB2355-1:2000
油圧・空気圧用及び一般用途用金属製管継手―Oリングシールによるメートルねじポート及び継手端部―第1部:Oリングシールポート
JISB2355-2:2000
油圧・空気圧用及び一般用途用金属製管継手―Oリングシールによるメートルねじポート及び継手端部―第2部:高圧用(Sシリーズ)継手端部 ― 寸法・設計・試験方法・要求事項
JISB2355-3:2000
油圧・空気圧用及び一般用途用金属製管継手―Oリングシールによるメートルねじポート及び継手端部―第3部:中圧用(Lシリーズ)継手端部―寸法・設計・試験方法・要求事項
JISB8347:2009
油圧―マニホールドブロック及びマニホールドブロック用機器の識別記号
JISB8367-1:2009
油圧シリンダ取付寸法―第1部:片ロッド―16MPaシリーズ―丸カバー形―溶接フランジ式及びねじ込みフランジ式(内径25mm~500mm)
JISB8367-2:2009
油圧シリンダ取付寸法―第2部:片ロッド―16MPaシリーズ―角カバー形―タイロッド締付式(内径25mm~200mm)
JISB8367-3:2009
油圧シリンダ取付寸法―第3部:片ロッド―16MPaシリーズ―角カバー形―タイロッド締付式(内径250mm~500mm)
JISB8367-4:2008
油圧シリンダ取付寸法―第4部:片ロッド―25MPaシリーズ―丸カバー形―溶接又はねじ込みフランジ式(内径50mmから320mmまで)
JISB8367-5:2009
油圧シリンダ取付寸法―第5部:片ロッド―10MPaシリーズ―角カバー形―タイロッド締付式(内径40mm~200mm)
JISB8367-6:2008
油圧シリンダ取付寸法―第6部:片ロッド―10MPaシリーズ―薄形(内径32mmから100mmまで)
JISB9700:2013
機械類の安全性―設計のための一般原則―リスクアセスメント及びリスク低減
JISB9703:2019
機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
JISB9705-1:2019
機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第1部:設計のための一般原則
JISB9712:2006
機械類の安全性―両手操作制御装置―機能的側面及び設計原則
JISB9933:2000
油圧―作動油―固体微粒子に関する汚染度のコード表示
JISB9933:2021
油圧―作動油―固体微粒子に関する汚染度のコード表示
JISB9936:2001
油圧―微粒子分析―運転中のシステム管路からの作動油試料採取方法
JISB9960-1:2019
機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
JISC8201-5-5:2008
低圧開閉装置及び制御装置―第5部:制御回路機器及び開閉素子―第5節:機械的ラッチング機能をもつ電気的非常停止機器
JISK6349:1994
液圧用鋼線補強ゴムホース
JISK6349:2012
液圧用の鋼線又は繊維補強ゴムホース