JIS B 8561:2007 自動販売機―試験方法 | ページ 6

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B 8561 : 2007
附属書B
(規定)
紙容器タイプの消費電力量試験

序文

  この附属書は,紙容器入り飲料(以下,販売商品という。)を販売する自動販売機であって,紙容器入り
飲料専用のもの,紙容器入り飲料と缶・ボトル飲料とを併売するものを含み,庫内商品全体を常に冷蔵及
び温蔵して販売する次の自動販売機の消費電力量試験について規定する。
a) 紙容器飲料自動販売機Aタイプ サンプルを使用して販売商品の展示及び案内を行うタイプで,次に
よる。
1) コールド専用機 : 販売商品を常に冷蔵して販売する自動販売機。
2) ホットアンドコールド機 : 自動販売機内部が仕切壁で仕切られ,販売商品を冷蔵及び温蔵して販売
する自動販売機。
b) 紙容器飲料自動販売機Bタイプ 販売商品そのものを視認し,購入選択ができるタイプで,次による。
1) コールド専用機 : 販売商品を常に冷蔵して販売する自動販売機。
2) ホットアンドコールド機 : 自動販売機内部が仕切壁で仕切られ,販売商品を冷蔵及び温蔵して販売
する自動販売機。
B.1 試験条件
試験は,特に規定がない限り次の試験条件で行う。
a) 自動販売機の各側面及び天井面は,空気の自然対流を妨げることがないように図B.1に示す空間を設
け,かつ,鉛直からの傾きは1°以内に設置する。
b) 周囲温度の測定は,図B.1に示すA点とする。

――――― [JIS B 8561 pdf 26] ―――――

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単位 mm
50

図B.1−設置状態
c) 自動販売機は,節電機能を含む通常使用の状態とする。
d) 自動販売機は,次の性能を満たす運転モードに設定する。
1) 節電機能の設定は,次の販売数量及び販売間隔で商品を販売した場合,商品温度が2)の規定値を維
持する。
− 販売数量 : Aタイプは,各コラム2個ずつ均等に販売するものとする。
Bタイプは,各コラム1個ずつ均等に販売するものとする。
注記 コラムとは,個々に仕切られた商品の収納部をいう。
− 販売間隔は,12時間で上記個数が販売するものとする。ただし,消費電力量測定時の販売はB.2
のd)に定める方法に従う。
2) 自動温度調節器などの設定は,冷却,加温運転が安定状態に達したとき,次に販売される商品(以
下,“次販売商品”という。)の商品温度が,冷蔵商品の場合5 ℃±4 ℃,温蔵商品の場合55 ℃±4 ℃
になるものとする。
e) 測定時の周囲温度は,15 ℃±1 ℃とし,庫内の冷蔵−温蔵設定は,表B.1による。

――――― [JIS B 8561 pdf 27] ―――――

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表B.1−冷蔵−温蔵設定
機種 冷蔵−温蔵設定
コールド専用機 全室冷蔵
ホットアンドコールド機 2室 全室冷蔵及び1室冷蔵,1室温蔵a)
ホットアンドコールド機 3室 2室冷蔵,1室温蔵b)
注a) 左右どちらの庫室も温蔵機能をもつ場合は,実庫内容積が大きい方を冷蔵とする。
可動仕切壁をもつ自動販売機は2室の自動販売機としてみなし,冷蔵・温蔵の庫内容積が同一に
ならない場合は,冷蔵側の庫内容積が大きくなる位置で,冷蔵・温蔵の庫内容積の差が最も大き
くなる位置に仕切壁を設置する。
b) 中室を冷蔵とし,その他の庫室のどちらにも温蔵機能をもつ場合は,実庫内容積が大きい方を冷
蔵とする。
f) 照明装置の点灯時間は,1日のうち12時間とする。
g) 調光機能をもち,通常調光状態で使用するための出荷設定をしてあることを取扱説明書などに明記し
てあるものは,調光設定の状態で測定する。
h) 電源電圧は,定格電圧に等しい値とする。ただし,電源電圧の変動は,始動・停止の負荷変動時を除
き定格の±2 %とする。
i) 電源周波数は,50 Hz又は60 Hzのうち,消費電力量のいずれか大きい方を用いる。
B.2 試験方法
試験は,次の手順によって行う。
a) 庫内及び予冷室(予冷室がないものは除く。)に販売商品(冷蔵設定室は250 ml紙容器入り飲料,温
蔵設定室は350 ml缶入り飲料)を最大量収納し,扉を開けたまま放置する。
b) 各庫室ごとに,次販売商品のうち中央部コラムの1か所に熱電対などの温度測定装置を取り付ける。
c) 照明装置は消灯状態にしておく。
d) 機体及び収納した全販売商品が周囲温度に達し,安定状態1)であることを確認した後,扉を閉め電源
投入と同時に測定を開始する。
注1) 安定状態とは,機体及び販売商品の温度変化が1時間の間に0.5 ℃以内である状態をいう。
e) 電源投入後24時間の消費電力量を測定し,これをWA(単位 : kW・h)とする。試験終了時,次販売
商品の温度を確認する。この温度がコールド系で5 ℃±4 ℃,ホット系で55 ℃±4 ℃の範囲に達し
ていない場合は,測定した消費電力量は無効とし,自動温度調節器などを再調整の後,再度a)から試
験をやり直す。
f) e)に続く24時間の消費電力量を測定し,WB(単位 : kW・h)とする。この24時間の測定時間の中で
の,販売試験は次による。
1) 販売試験は,WB測定開始後30分以内にスタートし,12時間以内に終了する。
2) 販売の順序は任意とし,熱電対などの温度測定装置が商品についていないコラムから均等に,Aタ
イプの場合は2本ずつ,Bタイプの場合は1本ずつ販売する。販売した商品の温度を測定し,その
温度がコールド系で5 ℃±4 ℃,ホット系で55 ℃±4 ℃の範囲であることを確認する。ただし,
この温度が上記範囲にない場合には,測定した消費電力量は無効とし,自動温度調節器などを再調
整の後,再度a)から試験をやり直す。
g) 照明装置が蛍光灯の場合は,30分以上運転させた後に測定を開始し,1時間の消費電力量を測定し,

――――― [JIS B 8561 pdf 28] ―――――

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B.1のf)によって計算する。この消費電力量をWF(単位 : kW・h)とする。
B.3 年間消費電力量の算定
年間消費電力量の算定は,次による。
a) .2の方法で測定した,始めの24時間の消費電力量 (WA) 及び続く24時間の消費電電力量 (WB) を
それぞれJIS Z 8401によって小数点以下3けた目を丸める。
b) 年間消費電力量 (Wy) は自動販売機の機種によって分け,式 (1) 又は式 (2) で算出し,JIS Z 8401に
よって小数点以下1けた目を丸める。
1) コールド専用機,ホットアンドコールド3室の場合
WA+WB 13
Wy= +WF 365 (1)
14
ここに, Wy : 年間消費電力量 (kW・h)
WA : 開始24時間の消費電力量 (kW・h)
WB : WAに続く24時間の消費電力量 (kW・h)
WF : 照明装置の1日当たり消費電力量(点灯時間は12時間)
(kW・h)
2) ホットアンドコールド2室の場合
WA1+WB1 13 WA2+WB2 13
Wy= n+ m+WF 365 (2)
14 14
ここに, Wy : 年間消費電力量 (kW・h)
WA1 : 全室冷蔵時の開始24時間の消費電力量 (kW・h)
WB1 : 全室冷蔵時のWA1に続く24時間の消費電力量 (kW・h)
WA2 : 1室冷蔵,1室温蔵時の開始24時間の消費電力量 (kW・h)
WB2 : 1室冷蔵,1室温蔵時のWA2に続く24時間の消費電力量
(kW・h)
WF : 照明装置の1日当たりの消費電力量(点灯時間は12時間)
n : 275(1年のうちの全室冷蔵の設定日数)
m : 90(1年のうちの1室冷蔵,1室温蔵の設定日数)

――――― [JIS B 8561 pdf 29] ―――――

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B 8561 : 2007
附属書C
(規定)
カップタイプの消費電力量試験

序文

  この附属書は,カップ入り飲料(以下,販売商品という。)を販売する自動販売機であって,冷たい飲料
(以下,コールド飲料という。)及び温かい飲料(以下,ホット飲料という。)を販売する次の自動販売機
の消費電力量試験について規定する。
a) コールド専用機 : 常にコールド飲料だけを販売する自動販売機
b) ホット専用機 : 常にホット飲料だけを販売する自動販売機
c) ホットアンドコールド機 : ホット飲料及びコールド飲料の両方を販売する自動販売機
C.1 試験条件
試験は,特に規定がない限り次の試験条件で行う。
a) 自動販売機の各側面及び天井面は,空気の自然対流を妨げることがないように図C.1に示す空間を設
け,かつ,鉛直からの傾きは1°以内に設置する。
b) 周囲温度の測定は,図C.1に示すA点とする。
単位 mm
100

図C.1−設置状態

――――― [JIS B 8561 pdf 30] ―――――

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