JIS B 8812:2004 チェーンブロック用リンクチェーン | ページ 4

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B 8812 : 2004
附属書1図 2 チェーンリンクの拡大図
附属書1表 3 手鎖の寸法
単位 mm
種類 線径 dn 標準ピッチ p (3) 外面幅 b
J-4 4±0.1 20±0.4 14 以下
J-5 5±0.1 25±0.5 18 以下
J-6 6±0.13 30±0.6 21.2以下
備考 内面幅a,外面幅bwは規定しない。
注(3) 標準ピッチpは,線径5 dnに基づいている。ただし,ピッチは,4.4 dn
から5.8 dnを逸脱しない範囲で選択できる。
5. 外観 手鎖は,溶接不良,き裂,著しいさびなどの有害な欠陥があってはならない。
6. 材料 手鎖の材料は,鋼とし,溶接性に優れ,かつ,附属書1の3.の性能を満足するものでなければ
ならない。
7. 製造方法 手鎖は,附属書1図2のようにチェーンリンク平行部で溶接する。
8. 静的強さ試験 手鎖は,本体表8に規定する1連のリンク数の試料について,引張試験機で引張荷重
を加え,チェーンを破断させて,破断荷重を測定する。
9. 検査
9.1 形状,寸法及び外観 手鎖の形状,寸法及び外観の検査は,本体11.1による。ただし,内面幅a,
外面幅のbw及びLについては省略する。
9.2 静的強さ 手鎖の静的強さの検査は,本体11.2による。
10. 製品の呼び方 手鎖の呼び方は,規格名称又は規格番号,手鎖,種類による。
例 手鎖で,種類J-6,等級J,線径6 mmの場合
チェーンブロック用リンクチェーン,手鎖,J-6
JIS B 8812,手鎖,J-6
11. 表示 手鎖の表示は,受渡当事者間の協定による。

――――― [JIS B 8812 pdf 16] ―――――

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B 8812 : 2004
附属書2(規定)ロードチェーンの計算基準

1. 適用範囲

 この附属書は,本体以外のロードチェーンの寸法・性能の計算方法について規定する。
2. 寸法
2.1 線径 ロードチェーンの線径は,dnで表す。
備考 数値は,JIS Z 8601によるが,その他の数値を用いてもよい。
2.1.1 線径の許容差 線径dnの許容差は,次のとおりとする。
4.0 mm未満 ±0.15 mm
4.0 mm以上 ±4 %,丸めの幅 : 0.1,小数点第二位を四捨五入とする。
2.2 ピッチ ロードチェーンのピッチは,pで表す。
2.2.1 ピッチの計算式
基準ピッチp
p=3 dn (1)
備考1. ロードチェーンの基準ピッチは,3 dnであるが2.6 dnから3.2 dnの間であってもよい。
2. 丸めの幅 : 0.1,小数点第二位を四捨五入とする。
2.2.2 ピッチの許容差
0.019 8 p (2)
備考1. 4.0 mm未満は丸めの幅 : 0.1,小数点第二位を四捨五入とする。
2. 4.0 mm以上は丸めの幅 : 0.01,切り捨てとする。
2.3 内面幅 ロードチェーンの溶接部を除いた内面幅は,aで表す。
2.3.1 内面幅の計算式(最小)
a=1.25 dn (3)
備考 丸めの幅 : 0.1,切り捨てとする。
2.4 外面幅 ロードチェーンの外面幅は,bで表す。
2.4.1 溶接部を除いた外面幅の計算式(最大)
b=3.5 dn (4)
備考1. 5.6 mm未満は丸めの幅 : 0.1,小数点第二位を四捨五入とする。
2. 5.6 mm以上は丸めの幅 : 1,小数点第一位を四捨五入とする。
2.4.2 溶接部を含んだ外面幅の計算式(最大)
bw=3.575 dn (5)
備考 丸めの幅 : 0.1,切り上げとする。
3. 性能
3.1 最大使用応力 最大使用応力は,附属書2表1による。

――――― [JIS B 8812 pdf 17] ―――――

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附属書2表 1 ロードチェーンの最大使用応力
分類 等級 タイプ 最大使用応力(N/mm2)
非調質チェーン M MH 100
T TH 200
調質チェーン
V VH 250
DT
T 160
DAT
表面硬化チェーン
CV (1) 250
V
CV (2) 200
注(1) ロードチェーンタイプCVは,主に手動駆動方式に使用する場合。
(2) ロードチェーンタイプCVは,主に動力駆動方式に使用する場合。
3.2 最大使用荷重 最大使用荷重は,WLLで示し,次の式で算出する。
2
最大使用応力 dn
WLL= (t) (6)
2 000 9.806 65
3.3 破断荷重 破断荷重は,BFで示し,次の式で算出する。
等級M BF=0.628 318 5 dn2 (kN) (7)
等級T BF=1.256 637 dn2 (kN) (8)
等級V BF=1.570 796 dn2 (kN) (9)
3.4 製造者試験荷重 製造者試験荷重は,MPFで示し,次の式で算出する。
等級M MPF=0.392 699 1 dn2 (kN) (10)
等級T MPF=0.785 398 2 dn2 (kN) (11)
等級V MPF=0.981 747 7 dn2 (kN) (12)

――――― [JIS B 8812 pdf 18] ―――――

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附属書3(規定)等級V(タイプCV)表面硬化チェーン

1. 適用範囲

 この附属書は,チェーンブロック(1),チェーンレバーホイスト(2),電気チェーンブロック(3)
などに使用する等級V(タイプCV)表面硬化チェーン(以下,表面硬化チェーンという。)について規定
する。
注(1) IS B 8802
(2) IS B 8819
(3) IS B 8815
備考 表面硬化チェーンの寸法及び性能の計算基準は,附属書2に規定する。
2. 定義 定義は,本体3.による。
3. 表面硬化チェーンの種類 表面硬化チェーンの種類は,分類,線径,等級,タイプ及び機械的性質に
よって,附属書3表1のとおりとする。
附属書3表 1 表面硬化チェーンの種類
分類 表面硬化チェーン
V
等級
1 000 N/mm2
タイプ CV
線径(4) 3 CV-3
Mm 3.2 CV-3.2
3.6 CV-3.6
4 CV-4
4.5 CV-4.5
5 CV-5
5.6 CV-5.6
6.3 CV-6.3
7.1 CV-7.1
8 CV-8
9 CV-9
10 CV-10
11.2 CV-11.2
12.5 CV-12.5
注(4) 数値はJIS Z 8601による。
4. 性能
4.1 最大使用荷重 表面硬化チェーンの最大使用荷重は,附属書3表2による。
4.2 製造者試験荷重 表面硬化チェーンは,附属書3表2に規定する製造者試験荷重を加えた状態で破
断してはならない。また,製造者試験荷重を加えた後の永久伸びは,本体10.1に規定する方法によって試
験したとき,0.25 %以下でなければならない。

――――― [JIS B 8812 pdf 19] ―――――

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4.3 静的強さ 表面硬化チェーンの破断荷重及び破断全伸びは,本体10.2に規定する方法によって試験
したとき,附属書3表2の規定に適合しなければならない。
附属書3表 2 表面硬化チェーンの機械的性質(1)
機械的性質(5) 最大使用荷重(6) 製造者試験荷重 破断荷重 破断全伸び 表面硬さ 全浸炭硬化層
t kN kN % HV 0.3 深さ(7) m
等級 V級
タイプ CV
線径 3 0.36(0.28)以下 8.9以上 14.2 15 500 0.06以上
mm 3.2 0.4 (0.32)以下 10.1以上 16.1 以上 以上 0.06以上
3.6 0.51(0.4 )以下 12.8以上 20.4 0.07以上
4 0.63(0.5 )以下 16 以上 25 0.08以上
4.5 0.81(0.63)以下 20 以上 31.9 0.09以上
5 1 (0.8 )以下 25 以上 40 0.10以上
5.6 1.25(1 )以下 31.5以上 50 0.11以上
6.3 1.6 (1.25)以下 40 以上 63 0.13以上
7.1 2 (1.6 )以下 50 以上 80 0.14以上
8 2.5 (2 )以下 63 以上 100 0.16以上
9 3.2 (2.5 )以下 80 以上 128 0.18以上
10 4 (3.2 )以下 100 以上 160 0.20以上
11.2 5 (4 )以下 125 以上 200 0.22以上
12.5 6.3 (5 )以下 160 以上 250 0.25以上
注(5) この表にない線径の機械的性質の計算基準は,附属書2に規定する。
(6) 電気チェーンブロックなどに使用する場合は,( )の数値による。
(7) 全浸炭硬化層深さは,線径の2 %以上とする。
附属書3表 3 表面硬化チェーンの機械的性質(2)
チェーンリンク衝撃値 曲げ強さ 最小破断応力
性能
Tc J/mm3 (変形量 mm) N/mm2
等級 V
タイプ CV
0.08以上 0.8 dn 1 000
4.4 疲れ強さ 電気チェーンブロックなどに使用する表面硬化チェーンは,本体10.3に規定する疲れ試
験によって試験したとき,繰返し数2×106回で破壊してはならない。
4.5 表面硬さ 表面硬化チェーンの表面硬さは,本体10.4に規定する方法によって試験したとき,附属
書3表2の規定に適合しなければならない。
4.6 全浸炭硬化層深さ 表面硬化チェーンの全浸炭硬化層深さは,本体10.5に規定する方法によって試
験したとき,附属書3表2の規定に適合しなければならない。
4.7 チェーンリンク衝撃値 チェーンリンクの衝撃値は,本体10.7の規定によって,試験温度−40 ℃で
試験を行ったとき,附属書3表3の規定に適合しなければならない。
4.8 曲げ強さ 表面硬化チェーンの曲げ強さは,本体10.8に規定する方法によって試験を行ったとき,
附属書3表3に規定する値以上の変形に耐え,目視で確認できる欠陥が生じてはならない。
5. 形状及び寸法 表面硬化チェーンの形状及び寸法は,本体6.による。

――――― [JIS B 8812 pdf 20] ―――――

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JIS B 8812:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3077:2001(NEQ)

JIS B 8812:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8812:2004の関連規格と引用規格一覧