JIS B 9717-1:2011 機械類の安全性―圧力検知保護装置―第1部:圧力検知マット及び圧力検知フロアの設計及び試験のための一般原則 | ページ 8

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B 9717-1 : 2011 (ISO 13856-1 : 2001)
附属書C
(参考)
設計時の注意事項
C.1 一般
この附属書に示す事項は,製造業者,使用者及び試験機関に対する手引書としてみなされるのがよい。
次に記載する注意事項に適合しないことが,必ずしも製品が非安全であることを意味するものではない。
例えば,個々の設計上の問題点を代替の方法で克服することも可能である。
C.2 条件
C.2.1 頻繁な作動
圧力検知マット及び圧力検知フロアを設計する場合,これらが頻繁に作動するような用途でも使用され
ることを考慮するのがよい。生産機械で使用する場合,例えば,製品の着脱作業では,一年間で,同一場
所において300万回を超えて作動することが予想される。このような場合,圧力検知マットでは足で踏む
位置の感度が変わってしまうことがある。
C.2.2 頻繁でない作動
圧力検知マット及び圧力検知フロアを設計する場合,これらがたまにしか作動しない用途でも使用され
ることを考慮するのがよい。また,マット又はフロアが作動するときは,信頼性の高い動作をしなければ
ならない。
C.2.3 センサケーブル
ケーブルの損傷を検出するため,4線式を用いる場合,配線は接点素子の完全性を確保するため,接点
素子の両端に配線するのがよい。近接して配線され,接点素子との接合部で開路した場合,不安全状態に
なることがある。
C.2.4 例外的な大荷重
状況によっては,整備中又は工具の交換中に,大荷重(例えば,フォークリフトトラック)がセンサに
加わる可能性がある。このようなことが必要であれば,使用者は,大負荷をかける必要性を製造業者/供
給者に対して明確に確認するのがよい。
C.3 圧力検知マット
C.3.1 一般
通常,圧力検知マットのセンサは,上面,検出素子及び基部からなるサンドイッチ形式である。
C.3.2 センサ表面
センサ上面は,予想される動作負荷に耐えられる材料とするのがよい。さらに,加えられた力によって,
有効検知領域の部分をまたぐ“ブリッジ”を形成するような永久変形が生じないようにするのがよい。
センサ上面は,その寿命中,滑り止め効果が続く設計とするのがよい。
使用中に降りかかることが予想される液体の影響について配慮するのがよい。例えば,液体によっては
長期的な劣化又は膨潤を引き起こすことがあり,上面が危険な状態になるほど,もち上がる可能性がある。
C.3.3 センサの性能
センサには,ほかより感度が低い部分,及びほかより損傷を受けやすい部分がある。センサのエッジ周

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囲,入力ケーブル,チューブ,ファイバ又はリード線との接続点近く,及び検出板が分離している部分で
は,センサの感度がしばしば低下することが多い。指定の作動力を考慮するのがよい。
損傷及び早期故障を起こしやすい領域では,寿命試験を実施するのがよい。これらの部分としては,ケ
ーブル引込口,入力ケーブルとセンサとの間の継手,及びセンサ内のはんだ付け結合部又はその他の結合
部が含まれる。
C.3.4 内部空隙
圧力検知マットの検知部の空隙は,最小限に抑えるのがよい。粒径の大小を問わず,異物の侵入,又は
マットを使用する場所に存在する害虫又は液体の侵入は,センサの腐食又はその感度喪失の原因となる可
能性がある。
圧力検知マット表面の非常に小さな穴は,定期点検で常に検出できるとは限らない。しかし,こうした
穴も,異物及び液体が圧力検知マット内部に侵入するには十分な大きさである場合もある。空隙が大きく
なると,異物,液体又はダストが空隙に侵入し,センサの作動を妨げる障害となりやすくなる。
C.3.5 電気センサをもつ圧力検知マット
設計によっては,電気接点プレートが使用される場合がある。プレートは,通常時は空隙で分離されて
おり,表面に力が加わるとこれが閉じる。プレートは,ばね,絶縁パッド又は弾力フォームによって分離
されており,これによって空隙が形成される。ばね,絶縁パッド,弾力フォーム及び接触プレートの故障
の影響を考慮するのがよい。センサ接続部も検討するのがよい。
また,加えられた力に対応して,センサ出力が直線的に変化するように設計されている電気的センサも
ある。これは,抵抗変化,容量変化又はその他の効果を利用して実現される。
使用条件下での様々な部品の長期的安定性,及び水又は他の薬品の浸入の影響を考慮するのがよい。
C.3.6 空気圧センサをもつ圧力検知マット
空気圧センサの有効検知領域に力が加わると,信号として圧力変化を生成する。力が加わってから信号
が出力されるまでの時間は,力が加わる位置に左右される。力が加わってから信号が出力されるまでの最
大時間を考慮するのがよい。
C.3.7 光ファイバセンサをもつ圧力検知マット
光ファイバセンサの有効検知領域に力が加わると,光ファイバを通過する光が変化する。発光装置及び
検出器,並びにファイバ内で起こり得る長期的変化を考慮するのがよい。
設計段階では,光が,発光素子からファイバを経由せず直接受光素子に到達することができないように
注意するのがよい。
C.3.8 接続ケーブル
実使用時には,接続ケーブルをもってセンサが引きずられることが予想される。したがって,接続ケー
ブルとセンサとの間の結合部が重要となる。継手は,鋭角的で定常的な引っ張り及び連続的屈曲の両方に
耐えられるものであるのがよい。代替の方法として,ケーブルを損傷なく切り離し,かつ,その後も安全
な状態が維持される簡便な手段を用いてもよい。
C.3.9 つまずきの危険源
隣接する表面の高低差が4 mm以上の場合,つまずきの危険源が存在する。センサのエッジ周囲には,
つまずきの危険源を排除するような措置を講じるのがよい。適切な解決策としては,検知部を床面と同一
に設置するか,傾斜20°の傾斜路を設けることである。組合せ可能なセンサは,組み合わせた状態がつま
ずきの危険源とならないように設計するのがよい。悪条件下での,寿命が劣化することを考慮するのがよ
い。

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C.4 圧力検知フロア
C.4.1 一般
圧力検知フロアは,加工鋼板のような剛性の高い有効検知領域のあるセンサをもっている。
C.4.2 センサ表面
センサ表面は,予想される動作負荷に耐えられる材料とするのがよい。さらに,加えられた力によって,
有効検知領域の部分をまたぐ“ブリッジ”を形成するような永久変形が生じてはならない。
センサ上面は,その寿命中,滑り止め効果が続く設計とするのがよい。
使用中に降りかかることが予想される液体の影響について,配慮するのがよい。例えば,液体によって
は長期的な劣化又は膨潤を引き起こすことがあり,上面が危険な状態になるほど,もち上がる可能性があ
る。
C.4.3 センサ表面の接点動作のブロック
剛性の高いセンサ表面の動作は,次の理由で阻害される可能性がある。
a) センサへのくさび状の物体による阻害
b) センサ表面下への,切りくず,粉じん(塵),砂などの異物の蓄積
c) センサ表面の反り
d) 腐食又は着氷による,センサ表面のガイドピン固着
C.4.4 リミットスイッチの使用
C.4.4.1 圧力検知フロアにリミットスイッチを使用する場合,危険側故障とならないように選択し,位置
決めをし,制御システムへの組み込みを行うのがよい(図C.1参照)。詳細については,JIS B 9710:2006
の5.15.4を参照。
図C.1−リミットスイッチの使用例
C.4.4.2 圧力検知フロアに使用される位置検出用スイッチの故障の原因としては,次のものが考えられ
る。

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a) リミットスイッチの化学薬品による腐食
b) リミットスイッチのまれにしか使用しないために起こる固着
c) カム動作システムにおける,カムの過剰摩耗又は芯ずれ
d) リミットスイッチの取付金具の緩みによる位置ずれ
C.4.5 接続ケーブル
接続ケーブルは,つまずきの危険源又は不検知領域を生じることなく,また,損傷を受けることがない
ように設置するのがよい。
C.4.6 つまずきの危険源
隣接する表面の高低差が4 mm以上の場合,つまずきの危険源が存在する。センサのエッジ周囲で,つ
まずきの危険源を排除するような措置を講じるのがよい。適切な解決策としては,センサは周囲の床面と
面一に設置するか,傾斜20°の傾斜路を設けることである。組合せ可能なセンサは,組み合わせた状態が
つまずきの危険源の原因とならないように設計するのがよい。悪条件下での,寿命中の劣化を考慮するの
がよい。センサ表面の動きが,センサ自体と周囲の固定面との間でつまずきの危険源となるほど,大きく
てはいけない(図C.2参照)。
1 センサ表面
2 隣接する水平面
図C.2−つまずき
C.4.7 センサ表面の取外し
圧力検知フロアは,センサ表面を取り外したとき,危険側故障を生じないように設計するのがよい。

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附属書D
(参考)
据付,検収及び試験
D.1 一般
この附属書に示す事項は,据付,検収,据付後試験及び定期試験に関して,製造業者及び使用者を対象
とする推奨事項である。
圧力検知マット及び圧力検知フロアの据付,保全及び試験に関する全ての情報は,使用者に提供するの
がよい。固定方法,潤滑剤,定期試験及び機械・電気部品の交換を含めた,推奨事項を示さなければなら
ない。また,使用者には圧力検知マット及び圧力検知フロアが仕様の範囲内で動作していることを確認す
るために,適切な試験手順又はシステムを提供するのがよい。
D.2 据付
D.2.1 正しく据付を行うため,使用上の機械的及び電気的要求事項に関する情報,並びに必要な場合は,
据付図面を提供するのがよい。
D.2.2 製造業者は,圧力検知マット又は圧力検知フロアの据付けのために,どのような技術知識及び特定
の技量が必要かを示すのがよい。
D.2.3 据付後に実施する試験及び検査方法について,記述するのがよい。
D.3 検収
D.3.1 検収には,訓練を受けた有資格者が実施する検査及び試験を含めるのがよい。
D.3.2 検査及び試験の結果は,記録するのがよい。また,その記録の写しは,使用者が保管するのがよい。
D.3.3 検収中は,次の点を考慮するのがよい。
a) 装着面及び環境条件が,使用する装置に適しているかどうか確認する。
b) IS B 9715:2006の要求事項に従って,安全距離を確認する。
c) センサが定位置にしっかりと固定されていて,つまずきの危険源がないことを確認する。
d) 不検知領域を通って,危険を生じる区域への立入経路ができることがないようにする。
e) 圧力検知マット又は圧力検知フロアの電源を切ったとき,機械がそれ以上動作しないことを確認する。
機械は,電源を再投入し,かつ,リセットをしない限り,再起動するのがよい。
f) 作動力が有効検知領域に加わっている間は,危険な動きが防止されていることを確認する。
g) 圧力検知マット又は圧力検知フロアで保護されていない方向から,機械の危険部分へ立ち入ることが
ないように,必要な所に追加安全ガードを設けてあることを確認する。
h) 危険区域とセンサとの間に,人が入れないようになっていることを確認する。これが不可能な場合は,
追加の保護方策が講じてあることを確認する。
i) 全ての表示灯が,正しく機能することを確認する。
j) 有効検知領域全体にわたり,圧力検知マット及び圧力検知フロアの感度を確認する。
k) 機械に必要な適切な安全性は,機械とその保護装置との間のインタフェースの統合的安全性に依存し
ている。JIS B 9705-1:2000に従ったカテゴリが,タイプC規格又はリスクアセスメントによって規定
されている場合は,機械制御回路及び保護装置への接続部が,機械制御装置の製造業者と保護装置の

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JIS B 9717-1:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 13856-1:2001(IDT)

JIS B 9717-1:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 9717-1:2011の関連規格と引用規格一覧