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C 0457 : 2006 (IEC 62079 : 2001)
であるすべての種類の取扱説明に関する立案と定式化とについて,一般原則及び詳細な要求事項を規定す
るものである。
この規格が想定している主たる使用者とは,次のとおりである。
− 製品の製造業者,テクニカルライタ,テクニカルイラストレータ,ソフトウェア設計者,翻訳者,又
はその他の取扱説明の企画立案及び起草作業にかかわる者
− 製品の設置又は使用国における製品の製造業者の正式な代表者
この規格は,製品供給者と顧客との間の契約交渉でも有用である。
この規格は,製品とともに提供しなければならない文書の固定した内容を規定するものではない。この
規格はあらゆる種類の製品に通用する必要があるが,文書の内容は製品の複雑さに非常に大きく依存する
ため,固定した内容を規定することは,明らかに不可能である。そのため,この規格は考え得るあらゆる
種類の取扱説明を列挙している。この規格が標準化しようとしているものは,“こうした取扱説明をどのよ
うに作成するか”でもある。
備考1. ただし,その他の分野であっても,この規格を準用することを妨げない。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
IEC 62079:2001,Preparation of instructions−Structuring,content and presentation (IDT)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年又は発行年を付記していない引用規
格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 3700-203 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第203
部 : アプリケーションプロトコル : 形態管理された設計
備考 ISO 10303-203:1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation
and exchange−Part 203: Application protocol: Configuration controlled 3D designs of mechanical
parts and assembliesからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 9706-1 機械類の安全性−表示,マーキング及び作動−第1部 : 視覚,聴覚及び触覚シグナルの
要求事項
備考 IEC 61310-1:1995 Safety of machinery−Indication,marking and actuation−Part 1: Requirements
for visual,auditory and tactile signalsが,この規格と一致している。
JIS B 9960-1 機械類の安全性−機械の電気装置−第1部 : 一般要求事項
備考 IEC 60204-1:1997 Safety of machinery−Electrical equipment of machines−Part 1: General
requirementsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS C 0448 表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)のための色及び補助手段に関する規準
備考 IEC 60073:1996 Basic and safety principles for man-machine interface,marking and identification
−Coding principles for indication devices and actuatorsからの引用事項は,この規格の該当事項
と同等である。
JIS C 0451 電気及び関連分野−プラント,システム及び装置用の技術文書の分類及び指定
備考 IEC 61355:1997 Classification and designation of documents for plants,systems and equipmentが,
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この規格と一致している。
JIS C 0452-1 電気及び関連分野−工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品−構造化原理及び
参照指定−第1部 : 基本原則
備考 IEC 61346-1:1996 Industrial systems,installations and equipment and industrial products−
Structuring principles and reference designations−Part 1: Basic rulesが,この規格と一致している。
JIS C 0617 電気用図記号[すべての部(第1部−第13部)]
備考 IEC 60617 (all parts),Graphical symbols for diagramsからの引用事項は,この規格の該当事
項と同等である。
JIS C 1082-1 電気技術文書−第1部 : 一般要求事項
備考 IEC 61082-1:1991 Preparation of documents used in electrotechnology−Part 1: General
requirementsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS C 1082-4 電気技術文書−第4部 : 配置及び据付け文書
備考 IEC 61082-4:1996 Preparation of documents used in electrotechnology−Part 4: Location and
installation documentsが,この規格と一致している。
JIS S 0114 消費者のための製品情報に関する指針
備考 ISO/IEC Guide 14:1977 Product information for consumersが,この規格と一致している。
JIS Z 8051 安全側面−規格への導入指針
備考 ISO/IEC Guide 51:1999 Safety aspects−Guidelines for their inclusion in standardsからの引用事
項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS Z 8115 ディペンダビリティ(信頼性)用語
備考 IEC 60050-191:1990 International Electrotechnical Vocabulary. Chapter 191: Dependability and
quality of serviceからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS Z 8203 国際単位系(SI)及びその使い方
備考 ISO 1000:1992 SI units and recommendations for the use of their multiples and of certain other
unitsが,この規格と一致している。
JIS Z 9101 安全色及び安全標識−産業環境及び案内用安全標識のデザイン通則
備考 ISO 3864:1984 Safety colours and safety signsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等
である。
ISO/TR 12100-1:1992 Safety of machinery−Basic concepts,general principles for design−Part 1: Basic
terminology,methodology
IEC 60050-195:1998 International Electrotechnical Vocabulary−Part 195: Earthing and protection against
electric shock
IEC 60417 (all parts),Graphical symbols for use on equipment
IEC 60664-1:1992 Insulation coordination for equipment within low-voltage systems−Part 1: Principles,
requirements and tests
IEC 60848:1988 Preparation of function charts for control systems
IEC 61506:1997 Industrial-process measurement and control−Documentation of application software
IEC 81714-2:1998 Design of graphical symbols for use in the technical documentation of products−Part 2:
Specification for graphical symbols in a computer sensible form including graphical symbols for a
reference library,and requirements for their interchange
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ISO 7000:1989 Graphical symbols for use on equipment−Index and synopsis
ISO 7001:1990 Public information symbols
ISO 9241 (all parts),Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)
ISO 10628:1997 Flow diagrams for process plants−General rules
ISO 14617 (all parts),Graphical symbols for diagrams(1)
ISO/IEC Guide 50:1987 Child safety and standards−General guidelines
注(1) SO 14617の各部は,これから規格として発行される予定である。
参考1. 現在,ISO 14617-1-15は発行されている。
2. IEC 60848:1988は,2002年に第2版として改訂発行され,タイトルも変更されてIEC
60848:2002,GRAFCET specification language for sequential function chartsとなっている。
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 変更 (change) 製品の原形,改訂版若しくは追加品を変更する行為,又は変更要求を設計に取り入
れ,その結果改造品を新しく確立する行為(JIS B 3700-203を基に修正)。
3.2 試運転 (commissioning) 最終受入れ試験を含み,運用が可能となった製品の引渡しに先立って又は
引渡しに関連して実施する手続き。手続きとは,図面並びに運転・保守及び修理用取扱説明の引渡しであ
り,更に必要ならば要員の指導である。
3.3 防護物 (guard) 物理的障壁によって防護を行うために特に使用される製品の部分(ISO/TR 12100-1
の3.22を基に修正)。
3.4 危害 (harm) 人の受ける身体的傷害若しくは健康傷害,又は財産若しくは環境の受ける害(JIS Z
8051の3.3)。
3.5 ハザード (hazard) 危害の潜在的な源(JIS Z 8051の3.5)。
参考 ハザードという用語は,起こる可能性のある危害の発生源又は性質を定義するために用いるこ
とが一般的に認められている(例えば,感電,押しつぶし,切断,毒性によるもの,火災,お
ぼれなどのハザード)。
3.6 (使用)取扱説明 [instruction(for use) ] 製品の安全,かつ,効率的な使用を意図した製品製造業者
による情報。
3.7 取扱説明資料 (instruction material) 取扱説明を含む情報を伝達するための適切な手段。
3.8 マニュアル (manual) 取扱説明などの使用者向け情報からなる文書。
3.9 保守 (maintenance) ある品目又は製品を,所定の機能を果たすように有用で安全な状態に保つ,又
は,その状態に戻すことを意図したあらゆる技術的,管理的行為の組合せ。これには,監督行為,修繕,
修理,調整及び洗浄が含まれる(JIS Z 8115のMA1を基に変更)。
3.10 マーキング (marking) ある部品又は装置についてその製造業者が取り付けた部品又は装置の形式
を識別するための標識又は刻印,及び安全に使用するため製品の特徴を指し示す標識又は刻印(JIS B
9960-1の3.34を基に修正)。
3.11 改造 (modification)
a) 当初意図した使用方法を変更又は拡大するために製品に対して行う変更。
b) 製品の改造に伴う取扱説明の改訂。
3.12 保護装置 (protective device) リスクを軽減する(防護物以外の)安全装置(例えば,機械的トリッ
プ装置,電気検知保護装置,圧力検出装置)(ISO/TR 12100-1の3.23)。
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3.13 修理 (repair) ある品目について,損耗部品の交換,及び欠陥若しくは損傷のある部品の補修又は
機能の回復を行う是正保守の一部(JIS Z 8115のMA23を基に修正)。
3.14 合理的に予見可能な誤用 (reasonably foreseasble misuse) 供給者が意図していない方法であるが,
人間の挙動から生じる容易に予測し得る製品,プロセス,又はサービスの使用(JIS Z 8051の3.14)。
3.15 リスク (risk) 危害の発生確率及びその危害の重大度の組合せ(JIS Z 8051の3.2)。
3.16 サービス (service) 保守の面で顧客を支援する供給者側の組織が使用者に提供するひとまとまりの
機能(JIS Z 8115のG5を基に修正)。
3.17 熟練技術者 (skilled person) 製品の操作又は保守によって起こり得るリスクを認知し,潜在危険を
回避できるようにするために適切な教育及び経験をもった者(IEC 60050-195の195-04-01及びJIS B 9960-1
の3.52を基に修正)。
3.18 仕様(書)(specification) 加工中の部品,完成部品又は製品がもつ固有の品質に関連した要求事項,
特性,工程,又は規則を記述した文書(JIS B 3700-203の4.2.31を基に修正)。
3.19 供給者 (supplier) 製品及び/又は製品に付随するサービスを供給する個人又は組織(例えば,製造
業者,請負者,設置者及びインテグレータ)。
3.20 使用者 (user) 必要な機能を実現するため,製品を活用する及び/又は運用することができる個人
又は組織。その中には,製品寿命が終わる時点での清掃から解体に至る一連の行為を含む。
備考 取扱説明の使用者は,製品をより効率的に使用することによる利益,使用・修理又は改造前の
説明作業に要する時間を短縮することによる利益,並びに知識不足に起因する損傷及び故障の
発生を低減することによる利益を得ることができる。
4. 原則
4.1 製品の一部としての取扱説明
製品を供給するうえで取扱説明は不可欠である。これによって製品
の正しい取扱いが可能となる。
取扱説明には,使用者がなすべき責務のすべてを記載する。したがって,その内容は,製品引渡しの種
類によって異なる。例えば,引渡し条件が据付調整渡しの場合,使用者に供給される取扱説明には,運転
及び保守に関する情報だけが含まれる。
4.2 リスクの極小化
取扱説明は,製品の安全面に関して不可欠である。取扱説明は,使用者にとって
受け入れがたいリスク,製品の損傷及び機能不良又は非効率な操作を回避するための情報を提供するもの
であり,設計の不備を補うことを意図するものではない。取扱説明は,潜在危険に至るおそれのある予見
可能な誤用を避けることを直接手助けする。したがって,
− 製品の合理的に予見可能な誤用及びリスクを記述する。
− 適切な警告を記載する(JIS Z 8051に従う)。
備考 供給者は,このような警告を記載する法的義務を負っている。
4.3 特別な取扱い
適宜,成人によって監督する,又は使用者本人及び周囲の者を保護するために必要
な特別な衣類を着用するなど特別な防護措置を規定する。また,必要に応じて,子供,高齢者,障害者な
どの特定の集団に対する警告を表示する(ISO/IEC Guide 50参照)。
4.4 特定の対象集団向け
取扱説明の一部が,特定の集団(例えば,設置,修理,又は所定の保守要員)
だけに向けているならば,取扱説明は,別々に提供し,適切な表示を付ける。場合によっては,製品に添
付する必要はない。
4.5 寿命の短い製品
安全に使える期間又は有効に使える期間に限りがある製品の場合,製造年及び/
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又は使用期限に関する情報を明示する。
4.6 取扱説明の基本的考慮事項
取扱説明の内容について,次の一つ又は複数の要素若しくは製品特性
について考慮する。
− リスク(3.15参照)。
− 環境上,法律上又はそれらと類似の要求事項。
− 製品構造(例えば,複雑さ)。
− 製品を見てもその使用方法が分からないため,使用者が情報を必要としているかどうか。
次の項目に対して適切であるかどうか判断する。
− 取扱説明の位置(4.6.1)。
− 情報伝達手段の選択(4.6.2)。
− 取扱説明の耐久性(4.6.3)。
− 取扱説明の利用しやすさ(4.6.4)。
− 使用者向けガイダンスシステム(4.6.5)。
− 使用者向けトレーニング(4.6.6)。
4.6.1 位置 取扱説明(又はその中の該当する部分)は,次の一つ又は複数の方法で提供する。
− 製品自体(例えば,記号,色,注意書き)
− こん(梱)包の上[例えば,開こん(梱)のための取扱説明]
− 附属文書(例えば,リーフレット又はマニュアル)又はオンライン文書管理(例えば,CD-ROM,ウ
ェブ,オンラインヘルプシステム)
− 附属物(例えば,注意書きカード,ステッカ,コンピュータプログラム及び画面表示)
取扱説明が複雑な場合,特に重要なメッセージは,製品の上に,例えば,短文の注意書きカード,ステ
ッカ,記号,ラベルなどの手段を使って,記載又は表示するとよい(6.2.4参照)。
4.6.2 情報伝達手段 個々の場合によって,例えば,次のどの伝達手段が適切かを判断する。
− 図記号
− 文字又は音声
− 文章及びイラストレーションで構成されるリーフレット。
− 使用者向け,保守要員向けマニュアル。
− ソフトウェアによる使用者向けガイダンス(4.6.5)。
− ビデオ・オーディオなどによる使用者向けトレーニングコース(4.6.6)。
− その他
備考 製品自体に取扱説明を記すことは使用者にとって明確なメリットがある。しかし,製品によっ
ては,寸法若しくは形状による制約,又は使用中において部分的に見えにくくなるという理由
によって,附属物に取扱説明の全部又は一部を記すことが,最適の又は唯一の解決策となるか
もしれない。
4.6.3 耐久性 使用環境及び製品の予想寿命に応じて,次の事項を考慮するのが望ましい。
− 製品上に記載した取扱説明は,製品の予想寿命の最後まで,常にはっきりと読めなければならない
(6.2.4も参照)。
− こん(梱)包上又は製品の附属物(リーフレット,マニュアル,データ媒体など)に記された取扱説
明は,耐久性のある形で作成する。それらは,製品の使用環境において,製品の予想寿命を通じて頻
繁な使用にも耐えられるようにする。
――――― [JIS C 0457 pdf 10] ―――――
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JIS C 0457:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62079:2001(IDT)
JIS C 0457:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.110 : 工業製品の文書化
JIS C 0457:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB3700-203:1997
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第203部:アプリケーションプロトコル:形態管理された設計
- JISB9706-1:2009
- 機械類の安全性―表示,マーキング及び操作―第1部:視覚,聴覚及び触覚シグナルの要求事項
- JISB9960-1:2019
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
- JISC0448:1997
- 表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)のための色及び補助手段に関する規準
- JISC0451:2004
- 電気及び関連分野―プラント,システム及び装置用の技術文書の分類及び指定
- JISC0452-1:2004
- 電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―構造化原理及び参照指定―第1部:基本原則
- JISC1082-1:1999
- 電気技術文書―第1部:一般要求事項
- JISC1082-4:1999
- 電気技術文書―第4部:配置及び据付け文書
- JISS0114:2000
- 消費者のための製品情報に関する指針
- JISZ8051:2015
- 安全側面―規格への導入指針
- JISZ8115:2019
- ディペンダビリティ(総合信頼性)用語
- JISZ8203:1964
- 単位記号
- JISZ8203:2000
- 国際単位系(SI)及びその使い方
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則