この規格ページの目次
- 3 種類,記号及び呼び
- 4 性能
- 4.1 圧着接続性
- 4.2 温度上昇
- 4.3 ヒートサイクル
- 4.4 電気抵抗
- 4.5 塩水噴霧
- 4.6 過電流耐力
- 4.7 引張強さ
- 4.8 振動疲労
- 4.9 絶縁抵抗
- 4.10 耐電圧
- 4.11 耐老化性
- 4.12 絶縁体固定度
- 4.13 難燃性
- 4.14 耐油性
- 4.15 低温圧着接続性
- 5 外観,寸法及びめっき
- 6 材料及び加工方法
- 6.1 材料
- 6.2 加工方法
- 7 試験方法
- 7.1 試験条件
- 7.2 外観試験
- 7.3 寸法試験
- 7.4 めっき厚さ試験
- 7.5 圧着接続性試験
- 7.6 温度上昇試験
- JIS C 2805:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 2805:2010の関連規格と引用規格一覧
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C 2805 : 2010
JIS Z 8704 温度測定方法−電気的方法
3 種類,記号及び呼び
種類,記号及び呼びは,表1による。
表1−種類,記号及び呼び
種類 記号 呼び 注記
裸端子 R 表7参照 取付孔が一つの裸端子
RD 表8参照 取付孔が二つの裸端子
絶縁付端子 RAA 表9参照 直管形で定格温度60 ℃の絶縁体をも
つ絶縁付端子
RAB 直管形で定格温度75 ℃の絶縁体をも
つ絶縁付端子
RAC 直管形で定格温度90 ℃の絶縁体をも
つ絶縁付端子
RAD 直管形で定格温度105 ℃の絶縁体をも
つ絶縁付端子
RBA 表10参照 拡管形で定格温度60 ℃の絶縁体をも
つ絶縁付端子
RBB 拡管形で定格温度75 ℃の絶縁体をも
つ絶縁付端子
RBC 拡管形で定格温度90 ℃の絶縁体をも
つ絶縁付端子
RBD 拡管形で定格温度105 ℃の絶縁体をも
つ絶縁付端子
4 性能
4.1 圧着接続性
7.5によって試験を行ったとき,使用上有害な絶縁体の破れ,端子のひび割れ,ろう付け箇所のはがれな
どがあってはならない。
4.2 温度上昇
7.6によって試験を行ったとき,圧着接続部(以下,圧着部という。)の温度上昇値は,30 K以下でなけ
ればならない。
4.3 ヒートサイクル
7.7によって試験を行ったとき,25サイクル目の温度上昇値は,接続電線の温度上昇値以下で,125サイ
クル目の温度上昇値は,25サイクル目の温度上昇値に8 Kを加えた値以下でなければならない。
4.4 電気抵抗
裸端子は,7.8によって試験を行ったとき,端子と電線との圧着部の電気抵抗値が適用電線の電気抵抗値
の100 %以下でなければならない。
4.5 塩水噴霧
裸端子は,7.9によって試験を行ったとき,地肌の露出,ピンホールその他の使用上の支障があってはな
らない。また,7.8によって試験を行ったとき,塩水噴霧試験後の端子と電線との圧着部の電気抵抗値は,
試験前の電気抵抗値に対し20 %以上増加してはならない。
――――― [JIS C 2805 pdf 6] ―――――
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C 2805 : 2010
4.6 過電流耐力
7.10によって試験を行ったとき,端子の溶断,変形,電線の抜け,その他使用上の支障がなく,かつ,
4.7の規定に適合しなければならない。また,裸端子は,7.8によって試験を行ったとき,過電流耐力試験
後の端子と電線との圧着部の電気抵抗値は,試験前の電気抵抗値に対して20 %以上増加してはならない。
4.7 引張強さ
7.11によって試験を行ったとき,端子と電線との圧着部において滑りを起こしたり,破断,電線の抜け,
端子の変形,その他の使用上の支障があってはならない。
4.8 振動疲労
7.12によって試験を行ったとき,端子と電線との圧着部において,電線の切れ及び抜け,舌部の折損,
使用上有害なひび割れなどがなく,かつ,4.7の規定に適合しなければならない。また,裸端子は,7.8に
よって試験を行ったとき,振動疲労試験後の端子と電線との圧着部の電気抵抗値は試験前の電気抵抗値に
対し20 %以上増加してはならない。
4.9 絶縁抵抗
絶縁付端子は,7.13によって試験を行ったとき,絶縁体の表面と充電部との間の絶縁抵抗値は100 MΩ
以上でなければならない。
4.10 耐電圧
絶縁付端子は,7.14によって試験を行ったとき,これに耐えなければならない。
4.11 耐老化性
絶縁付端子は,7.15によって試験を行ったとき,絶縁体に使用上有害なひび割れ,裂け目,内部膨れな
どがなく,かつ,絶縁体が容易に端子筒部から抜け出してはならない。引き続き,耐電圧試験(7.14)を
行い,4.10の規定に適合しなければならない。
4.12 絶縁体固定度
絶縁付端子は,7.16によって試験を行ったとき絶縁体が軸方向に対し,どちらの側にも1.0 mm以上ず
れてはならない。
4.13 難燃性
絶縁付端子は,7.17によって試験を行ったとき,各回の残炎時間はそれぞれ15秒以下であり,かつ,残
炎時間の合計が30秒以下でなければならない。
4.14 耐油性
絶縁付端子は,7.18によって試験を行ったとき,絶縁体に使用上有害なひび割れ,裂け目,内部膨れな
どがなく,引き続き,耐電圧試験(7.14)を行い,4.10の規定に適合しなければならない。
4.15 低温圧着接続性
絶縁付端子は,7.19によって試験を行ったとき,端子各部に,使用上有害なひび割れ,裂け目,内部膨
れなどがなく,引き続き,耐電圧試験(7.14)を行い,4.10の規定に適合しなければならない。
5 外観,寸法及びめっき
外観,寸法及びめっきは,次の各項に適合しなければならない。
a) 端子は,使用上有害なきず,さび,裂け目,ひび割れなどがあってはならない。
b) 端子は,表7表10の寸法に適合しなければならない。
c) 端子のめっき厚さは,7.4によって試験を行ったとき,1 μm以上とする。
――――― [JIS C 2805 pdf 7] ―――――
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C 2805 : 2010
6 材料及び加工方法
6.1 材料
6.1.1 導体
導体の材質は,JIS H 3100に規定する記号C1020P若しくはC1020Rのもの又はこれらと同等以上の品
質をもつものとする。
6.1.2 絶縁体
絶縁体は,筒形に成形加工したもので,その材質は表2の定格温度に適した熱可塑性樹脂とする。
表2−絶縁体の材質
単位 ℃
絶縁体の材質 定格温度a)
熱可塑性樹脂 60
75
90
105
注a) 定格温度とは,連続して使用できる温度の上限をいう。
6.2 加工方法
6.2.1 裸端子
6.1.1に規定する銅板又は銅条を打ち抜き,形作りして裸線の挿入と圧着接続に便利な筒形とし,表7又
は表8の寸法に仕上げ,その継目をJIS Z 3261に規定する銀ろう,JIS Z 3264に規定するりん銅ろう,又
はそれらと同等以上のろう材によってろう付けする。ろう材の成分は,必要に応じて変えてもよい。
その後,端子にはJIS H 8619に規定する電気すずめっきを施す。ただし,めっきの厚さは1 μm以上と
し,JIS H 8619の5.5(めっきのはんだぬれ性)の規定は適用しない。
6.2.2 絶縁付端子1)
6.1.2に規定する絶縁体を表9又は表10の寸法に仕上げ,6.2.1に規定する裸端子を機械その他の方法に
よって絶縁体に挿入する。
なお,この場合の裸端子は,箇条4に規定する事項を満足する場合には,端子筒部の継目のろう付けは
省略してもよい。
注1) 絶縁付端子は,連続状に製作してもよい。
7 試験方法
7.1 試験条件
試験条件は,次による。
a) 試験は,特に規定がない限り,JIS Z 8703に規定する常温20 ℃±15 ℃及び常湿(65±20)%の室内
で行う。ただし,7.6及び7.7の試験は,15 ℃35 ℃の静穏な空気中に保持して行う。
b) 端子と端子との接続には軟鋼製のボルト及びナットを使用し,JIS B 4652に規定するトルクレンチそ
の他の締付け方法によって,表3に規定するトルク値で背中合わせ又は重ね合わせに締め付けたもの
を試料とする。ボルト2本で接続する端子は,各ボルトについて表3の値を適用する。
――――― [JIS C 2805 pdf 8] ―――――
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C 2805 : 2010
表3−締付けトルク
ボルト及びナットのねじの呼び径 トルク
mm N・m
3 0.5 0.6
3.5 0.7 0.9
4 1.0 1.3
5 2.0 2.5
6 4.0 4.9
8 8.9 10.8
10 18.0 23.0
12 31.5 39.5
14 51.0 61.0
16 78.5 98.0
18 113.0137.5
20 157.0196.0
22 216.0265.0
24 274.5343.0
27 392.0490.0
c) 7.27.4,7.15及び7.16の試験には,端子だけを試料として用いる。また,7.57.15及び7.177.19
の試験では,表4に規定するようなJIS C 3307に規定する新品の“めっきなしのより線”の電線を,
その接続部導体表面を磨かずに端子の寸法に適合した工具によって圧着接続する。
この場合,絶縁体の材質に吸水性のもの(ポリアミド樹脂系など)を使用した絶縁付端子は,直射
日光を避け,常温20 ℃±15 ℃及び常湿(65±20)%の環境条件の下で保管されているものを使用し,
樹脂の圧着に支障がないことを確認した上で試料を作製する。
d) 試験には,表4に規定する電流値及び引張力を用いる。
――――― [JIS C 2805 pdf 9] ―――――
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C 2805 : 2010
表4−試験電流値及び引張力
呼びa) 性能試験に 温度上昇 ヒートサイクル 電気抵抗試験 過電流耐力 引張力
使用する電 試験電流 試験電流 試験時間 の電流 試験電流
線の断面積 (実効値) (実効値) (直流) (実効値)
mm2 A A min A A N
1.25 1.25 19 30 45 4 160 200
(100) )
1.25 19 30 4 160 200
(100) )
2 b)
2.0 27 43 6 250 290
(100) )
3.5 37 58 45 8 450 540
5.5 c)
5.5 48 76 10 700 780
8 8 62 98 13 1 000 980
14 14 88 140 18 1 700 1 400
22 22 115 180 25 2 600 1 800
38 38 160 255 35 3 000 2 500
60 60 215 345 60 45 5 000 3 200
100 100 300 470 60 9 200 3 900
150 150 395 625 80 14 000 4 100
200 200 470 740 90 95 21 000 4 400
250 555 880 110 4 600
325 d) 28 000
325 650 1 050 150 130 4 800
注a) ここでは使用ねじ径の数字を省略したものを示す。
b) 呼び2の端子に1.25 mm2の電線を使用する場合がある。
c) 呼び5.5の端子に3.5 mm2の電線を使用する場合がある。
d) 呼び325の端子に250 mm2の電線を使用する場合がある。
e) 呼び1.25-3,1.25-3.5及び2-3.5の引張力は,100 Nとする。
7.2 外観試験
外観試験は,目視によって箇条5 a)及び箇条10に規定する事項について調べる。
7.3 寸法試験
寸法試験は,JIS B 7507に規定するノギス又はそれと同等以上の精度のもので,箇条5 b)に規定する事
項について調べる。
7.4 めっき厚さ試験
JIS H 8501に規定するめっき厚さ試験を行い,箇条5 c)に規定する事項について調べる。ただし,測定
箇所は舌部とする。
7.5 圧着接続性試験
圧着接続性試験は,電線に端子を圧着後,次によって4.1に規定する事項について調べる。
a) 裸端子は,圧着部の表面及び断面の状態を10倍以上の拡大鏡を用いて調べる。
b) 絶縁付端子は,絶縁体の状態を目視で調べた後,絶縁体をはがして圧着部の表面及び切断面の状態を
10倍以上の拡大鏡を用いて調べる。
7.6 温度上昇試験
温度上昇試験は,次による。
a) 裸端子は図1,絶縁付端子は図2に規定する方法によって直列に接続し,測定点が“一定の温度”に
――――― [JIS C 2805 pdf 10] ―――――
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JIS C 2805:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2805:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB4652:2008
- 手動式トルクツールの要求事項及び試験方法
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISC2320:1999
- 電気絶縁油
- JISC3307:2000
- 600Vビニル絶縁電線(IV)
- JISC9711:1997
- 屋内配線用電線接続工具
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH8501:1999
- めっきの厚さ試験方法
- JISH8619:1999
- 電気すずめっき
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法
- JISZ3261:1998
- 銀ろう
- JISZ3264:1998
- りん銅ろう
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8704:1993
- 温度測定方法―電気的方法