この規格ページの目次
9
C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
3.17
トレースヒーティング (trace heating)
電気式部分ヒータケーブル,パッド,パネル及びサポート部品を外部から使用することによる配管,タ
ンク及び関連機器の内容物の温度管理。
3.18
使用電圧 (working voltage)
機器に定格電圧を供給する場合に特定の絶縁物を介して現れる交流電圧の実効値又は直流電圧の最も高
い値(JIS C 0664の1.3.5と一致)。
注記1 過渡電圧は無視する。
注記2 開路状態及び正常動作状態の両方を考慮する。
4 電気機器の構造の要件
4.1 一般
この要件は,箇条5で規定しない限り,防爆構造 “e” のすべての電気機器に適用する。これらはJIS C
60079-0の一般要件に追加して適用する。箇条5の補足要件は,特定の電気機器に追加する要件である。
4.2 外部接続用端子
外部回路へ接続する端子は,電気機器の定格電流に適合する断面積の導体を接続できる寸法としなけれ
ばならない。
端子へ安全に接続できる導体の本数及び大きさは,JIS C 60079-0の23.2に従って文書に明記する。
注記1 酸化防止材料の適用によって最小の沿面距離及び空間距離を管理することが困難になること
から,アルミニウム線の使用には注意が必要である。アルミニウム線の外部端子への接続は,
端子に銅の接続のように適切な2種類の金属を用いた棒端子 (ferrule) を使って行うことも
ある。
端子は,6.9の端子絶縁材料試験を行わなければならない。
これらの端子は,
a) 自然に緩むことなく保持する。
b) 接続した導体を締め付けている間,自然にずれないようにする。
c) 端子への接続に,より合わせ導体を使用する場合でも,機能が損なわれないような適切な接触を確保
しなければならない。
注記2 a),b) 及びc) の要件を満足すれば,圧着端子を使用してもよい。
特に端子は,
− 導体に損傷を与えるような鋭い角があってはならない。
− 機器の製造業者が指定し,IEC 60947-7-1,IEC 60999-1又はIEC 60999-2で規定する値以上の正常な
締付け作業で回ったり,ねじれたり,又は変形してはならない。
− アルミニウムであってはならない。
端子は,正常な運転中に温度変化によって接触不良を生じてはならない。端子の締付けは,絶縁材料を
直接介して行ってはならない。
より線導体を締め付ける端子は,弾力性がある中間部品をもたなければならない。定格断面積4 mm2 (12
AWG) 以下の導体用端子は,少なくとも電線サイズより2サイズ小さい断面積に対しても適切な接続がで
きなければならない。
――――― [JIS C 60079-7 pdf 11] ―――――
10
C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
注記3 振動及び機械的衝撃に対して適切な処置を施すことが望ましい。
注記4 電食に対して適切な処置を施すことが望ましい。
注記5 材料に鉄を使用する場合は,腐食に対して適切な処置を施すことが望ましい。
4.3 内部接続
電気機器の内部で機器の一体部分を形成する接続は,過度の機械的応力を受けてはならない。導体の接
続は次の方法だけが認められる。
a) 緩止めを施したねじ締め
b) 圧着
c) はんだ付け,ただし,導体は,はんだ付け接続だけで固定してはならない。
d) 硬ろう付け
e) 溶接
f) その他,4.2の要件に適合する接続方法。
注記 電食に対して適切な処置を施す方が望ましい。
端子による接続は,6.9の端子絶縁材料試験を受けなければならない。
4.4 空間距離
電位の異なる裸導体間の空間距離は,表1による。ただし,外部接続の場合の空間距離は3 mm以上と
する。
端子の間隔は最小空間距離となる導体サイズで評価する。
注記 ねじ込み口金付きのランプに対する要件は,5.3.3.1.4を参照。
空間距離は,使用電圧との相関関係で決定する。機器に二つ以上の定格電圧があるか,又は定格電圧に
範囲がある場合は,定格電圧の最高値を使用する。図2の例1例11は,空間距離を決めるときに考慮す
る主要点及び相応の空間距離を図解したものである。
――――― [JIS C 60079-7 pdf 12] ―――――
11
C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
表1−沿面距離及び空間距離
電圧 沿面距離の最小値 空間距離の最小値
(注記1参照) mm mm
Ur.m.s.(a.c.又はd.c.)
V
材料グループ
I II IIIa
10(注記3参照) 1.6 1.6 1.6 1.6
12.5 1.6 1.6 1.6 1.6
16 1.6 1.6 1.6 1.6
20 1.6 1.6 1.6 1.6
25 1.7 1.7 1.7 1.7
32 1.8 1.8 1.8 1.8
40 1.9 2.4 3.0 1.9
50 2.1 2.6 3.4 2.1
63 2.1 2.6 3.4 2.1
80 2.2 2.8 3.6 2.2
100 2.4 3.0 3.8 2.4
125 2.5 3.2 4 2.5
160 3.2 4 5 3.2
200 4.0 5.0 6.3 4.0
250 5 6.3 8 5
320 6.3 8.0 10.0 6.0
400 8 10 12.5 6
500 10.0 12.5 16.0 8.0
630 12.0 16.0 20.0 10
800 16.0 20.0 25.0 12
1 000 20 25 32 14
1 250 22 26 32 18
1 600 23 27 32 20
2 000 25 28 32 23
2 500 32 36 40 29
3 200 40 45 50 36
4 000 50 56 63 44
5 000 63 71 80 50
6 300 80 90 100 60
8 000 100 110 125 80
10 000 125 140 160 100
注記1 表の電圧は,JIS C 0664から引用したものである。使用電圧は表に示す電圧レベルを10 %
だけ超えてもよい。これはJIS C 0664の表3bに示す供給電圧の標準化 (rationalization) に基
づいている。
注記2 表の沿面距離及び空間距離の値は,±10 %の最大供給電圧裕度に基づいている。
注記3 10 V以下において,CTIの値は要求されない。また,材料グループIIIaに対する要求を満足
しない材料が認められる場合がある。
――――― [JIS C 60079-7 pdf 13] ―――――
12
C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
状態 規則
考慮中の経路に,X mm未満の幅をもつ任意の深 沿面距離及び空間距離は,図示のように溝部を直
さで,側面が平行又は狭くなる溝がある場合。 接横断して測定する。
例1
状態 規則
考慮中の経路に,任意の深さでX mm以上の側面 空間距離は,直線距離。沿面距離は,溝の輪郭に
が平行の溝がある場合。 沿った距離。
例2
状態 考慮中の経路に,X mmを超える幅をもつVの字規則 空間距離は,直線距離。沿面距離は,溝の輪郭に
形の溝がある場合。 沿うが,底部はX mmのつなぎによって溝を“橋
絡”させた距離。
例3
状態 考慮中の経路に,リブがある場合。 規則 空間距離は,リブの上を通る最短のまっすぐな空
間距離。沿面距離は,リブの輪郭に沿った距離。
例4
図2−沿面距離及び空間距離の測定
――――― [JIS C 60079-7 pdf 14] ―――――
13
C 60079-7 : 2008 (IEC 60079-7 : 2001)
状態 規則
考慮中の経路の,両側にX mm未満の幅の溝をも 沿面距離及び空間距離は,図示のとおり直線距
つ接着されていない接合部がある場合。 離。
例5
状態 規則
考慮中の経路の,両側にX mm以上の幅の溝をも 空間距離は,直線距離。沿面距離は,溝の輪郭に
つ接着されていない接合部がある場合。 沿った距離。
例6
状態 規則
考慮中の経路の,片側にX mm未満の幅の溝,ま 空間距離及び沿面距離は,図示のとおり。
た,その反対側にX mm以上の幅の溝をもつ接着
されていない接合部がある場合。
例7
状態 規則
接着されていない接合部を通る沿面距離が,障壁 空間距離は,障壁の上を越える最短のまっすぐな
を越す沿面距離より小さい場合。 空間距離。
例8
図2−沿面距離及び空間距離の測定(続き)
――――― [JIS C 60079-7 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS C 60079-7:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60079-7:2001(IDT)
JIS C 60079-7:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.260 : 特殊条件で使用する電気設備 > 29.260.20 : 爆発性雰囲気で作動する電気装置
JIS C 60079-7:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0664:2003
- 低圧系統内機器の絶縁協調 第1部:原理,要求事項及び試験
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC2134:2007
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC2134:2021
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC3215-8:2014
- 巻線個別規格―第8部:クラス180のポリエステルイミド銅線
- JISC4003:2010
- 電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
- JISC4034-5:1999
- 回転電気機械―第5部:外被構造による保護方式の分類
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC60068-2-42:1993
- 環境試験方法―電気・電子―接点及び接続部の二酸化硫黄試験方法
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC60079-1:2008
- 爆発性雰囲気で使用する電気機械器具―第1部:耐圧防爆構造“d”
- JISC60079-11:2004
- 爆発性雰囲気で使用する電気機械器具―第11部:本質安全防爆構造“i”
- JISC60364-1:2010
- 低圧電気設備―第1部:基本的原則,一般特性の評価及び用語の定義
- JISC7501:2011
- 一般照明用白熱電球
- JISC7551-1:2015
- 白熱電球類の安全仕様―第1部:一般照明用白熱電球
- JISC7617-1:2017
- 直管蛍光ランプ―第1部:安全仕様
- JISC7709-1:1997
- 電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第1部 口金
- JISC7709-2:1997
- 電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第2部 受金
- JISC8201-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第1部:通則
- JISC8280:2011
- ねじ込みランプソケット
- JISC8280:2021
- ねじ込みランプソケット
- JISC8324:2017
- 蛍光灯ソケット及びスタータソケット
- JISC8705:2019
- ポータブル機器用密閉型ニッケル・カドミウム蓄電池(単電池及び組電池)
- JISC8706:2010
- 据置ニッケル・カドミウムアルカリ蓄電池
- JISC8709:2004
- シール形ニッケル・カドミウムアルカリ蓄電池