JIS C 61800-5-1:2016 可変速駆動システム(PDS)―第5-1部:安全要求事項―電気的,熱的及びエネルギー | ページ 15

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C 61800-5-1 : 2016 (IEC 61800-5-1 : 2007)
よ(撚)り線],並びに同時に接続できる導線の最大数を示す。使用者用端子について,締付けトルク,及
び導体又はケーブルに対する絶縁温度定格の要求事項をマニュアルに明記する。
全ての使用者用端子は,PDS/CDM/BDMに直接表示するか,又は端子の近くにラベルを付けることによ
って識別表示する。
6.3.6.5 保護に対する要求事項
据付,使用及び保守マニュアルには,ELVより高い電圧が印加される接近可能部分を示し,保護に必要
となる絶縁及び分離手段について記載する。PDS/CDM/BDMの保護クラス0の接近可能なELV部分を明
確に示し,据付マニュアルには間接接触に対する保護を強化するための説明を含める。
マニュアルには,据付作業中,ELVでの接続の安全を維持するための注意も示す。
マニュアルには,等電位ボンディング区域内でPELV回路を使用するための説明を含める。
据付,使用及び保守マニュアルには,4.3.4.24.3.4.4の方法のうちの一つによって保護する回路に関連
した全ての外部端子を示す。
6.3.6.6 接地
据付マニュアルには,PDS/CDM/BDMの安全な接地のための要求事項を明記する。
高電圧PDSのための据付及び保守マニュアルには,保守作業中の安全な接近を確保するための,接地ス
イッチの使用の説明を示す。
保護接地導体の接続端子は,IEC 60417のシンボルNo.5019(附属書H参照),“PE”の文字,又は無地
の緑若しくは黄色のしま(縞)付きの緑の色付けによって,明確にかつ消えないように表示する。導体を
接続するときに取り外す可能性があるねじ,ワッシャ,又は他の部品に表示してはならず,これらで保護
接地導体の接続端子を固定してはならない。
保護クラスIIの装置は,IEC 60417のシンボルNo.5172で表示する(附属書H参照)。機能的な理由(4.3.5.6
参照)で接地導線の接続がある場合は,IEC 60417のシンボルNo.5018で表示する(附属書H参照)。
6.3.6.7 保護接地導体の電流
保護接地導体の接触電流(4.3.5.5.2参照)が交流3.5 mA又は直流10 mAを超える場合,据付及び保守マ
ニュアルに明記する。さらに,ISO 7000の注意シンボルNo.0434を製品に表示し(附属書H参照),かつ,
保護接地導体の電流が高い装置に対する個別の安全規制がある場合は,保護接地導体の最小サイズはこれ
に従うことを,据付マニュアルに注意を記載し,使用者に指示する。
据付及び保守マニュアルにはRCDs(4.3.10参照)との整合性について記載する。
4.3.10 b)を適用する場合,ユーザマニュアルに,次に示す警告文及びISO 7000の注意シンボルNo.0434
(附属書H参照)を記載し,製品に注意シンボルを表示する。
“この製品は保護接地導体に直流電流が流れる場合があります。直接接触又は間接接触の保護に漏電遮
断器(RCD)又は漏電監視装置(RCM)を使用する場合,Type BのRCD又はRCMだけがこの製品の電
源側に取付け可能です。”(ラベル,記号及び信号のための一般的な要求事項に関しては,6.4.3を参照)
6.3.6.8 特別な要求事項
ケーブル及び接続に関する特別な要求事項は,据付及び保守マニュアルに記載する。
6.3.7 過電流又は短絡に対する保護
過電流又は短絡に対して保護するために外部装置が必要な場合,据付マニュアルに必要な特性を記載す
る(5.2.2.2,5.2.3.6.2及び5.2.4.2参照)。
6.3.8 電動機過負荷保護
電動機の過負荷保護を備えたCDM/BDMの据付及び保守マニュアルに,全負荷電流のパーセント(%)

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及び持続時間で表す過負荷保護特性を記載する。全負荷電流のパーセント(%)及び持続時間が調整可能
な場合,調整方法をマニュアルに記載する。
電動機の過負荷保護を備えておらず,外部又は遠隔操作による過負荷保護を用いるCDM/BDMの場合,
そのような保護が別途必要であることをマニュアルに記載する。
電動機の温度センサからの信号を入力できるCDM/BDMの場合,接続に関する指示をマニュアルに記載
する。
6.3.9 現地調整
PDSの電気的及び熱的な安全性を確認する試験が現地調整で必要な場合,PDSの各部分に対しこれらの
試験を行うための情報を提供する。この情報は,具体的な設備に依存し,製造業者,据付業者及び使用者
の密接な協力が必要となる。
現地調整に関する情報は,その間に起こる可能性のある,例えば,6.4及び6.5で言及する危険要因を含
む。

6.4 使用に関する情報

6.4.1  一般事項
使用マニュアルには,PDS/CDM/BDMの安全な動作に関する全ての情報を記載する。特に,感電,過熱,
爆発,過度な騒音などの全ての危険要因及びリスクを記載する。
使用マニュアルには,PDSの常識的に予見可能な誤使用から生じる危険要因を記載する。
6.4.2 調整
使用マニュアルには,使用者が行う全ての安全に関する調整の詳細を記載する。制御機器又は表示機器,
及びヒューズには,それらの近傍に,識別できるように表示するか又は機能を表示する。製品に表示でき
ない場合,図を用いてマニュアルに記載する。
保守のための調整を使用マニュアルに記載してもよい。ただし,資格をもつ者だけが調整することが望
ましいことを明記する。
適切な範囲を超えた調整は,PDS/CDM/BDMを危険な状態にするおそれがあることを警告する。
使用マニュアルには,調整に必要な全ての特別な装置を指定し,記載する。
6.4.3 表示,記号及び信号
6.4.3.1 一般事項
表示は,人間工学原理に基づいて実施し,注意,制御,指摘,試験器具,ヒューズなどは,正しく曖昧
さが残らないように,適切な場所に配置し,かつ,論理的に分類する。
全ての安全に関する装置の表示は,据付け後に視認できるか,又はドアを開けるか若しくはカバーを外
すことで容易に視認できるように配置する。
カバーを外した後に危険要因が存在する場合,装置に警告を表示する。表示はカバーを外す前に視認で
きなければならない。
表示は,次による。
・ 可能な場合,ISO 3864規格群,ISO 7000又はIEC 60417で規定する国際的な図記号を用いる。
・ 国際的な図記号が利用できない場合,適切な言語,又は特別な技術領域で用いる言語を用いる。
・ 明瞭で,容易に判別でき,かつ,耐久性がある。
・ 簡潔で,かつ,曖昧さが残らない。
・ 危険要因の可能性を指摘し,リスクが減少できるようにする。
表示には,次の表現を用いる。

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・ 禁止事項については,“不可(no)”,“してはならない(do not)”又は“禁止(prohibited)”を用いる
ことが望ましい。
・ 指示事項については,“しなければならない(shall又はmust)”を用いることが望ましい。
・ 危険状態については,“危険(danger)”,“警告(warning)”又は“注意(caution)”を適切に用いるこ
とが望ましい。
・ 安全状態については,安全な機器又は安全のための機器に適切な名称を用いることが望ましい。
安全に関する図記号はISO 3864規格群を用いる。
危険状態の程度を示す場合には,次に示す用語を用いる。
・ 危険(danger)は,例えば“高電圧”などの高いリスクに対して用いる。
・ 警告(warning)は,例えば“表面が熱い可能性がある”などの中程度のリスクに対して用いる。
・ 注意(caution)は,例えば“この規格で規定する試験の中には,試験員にリスクを生じるプロセスを
用いている”などの低いリスクに対して用いる。
PDSの危険,警告及び注意の表示には,高さ3.2 mm以上の文字で程度に応じて“危険(danger)”,“警
告(warning)”,“注意(caution)”を先頭に配置する。残りの文字は高さ1.6 mm以上とする。
6.4.3.2 開閉器
負荷電流を遮断することを意図していない開閉機器を使用する場合は,次のような警告を表示する。
“DO NOT OPEN UNDER LOAD.”
“通電中の開路の禁止”
PDSの全ての主回路電源を遮断することを意図しない開閉機器の場合は,次の両方の要求事項を満足し
なければならない。
・ 外部から操作できる操作ハンドル付きのきょう体に開閉機器を据付けしている場合,警告ラベルは操
作ハンドルの直近に貼り,これがPDSの全ての主回路電源を遮断しないことを表示する。
・ 制御回路の遮断器が大きさ又は据付場所によって主回路の遮断器と混同されるおそれがある場合,警
告ラベルは制御回路の遮断器の操作ハンドルの直近に貼り,これがPDSの全ての主回路電源を遮断し
ないことを表示する。
6.4.3.3 視覚及び聴覚で認識する警報
点滅ライトのような目に見える警報,及びサイレンのような耳で聞こえる警報は,駆動機器の起動のよ
うな危険な事象が起きそうな場合の警告に用いてもよく,用いる場合はその意味を明確化する。
警報は次の全ての条件を満足しなければならない。
・ 明瞭とする。
・ 明確に認識でき,他に用いられている信号と区別できる。
・ 使用者によって明確に識別できる。
・ 危険な事象が起きる前に発する。
さらに優先度の高い警報の場合は点滅周波数をより高くすることが望ましい。
注記 JIS C 0448では,推奨する点滅周波数及びオンオフ比率について示している。
6.4.3.4 高温になる表面
表16の温度制限値を超える可能性がある表面については,IEC 60417の警告シンボルNo.5041(附属書
H参照)を表示する。この情報は使用マニュアルにも記載する。
6.4.3.5 装置の表示
それぞれの制御器又は表示器,及びヒューズが識別できるように各機器の直近に表示する。交換可能な

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ヒューズは定格及び遮断時間特性を表示する。製品への表示が不可能な場合は,使用マニュアルに図で説
明する。
それぞれの着脱可能なコネクタを識別できるように,それ自体又は直近に表示する。
試験ポイントには回路図を付けて表示する。
極性をもつ機器には,その近傍に極性を表示する。
事前に設定する機器にはその直近に,調整を行う場所から明確に見えるように,図及び可能な場合機能
を表示する。

6.5 保守のための情報

6.5.1  一般的事項
安全に関する情報は保守マニュアルに記載する。必要に応じて次の項目を含む。
・ 予防保全の手順及びスケジュール
・ 保守時の安全対策(例えば,高電圧PDSのための接地スイッチの使用)
・ 保守時に接近する可能性のある課電部位の位置(例えば,カバーを取り外した場合)
・ 調整手順
・ サブアセンブリ及びコンポーネントの修理及び交換の手順
・ その他の関連する情報
注記1 これらは図示することが最もよい。
注記2 必要な場合,特殊工具のリストを記載することが望ましい。
6.5.2 コンデンサ放電
4.3.11の最初の文章の要求事項が満たされない場合,IEC 60417の警告シンボルNo.5036(附属書H参照)
及び放電時間の表示(例えば,45秒,5分)を,きょう体上,コンデンサ保護カバー,又は関係するコン
デンサ(構造に依存する)の近くの,明確に視認できる場所に取り付ける。据付及び保守マニュアルの中
で,警告シンボルについて説明し,PDSの電源遮断からコンデンサが放電するまでに必要な時間を記載す
る。
6.5.3 自動再始動又はバイパス接続
CDM/BDMが自動再始動又はバイパス接続が可能な場合,据付,使用又は保守マニュアルに適切な警告
文を記載する。
電源遮断後に自動再始動又はバイパス接続を行うように設定したPDSであることを設備に明確に表示
する。
6.5.4 PT又はCT接続
高電圧に接続した計器用変圧器(PT),又は大電流回路に接続した計器用変流器(CT)を用いて監視又
は制御を行うPDSには,PT又はCTの二次回路を取り外すときに過渡電圧による危険の可能性があるこ
とを明確に表示する。また,その危険は据付又は保守マニュアルに記載する。
6.5.5 その他の危険
製造業者は,危険防止のために特別な手順を必要とするPDSのコンポーネント及び材料について明確に
表示する。

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附属書A
(参考)
直接接触からの保護例
A.1 一般事項
図A.1図A.3は直接接触(4.3.4参照)に対する保護の例を示す。
直接接触に対する保護
直接接触に対する保護を要求する回路との保護分離
A.2 DVC Aによる保護(4.3.4.2参照)
U1 U2
IEC266/03
U1 : 接地系又は非接地系の危険な電圧
U2 : 30 V a.c.以下
図A.1−保護分離を用いたDVC Aによる保護
A.3 保護インピーダンスによる保護(4.3.4.3参照)
I
Z Z
U1
Z Z I
U1 : 接地系又は非接地系の危険な電圧
I : 3.5 mA a.c.以下,10 mA d.c.以下
注記 単一故障では,IはI=U1/Zで求められる。
図A.2−保護インピーダンスによる保護

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JIS C 61800-5-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61800-5-1:2007(IDT)

JIS C 61800-5-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 61800-5-1:2016の関連規格と引用規格一覧