JIS C 8105-2-22:2014 照明器具―第2-22部:非常時用照明器具に関する安全性要求事項 | ページ 2

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22.3.6
専用形非常時用照明器具(non-maintained emergency luminaire)
常用照明の電源が停電したときにだけ非常時用照明用の光源に電源供給する照明器具。専用形と略す場
合がある。
22.3.7
組込形非常時用照明器具(combined emergency luminaire)
2個以上の光源をもつ非常時用照明器具で,そのうち1個以上は非常用電源によって点灯し,ほかのも
のは常用電源によって点灯する照明器具。組込形と略す場合がある。
注記 組込形非常時用照明器具には,併用形及び専用形がある。
22.3.8
電池内蔵形非常時用照明器具(self-contained emergency luminaire)
蓄電池,光源,コントロールユニット,及び附属している場合には点検・監視装置のような全ての部品
を,照明器具に内蔵している,又は照明器具にケーブル長さ1 m以内で隣接して備えている,併用形又は
専用形の非常時用照明器具。電池内蔵形と略す場合がある。
22.3.9
電源別置形非常時用照明器具(centrally supplied emergency luminaire)
照明器具外に設置した集中形非常電源システムによって電源供給する,併用形又は専用形の非常時用照
明器具。電源別置形と略す場合がある。
22.3.10
組合せ形電池内蔵形非常時用照明器具(compound self-contained emergency luminaire)
非常点灯をするとともに,サテライト形非常時用照明器具へ非常点灯の電源供給も行う,併用形又は専
用形の電池内蔵形非常時用照明器具。組合せ形と略す場合がある。
22.3.11
サテライト形非常時用照明器具(satellite emergency luminaire)
組合せ形電池内蔵形非常時用照明器具から非常点灯の電源供給を受ける,併用形又は専用形の非常時用
照明器具。サテライト形と略す場合がある。
22.3.12
コントロールユニット(control unit)
切替システム,充電装置,及び,該当する場合は点検のための手段を内蔵する1個又は複数のユニット。
注記 ランプ点灯装置を内蔵する場合もある。
22.3.13
常用電源の停電状態(normal supply failure)
常用照明が避難の目的のための最低の照度を供給できなくなり,非常時用照明を動作させるのが望まし
い状態。
22.3.14
非常点灯時の定格光束(emergency luminaire rated luminous flux)
常用電源が停電してから,高度危険作業域照明の照明器具の場合は0.5秒後から,それ以外の場合は60
秒後から定格点灯時間の終了まで維持される,照明器具の製造業者が宣言する光束出力。

――――― [JIS C 8105-2-22 pdf 6] ―――――

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22.3.15
非常時定格点灯時間(rated duration of emergency operation)
製造業者が宣言する,非常点灯時の定格光束を維持する時間。
22.3.16
常用点灯モード(normal mode)
常用電源が供給されていて非常点灯モードの準備ができている電池内蔵形非常時用照明器具の状態。
注記 常用電源が停電したときは,電池内蔵形非常時用照明器具は自動的に非常点灯モードに切り換
わる。
22.3.16A
常用点灯時
常用点灯モードで点灯し,かつ,常用電源の電圧が定格電圧である状態。
注記 誘導灯の表示面の性能を規定する条件の一つである。
22.3.17
非常点灯モード(emergency mode)
常用電源が停電して,内蔵電源から電源供給している電池内蔵形非常時用照明器具の状態。
22.3.17A
非常点灯時
非常点灯モードで点灯し,かつ,蓄電池の電圧が放電基準電圧になっている状態。
注記 誘導灯の表示面の性能を規定する条件の一つである。
22.3.18
休止モード(rest mode)
常用電源がオフしている間は意図的に消灯しており,常用電源が復旧したときに自動的に常用点灯モー
ドに戻る電池内蔵形非常時用照明器具の状態。
注記 休止モードについては,附属書Dを参照。
22.3.19
最大過充電率(maximum overcharge rate)
充電容量の限度まで充電した蓄電池に適用し得る最大連続充電率。
22.3.20
遠隔停止設備(remote inhibiting facility)
非常時用照明制御システムと連係する照明器具を,遠隔的に停止する手段。
22.3.21
停止モード(remote inhibiting mode)
電池内蔵形非常時用照明器具が,通常電源が供給されている間に遠隔操作によって動作が停止され,か
つ,通常電源が停電したときにも非常点灯モードに切り換わらない状態。
注記 停止モードについては,附属書Dを参照。
22.3.22
内照式安全標識灯(internally illuminated safety sign)
色及び幾何学的形状の組合せによって特定の安全メッセージを伝える目的の電池内蔵形又は電源別置形
非常時用照明器具。
注記 詳細は,JIS Z 9101及びISO 3864-4を参照。

――――― [JIS C 8105-2-22 pdf 7] ―――――

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22.3.22A
誘導灯
常用点灯モードの間及び火災などの災害発生による停電の際に,避難口又はそれへの通路を表示するた
めの非常時用照明器具。
注記 我が国では,誘導灯は,消防法によって規定されている。
22.3.23
非常時用照明実用光束,PELF(practical emergency lamp flux)
非常点灯モードでの定格持続時間中の光源の最小光束値。
注記 光源が放電光源の場合,この値はランプの定格光束値(LDL)と非常用点灯装置の光出力比
(EBLF)との積で表される。放電光源の定格光束値は,100時間点灯後の初期設計光束から得
られる。
22.3.24
電池内蔵形可搬式非常時用照明器具(self-contained portable emergency luminaire)
蓄電池,光源,コントロールユニット,1個以上の光源を点滅させる手動スイッチ,及び附属している
場合には試験・監視装置のような全ての部品を内蔵し,ベースユニットから取り外して非常点灯モードで
使用できる,可搬式の照明器具。
22.3.25
非常用点灯装置の光出力比,EBLF(emergency ballast lumen factor)
放電基準電圧になった蓄電池及び非常用点灯装置によって給電された放電光源の非常時光束と,定格電
圧及び周波数で適切な試験用安定器を用いて動作させた同一の放電光源の光束との比率。
注記1 光源が放電光源でない非常時用照明器具は,EBLFを考える必要がない。
注記2 この用語の定義の中での非常時光束は,常用電源の停電によって光束が立ち上がった後から
定格非常点灯時間の終わりまでの間に測定される最小値を指している。
22.3.25A
放電基準電圧
非常灯及び誘導灯において,非常点灯モードでの測光特性を満足する蓄電池電圧の最小値。
22.3.25B
配置表
非常灯の非常点灯モードにおいて,蓄電池電圧が放電基準電圧となったときの光束に基づいて作成した,
周囲温度,室内反射率などが最も不利な条件にて,避難時に対して定められた照度を十分に満足するよう
に器具を配置できるようにした表。
注記1 我が国では,避難時の照度は,法令によって定められている。
注記2 通常,配置表は,製造業者が非常灯の形名ごとに提供する。
22.3.25C
高温光束減退率
非常灯の,非常点灯モードにおける高温時光出力の,常温時光出力に対する比率。
注記 高温光束減退率は,製造業者が提供する非常灯の形名ごとに提供する非常点灯モード時の光度
分布図又は配置表から判断できる(箇条22.19A参照)。
22.3.25D
輝度比

――――― [JIS C 8105-2-22 pdf 8] ―――――

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誘導灯の表示面の緑色部分及び白色部分の各部分ごとの最大輝度の最小輝度に対する比率。
22.3.25E
輝度対比
誘導灯の表示面の白色部分と緑色部分とが接する箇所において,白色部分の輝度測定値及び緑色部分の
輝度測定値から,次の式で算出される値。
Lw Lg
LCR
Lw
ここに, LCR : 輝度対比
Lw : 白色部分の輝度測定値(cd/m2)
Lg : 緑色部分の輝度測定値(cd/m2)
22.3.26
ライティングダクト取付形非常時用照明器具(emergency luminaire mounted on lighting track system)
ライティングダクトに取り付けて使用するように設計した非常時用照明器具。
22.3.27
遠隔ボックス(emergency remote box)
非常時用照明器具の要求に適合するボックス。
注記 この箱の目的は,非常時用照明器具の中に収納できない蓄電池,点灯装置などの部品を内蔵す
ることである。

22.4 試験に関する一般要求事項

  試験に関する一般要求事項は,JIS C 8105-1の第0章(総則)による。JIS C 8105-1の各々の該当する章
に規定した試験は,この規格に規定した順序で実施しなければならない。
この規格の要求事項によって組込形非常時用照明器具を試験する場合には,試験は,その照明器具の非
常時用照明に関係する部分に対して行い,他の全ての部分及び部品からの影響を考慮した上で行う。照明
器具の常用照明だけを目的とした構成要素及び部品は,JIS C 8105-2規格群(機種別の照明器具に関する
安全性要求事項)の関連する規格の要求事項に従って試験を行う(例えば,埋込み形照明器具であれば,
埋込み形照明器具を扱った部の要求事項に従って試験を行う。)。
電池内蔵形非常時用照明器具の幾つかの構成部品が,照明器具外に近接(ケーブル長1 m以内)して設
けられている場合は,相互の接続手段を含めて照明器具の全ての構成部品がこの関連した要求事項を満足
しなければならない。
電池内蔵形可搬式非常時用照明器具に関する追加要求事項は,附属書Eに規定する。
箇条22.17の測光試験は,独立のサンプルとした照明器具で行う。
非常時用照明の設置計画(これは照明応用に関連している。)を作成する場合は,ディレーティング率を
適用することが望ましい。正式には,これらのディレーティング率は国際照明委員会技術報告書CIE
121-SP1によって決められている。ただし,非常灯及び誘導灯には,ディレーティング率を適用しない。
注記 ディレーティング率は,非常点灯中の照度の変化に対する許容範囲を示している。

22.5 照明器具の分類

  非常時用照明器具の分類は,JIS C 8105-1の第2章(照明器具の分類)による。ただし,いずれの非常
時用照明器具も,可燃性材料の表面への直接取付けに適しているものの分類でなければならない。

――――― [JIS C 8105-2-22 pdf 9] ―――――

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非常時用照明器具に特有の分類は,附属書B及び附属書JAによる。

22.6 表示

  表示は,JIS C 8105-1の第3章(表示)によるほか,次の22.6.122.6.20による。
22.6.1 照明器具には,定格電源電圧又は電圧範囲を明瞭に表示する。
22.6.2 照明器具には,箇条22.5に従って分類した詳細情報を明瞭に表示する(附属書B及び附属書JA
参照。)。
22.6.3 光源が交換可能な照明器具には,光源の交換中に目視できる位置に,適正な交換光源の詳細情報を
明瞭に表示する。これによって,この非常時用照明器具の定格光束を確実に得ることができる。
注記 光源の適正な交換に関する情報としては,数量,種別,定格電圧,定格ワット数などがある。
22.6.4 定格最高周囲温度taに加え,必要な場合は,周囲温度の範囲を表示するか,又は照明器具に添えて
提供する取扱説明書に記載する。
22.6.5 交換可能なヒューズ及び/又は交換可能な表示器をもつ非常時用照明器具は,ヒューズの定格の詳
細情報及び/又は表示器の詳細情報を表示する。
22.6.6 手動による点検だけのための常用電源の停電を模擬する点検装置が附属している場合は,点検装置
に,日常点検中に目視で確認できるように点検装置である旨を明瞭に表示する。
22.6.7 電池内蔵形非常時用照明器具には,蓄電池の適正な交換に関する詳細情報を明瞭に表示し,その中
には,蓄電池の種別(例えば,Ni-MH),公称電圧,公称容量を含め,また,必要な場合は温度区分を含め
る。
交換が不可能な蓄電池を内蔵する非常時用照明器具には,交換不可能である旨を表示する。
22.6.8 電池内蔵形非常時用照明器具では,蓄電池に製造年月又は製造年週のいずれかを表示する。
交換が可能な蓄電池を内蔵する非常時用照明器具では,蓄電池表面のラベルにスペースを設けて,施工
者又は動作確認技術者が,蓄電池の動作開始日を記入できるようにする。
交換が不可能な蓄電池を内蔵する非常時用照明器具では,蓄電池の動作開始日を表示するスペースを,
蓄電池表面又は保守作業中に読取り可能なラベルに設ける。
22.6.9 組合せ形非常時用照明器具には,全ての光源について,光源の適正な交換に関する詳細情報を表示
する。非常時用照明の回路と常用電源の回路とで使用する光源が異なる場合は,種別を明瞭に識別表示す
る。
組合せ形非常時用照明器具で非常時用照明に使用する光源用の光源ソケットは,直径5 mm以上の緑色
ドットによって識別表示し,このドットは光源交換時に目視できるようにする。
22.6.10 電池内蔵形非常時用照明器具に添えて提供する取扱説明書には,照明器具が規定された時間の充
電後に定格点灯持続時間を満足しなくなったとき,蓄電池を交換する必要がある旨を記載する。ただし,
交換不可能な光源及び/又は交換不可能な蓄電池を内蔵する場合は,照明器具全体を交換する必要がある
旨を記載する。
22.6.11 照明器具に添えて提供する取扱説明書には,照明器具に内蔵している点検装置の詳細情報を示す
か,又はこれら点検装置が別に提供される場合は適切な指示事項を記載する。指示事項には点検手順の詳
細情報を含める。
22.6.12 照明器具に添えて提供する取扱説明書には,組合せ形電池内蔵形非常時用照明器具と附属サテラ
イト形非常時用照明器具との間で使用する接続導線の詳細情報を記載する。また,電圧降下を3 %以下に
する接続導線の最大長を記載する。

――――― [JIS C 8105-2-22 pdf 10] ―――――

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JIS C 8105-2-22:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60598-2-22:2014(MOD)

JIS C 8105-2-22:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8105-2-22:2014の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC0448:1997
表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)のための色及び補助手段に関する規準
JISC1609-1:2006
照度計 第1部:一般計量器
JISC7619:1999
蛍光ランプ用グロースタータ―一般及び安全性要求事項
JISC7622:2002
蛍光ランプ用グロースタータ―性能規定
JISC8105-1:2017
照明器具―第1部:安全性要求事項通則
JISC8105-5:2011
照明器具―第5部:配光測定方法
JISC8105-5:2021
照明器具―第5部:配光測定方法
JISC8147-2-12:2013
ランプ制御装置―第2-12部:直流又は交流電源用放電灯電子安定器の個別要求事項(蛍光灯電子安定器を除く)
JISC8147-2-13:2017
ランプ制御装置―第2-13部:直流又は交流電源用LEDモジュール用制御装置の個別要求事項
JISC8147-2-2:2011
ランプ制御装置―第2-2部:直流又は交流電源用低電圧電球用電子トランスの個別要求事項
JISC8147-2-7:2014
ランプ制御装置―第2-7部:非常時照明用制御装置の個別要求事項
JISC8702-1:2009
小形制御弁式鉛蓄電池―第1部:一般要求事項,機能特性及び試験方法
JISC8704-2-1:2019
据置鉛蓄電池―第2-1部:制御弁式―試験方法
JISC8704-2-2:2019
据置鉛蓄電池―第2-2部:制御弁式―要求事項
JISC8705:2019
ポータブル機器用密閉型ニッケル・カドミウム蓄電池(単電池及び組電池)
JISC8708:2019
ポータブル機器用密閉型ニッケル・水素蓄電池(単電池及び組電池)
JISZ9101:2018
図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則
JISZ9103:2018
図記号―安全色及び安全標識―安全色の色度座標の範囲及び測定方法