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E 1203 : 2007
ここに, τ : せん断強さ(N/mm2)
Pm : 最大荷重(N)
最大荷重とは,試験体が破断を始める前の荷重をいう。
A : せん断面積(mm2)
10.5 接着せん断強さ試験
接着せん断強さ試験は,雰囲気温度23±5 ℃で次の方法によって行う。試験
体は,荷重方向と繊維方向とが平行,かつ,接着面と平行となるよう採取する。平均荷重速度は,毎分9.8
kN以下,又はクロスヘッドの移動速度を毎分0.30.5 mmに調整し,図6に示すような載荷方法によって
載荷する。試験体は,接着した基材から切り取って,図7の形状及び寸法に仕上げる。
なお,接着面の周辺は,接着剤の盛り上がりがないようにする。
単位 mm
図 6 接着せん断強さ試験の載荷方法 図 7 接着せん断強さ試験の試験体
試験結果から接着せん断強さは,次の式によって算出し,有効数字3けたまで求める。
S= Pm
A
ここに, S : せん断強さ(N/mm2)
Pm : 最大荷重(N)
最大荷重とは,試験体が破断を始める前の荷重をいう。
A : せん断面積(mm2)
10.6 吸水量試験
吸水量試験は,次の方法によって行う。試験体は30 mm×30 mm×100 mmの直六面体
とし,長軸は繊維方向に採取する。試験体は,測定しようとする一対の相対する面を吸水面として残し,
他は常温硬化性石炭酸系合成樹脂,パラフィン,ワセリンの等量混合物など十分耐水性のある被覆材を数
回塗って,図8に示すように完全に防水する。試験用の水は,温度25±1 ℃に保持した清水とし,吸水面
を水面に垂直にして,上端が水面下50 mmの深さになり,かつ,繊維方向が水面と平行になるように試験
体を置き,24時間浸せきさせる。
――――― [JIS E 1203 pdf 11] ―――――
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E 1203 : 2007
単位 mm
図 8 吸水量試験の試験体
試験結果から吸水量は,次の式によって算出し,小数点以下2位まで求める。
SW= m2−m1
A
ここに, SW : 吸水量(mg/cm2)
m1 : 防水後の試験体質量(mg)
m2 : 24時間浸せき完了後の試験体質量(mg)
A : 吸水面の総面積(cm2)
10.7 交流破壊電圧試験
交流破壊電圧試験は,JIS Z 8703の3.1(標準状態の温度の許容差)の表1に規
定される常温で,次の方法によって行う。
試験体は,図9に示すような20 mm×80 mm×100 mmの板とし,長軸は繊維方向に採取し,20 ℃の気
中で48時間養生するものとする。電極形状は,図10に示すものとし,電極は試験体の上下のほぼ中央部
に設置し,電極間圧着力は約5 kNとする。電圧印加方法は,短時間破壊試験方法とし,電圧0 Vから平均
1020秒で絶縁破壊が起こるような一定速度で上昇させ交流破壊電圧を測定する。
試験環境は,気中短絡が起きないように,23±1 ℃のシリコンオイル中などで行うとよい。
単位 mm 単位 mm
図 9 交流破壊電圧試験の試験体 図 10 交流破壊電圧試験の電極形状
10.8 直流絶縁抵抗試験
直流絶縁抵抗試験は,JIS Z 8703の3.1(標準状態の温度の許容差)の表1に規
――――― [JIS E 1203 pdf 12] ―――――
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E 1203 : 2007
定される常温で,次の方法によって行う。試験体は,5 mm×20 mm×40 mmの板とし,長軸は繊維方向に
採取し,20 ℃の気中で48時間養生したものとする。その後,電極を押し込む2個の穴をあけ,テーパピ
ンリーマによって図11に示すように仕上げる。試験は,図12に示すような電極,電源,検流計,万能分
流器,スイッチなどをもつ直流絶縁抵抗測定装置で行う。電極は直径5 mmの表面にきずのない黄銅製の
テーパピンを使用し,電源は直流電圧500 Vの乾電池又は蓄電池とする。
単位 mm
図11 直流絶縁抵抗試験の試験体 図12 直流絶縁抵抗測定装置
試験結果から直流絶縁抵抗は,次の式によって算出する。
R=RS S1×θ1
S2×θ2
ここに, R : 直流絶縁抵抗(MΩ)
RS : 標準抵抗(MΩ)
S1 : 標準抵抗RSで測定した場合の万能分流器の倍率
θ1 : 標準抵抗RSで測定した場合の検流計の振れ(mm)
S2 : 試験体を接続した場合の万能分流器の倍率
θ2 : 試験体を接続した場合の検流計の振れ(mm)
10.9 犬くぎ及びねじくぎ引抜強さ試験
犬くぎ及びねじくぎ引抜強さ試験は,合成まくらぎの試験体140
mm×200 mm×700 mmに,図13のように下穴をあけ,犬くぎ及びねじくぎの引抜強さ試験を行う。
単位 mm
図 13 合成まくらぎの試験体
――――― [JIS E 1203 pdf 13] ―――――
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E 1203 : 2007
a) 犬くぎ引抜試験 犬くぎ引抜試験は,合成まくらぎの試験体に口径14 mm又は15 mm,深さ110 mm
の下穴をせん孔し,JIS E 1108による犬くぎを首下20 mmまでスパイキハンマなどで打ち込む。
なお,下穴は,合成まくらぎ端縁から50 mm,相互の下穴間隔は100 mmとする。試験は,載荷速
度が2±0.5 mm/minとなるようにし,引抜強さの最大値を測定する。
b) ねじくぎ引抜試験 ねじくぎ引抜試験は,合成まくらぎの試験体に口径18 mm,深さ110 mmの下穴
をせん孔し,JIS E 1109によるレール用ねじくぎを首下30 mmまでインパクトレンチなどでねじ込む。
なお,下穴は,合成まくらぎ端縁から50 mm,相互の下穴間隔は100 mmとする。試験は,載荷速
度が2±0.5 mm/minとなるようにし,引抜強さの最大値を測定する。
10.10 寸法測定
寸法測定は,合成まくらぎを平滑,かつ,水平に保たれた面に載せ,JIS B 7512に規定
する鋼製巻尺,JIS B 7516に規定する金属製直尺,JIS B 7507に規定するノギス,又はJIS B 7502に規定
するマイクロメータを用いて次のように測定する。
a) 寸法測定 寸法測定は,図14に示すように合成まくらぎを平滑な面に載せ,それぞれの辺の寸法を測
定する。
図 14 寸法測定法
b) 反り測定 反り測定は,図15に示すように合成まくらぎを平滑な面に載せ,上面幅方向の中央に水糸
を張り,最も離れた箇所の反り量を測定する。
図 15 反り測定法
c) 曲がり測定 曲がり測定は,図16に示すように合成まくらぎを平滑な面に載せ,側面の中央に水糸を
張り,最も離れた箇所の曲がり量を測定する。
図 16 曲がり測定法
――――― [JIS E 1203 pdf 14] ―――――
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E 1203 : 2007
d) ねじれ測定 ねじれ測定は,図17に示すように合成まくらぎを平滑な面に載せ,上面の対角線に水糸
を張り,上面の最も離れた箇所で,水糸の高低差を測定する。
図 17 ねじれ測定法
10.11 単位体積質量測定
合成まくらぎの単位体積質量は,素材の質量及び体積を測定し,測定結果から
次の式によって算出し,有効数字3けたまで求める。
W
ρ=
V
ここに, ρ : 単位体積質量(g/cm3)
W : 質量(g)
V : 実測した体積(cm3)
10.12 耐燃性試験
耐燃性試験は,JIS K 6911の5.24(耐燃性)に規定するA法によって行う。
10.13 耐疲労性試験
耐疲労性試験は,次の方法によってJIS Z 8703の3.1(標準状態の温度の許容差)の
表1に規定される,常温で行う。
試験方法は,図18に示すように,支持スパンの中央に25 Hzで繰返し荷重を10万回載荷する。繰返
し荷重の大きさは,最大曲げ応力が28.0 N/mm2発生する荷重とする。
試験時には,試験体への食い込みを防止するため,載荷部分には12 mm×200 mm×140 mmの面取りし
た鋼板,支点部には12 mm×200 mm×280 mmの鋼板を設ける。支点部の鋼板は,試験体との摩擦による
発熱及びずれを防止するため潤滑剤を塗る。ただし,受渡当事者間の協定によって,試験体は他の寸法・
断面形状で行ってもよい。
単位 mm
図 18 耐疲労性試験の試験体の寸法及び支持スパン
10.14 耐候性試験
耐候性試験は,JIS B 7753又はJIS B 7754に規定するサンシャインカーボンアーク灯
式耐候性試験機又はキセノンアークランプ式耐候性試験機(以下,耐候性試験機という。)を用いて行う。
試験体は図1,図3及び図7に示す試験体と同寸法とする。
耐候性試験機に試験体を設置する場合は,紫外線の照射方向を,図19に示すように設置する。耐候性試
験機の漕内温度は36±5 ℃とし,照射時間は120分サイクルで,102分間の照射,続いて18分間の照射と
噴霧とする。照射時間は,サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機を用いる場合は,5 000時間とす
――――― [JIS E 1203 pdf 15] ―――――
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JIS E 1203:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 45 : 鉄道工学 > 45.080 : レール及びレール部品
JIS E 1203:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7753:2007
- サンシャインカーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
- JISB7754:1991
- キセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機
- JISE1001:2001
- 鉄道―線路用語
- JISE1108:1990
- 犬くぎ
- JISE1109:1992
- レール用ねじくぎ
- JISK6911:1995
- 熱硬化性プラスチック一般試験方法
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態