JIS E 4206:1989 鉄道車両用ばね装置

JIS E 4206:1989 規格概要

この規格 E4206は、鉄道車両に用いるばね装置について規定。

JISE4206 規格全文情報

規格番号
JIS E4206 
規格名称
鉄道車両用ばね装置
規格名称英語訳
Spring rigging for railway rolling stock
制定年月日
1984年1月20日
最新改正日
2016年10月12日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

45.040
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
鉄道 2019
改訂:履歴
1984-01-20 制定日, 1989-05-20 改正日, 1994-05-12 確認日, 2001-06-27 確認日, 2005-12-25 確認日, 2011-05-25 確認日, 2016-10-12 確認
ページ
JIS E 4206:1989 PDF [22]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
E 4206 - 1989

鉄道車両用ばね装置

Spring Rigging for Railway Rolling Stock

1. 適用範囲 この規格は,鉄道車両に用いるばね装置(以下,装置という。)について規定する。
備考 この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参
考として併記したものである。
引用規格及び関連規格 : 21ページに示す。
2. 種類及び記号 装置の種類及び記号は,表1のとおりとする。
表1 種類及び記号
種類 ばね記号
金 単体ばね AXS1
属 軸ばね装置 二重コイルばね AXS2
ば 三重コイルばね AXS3
ね 単体ばね BOS1
装 まくらばね装置二重コイルばね BOS2
置 三重コイルばね BOS3
450 1B450
500 1B500
550 1B550
1段
570 1B570
600 1B600
ベローズ形 620 1B620
450 3BL450
3段上面下面板水平 500 3BL500
550 3BL550
3段上面下面板傾斜 550 3BT550
600 3BT600
空気ばね装置
310 DCC310
360 DCC360
480 DCC480
内筒外筒垂直
520 DCC520
560 DCC560
ダイアフラム形 620 DCC620
500 DTC500
内筒傾斜外筒垂直
535 DTC535
500 DTT500
内筒外筒傾斜 560 DTT560
630 DTT630
備考 種類の数字は有効直径をmmで表したものを示す。

――――― [JIS E 4206 pdf 1] ―――――

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E 4206 - 1989
3. 軸ばね装置及びまくらばね装置
3.1 構造 装置は,軸ばね,まくらばね,オイルダンパ,防振ゴムなどで構成し,図1及び図2のとお
りとする。
図1 軸ばね装置及びまくらばね装置の構造 その1(一例)
図2 軸ばね装置及びまくらばね装置 その2(一例)
番号 名称 備考1. オイルダンパは,JIS E 4205(鉄道車両用オイルダンパ)による。
1 軸ばね 2. 防振ゴムは,JIS E 4711(鉄道車両軸ばね及びまくらばね用防振ゴム)
2 まくらばね による。
3 オイルダンパ
4 防振ゴム
3.2 外観 ばねは,表面に使用上有害な肌荒れ,きず,脱炭などの欠陥があってはならない。
3.3 形状・寸法 ばねの形状・寸法は,次のとおりとする。
(1) ばねの形状は,円筒形で,等ピッチコイルばね。
(2) ばねの形状・寸法の許容差は,次による。
(a) 自由高さ 自由高さの許容差は,ばね特性の指定がない場合は,自由高さの±1.5%(1)。
(b) コイル径 コイル径の許容差は,表2のとおりとする。

――――― [JIS E 4206 pdf 2] ―――――

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E 4206 - 1989
表2 コイル径の許容差(1)
自由高さmm 許容差
250以下 コイル平均径の±1.0%,最小±1.5mm
250を超えるもの コイル平均径の±1.5%,最小±1.5mm
(c) 総巻数 総巻数の許容差は,ばね特性の指定がない場合は,±41巻き。
(d) コイル外側面の傾き コイル外側面の傾きは,無荷重の状態で各端面にそれぞれ直角な軸に対する
コイル外側面の傾きを図3の位置で測り,両端面を研削仕上げしたものは,0.02H0(1)以下とし,両
端部がテーパ加工のままのものは,0.05H0(1)以下とする
(e) ピッチの不同 全たわみの80%を圧縮した場合,両端部を除いてコイルが接しないこと。
注(1) 数値の丸め方は,JIS Z 8401(数値の丸め方)によって,小数点以下1けたに丸める。
なお,その数値を更に0.5の倍数になるように丸める。
図3 コイル外側面の傾き
(3) ばねの巻き方向は,次のとおりとする。
(a) 単体ばねは,右巻き。
(b) 二重コイルばねは,外側は右巻き,内側は左巻き。
(c) 三重コイルばねは,外側から右巻き,左巻き,右巻きのように交互に逆の巻き方とする
3.4 材料 ばねの材料は,原則としてJIS G 4801(ばね鋼鋼材)のSUP6,,SUP9,SUP9A又はSUP11A
とし,JIS G 4801に規定する冷間加工鋼材を用いる。
3.5 製造方法 ばねの製造方法は,次のとおりとする。
(1) 座巻きにテーパ加工をする場合,加熱温度は1 000℃以下とし,テーパ部の長さは約43巻きとし,先端
の厚さは材料の径の約41とする。
(2) ばねを成形するための加熱温度は,950℃以下とする。
(3) ばねは,成形後,均一に焼入焼戻しをする。
(4) ばねの両端面は,原則として研削仕上げをする。
(5) ばねにショットピーニングをする場合の条件は,受渡当事者間の協定による。
(6) ばねは,熱処理後,試験荷重の1.1倍を超えない荷重でセッティングをする。ただし,ショットピー
ニングをするものは,ショットピーニング後にセッティングをする。
(7) ばねは,十分さび落しをして,さび止めペイント(特に指定がない場合は,黒ペイント)を1回塗装
する。

――――― [JIS E 4206 pdf 3] ―――――

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E 4206 - 1989
ただし,ショットピーニングをしたものは,その直後に,さび止めペイントを塗装する。
3.6 性能 軸ばね及びまくらばねの性能は,3.7の試験を行ったとき,次の事項を満足しなければならな
い。
(1) ばね特性 ばね特性は,ばねの自由高さから,指定荷重を負荷したときの高さを引いた値 ( ‰ 式
(1)によって求めた指定荷重を負荷する場合の設計時のたわみ量 ( ‰ が,式(2)によって求めた値
の範囲内でなければならない。
8NaD3
P (1)
d 4G
ここに, 指定荷重を負荷するときの設計時のたわみ量 (mm)
Na : ばねの有効巻数
D : コイルの平均径 (mm)
d : コイル材料の直径 (mm)
G : 材料の横弾性係数N/mm2 [{kgf/mm2}]
P : 指定荷重N [{kgf}]
懿 ± (1.5+0.03 (2)
ここに, 懿 ばねのたわみ量の許容差 (mm)
指定荷重を負荷するときの設計時のたわみ量 (mm)
ただし,数値の丸め方は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。さらに,その数値を0.5
の倍数になるように丸める。
(2) ばねの硬さ 焼戻し後の硬さは,HB388461とする
3.7 試験 試験は,次による。
(1) ばね特性試験
(a) 指定荷重を負荷し,そのときのたわみ量 ( ‰ 定する。指定荷重とは,試験荷重(2)を負荷したと
きのたわみ量の2080%のたわみ量になるような荷重をいい,指定荷重を負荷する前に試験荷重を
1回負荷する。
(b) 3.6(1)に規定する が,3.6(1)に規定する許容範囲内にあるかどうかを調べる。
注(2) 試験荷重は,式(3)によって求める。
d3
P1 0 (3)
8D
ここに, P1 : 試験荷重N [{kgf}]
ばねの表面応力 [590N/mm2 [{60.2kgf/mm2}]]
d : コイル材料の直径 (mm)
D : コイルの平均径 (mm)
なお,二重コイルばね及び三重コイルばねについては,組み合わせた状態で,ばね特性試験を行
う。
(2) ばねの硬さ試験 焼戻し後の硬さを,JIS Z 2243(ブリネル硬さ試験方法)によって測定する。この
場合座巻き部の円形断面のところを研削して測定部とする。
3.8 検査 検査は,次による。
(1) 構造検査 装置の構造検査は,次の各項目について行う。ただし,その検査方法は,受渡当事者間の
協定による。

――――― [JIS E 4206 pdf 4] ―――――

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E 4206 - 1989
(a) ばね,上座,下座,防振ゴム,オイルダンパの取付状態の検査
(b) 組立後の寸法検査
(c) 外観検査
(d) 形状及び寸法検査
(2) 性能検査 軸ばね及びまくらばねの性能検査は,形式検査,受渡検査とも,表3の検査項目について
行う。
表3 軸ばね及びまくらばねの性能検査項目
検査項目 該当箇条番号
ばね特性の検査 3.6(1), 3.7(1)
ばねの硬さの検査 3.6(2), 3.7(2)
3.9 表示 軸ばね及びまくらばねの表示は,座巻き部の外側面に,容易に消えない方法で,次の事項を
表示しなければならない。
(1) ばね特性
(2) ばねの硬さ
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 製造年月又はその略号
ただし,(1),(2)については,包装箱又は荷札に表示してもよい。
4. 空気ばね装置
4.1 構造 装置は,空気ばね,絞り栓,補助空気室,自動高さ調整弁及び差圧弁で構成し,図4のとお
りとする。
空気ばね装置を使用している鉄道車両用台車を,参考図13に示す。
空気ばねのゴム膜の構造は,図5のとおりとする。
図4 空気ばね装置(一例)
備考 自動高さ調整弁は,JIS E 4117(鉄道車両用自動高さ調整弁)による。

――――― [JIS E 4206 pdf 5] ―――――

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JIS E 4206:1989の国際規格 ICS 分類一覧

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