JIS F 0027:2005 造船用語―機関―振動,騒音,環境及び大気汚染 | ページ 2

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F 0027 : 2005
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
2005 空気伝搬音 空気中を伝搬する音。さらに,隔壁のすき間,割れ目, air-borne sound,
air-borne noise
又は換気ダクトを経て伝搬する音及び音波が隔壁を
振動させ,その振動によって,再び他方に音が放射さ
れる音。このような伝搬の仕方をする音を総称して空
気伝搬音という。
2006 固体伝搬音 solid-borne sound,
歩行,器物の移動若しくは落下又は床上の回転機械に
solid-borne noise,
よる振動が構造体を伝搬し,室の壁,床を振動させ音
structure-borne sound,
を放射する。このような伝搬の仕方をする音を総称し
て固体伝搬音という。 structure-borne noise
2007 線音源 点音源が線上に無数に連続して並んでいるような音源。 line sound source
2008 点音源 simple sound source,
発生音波の波長と比べて大きさが十分小さい寸法の
音源。 monopole,
point sound source
2009 面音源 surface sound source
点音源が面上に無数に連続して分布し,平面的な広が
りをもった音源。
2010 デシベル decibel
二つの量を比較するのに用いる無次元量の対数尺度
の単位。音の場合,音響出力の二つの工率比の常用対
数の10倍。
2011 透過損失 transmission loss
隔壁を通して一方の媒質から他方の媒質に波が伝わ
っていく現象において,その面に入射する音のエネル
ギーに対して透過する音のエネルギーの比のデシベ
ル値。
備考 略号をTLとする。
2012 聴感補正 frequency weighting for
騒音計で聴感に近似した騒音レベルが測定できるよ
う周波数補正回路を設けること。 auditory sensation
2013 制振材(料) damping materials
外部から材料内に入ってきた振動エネルギーを熱エ
ネルギーに変換し,吸収してしまう能力の大きい材
料。制振鋼板制振合金などがあるが,金属系以外にも,
この能力の大きい材料があり,広義に制振材(料)と
いう場合にはこれらを含む(JIS H 7002参照)。
2014 遮音 音の伝搬を遮ること。 sound isolation
2015 吸音 sound absorption
音響エネルギーを吸収又は透過させること(JIS Z
8106参照)。
2016 A特性 補聴の特性から導かれた周波数の重み特性。 A-weighted sound
備考 A,B及びC特性があり,聴感補正と呼ばれpressure level
ていたが,現在はこれらの特性が聴覚を代表
しているとは考えられておらず,騒音の物理
的測定量と考えるのが妥当。現在,騒音評価
のほとんどは,A特性で行われている(JIS Z
8106参照)。
2017 カルマン渦 Karman vortex
ある流れの条件下で,物体の両側から回転方向の逆な
渦が交互に発生し,規則正しい配列で流れる渦。
備考 排ガスエコノマイザの管群,吸気ルーバー,
海水吸入格子でカルマン渦が発生し,騒音源
となることがある。また,プロペラで発生す
る鳴音もカルマン渦と考えられている。
2018 アクティブノイズコある騒音に対し,スピーカから同音圧逆位相の音を発 ANC
active noise control
ントロール 生し,消音する制御方法又は装置。

――――― [JIS F 0027 pdf 6] ―――――

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F 0027 : 2005
c) 環境及び大気汚染関係
1) 汚染物質
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
3001 ばい煙 ばいじんを含んだ燃焼排ガス。 smoke
備考 大気汚染防止法によれば,燃料その他の燃
焼,又は熱源として電気の使用に伴い発生す
る硫黄酸化物,カドミウム,塩素,ふっ化水
素,鉛その他,人の健康又は生活環境に被害
を生じるおそれがあるもの。
3002 ばいじん dust
燃料の燃焼過程で生じるすす,灰など燃焼ガス中に含
まれる個体の粒状物質(JIS B 0130参照)。
3003 すす 燃料の燃焼過程で生成する微粒炭素物質。 soot
3004 硫黄酸化物 sulfur oxides
燃料中の硫黄が燃焼することによって,酸素と化学的 SOx
に結合した化合物(JIS B 0126参照)。
備考 一般には,二酸化硫黄 (SO2),三酸化硫黄
(SO3) などを総称してSOxという。
3005 窒素酸化物 nitrogen oxides
燃焼過程で発生する一酸化窒素 (NO),二酸化窒素 NOx
(NO2) などの窒素の酸化物(JIS B 0130参照)。燃焼
によって空気中の窒素と酸素とが反応して生成する
ものをサーマル (thermal) Ox,燃料中の窒素化合物
に起因するものをフューエル (fuel) Oxという。
備考 一般には,一酸化窒素 (NO),二酸化窒素
(NO2) などを総称してNOxという。
3006 炭化水素 hydrocarbon
炭素と水素とからなる化合物の総称。シリンダ内の燃
料が未燃焼のまま又は一部分解して生成した炭化水
素化合物を指す(JIS D 0108参照)。
3007 フロン flon
ふっ化炭化水素の総称。冷媒などとして使用される
(JIS Z 9211参照)。
備考 正式には,クロロフルオロカーボン類とい
う。
3008 石綿 じゃもんせき(蛇紋石)又はかくせんせき(角閃石) asbestos
(いしわた) が,地熱・地下水などの作用によって繊維化されたも
の。
備考1. アスベストともいう。
2. 熱・電気の不良導体で保温材料・耐火材料
として使用されてきたが,発がん性物質と
して,現在は使用を制限されている。
3009 スモッグ smog
大気汚染によって生じた霧のような状態,又は煙が混
じった霧(JIS B 0130参照)。
3010 粉じん dust
固体がその化学的組成が変わらないまま物理的な過
程で破砕されたときに生成する粒子(JIS T 8001参
照)。
3011 含じんガス ばいじんなどの固体粒状物を含むガス又は空気 dusty gas
(がんじんがす) (JIS B 0130参照)。
3012 粒子状物質 排気物質に含まれる鉛酸化物などの重金属化合物や, particulate matter
すす,黒煙などの粉じん及びタール状物質などの総称
(JIS B 0130参照)。

――――― [JIS F 0027 pdf 7] ―――――

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F 0027 : 2005
2) Ox低減関係
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
3101 燃料噴射時期遅延 injection timing retard
ディーゼル機関の燃料を噴射する時期を遅らせるこ
とで高温燃焼を避けてNOxの生成を少なくする方法。
3102 水噴射 water (steam) njection
吸気系又は燃焼室へ水を噴射することによって,燃焼
温度を下げてNOxの生成を少なくする方法。
備考 水の代わりに,蒸気を噴射する方法を蒸気噴
射という。
3103 排ガス再循環燃焼 EGR
燃焼排ガスの一部を燃焼用空気に混入させて,NOx exhaust gas recirculate
の生成を少なくする燃焼方法。 combustion
3104 多段燃焼 燃焼用空気を分割供給し,燃焼を多段(一般には2段) multi-stage
combustion,
で行わせる。1段目では空気不足の状態で燃焼させ,
2段目以降で十分な空気を供給して完全燃焼させる。 staged combustion
燃焼温度の低下及び均一化を図るとともに1段目で
のO2不足の燃焼によってNOxの生成を少なくする燃
焼方法。
3105 濃淡燃焼 thick and thin
燃焼火炎に空気過剰部分と空気不足部分とを作り, バイア
NOxの生成を少なくする燃焼方法。 combustion ス燃焼
3106 エマルジョン燃料 emulsified fuel
NOx及びばいじんの生成を少なくするため,燃料中に
水を混入し乳化させた燃料。
3107 選択接触還元法 selective catalytic
触媒の存在下で還元剤を加え,排ガス中のNOxを窒 触媒脱
素に還元する方法で,酸素などが共存してもNOxの reduction process 硝,
還元が優先的に行われるもの。 SCR
備考 還元剤としてアンモニアなどが用いられる。
3108 無触媒還元法 selective non-catalytic
触媒を用いないで,高温度域でガス中の窒素酸化物 無触媒
reduction process
(NOx) をアンモニアなどの還元剤によって,窒素と水 脱硝
蒸気とに分解する方法(JIS B 0126参照)。 (SNCR),
thermal DE-NOx
process
3109 排煙脱硝装置 燃焼排ガス中の窒素酸化物を除去する装置 exhaust gas denitrizer
(JIS Z 9211参照)。
3) Ox低減関係
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
3201 低硫黄燃料 硫黄含有量が少ない燃料。 low sulfur fuel
3202 排煙脱硫装置 燃焼排ガス中の硫黄酸化物を除去する装置 exhaust gas desulfurizer
(JIS Z 9211参照)。
4) 集じん装置
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
3301 集じん装置 dust separator,
含じんガスからダスト・ミストなどを分離捕集する装
置(JIS M 0104参照)。 dust collector
備考 重力集じん装置,慣性力集じん装置,遠心力
集じん装置,洗浄集じん装置,ろ過集じん装
置などがある。

――――― [JIS F 0027 pdf 8] ―――――

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F 0027 : 2005
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
3302 サイクロン cyclone
遠心力分離装置の一種で,含じんガスに旋回運動を与
えることで粒子を分離する装置。
備考 旋回運動を与える方法として,円筒内に接線
方向に流入させる接線流入式,旋回翼を用い
る軸流式,中心の回転軸に羽根を付けた機械
的回転式などがある。
3303 スクラバ scrubber
排ガスに水を噴射することによって温度を下げ,不純
物を除去する装置(JIS F 0014参照)。
備考 ガス中に少量存在する水に可溶な成分を洗
い出すのに用いられる。排ガス中に含まれる
SOxを海水で洗浄する海水スクラバなどが
ある。
3304 バグフィルタ bag filter
布袋などによって細粉を捕集する装置(JIS B 0126参
照)。
3305 ガス処理装置 排ガス(1)中に含まれる有害なガス(2)を除去又は無害
gas treatment
化する装置(JIS B 8530参照)。 equipment
注(1) 燃焼などの化学反応に伴って排出されるガ
スをいう。
(2) 悪臭ガス及び溶剤ガスを含む。
備考 吸着法ガス処理装置,吸収法ガス処理装置,
酸化吸収法ガス処理装置,酸化法ガス処理装
置,触媒酸化法ガス処理装置,還元法ガス処
理装置,電子線照射法ガス処理装置,直接燃
焼法ガス処理装置,凝縮法ガス処理装置など
がある。
5) 廃棄物処理関係
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
3401 廃棄物 waste
スラッジ,廃油,汚水,ごみなどの汚物又は不要物で
あって,固形状又は液状のもの。

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JIS F 0027:2005の関連規格と引用規格一覧